サバンナモニターは別名サバンナオオトカゲと言い、他のオオトカゲに比べるとややずんぐりとした体形をしており、どこか愛嬌があるモニターです。
今回はそんなサバンナモニターの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
サバンナモニターの特徴や生態
- 別名:サバンナオオトカゲ
- 【昼行性】【地上棲】
- 生息地:ウガンダ、エチオピア南西部、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア北西部、コートジボワール、コンゴ共和国北部、コンゴ民主共和国北部、シエラレオネ、赤道ギニア、セネガル、スーダン南部、チャド南部、中央アフリカ共和国、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール南部、ブルキナファソ、ベナン、モーリタニア南部、マリ共和国南部、リベリア
- 大きさ:90~120㎝
- 寿命:約10年
- 値段:6,000~1万円ほど
これからサバンナモニターの特徴や生態についてご紹介していきます!
サバンナモニターの特徴
全長平均100㎝ほどのアフリカ大陸に分布しているオオトカゲで、モニターの中では中型の種です。
胴体中央部の列になった鱗の数は95以下ほどで、後頭部から背中にかけて並ぶウロコは大型になる個体が多いです。
鼻孔から目、耳孔にかけては隆起が顕著になっており、体色は個体によって変異があり、大小の斑点や不鮮明な眼状の斑紋が入る個体もいます。
サバンナミニターはモルフが豊富で高いコレクション性があり人気があります。
黄色い斑点の模様が美しいパステル、全身が白く目が赤いアルビノ、黒い色素が少なく白っぽいハイポメラニスティックなどが特に人気があります。
成長速度が速く1年で90㎝にまで成長します。
2年目で最終的なサイズにまで大きくなります。
寿命は約10年ですが、飼育下では運動不足などの肥満から短命になる傾向があります。
性格は野性個体も繁殖個体も大人しい個体が多いので比較的初心者にも飼いやすいモニターですが、中には気性が荒い個体もいます(;^ω^)
サバンナモニターの生態
同亜属のノドジロオオトカゲと誤って研究されていたので、本種の生態はあまり詳しくわかっていません。
名前のサバンナは和名や英名にも使われており、サバンナに生息するためにその名が付けられました。
主に雨季に活動し、乾季になると地面にあいた阿多や他の動物の巣穴、シロアリの古いアリ塚などで休眠します。
食性は動物食性で、昆虫類、多足類、サソリ、陸棲の貝類などを食します。
繁殖形態は卵生で、地中やシロアリのアリ塚などに卵を産みつけます。
サバンナモニターと人間との関係
サバンナモニターはペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されています。
主にガーナやトーゴから野性個体の卵を採集し、飼育下で孵化させた個体が流通します。
乾季には休眠するため、高栄養のマウスやラットを餌として大量に与えると肥満になることが多く、内臓疾患などを引き起こすことがあります。
その対処法としては、給餌量をある程度制限したり、餌の1つとしてヒヨコやハツ、ささみなどの低脂肪の餌に爬虫類用の栄養剤を添加して与える必要があります。
サバンナモニターの飼育
ここからはサバンナモニターに適した環境や飼育ポイントをご紹介していきます!
サバンナモニターに適した飼育環境
まずは飼育ケージですが、トカゲの飼育ケージの大きさの目安として全長の約2倍の幅の大きさが基準となりますが、そうなると180㎝幅の飼育ケージが望ましくなります。
ですが、市販の飼育ケージでそんなに大きな飼育ケージがありませんので、特注で作るか自作するか、120㎝ほどの飼育ケージをバスキングスポット(ホットスポット)用にして、基本は放し飼いにするかになります。
子供の時期から大きな飼育ケージで飼育すると、人間に馴れにくいので初めは少し小さめな90㎝くらいから飼育を始めるようにし体に合わせて飼育ケージを大きくしていくか、放し飼いしましょう♪
放し飼いをするなら幼体時からハンドリングの訓練を始めるとベスト。
サバンナモニターは昼行性のトカゲなので、日光浴用のバスキングライトと紫外線(UV)ライトの2種類が必要になります。
飼育ケージ内の温度ですが、基本の温度(クールスポットとも言う)24~28℃、ホットスポットは40~45℃になるように設定します。
紫外線ライトは紫外線を照射するライトの事で、体に必要なビタミンを作り出す役割があります。
サバンナモニターはアフリカで強烈な日光を浴びていますので、光源の要求量がかなり高くなりますので、飼育ケージの大きさにもよりますが、なるべくワット数の大きいライトを使用するか、ライトの数を増やすなどして対処します。
バスキングライトと紫外線ライトが1つになったタイプのライトもありますよ~。
バスキングスポットには岩や流木などを置いてあげると、その上で日光浴する姿が見られますよ~。
その他にも、飼育家0時内の温度を保つため、保温器具も必須となります。
保温器具はライト系とパネルヒータータイプがあります。
飼育ケージの床には床材を敷きます。
ヤシガラやサンド系がオススメです。
排泄物は見つけ次第すぐにその周りの床材と一緒に取り除きましょう。
2~3か月に1回は全ての床材を交換するように!
ダニなどの発生を防ぐとともに匂いの元を断つ、ついでに飼育ケージ内の清掃もしちゃいましょう♪
それでも匂いが気になるならこちらを参考にしてください。
その他にも床材には新聞紙やペットシーツ、キッチンペーパー、などでも代用が出来ます。
メリットは床材の交換が楽、デメリットは見栄えが良くないといったところ。
床材は必ず敷くように!
床材を敷かないとツルツルしてケガの元になります!!!
もし床材を入れても滑っているようなら、もう少し厚めに床材を敷いてあげましょう!
飼育ケージ内にはその他にも水入れなど必要ですが、乾燥系のオオトカゲなので湿度はあまり必要ではありませんが、水浴びが好きなので全身が浸かれるくらいの容器を用意してください。
水分補給はもちろんですが、水の中で寝ることも多いそうで(可愛い♡)、さらに水の中にウンチする個体が多いため、こまめに水を交換する必要があります。
飼育ケージ内の湿度ですが、過度な乾燥は避けて35~60%くらいをキープするようにしましょう!
その他の細かい飼育についてはこちらの記事で説明していますので参考にしてください。
サバンナモニターの餌
サバンナモニターには主に昆虫類やマウスやささ身、ヒナウズラなどを与えます。
幼体時にはコオロギやデュビア、レッドローチなどの昆虫類を与え、亜成体以降は昆虫にマウスや雛ウズラ、ささみ、アジなどの小魚、乾燥エビ、カエルなどを併用して与えてください。
ヒヨコやピンクマウス、ラットなどは脂肪分が多いのでおやつ程度に与えましょう。
ちなみにヒナウズラはコスパが良いですよ~♬
これらの餌には必ずカルシウム剤をまぶしてから与えててください。
給餌頻度ですが、幼体時など1年間は週に5~7回食べるだけ与え、それ以降の亜成体期には2日に1度、成体は週に2回くらいの頻度で腹八分目くらい与えます。
腹八分目は様子を見ながら調整しましょう!
観察が必要になります( ̄ー ̄)
餌を与えるタイミングですが、就寝より3時間以上前にあげるようにしましょう。
そして、飼育ケージ内の温度が低いと餌を食べなかったり、消化不良を引き起こしますので、注意しましょう。
そして体調が悪いと便秘になることがあるようで、その場合は30℃前後のぬるま湯で温浴させてウンチするか様子をみて、それでもだめなら病院へGO!
温浴についてはこちらを参考にしてみてください。
サバンナモニターの飼育 まとめ
他のモニターにも言えることですが、人間と同じくサバンナモニターは脂肪分の高い餌をたくさん食べると肥満になります。
これまた人間と同じく成人病のような内臓疾患にかかってしまうこともあり、飼育下での寿命を短くしてしまうので、与える餌の種類や量には十分に気を使うことが大事です。
さらに何パターンかのバリエーションを用意し、ローテーションを組んで給餌してあげると良いですよ♪
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