アオジタトカゲは飼育できる爬虫類の中でも人気があるトカゲで、ずんぐりとした体形にキュートなお顔、そして爬虫類の中でも人に馴れやすく飼育も比較的しやすいと言われています。
今回はそんなアオジタトカゲの飼育や餌、特徴や生態などをまとめてみました~♬
アオジタトカゲの特徴や生態
これからアオジタトカゲの特徴や生態をご紹介していきます!
アオジタトカゲの特徴
アオジタトカゲはどの種も比較的大きく、平均で40~70㎝ほどになります。
最小種のアデレードアオジタトカゲは20㎝ほどで小さいです♬
アオジタトカゲは産地によって体色や体の大きさ、体型などが異なり、品種改良をされていないのにたくさんの種類がいます。
もちろん舌は青いです!
アオジタトカゲの種類の記事を参考にしてください♪
アオジタトカゲの生態
アオジタトカゲは地上棲のトカゲの仲間で、オーストラリアやインドネシアなど東南アジアに生息しています。
名前の通り舌が青く、頭部から胴体はずんぐりと太くて他のトカゲと比べると尾は短め。
お腹を地面につけて這いずり回るといった感じに歩き、ちょっと面白いトカゲかもしれません(笑)
昼行性で、草原や砂漠、森など様々な場所に生息していますが、共通しているのは暖かくて乾燥した地域を好みます。
野性個体は気性が荒くて興奮しやすいと言われ、威嚇をしてきたり噛みついたりすることが多いようですが、人馴れしやすい部分があり、意外と最初から人に馴れてくれる個体が多いようです。
寿命は平均15年ほどになり、上手に飼育できる場合は20年くらい生きてくれるそうですよ~♬
アオジタトカゲの飼育と餌
ここからはアオジタトカゲに適した環境と飼育ポイントをご紹介していきますが、生息地によってかなり幅がありますので、あくまで参考まで。
飼育ケージ
まずは飼育ケージ選びです。
飼育ケージの大きさの目安は全長の2倍の幅に、奥行きと高さが全長と同じくらいがベストになります。
あまり狭い飼育ケージで飼育すると、背骨が曲がったりしますので最初から大き目のケージで飼育することが必要です。
少し奥行きが足りないかも(;’∀’)
ですが、爬虫類専用の飼育ケージだと色々使いやすくて便利です。
市販の爬虫類専用の飼育ケージの最大は↑でご紹介した幅が120㎝のものまでなので、それより大きいケージが欲しい場合は自作するか特注するかになります(;’∀’)
温度管理
アオジタトカゲは昼行性のトカゲで、強い日光の下で活動するため、紫外線の照射は必須になります。
野生下では日光浴もします。
日光浴とはバスキングスポット(ホットスポット)といい、バスキングスポット(ホットスポット)にはバスキングライトを照射します。
ということは、紫外線ライトとバスキングライトの2つが必要になりますが、この両方が一体になったライトがありますので、そちらを使用すると1つで済みます。
明かりは青色のような暗めではなく、白く明るいタイプを選びましょう。
昼行性のトカゲはバスキングスポット(ホットスポット)で体を温めてから活動を開始します。
点灯時間は8時間以上を目安に、ON/OFFの時間はきちんと守るようにしましょう!
爬虫類全般に言えますが、飼育には温度と湿度を毎日チェックしなければいけません。
バスキングスポット(ホットスポット)と反対側それぞれの場所の近くに取り付けますので2つ必要!
飼育ケージ内の基本温度は25℃くらいに保ち、バスキングスポット(ホットスポット)の温度は35℃にします。
バスキングスポット(ホットスポット)はケージ内の左右どちらかに寄せて作ってあげると、もう片方の基本温度も作りやすくなります。
夜間はライトは消灯し、20℃前後になるよう少し温度を下げます。
飼育ケージ内の基本温度を保つには、夏場だとバスキングライトのみで大丈夫だと思いますが、冬場はその他に保温器具も必要になります。
蒸れには弱いので風通しの良い場所に飼育ケージを設置するか、水槽用のファンを取り付けるかして、飼育ケージを内の温度が上がりすぎないように注意も必要です。
これらのライトや保温器具を管理しやすくするアイテムがあります。
爬虫類専用のサーモスタットです。
湿度管理
爬虫類飼育において湿度管理も重要。
飼育ケージ内の湿度ですが、アオジタトカゲは平均的に乾燥地帯を好みますので(種類によって違います)40~60%前後に保つようにします。
乾燥系を好む傾向のあるアオジタトカは低めの40%にするなど、飼育するアオジタトカゲの種類に合わせた湿度を保つようにしてください。
湿度管理に関係してくるアイテムが床材と水入れ。
それぞれ他の意味がありますが、こちらでご紹介していきます。
乾燥系を好むアオジタトカゲの場合は新聞紙やキッチンペーパー、ペットシーツなどを代用してもOKですが、種類によってはNGな場合もあります。
少し湿度が必要な種類にはヤシガラやバークチップなどを使用すると管理しやすくなります。
床材を敷いてあげないと、床がツルツルして滑ってしまうので必ず設置しましょう。
排泄物は見つけ次第取り除き、ヤシガラなどの床材の場合は排泄物とその周りの床材も除去し、床材が減ってきたらその分補充。
1~2か月に1回は全ての床材を交換しましょう。
新聞紙などでもこまめに掃除し清潔な状態を保つように!
アオジタトカゲのフンはとても臭いんですよ~( ゚Д゚)
気になる方は消臭剤を使うと良いですよ~。
糞を取り除いた後に振りかけて使用してください♪
そして水入れ。
乾燥系のアオジタトカゲの場合は水をあまり飲まないようなので、常設する必要はないと言われますが、一応設置してください。
脱皮前には水に浸かることがあるので、少し大き目を選んでくださいね♬
そして、アオジタトカゲは地面を這いずり回るように歩きますので、水入れをひっくり返される可能性もあるので、重さのある水入れを使用するようにし、毎日新鮮な水に取り換えましょう。
水入れから水を飲まない場合は、霧吹きなどで1日1回、飼育ケージ内の壁面に霧吹きしてみましょう。
壁面についた水滴を飲んでくれるかもしれません。
トカゲの基本的な飼育も参考にすることをオススメします。
餌
野生下でのアオジタトカゲは主に昆虫や小型の哺乳類を食しますが、植物性のものも食べる雑食性になります。
人工飼料も食べてくれる個体が多いので、個体差がありますので色々な餌を試してみてください。
与える餌はコオロギやピンクマウスなどの肉食性と、カボチャや小松菜などの野菜を半々くらい与えます。
人工飼料は同じ雑食性のフトアゴヒゲトカゲ専用フードを与えましょう。
人工フードは栄養バランスが素晴らしいので楽ちんです♬
お湯でふやかして与えます♪
人工フードも種類があるので、色々試してみて食いつきの良いものを探しましょう!
実はアメリカの飼育サイトなどでは、アオジタトカゲには野菜50%、肉や昆虫類は40%、フルーツは10%にするよう推奨されています。
とにかく色々なジャンルの餌を与えてみましょう。
人工フード以外を与えるときは栄養素が偏りますので、カルシウム剤を添加して与えます。
カルシウムが不足すると、クル病という病気になりますので注意が必要です。
カルシウム剤には2種類あり、カルシウムのみのタイプとビタミン入りのタイプがあり、両方用意してください。
通常はカルシウムのみのタイプを餌に振りかけ、週に1回ビタミン入りのタイプを餌に添加しましょう。
ビタミンの取りすぎはクル病によく似た症状を引き起こす恐れがあるので、それくらいで十分。
餌については色々と試してみて、食いつきの良いものを上手にローテーションを組んで与えましょう♪
クル病についてはこちらを参考にしてください。
餌についてはこちらも参考にすることをオススメします。
野菜について
雑食性で野菜多めがベストですが、与える野菜は水菜、小松菜、カブの葉など。
与えてはダメな野菜は白菜、キャベツ、ホウレンソウ、玉ねぎ、ニラ、ナス、アボカド、キノコはNG!
キノコについては賛否両論あるようですが、種類が多いうえに何が良くて何が悪いのかがハッキリしていないので、避ける方が無難です。
そして与えても害ではないですが、コーンは人間と同じくそのまま排泄されます(;^ω^)
なので与えなくていいです。
野菜はなるべく新鮮なものを与えますが、忙しかったりするときは冷凍の野菜も便利です。
ですが、ビタミンB1(チアミン)が冷凍によって失われてしまい、チアミンの不足は代謝障害や中枢神経障害を起こしたり、カルシウム不足に似た症状を引き起こしますので、なるべく生野菜を与えます。
野菜はもちろん洗ってください!
一言でアオジタトカゲの言っても、個体差で餌の好みがあり、なんと!!!
野菜を好まないことが多いそうです( ゚Д゚)
もし、野菜嫌いの子だった場合、以下の方法を試してみてください。
- 野菜を食べやすいサイズにカット
- サツマイモやカボチャなど生だと固い野菜は細かく切ってレンジでチンしてペースト状にする
- ミニトマトなどは中の種を取って皮をむいて与える
そしてどうしても食べないようならレパシーの粉フードを混ぜて与えてみて!
レパシーはフルーティーな粉フードで、甘党のアオジタトカゲが好む味なんですよ~。
アオジタトカゲの飼育と餌のまとめ
アオジタトカゲは種類によって細かい部分での飼育ポイントが微妙に違ったりしますので、こちらの飼育ポイントをベースにして、それぞれの種類に合わせた設定をしてくださいね~♬
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