ピーコックモニターはその名の通り、クジャクの羽の模様のような斑紋が美しいドワーフモニターの仲間です。
オオトカゲの中でも小型であるピーコックモニターの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
ピーコックモニタ-の特徴や生態
- 別名:クジャクオオトカゲ
- 【昼行性】【半樹上棲】
- 生息地:インドネシアのロティ島
- 大きさ:60㎝ほど
- 値段:15,000~40,000円
これからピーコックモニターの特徴や生態についてご紹介していきます!
ピーコックモニターの特徴
ピーコックモニターは長い間チモールモニターの地域個体群と考えられていたのですが、1999年に新種として記載され分類上の帰属がわかるようになりました。
ですが、新種としての根拠が斑紋のバリエーションや体色の違いという程度で、形態的な差異はほとんど認められないという事実もあります。
チモールモニターとは別種であるという一番の根拠は、背面の眼状斑の色味で、ピーコックモニターは青背色をしてますが、チモールモニターはクリーム色という面です。
二番目の根拠は腹部の斑紋の有無になり、ピーコックモニターは腹部に斑紋がなく、チモールモニターは細かい斑紋が入っているところです。
本種を含めチモールモニター、スカラリスモニター、シミリスモニター、フレックルモニターなどのインドネシア南部からオーストラリア北部に生息するドワーフモニターは分類がハッキリしていないという現状だったりします(;’∀’)
ピーコックモニターは、体色は暗灰色で頭部から尻尾の付け根付近の背面には赤褐色の地色に青灰色の眼状斑が散在しています。
色彩の変異も大きいので、頭部が赤色の美しい個体も存在しているようです。
ピーコックモニターの生態
ピーコックモニターは樹上棲が強いので半樹上棲と明記してますが、地上棲だけど樹上傾向が強い種なので半樹上棲としました。
インドネシアのロティ島の森林に生息し、環境に対する適応能力は意外と高く、生息地では岩場などの様々な場所で見かけるようです。
ですが、ピーコックモニターは野生下での詳しい生態は調べられていないようです(;^_^A
本種に限らず、ドワーフモニター自体が情報が非常に少ないので、研究の対象にはなっていないような感じなんでしょうか。
そこらへんは素人なのでわかりません。
いずれ詳しく調べて欲しいものですね~♬
飼育下では5個の卵を産み、30℃の環境で124日で全長が15㎝ほどの幼体が孵化した記録があるそうです。
生まれたてなのに15㎝って、やはりオオトカゲって感じですね~。
ピーコックモニターはチモールモニターと比べると流通量はあまり多くはありませんが、飼育がしやすくオオトカゲなのにあまり大きくならないので、オオトカゲとしては飼育に適しているのかもしれません。
そしてピーコックモニターはサイテス(CITES)付属書Ⅱ類掲載種です。
サイテスとはこちらをご覧ください。
サイテスとは?ワシントン条約と爬虫類に関する疑問にお答えします!
ピーコックモニターの飼育
ここからはピーコックモニターに適した環境と飼育ポイントをご紹介していきます!
ピーコックモニターに適した環境と飼育ポイント
まずは飼育ケージ選びから。
半樹上棲ですが、樹上傾向の強い地上棲ともいえますので、樹上棲のトカゲのように全長の約2倍の高さは必要ありません。
飼育ケージの高さは60㎝あれば大丈夫です。
横幅は最低でも90㎝くらいは欲しいところ。
飼育ケージの設置には人に見降ろされない程度の高さに置くようにしましょう。
何故ならトカゲ全般に言えますが、人に見降ろされることを嫌う傾向があるからです。
飼育ケージ内の温度管理には保温器具を使います。
そして日光浴をする場所であるバスキングスポット(ホットスポット)を設ける必要があるのですが、バスキングスポット(ホットスポット)にはバスキングライトが必要になります。
昼行性のトカゲなので紫外線の照射も必須なので、紫外線ライトも必要です。
その他にも温度計や湿度計、流木なども入れてあげると良いですよ~♬
詳しい飼育についてはこちらを参考にしてください。
【ドワーフモニター】の種類8選!小さなオオトカゲの種類や飼育をご紹介!
ピーコックモニターの餌
ピーコックモニターにはコオロギやデュビアなどをメインに与え、たまにミールワームやピンクマウスなどを与えましょう。
餌にはカルシウム剤をまぶして与えます。
カルシウムが不足するとクル病になる恐れがありますので、注意しましょう。
クル病についてはこちらをご覧ください。
カルシウム剤には2種類あり、カルシウムのみのタイプとビタミン入りのタイプがあります。
通常はカルシウムのみのタイプを餌にまぶして与え、たま~に(週1とか)ビタミン入りのタイプを添加して与えましょう。
ビタミンの与え過ぎは、クル病と同じ症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
トカゲの餌につてはこちらも参考にしてください。
ピーコックモニターのまとめ
いかがでしたか?
ピーコックモニターはトカゲ全般で言うと中型のトカゲになります。
オオトカゲの中では小型なので、オオトカゲを飼育してみたい方には飼育しやすいとも言われます。
是非、ピーコックモニターに適した環境で飼育してくださいませ~。
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