トカゲなのにヘビみたいに手足がないトカゲがヨーロッパアシナシトカゲ。
パッと見はまさしくヘビ!!!
でも良~く顔を見てみると、トカゲの顔してる!!!
別名、バルカンヘビガタトカゲ、ヨーロッパヘビトカゲと言い、今回はそんなヨーロッパアシナシトカゲの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
ヨーロッパアシナシトカゲの特徴や生態
- 別名:バルカンヘビガタトカゲ、ヨーロッパヘビトカゲ
- 【昼行性】【地表棲】
- 生息地:バルカン半島からカスピ海までの西アジア
- 大きさ:最大120㎝
- 寿命:最大50年
- 値段:2万円ほど
- 餌:昆虫類、節足動物、陸生の貝類、ミミズ、カエル、鳥類の卵やヒナ、小型の哺乳類など
これからヨーロッパアシナシトカゲの特徴や生態、人間との関係についてご紹介していきます!
ヨーロッパアシナシトカゲの特徴
ヨーロッパアシナシトカゲは最大で全長120㎝にもなるアシナシトカゲ科最大種になります。
ヘビガタトカゲの名前の通り手足は退化し、後ろ足の痕跡が総排泄孔付近に見られるのみとなっています。
ですが、まぶたや耳孔があることや尾を自切するのでヘビとは区別できます。
体の下側にウロコがヒダ状にたたまれていて、獲物を食べた後に膨らんで伸びるようになっています。
体色は黄褐色か暗褐色で頭部はやや色が薄いように感じます。
胴体は比較的大きなウロコが見られ、体の側面にウロコが小さくなっている部分に筋のように大きな1本のしわがあります。
最初それを見た、ケガをしたのかと勘違いした私です(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
頭部には獲物をかみ砕く頑丈な顎があり、尾が非常に長く、胴体と頭部を合わせた長さの約1,5倍にもなるそうです。
一見どこまでが胴体でどこからが尾かわかりませんが(;’∀’)
そして四肢がないのでぱっと見ヘビのように見えますが、その動きはヘビのように滑らかではありません。
動きでもヘビと区別付けられそうですね♪
ヨーロッパアシナシトカゲの生態
ヨーロッパアシナシトカゲは乾燥した草原や森林、岩場、耕作地帯などに生息し、外敵に襲われると尾を自切して逃げます。
自切とはこちらを参考にしてください♪
食性は動物食性で、昆虫類、節足動物、陸生の貝類、ミミズ、カエル、鳥類の卵やヒナ、小型の哺乳類などを食します。
繁殖形態は卵生で、1回につき6~10個の卵を湿った地面に産みます。
ヨーロッパアシナシトカゲと人間との関係
ヨーロッパアシナシトカゲはペットとしても飼育されることがあり、流通量は多くはないですが、日本にも輸入されています。
寿命は最大で50年以上という記録があり、かなりご長寿なトカゲなので飼育する前に自分の50年後を想像して、それでも飼育できるのかどうか確認してから購入しましょう!
体は丈夫で食性の幅が広く飼育しやすいと言われますが、ヘビに比べからだが固いので大きい飼育ケージが必要になります(;’∀’)
一見あまり動かなさそうに見えますが、尾で体を支え垂直に立ち上がり、長い体を使ってかなりの段差も乗り越えてしまうので、頑丈な蓋が付いた飼育ケージを選ぶようにしましょう!
一度垂直に立ってるところ見てみたい( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
ヨーロッパアシナシトカゲの飼育
ここからはヨーロッパアシナシトカゲに適した環境と飼育ポイントをご紹介していきます!
飼育ケージ
まずは飼育ケージ!
ヨーロッパアシナシトカゲは最大で120㎝にはなりますし、ヘビと違い体が固いので丸まったり出来ないので底面積が広い飼育ケージが必要となります。
90㎝×45㎝くらい欲しいですが、私的にはもっと広いケージにしてあげたい(笑)
爬虫類専用の飼育ケージだと蓋部分もしっかりとしていて安心です♬
前扉なのでメンテナンスや給餌の時も扱いやすいですよ~。
飼育ケージが決まったら、次は保温器具や床材などを決めていきますよ~♬
温度管理と照明
飼育ケージ内の基本温度は25~26℃にして、バスキングスポット(ホットスポット)の温度は30℃前後がベストです!
バスキングスポット(ホットスポット)とは日向ぼっこする場所と捉えてくださいね~。
昼行性のトカゲは日向ぼっこしますので、バスキングスポット(ホットスポット)に照射する太陽代わりにバスキングライトも必要になります。
基本温度は暖突などを使用し、バスキングライトは紫外線を照射するタイプがありますので、バスキングライトと紫外線ライト2つ用意しなくても大丈夫です。
冬場にはこのライトのワット数を高くしたタイプを使用するなどバスキングスポット(ホットスポット)の温度調節を行いましょう。
何やらヨーロッパアシナシトカゲの生息地は寒さが厳しい地域のようで、夏場など特に日中のバスキングライト以外は保温が必要ないと思われます。
必ず紫外線ライトは照射してあげてください!
昼行性のトカゲは紫外線を浴びることが大事!!!
その他
足がないトカゲなので床材選びは大事です。
腐葉土やヤシガラなど種類がありますが、基本的にやや乾燥した環境で飼育しますので、それに合わせた床材を選びます。
少し厚めに敷いてあげるといいですよ~♬
排泄物を見つけたらすぐに排泄物とその周りの床材を取り除き、床材が少し減ったと感じたらその分を補充し、2~3か月に1回は全ての床材を交換しましょう!
その際に飼育ケージ内の清掃も行うといいですよ!
飼育ケージを清潔に保つことはダニの繁殖を防いだり、トカゲちゃんの為にもなりますので、心得て!!!
こちらは乾燥系から湿度系の爬虫類に使用できます。
基本的にやや乾燥した環境と言いましたが、レイアウトなどの下を湿らせたり、床材の低層部分だけ湿らせたりすると良いですよ♪
湿らせるには霧吹きを使用してください。
そして、水入れは毎日新鮮なものに取り換えてください。
背の高い水入れだと水の存在に気が付かない場合もありますので、なるべ高さが低いタイプを選びといいでしょう♪
高さが少し高いな~と感じたら、床材などに少し水入れを埋めて高さ調節してみてください。
その他レイアウト品はエアープランツやフェイクグリーンを足しても雰囲気出ます!!!
トカゲの基本的な飼育なども学んでおくことをオススメします。
トカゲ飼育におすすめな道具をご紹介!これさえあれば間違いなし!
餌
ヨーロッパアシナシトカゲの給餌は少し難しいところがあります。
それは給餌間隔なのですが、まずは何を与えるかを説明しますね~。
動物食性でもかなり幅広いものを食べますが、コオロギやデュビア、肉食性の爬虫類用の人工飼料などが主な餌となります。
ヨーロッパアシナシトカゲは餌を捕るのがあまり上手ではないので、冷凍コオロギやコオロギの缶詰、人工飼料など浅めの容器に入れて与えてください。
生餌じゃなくても食べてくれるのは嬉しいですね~。
そして難しいとされる給餌間隔ですが、アシナガトカゲは体の側面に一筋のヒダがあり餌を食べた後はヒダが伸び、食べない時はヒダが出来るということを繰り返しています。
このヒダの部分がいつも伸びた状態だと肥満ということになり、短命になってしまいます(;’∀’)
肥満は人間も同じく健康を害しますから、このヒダの様子をよ~く観察しながら給餌間隔をと餌の量を決めていきましょう!
餌についてはこちらも参考にしてください。
ヨーロッパアシナシトカゲ まとめ
何とも不思議な魅力のヨーロッパアシナシトカゲでしたね~♬
ヘビのようでトカゲで、表情は優しく穏やかなところもまた可愛くて堪りません!
是非、適切な環境で飼育してあげてください♪
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