日本人には比較的身近な爬虫類のカナヘビ。
いざ飼育したら、あれ?卵産んだ!!!!
どうしていいかわからなくて焦りますよね(;’∀’)
まさか無下にするわけにもいかないですし。
今回はニホンカナヘビが卵の孵化させる方法と、生まれたてのベビーの育て方などをご紹介いたします!
カナヘビの卵を孵化させる方法とは?!
野生のカナヘビよりも孵化させて育てたカナヘビはとても人に良く懐いてくれると言われています♪
これから卵の孵化のさせ方をご紹介していきます( ̄ー ̄)
ニホンカナヘビの卵を保護
まず最初にすべきなのが、卵を無事に保護すること。
ただ放置すればいい、適当な容器に土入れてそこに移せばいいというわけにはいきません!!!
無事に保護するためには3つの注意点がありますのでそれぞれ説明しますね~。
生き物を飼育していると必ず匂い問題が出てきます。
爬虫類も例外ではありません。
気になる方はこちらもご覧ください。
注意点1、卵の上下に注意!!!
これが一番初めに気を付けなければいけない、重要なポイント!
カナヘビちゃんの飼育ケージ内に卵を発見した!!!
自宅の庭や畑で卵を発見した!!!
そんな時は慌てずに、すぐに触らない、動かさないこと!!!
これらをする前に必ず卵の上下を確認することが必須。
理由は、見つけた卵の上下を逆さまにしてしまうと、中で成長しているベビーが窒息して死んでしまう恐れがあるから( ゚Д゚)
なので、卵を見つけたらまず油性マジックを用意し、卵の上下がわかるように卵の上部に目立つ印をつけましょう!
鳥などは卵の上下を定期的に動かす転卵を行いますが、カナヘビやトカゲ類はそれを行いませんし、卵を産むと世話をしないでそのまま放置なんです(;^ω^)
例外としてはニホントカゲは産んだ卵を保護します。
産み落とされた卵の上下がくるってしまう原因は、人間によるものと、親に蹴飛ばされたなどで、悲劇的なのは餌のコオロギに殻ごと食べられるといった感じです(-_-;)
卵の上下をマジックで印をつけたら、保護容器に移します。
注意点2、卵のへこみをチェック!!!
油性マジックで上下の印をつけるときに気が付くかもしれませんが、卵のへこみも注意が必要です。
生まれたばかりのだとある程度のへこみは、周囲の水分を吸ってどんどん膨らんでいくので問題ありませんが、しばらくたっても凹んだままだったら無精卵の可能性が高くなります。
注意点3、カビには気をつけろ!!!
生きていない卵にはうっすらと白いカビが生えてきます((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
先ほどの無精卵の可能性の場合もいずれは…………….。
例え有精卵だったとしても死んでしまうとカビが発生してきますので、もしカビを見つけたらすぐに卵を取り除いて処分しましょう。
一見残酷に感じますが、カビの生えている卵は既に死んでいます( ノД`)シクシク…
これを放置していると、生きている卵にカビが移って悪影響になります!
ニホンカナヘビの卵の育て方
ここからが本番( ̄ー ̄)
カナヘビの卵を孵化させるポイントを4つの項目に分けて説明していきます♪
孵化ポイント1、ケースの準備
卵を育てるには容器が必要です。
プリンカップのような蓋つきの容器が必要ですが、密閉すると窒息しますので、必ず容器に穴を空けましょう。
こちらは温度計付き。
空気穴がないので、蓋部分にキリで穴を空けます。
水に強くて蓋が出来、水分を逃さないような構造のものであれば代用が可能ですが、
虫用のプラケースのような蓋に沢山の穴が開いているものはNGです。
保湿と保温がしやすいのもケース選びのポイントになります。
ケースが準備出来たら次はケースに入れる床材です。
床材には普通に園芸用の黒土がおすすめで、適度に湿度を保てて卵に刺激を与えず飼育可能です。
ケースに黒土を入れ、軽く霧吹きで土を適度に湿らせます。
孵化ポイント2、卵を移す
卵を育てる容器の準備が出来たらその上に卵を置きます。
卵を移す際はスプーンを使ってください。
スプーンで卵の周りの土と一緒に持ち上げます。
もちろん上下を動かさないように慎重にすくい、そっと黒土の上に置きます。
手で卵を掴んじゃダメなの?
これはダメ!!!
卵は凄く柔らかいので、潰してしまう恐れがあります!!!
なので必ずスプーンを使うこと!
卵が複数個あるなら、ある程度卵を等間隔に離して置いてくださいね~♬
もし空いたスペースがある場合は小皿などに湿らせた水苔を入れてケースに入れてください。
そうすることで湿度を保ちやすくなります。
小皿に入れるのは水苔を卵に触れさせないためです。
孵化ポイント3、温度管理
地域やその時の気温などで左右しますが、産卵後約40日ほどで孵化が始まると言われています。
卵の飼育環境が寒かったりすると、孵化までの時間が長くなります。
その逆に飼育環境の温度を高めにするとその分卵の成長が進み孵化が早くなるという結果もあります。
卵を入れている飼育ケースの温度を23~29℃に保つようにします。
25℃前後を目安にすると良いですよ♪
設定温度を高くするほど乾燥しがちになるので、その分保湿も入念に行いましょう。
温度が保てないようなら、パネルヒーターを使用しましょう。
こちらは飼育ケースの外側の側面に貼り付けてあげましょう。
温度と湿度管理するための温・湿度計をケース内に設置してくださいね♪
孵化ポイント4、湿度管理
温度管理と同様に重要なのは飼育ケースの湿度。
加湿したいときは霧吹きしますが、その際卵に霧吹きの水がかからないように注意が必要です。
加湿する箇所は黒土とケースの壁面。
水苔は取り出し水分を含ませてまたケースに戻します。
水苔は2週間くらいごとの間隔で新しいものと交換。
きちんとした湿度を保つことが出来れば、卵は水分を吸いどんどん成長し大きくなります。
もし、凹んでいなかった卵が凹んできたら、まず湿度を高くして加湿、そしてしばらく様子を見ましょう。
カナヘビのベビーの育て方
ここからは無事に孵化したベビーちゃんの育て方をご紹介いたします!
基本は親のカナヘビと一緒なのですが、ベビー用のポイントを説明していきますよ~♬
ベビーの飼育環境
基本は親カナヘビと一緒なのですが、孵化したからと言って親のカナヘビと同じ飼育ケースに入れないでください!!!
カナヘビはもともと縄張り意識がないので、多頭飼いも可能ですし、ベビーに攻撃したりしませんが、空腹時にはベビーを食べてしまう可能性があるんです( ゚Д゚)
まずは孵化直前に事前にベビー用の飼育ケージを用意しておくと便利です。
飼育ケージの大きさですが、成長に合わせて大きくしていくのがおすすめです。
カナヘビのベビーは5~6㎝ほどの大きさで生まれてきます。
3匹程度ならこれくらいの大きさから始めるのが良いでしょう。
床材は親と同じモノでOK。
飼育ケージ内の温度も25℃を保つようにします。
卵の時に使用した温・湿度計とパネルヒーターはここでも再利用できますよ♪
ですがケージが大きくなると卵で使用したヒーターでは足りない場合があるので、少し大き目のヒーターを追加しましょう。
飼育ケージ内は余計なものを置かないようにします。
いれるのはシェルターと水入れのみ。
1日に朝晩2回霧吹きし湿度を保ちます。
乾燥する時期な回数を増やすなどしましょう。
べちゃくちゃはダメです!
床材が乾いたら霧吹きするって感じです♬
もちろん小皿に入れた水苔を引き続き使用するのもOK。
水苔は2週間に1回は交換しましょう。
霧吹きはベビーにかからないように、床材と壁面に霧吹きします。
水入れはベビーのサイズに合わせて、溺れないような浅めの容器の用意しましょう。
水は毎日取り換えること!
ベビーの餌
ベビーの餌ももちろん昆虫類がメインです。
孵化する前に準備しておきましょう。
ですが、大人サイズの昆虫では大きすぎて口にすることが出来ませんので、ベビーサイズの小さな虫が必要です。
イエコオロギならSサイズで約2~3㎜なのでベビーに最適です。
与え方はピンセットで与えるようにすると後々楽ちんです。
ベビーの飼育に関して今回ご紹介した他は大人のカナヘビと一緒なので、そちらの記事を参考にしてみてください♪
カナヘビの卵の孵化させる方法のまとめ
いかがでしたか?
まずは慌てず卵を触らず動かさず!!!
そして孵化させることが出来たら上出来ですね♬
孵化させてベビーの頃から飼育していれば、人間に馴れやすくハンドリングも可能なので、是非チャレンジしてみてくださいね♬
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