ウォータードラゴンは泳ぎと潜水が得意な大型のトカゲです♬
人馴れしやすく丈夫で飼育しやすいと言われ、大型のトカゲの中でもペットとして人気があります。
今回はそんなウォータードラゴンの特徴や生態、人間との関係、飼育についてご紹介いたします!
ウォータードラゴンの特徴と生態
ウォータードラゴンには3種類存在しますが、今回はペットとして普及している2種類をご紹介いたします!
ウォータードラゴンの特徴
ウォータードラゴンの仲間は3種類存在しますが、ペットとして流通しているのはインドシナウォータードラゴンとヒガシウォータードラゴンの2種類になります。
ウォータードラゴンの成体のオスには頭頂部や背面、尾にたてがみ状のクレスト(ウロコ)が発達します。
インドシナウォータードラゴンとヒガシウォータードラゴンともに研究が遅れているそうです(;^_^A
クレストが発達しているインドシナウォータードラゴンは明らかに基本種と形態と性質が異なる。
離島産は若干の形態差があるものもいて、研究の前に生息地が消滅してしまうなどで絶滅に瀕しています。
分類上で一番近縁なのはモリドラゴンのグループで、地表棲の性質が強い物をウォータードラゴンとしています。
川沿いの開けた森林に分布するためウォータードラゴンの名称が付いたとされます。
モリドラゴンの詳細はこちらを参考にしてください。
インドシナウォータードラゴンは全長が60~90㎝で体色は青みがかった緑色をしており、ある程度の変色能力を持っています。
中国に分布するものは明らかに別種で、今後の研究が待たれます。
ヒガシウォータードラゴンの全長は約70㎝で体型はがっしりとしています。
目から頚部にかけて黒い縞模様が入り、喉や腹部が赤やオレンジ色になる個体もいます。
そしてヒガシウォータードラゴンには、やや小型の亜種がいます。
ウォータードラゴンは子供の時期は丸みを帯びた可愛らしい顔をしていますが、大人になるにつれて顔がシャープになり、背中のトゲトゲのウロコが大きく発達していきます。
子供と大人の姿のイメージが変わるので、幼体から飼育すると成長過程より楽しむことが出来るトカゲです♬
ウォータードラゴンの生態
ウォータードラゴンは水辺の森林に生息し、半樹上棲で水上に張り出した木の上にいることが多いです。
名前の通り泳ぎや潜水が得意で、ビックリすると水中に飛び込んで逃げますが、地上では後ろ足だけで立ち上がって走って逃げることもあります。
なんかイグアナ科のバシリスクに似ていますね~♬
バシリスクの詳細はこちらを参考にしてください。
グリーンバシリスクはハンドリングできる?飼育・寿命・販売価格・飼育ケージなどをご紹介!
ウォータードラゴンの食性は肉食性の強い雑食性で、昆虫類、両生類、魚類、小型の爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類、花、果実などを食べます。
繁殖形態は卵生です。
主に樹上で生活していますが、地上を走りまわったりもして結構活発なトカゲです♬
ウォータードラゴンと人間との関係
ウォータードラゴンはペットとして流通し、インドシナウォータードラゴンは野性個体と繁殖個体両方、ヒガシウォータードラゴンは繁殖個体が流通します。
ウォータードラゴンは驚くと飼育ケージ内を走りまわり、吻端(鼻先)をつぶしてしまうことがあり、広い飼育ケージと落ち着いた環境が必要になります。
そして飼育には水辺の高温多湿の環境を好むので、全身が浸かれる水容器や保温器具なども必須です。
ヒガシウォータードラゴンについてはこちらを参考にしてください。
【ヒガシウォータードラゴン】縞模様がカッコいいトカゲの特徴や飼育
ウォータードラゴンの飼育
ここからはウォータードラゴンに適した環境と飼育ポイントをご紹介していきます!
飼育ケージ
大型になるトカゲなので、飼育ケージ選びが大変です(;^_^A
樹上棲のトカゲなので、飼育ケージには高さが重要になります。
しかも結構陸上でも活発なので飼育ケージの幅も広いほうがベストです。
でも市販の飼育ケージではなかなか理想の大きさが販売していなかったりします(;’∀’)
飼育ケージを自作するか特注するかになります。
こちらは猫ちゃん用ですが、アレンジして使えそうかな~。
それかこちらのように高さは少し我慢してもらい、横幅重視にするかですね。
ウォータードラゴンは斜めか平行の木で休むのが好きなようなので、意外と高さは気にしなくても良いかと思います。
流木などの止まり木を斜めか平行(少し高い位置)に設置してあげるとよいです。
トカゲは上から見下ろされることをストレスに感じますので、飼育ケージは前開きにしてケージの設置場所は高めの位置に置くようにしましょう。
多湿を好みますが、蒸れには弱いので通気性の良い飼育ケージを選ぶのも大事です。
爬虫類専用の飼育ケージの大半は天井部分がメッシュ素材になっています。
それでも通気性が足りないようなら飼育ケージ内の空気を外に排出するように水槽ファンを設置するのもいいですよ~。
温度管理・照明
ウォータードラゴンは昼行性のトカゲなので、日光浴をするバスキングスポット(ホットスポット)と紫外線の照射が必要になります。
その環境を作るにはバスキングライトと紫外線を含んだUVライトの2つが必要ですが、一緒になったタイプのライトもあります。
森林の日陰が多い地帯に生息していますので、あまり強い紫外線量は必要ありません。
バスキングスポット(ホットスポット)の温度は30~35℃に設定し、高温地帯を部分的に作ります。
それ以外の場所はクールスポットと言い、25~28℃くらいになるようにしましょう。
バスキングスポット(ホットスポット)はケージ内の左右どちらかに寄せて設置すると、クールスポットとの温度差を作り出しやすくなります!
そして、紫外線(UV)ライトは紫外線を照射し、成長に必要なビタミンを作り出してくれますよ~。
飼育ケージ内の温度管理には保温器具は必要です。
1つ注意して欲しいのが、ウォータードラゴンは意外とジャンプ力があり、ライトにしがみついたりして火傷することがありますので、レイアウトや設置するライトの位置など気を付けましょう!
これらの照明や保温器具を管理してくれる爬虫類専用のサーモスタットも一緒に使用すると便利です♬
湿度管理
飼育ケージ内の湿度は65~70%を保つようにしましょう!
飼育ケージ内の湿度を保つのに一役担うアイテムは床材と水入れ、霧吹きになります。
各々別の用途がありますが、ここで一緒ご紹介します。
まずは床材。
床材は保湿性があるヤシガラやウッドチップがおすすめ。
見栄えを気にしないのであれば、新聞紙やキッチンペーパー、ペットシーツも代用でき、掃除も楽ちんですが、湿度を保つ役割はしません(;’∀’)
床材は排泄物を見つけたらすぐに取り換えましょう!
ヤシガラなどの床材の場合は排泄物とその周りの床材も取り除き、床材が減ってきたらその分追加。
1~2か月に1回は全ての床材を交換してください。
ついでに飼育ケージ内の掃除もすると良いですよ!
次は水入れ。
多湿を好みますし、水浴びも良くしますので全身が浸かれる大きさの水容器が必要になります。
脱水症状の予防や飼育ケージ内の湿度管理にも役立ちます。
水分補給がメインですが、個体の寄っては止まっている水を認識できず飲まないことがありますので、ドリッパーやエアレーションを使用し、水に動きを出してあげましょう。
水は毎日交換して綺麗で清潔を保つように!
温度や湿度を確認するために、温度計や湿度計が必要です。
一緒になったタイプもあります。
バスキングスポット(ホットスポット)とクールスポットそれぞれ必要です。
その他レイアウトなど
ウォータードラゴンは樹上で生活するトカゲなので木の枝や流木の設置は大事です。
樹上棲のトカゲは縦になった場所に止まるタイプと横になった場所に止まるタイプがあり、ウォータードラゴンは横の木に止まるタイプになります。
木の太さの基準はウォータードラゴンの胴体と同じくらいを目安にしましょう!
ケージ内に設置するときは、木や流木が動かないようにしっかりと固定すること。
そして、日陰がある場所にいるので、直接光が当たらない場所を作ってあげましょう。
フェイクグリーンなどを上手に利用すると良いですよ♪
飼育ケージ内への霧吹きは、1日2回朝晩に床材やレイアウト品、壁面などにシュッシュしましょう!
トカゲは成長と共に脱皮を行い、子供の時は月に1回、成体は2か月に1回ほどになります。
脱皮する際に飼育ケージ内の湿度が不足していると、脱皮が不完全になり、脱皮不全を引き起こし、それを放置すると壊死したりします(;’∀’)
脱皮不全を見つけたら30℃前後のぬるま湯で温浴し、手で優しく古い皮膚を落とてあげましょう。
温浴についてはこちらを参考にしてください。
餌
ウォータードラゴンは雑食性で、野性下では果実や植物なども食しますが、基本的には動物食性だと思ってください。
餌は体の大きさに合わせたコオロギやデュビア、ミールワーム、ピンクマウスを与え、餌の与え方はピンセットで口元まで持っていき、目の前で動かすことで注意を餌に向けて食べさせます。
昆虫類は栄養バランスが悪いので、必ずエサにはカルシウム剤をまぶしてから与えましょう。
カルシウム剤は主に2種類あり、カルシウムのみとビタミン入りのタイプがあります。
いつもはカルシウムのみのタイプを餌に振りかけ、幼体時は週に2回、アダルトは週に1回ビタミン入りのカルシウム剤をまぶしてから与えましょう。
ビタミンは与え過ぎるとクル病によく似た症状を引き起こすので、与える頻度が少ないんですよ~。
病気についてはこちらを参考にしてください。
そして、個体によっては人工飼料も食べてくれますので一度挑戦してみる価値はあります!
その際はフトアゴヒゲトカゲ専用のフードやイグアナ用のフードを与えてみましょう。
給餌頻度は40㎝以下の成長期には毎日食べるだけ与え、以上になったら2~3日に1回に抑えましょう。
これらはあくまで目安になりますので、個体にあった給餌頻度や餌のサイズを観察して見つけることが重要です。
餌は修身より時間以上前に与えるようにしてください。
食べた後に体を温めることが出来ないと消化不良の原因になります(;’∀’)
昆虫類などは、野外で採集したものを与えないように!
病原菌や寄生虫がいる可能性もあります((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
餌についてはこちらを参考にしてください。
ウォータードラゴンのまとめ
いかがでしたか~???
大型のトカゲは飼育ケージ選びが大変(;’∀’)
是非トカゲの種類にあった環境を整えてお迎えしてあげてくださいね♪
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