ベーコンミズトカゲと似ているシナワニトカゲ。
ベーコンよりも体色が鮮やかでワニのようにゴツゴツした体表が特徴的なカッコいいトカゲです♬
今回はそんなシナワニトカゲの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
シナワニトカゲの特徴や生態
- 別名:チュウゴクワニトカゲ、ワニトカゲ
- 【昼行性】【半樹上棲】
- 生息地:中国南部~ベトナム北東部
- 大きさ:平均30~40㎝(50㎝近くに成長することもあり)
- 寿命:10年以下
- 値段:6万円~
この画像の子の瞳はゴールド色で綺麗ですね~♬これからシナワニトカゲの特徴や生態について説明してきます!
シナワニトカゲの特徴
シナワニトカゲは、1928年~1929年に中山大学による大瑶山の調査によって発見されたそうで、ベルリン動物学博物館に送られ新科新属新種として記載されました。
メキシコトカゲ科の近縁とする説もあり、メキシコトカゲ科に含めワニトカゲ亜科を構成する説もあったそうな。
そんなシナワニトカゲは名前の通り、特に尾部の形態がワニの仲間のように縦偏し、丈夫な大型のウロコで覆われています。
体色は個体差が大きくて褐色が基本となりますが、赤や黄色、緑色などが発色している場合もあります。
一時期はベトナムの個体群と中国南部の個体群で形態や色彩が異なると推測されたこともあったようですが、その後詳しい研究により少なくとも外部形態には著しい差は認められず、これらの色彩のバリエーションはあくまで個体差のようだとなりました。
シナワニトカゲの生態
シナワニトカゲは標高760m以下にある河川の上流域に生息し、昼行性で水辺の岩や水面に張り出した樹上などで日光浴を行うことを好みます。
邪魔が入らなければ数時間も眠っているとの報告もあります。
そのため生息地では「大睡蛇」と呼ばれることもあります。
危険を感じると水中に飛び込んで逃げ、地方名には「落水狗」とも言われます。
夜間も岩の上や水の上に張り出した樹木の枝や倒木の上などで寝ていることが多いそうです。
なんかマイペースなトカゲですね♪
そして、水中ではある程度生活が出来るようです。
シナワニトカゲは気温が10℃まで下がると冬眠状態になり、野性下では4か月ほどの休眠を行うそうです。
食性は動物食性で昆虫やミミズなどの陸生の餌から水中では小魚なとを食べることも。
繁殖形態は胎生で、6~8月にかけて交尾を行い、翌年の春頃に12~13㎝ほどの大きさの赤ちゃんを2~8匹ほど出産します。
シナワニトカゲはかなり個性的なトカゲと言えます。
ワニのような形態に派手めな色彩を持つ体色に半水棲で胎生、飼育するには程よい大きさなどなどたくさんの魅力を持っています。
そんなシナワニトカゲですが、中国では保護の対象となっており、流通量が少ないことも人気の理由ともいえます。
ですが、飼育環境の設定が少し難しかったりしますので、初心者向けのトカゲではないと言われます。
野性個体の飼育で繁殖させ、飼育下で交尾繁殖まで行うことも可能なようですが、幼体の飼育がかなり難しいようで、繁殖個体の流通がほとんどない状態だそうです(;’∀’)
でも、最近では水生のカメちゃんファンの中にシナワニトカゲの飼育を始める方も増えてきているようで、その方たちが繁殖して成功してくれたら嬉しいですね♪
中国での保護だけでなくCITES(サイテス)Ⅰ類に記載されるトカゲでもあります。
サイテスとはこちらの記事を参考にしてください。
サイテスとは?ワシントン条約と爬虫類に関する疑問にお答えします!
シナワニトカゲの飼育
この画像のような環境を飼育下でも作れたら最高ですね♪
出も難しいだろうし大変ですね(;’∀’)
シナワニトカゲに適した飼育環境
実は種類は違いますが、シナワニトカゲとベーコンミズトカゲの飼い方はとてもよう似ています。
水を浅めにはって陸場を設けるだけで飼育が出来ます。
泳ぐ姿を見たい方は水深を深くするといいですよ~。
とはいえ、ベーコンミズトカゲの体長は約25㎝ほどで、シナワニトカゲは40㎝ほどに成長しますので、飼育ケージの大きさが違ってきちゃいます。横幅が60㎝なのでそれより大きくなるシナワニトカゲはそれ以上の大きさの飼育ケージが必要になります。
最低でも横幅が90㎝は欲しい。
飼育環境をもっと整えたいのなら90㎝以上の飼育ケージであれば、水場と乾燥した地上の場所をゆとりを持って作ることが出来ます。
飼育ケージに直接水を入れて飼育したい方は水槽がオススメですが、蓋がない(蓋は必須)のと上からのお世話になるのでそこらへんは飼育者の判断になります。
タッパーなどで水場を設ける方法もありますので、そちらはベーコンミズトカゲの飼育についての記事に書いてありますので目を通してみてください♪
ベースはベーコンミズトカゲの飼育を参考にして、ここではベーコンミズトカゲとは違う部分のみ説明していきますね~。
次は飼育ケージ内の温度ですが、基本温度は25℃程度にします。
10~28℃は許容範囲ですが、中~高温では通気性が大事になりますし、低温だと休眠状態になります(;’∀’)
飼育ケージ内の基本温度は暖突などの保温器具を使用し、バスキングライト(日光浴用)と紫外線ライトは昼行性のトカゲなので必須になります。
飼育ケージ内の温度や水温はベーコンミズトカゲの飼育と同じで大丈夫です。
水の深さは最低でも体長の半分くらいは必要になります。
タッパーなどで水場を設けるときはスロープも必要。
渓流に棲んでいるので、水はこまめに取り換えましょう。
これを怠ると皮膚病になります(;^_^A
ですが、軽度の場合は乾燥域を作り皮膚を乾燥させ紫外線ライト照射を行うと改善される場合があるそうです。
ですが、もし皮膚病になったら病院へGO!!!
餌
シナワニトカゲは動物食性なので、昆虫類やミミズ、小魚、小エビなどを食します。
基本的には生餌になります。
主にコオロギやデュビアを与え、たまに小魚など与えても良いでしょう♪
給餌間隔は様子を見ながらその子にあった間隔を見つけましょう。
1日~1週間程度が平均的なようですが、かなり幅がありますので(;’∀’)
休眠時には餌は不要!
そうだ!
言い忘れてましたが、野性下では休眠しますが飼育下では必ず休眠させないといけないわけではないので、10℃くらいまで温度が下がると休眠してしまうので、休眠させないのであれば注意しましょう。
もし繁殖をしたいなら休眠はさせたほうが良いみたいです!
餌に戻ります(笑)
ピンクマウスなども食べるみたいですが、かなり栄養価が高く繰り返し給餌し過食になると死亡に至ってしまう可能性があるみたいです。
なので、ピンクマウスなどを与えるなら量と頻度には注意してください!
そして基本的に生餌と言いましたが、人間に馴れてきた個体ならグラブパイを目の前で揺らせは食べる子もいるようなので試してみる価値はあります。
飼育者の経験によると、周期的に多様な餌を与えることも重要だとか。
餌に関してもベーコンミズトカゲと同じなので参考にしてみてください♪
シナワニトカゲのまとめ
いかがでしたか?
飼育に関してはベーコンミズトカゲとほぼ同じなので是非参考にしてみてください♪
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