オニタマオヤモリは体のフォルムが可愛らしいのに、どこかいかつい強面なお顔立ちのなんともアンバランスな魅力のあるヤモリです♬
大きな頭とずんぐりとした胴体、幅広で短い尾などを持つ、タマオヤモリ亜科タマオヤモリ属です。
このグループはどの種も尾の先端に小さな豆粒のような形をした突起を持っており、この特徴が「タマオヤモリ」の名の由来になっています。
そんなオニタマオヤモリについて、飼育方法や寿命、値段や繁殖方法など詳しくご紹介いたします♪
オニタマオヤモリを飼育してみたい方は是非ご覧くださいませ!
オニタマオヤモリの寿命や値段と特徴・繁殖方法など
タマオヤモリ属の中でも最大全長が16㎝と大きく、オーストラリアのヤモリの中でも最大!
体色は赤褐色で皮膚にはトゲ状の突起が密集しています。
尾は非常に短く先端が球状になっているのが特徴的です♬
オニタマオヤモリの寿命や値段、特徴とは?
本当は凄い可愛い顔をしているのに、写真ではにらみを利かせたものばかりです(笑)
タマオヤモリ属のどの種も、と~っても愛らしくてクリクリお目目で上目遣いされたら堪りません!!!
砂漠地帯の荒れ地や岩場などに生息し、夜行性で昼間は岩の割れ目などで休んでいます。
外敵に襲われると口を大きく開けて尾を高く持ち上げ、体を震わせながら音を出して威嚇します。
想像しただけで可愛すぎますね(笑)
そして、オスはメスより比較的小さめです。
ペットとして日本にも輸入されており、生息地のオーストラリアは国内に生息する野生動物の輸出を禁止しているので、過去に研究用や動物園での展示用に輸出された個体から繁殖させた個体のみが流通しています。
その為流通量は少なく高価なヤモリです。
日本国内も含め飼育下での繁殖例は増加傾向にあるようなので、流通量も以前に比べると増加しているそうです。
そのうちこう少しお値段が安くなるかもしれませんね♪
- 【地上棲】【夜行性】
- 生息地:オーストラリア中部固有種
- 大きさ:~16㎝
- 寿命:5年程度
- 性格:大人しい
- 餌:昆虫類、節足動物、小型の爬虫類など
- 相場:10~12万円
- 適温:低温部は28℃、ホットスポットは40~43℃、夜間は21~24℃
オニタマオヤモリの繁殖方法とは?
オニタマオヤモリの繁殖方法は、準備から始まります。
繁殖の準備
1歳以上のペアかオス1匹とメス2匹のハーレムを同じ飼育ケージで1年中飼育します。
飼育ケージの大きさは60㎝幅くらいを選びましょう。
オスとメスの見分け方は、オスは尾の付け根に膨らみがあり、メスにはそれがありません。
冬の間に2か月半ほど日中の飼育ケージ内の温度を10~18℃にし、バスキングスポットの温度を26℃前後にします。
通常よりも全体的に低めになりますね。
これをクーリングというのですが、クーリングをしなくても繁殖に成功する可能性はあるので、最初は試しにクーリングなしで1年飼育してみて、それでだめなようなら翌年クーリングで再挑戦することをオススメ!
夏になると温度が上がり交尾をします。
メスのお腹に白い卵が透けて見えるようになったら、産卵床の準備を始めましょう!
産卵場所の準備
飼育ケージ内に湿った床材やウェットシェルターを設置。
床材の深さは5~10㎝ほどで、メスが床材を掘れるようにしましょう。
床材が乾いてきたら霧吹きなどで常に湿っている状態を作りましょう!
ウェットシェルター以外に水入れに水を入れるのもよいですよ~。
メスは3~4週間ほどで抱卵し、2個の卵を繁殖期に6回ほど産みます。
産卵後の管理
産んだ卵はすぐに掘り出しましょう。
その際に卵の向きはそのままで。
卵の飼育ケージ内は27~29℃で管理し、70~80日で孵化します。
卵は乾燥させ過ぎないように、カビが生えないように注意が必要!
産卵後のメスの体はカルシウムが卵の殻に持っていかれるので不足しています。
餌には必ずカルシウム剤をまぶしてから与えてください!
詳しくはヤモリのこちらの記事を参考にしてください!
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オニタマオヤモリの飼育方法と飼育道具
オニタマオヤモリは比較的乾燥した荒れ地や岩場で生息し、完全な地上棲のヤモリです。
基本的に巣穴をほらないので床材は薄く敷いても良いですが、産卵時には穴を掘りますので、もしお腹に白い卵が透けて見えるようなら、産卵準備のため床材は5~10㎝ほど厚く敷くようにしましょう!
オニタマオヤモリは昼と夜の寒暖差がある場所に生息しているため、飼育下では昼夜の温度差をつけてあげましょう!
昼間は小型のスポットライトなどで局所的に暖かい場所を作ります。
岩の割れ目などで生活するので過度な乾燥に弱かったりしますので、飼育する際は、飼育ケージ内にウェットシェルターを入れましょう!
ウェットシェルターとは素材が素焼きで、上部に水を入れることが出来ます。
その水が陶器に浸透しある程度の湿度を保つので便利です♬
オニタマオヤモリの飼育方法を飼育に必要な飼育道具とともにご紹介いたします!
オススメのアイテムは私がオニタマオヤモリ用にセレクトしましたので、オニタマオヤモリを飼いたい方は是非参考にしてください!
というか、オススメ商品をそのまま購入すればオニタマオヤモリを飼育できます( ̄ー ̄)
飼育ケージ
飼育ケージの大きさの判断基準は、飼育する種の全長の2倍以上の幅のものを選びましょう!
樹上棲の場合は幅ではなく高さが2倍以上となります。
オニタマオヤモリは地上棲のヤモリなので、幅が最低でも30㎝以上のものを選びましょう!!!
そして、通気性の良いものを選びましょう!
オススメの飼育ケージはこちら
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こちらは上部がステンレスメッシュになっており通気性もあります!
パネルヒーター
オニタマオヤモリは夜行性なので、紫外線ライトは必要とはしません。
ですがバスキングスポット(ホットスポット)と呼ばれる、一部暖かい場所を作ってあげましょう!
その場合はパネルヒーターを飼育ケージの下に入れます。
バスキングスポットの温度は30~33℃を保つようにし、その他の場所は25℃前後になるようにしましょう。
温度勾配(場所により温度差をつける)を作るので、バスキングスポットは飼育ケージ内の左右のどちらかに寄せるといいですよ!
冬場などは外気温も下がるので、飼育ケージ内の温度も下がります。
バスキングスポット用のパネルヒーターだけでは温度を保てない場合は、他の保温器具を併用しましょう!
オススメのパネルヒーターはこちら
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こちらを飼育ケージの下に入れます。
夜間は飼育ケージ内を21~24℃になるようにします。
もしこれだけで温度が保てない場合はもう一つ、オススメのパネルヒーターがあります。
こちらです。
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こちらは飼育ケージの上部のステンレスメッシュ部分に取り付けます。
↑でご紹介した飼育ケージは上部がステンレスメッシュになってます♪
床材
オニタマオヤモリは地中に巣穴を掘ることはしませんが、床材を4~5㎝ほどの厚さに敷いてあげましょう!
排泄物を見つけたらすぐにその周辺の床材とともに除去し、床材が減ってきたらその分追加します。
2~3か月に1度は全ての床材を交換しましょう!
ケチると、ダニなどの発生の原因になったりしますので注意!!!
おすすめ床材はこちら
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消臭効果もあるウォールナッツサンドです。
クルミの殻を使用した天然素材100%なので、誤食しても安心です♬
使用後は可燃ごみに出せます!
温湿度計
温度計のほうは2つ用意しましょう!
理由はバスキングスポットのそばに1つ。
そこから離れた場所温度計と湿度計をセットし、それぞれの場所の温度管理をするためです。
マメに温度と湿度の確認をしましょう!
湿度は30~40%を保ちましょう!
ウェットシェルターと水入れに水を入れて湿度を保ちますが、乾燥する時期などこれでは湿度が足りない場合は、霧吹きなどで水滴が飼育ケージ内につかない程度にしてあげましょう!
湿度をその都度チェックし調節してください♪
温度計と湿度計が一つになった「温湿度計」がありますよ~♬
オススメの温湿度計はこちら
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こちらは温湿度計で、飼育ケージ内のバスキングスポットから離れた場所のガラス面に設置します。
裏側に吸盤が付いているので、取り付け簡単♪
設置する際は事前にガラス面を綺麗にしましょう!
温度計のみのタイプや、温湿度計どちらでもOKですが、もう一つはバスキングスポットのそばに設置。
飼育ケージ内のガラス面に取り付けるので、こちらもガラス面を綺麗にしてから付けましょう!
シェルターなどのアクセサリー
オニタマオヤモリは日中は岩場の隙間などに隠れているので、シェルターを設置してあげましょう!
バスキングスポットの反対側に設置すると良いかもしれませんね♪
オススメのシェルターはこちら
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こちらは信楽焼のウォーターシェルターで、シェルターの上に水を入れておきます。
そこから水分を補給することもあるかもしれませんし、湿度を保てるのでおすすめ。
バスキングスポットにアクセサリーが欲しいところですね~。
オススメのアクセサリーはこちら
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暖かく隠れる場所もあってGOOD!!!
涼しい場所と暖かい場所の2か所にシェルター♪
その他にもサーモスタットという便利なものがあります。
そして、水入れやエサ入れ、霧吹きなども必要です!
飼育道具のその他の記事も是非参考にしてみてください!
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餌
オニタマオヤモリは昆虫が主になります。
ベビーからヤング期は、毎日食べるだけ与えます。
大人になると、週に2~3回適度に与えましょう!(個体によるので様子を見ながら)
オススメの餌昆虫は、デュビアと呼ばれるアルゼンチンフォレストローチというゴキブリの一種。
アルゼンチンに生息する昆虫です。
動きが遅くメスには羽がなく、オスは羽があっても飛びません。
そしてプラスチックの壁を登れないので、餌入れをプラスチックにしてそこにデュビアを入れれば、飼育ケージ内に散らばったり隠れたりしませんので安心。
更に昆虫の臭いが気にならないなどの特徴があります。
唯一の難点は成長が遅く繁殖しにくい点。
生餌は購入してもすぐに全部食べるわけではないので、その間は餌昆虫が死なないように保管(飼育)する必要があるんですよ~♬
次にオススメなのがコオロギ。
爬虫類飼育の餌と言えばこちらがミールワームと同じくポピュラーです。
生餌のコオロギだとたまにオニタマオヤモリに噛みつくこともあります(;’∀’)
餌のその他の説明は、こちらの記事をご覧ください!
ヤモリの餌の種類や与え方などがわかりますよ!
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オニタマオヤモリ まとめ
いかがでしたか~???
今回はイレギュラーな繁殖方法もご紹介しました~。
ヤモリはオスとメスペアで同じ飼育ケージ内に飼育していると、いつの間にかメスが卵を抱えていたりするほど、比較的簡単に卵が出来るそうです。
でも産んだ後に、カルシウム不足になり産んだ卵を食べてしまうので、速やかに卵を取り除くか、親のほうを違う飼育ケージに移動させるかしないといけません!
初心者の方はまだそこまでは難しいですが、オニタマオヤモリはとっても愛らしい姿としぐさなので、是非気になる方は更なる知識を得てから飼うようにしてくださいませ♪
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