ナイルオオトカゲはモニターの中でも安価なのに模様がとても美しいところが魅力です。
ですが、荒々しい性格をしている個体が多いようで、初心者向きではありません(;’∀’)
今後の参考の為に、ナイルモニターの特徴や生態、飼育についても簡単にご紹介していきます!
ナイルオオトカゲの特徴や生態
- 生息地:アフリカ(北部やサハラ砂漠を除く)、アメリカのフロリダ州では外来種として帰化
- 大きさ:150~200㎝(飼育下では150㎝ほど)
- 寿命:約15年
- 値段:1~5万円(体色によっては50万するものもいる
小顔でスリムな体型がとても羨ましいナイルオオトカゲの特徴や生態、人間との関係をここではご紹介していきます!
ナイルオオトカゲの特徴
飼育下では全長が約150㎝ほどになるナイルオオトカゲ。
最大全長は243㎝( ゚Д゚)
アフリカ大陸に分布しているモニターでは最大種となります。
体色は暗灰色をしており、明暗色の斑が横帯状に並んでいます。
尾は泳ぐのに適しているオールのような扁平な形をしています。
鼻孔は吻端と目の間にあり丸い形をしています。
こちらも泳ぐために鼻孔は上のほうについています。
幼体時は緑黒色の地色に黄色い斑点が帯状に並び、成長するに従い斑点は不明瞭になります。
歯は側扁て尖った形をしてますが、成長するにつれ歯が臼状になります。
理由は貝類や甲殻類などの硬い生物でもかみ砕くためです。
ナイルオオトカゲの生態
ナイルオオトカゲは河川や湖沼、池の周辺などの水辺を好み生息していますが、まれに市街地にも表れることがあります。
普段は水辺の樹上に登り休んでおり、泳ぎや潜水も上手。
外敵に襲われると歯や爪を使ったり、尾を鞭のように打ち付けて戦います。
食性は動物食性で、昆虫類、多足類、甲殻類、貝類、魚類、カエル、爬虫類、鳥類、小型哺乳類、動物の死骸などを食べています。
時にナイルワニの卵や幼体も捕食するそうです。
繁殖形態は卵生で、雨季にシロアリのアリ塚の中に卵を産み、1回の産卵で10~60個の卵を産みます。
その卵は4~10か月で孵化。
アフリカ南部の例としては1~2月に産卵し、10~12月に孵化。
5~8月の冬季になる時期のに生態は冬眠するので、この期間に胚発生も休止し孵化までの時間も長くなると考えられています。
飼育下では30℃の環境で約4か月で孵化した例があり、15年以上の生存例もあります。
ナイルオオトカゲと人間との関係
日本人にとっては衝撃的ですが、アフリカン南部ではナイルオオトカゲの脂肪は薬用や雷避けになると信じられています(;’∀’)
さらには家禽を食べてしまう害獣とみなされることもあります。
アメリカのフロリダ州ではペットとして飼育されていた個体が遺棄されたか脱走したものが定着したと言われています。
一例として、ケープコーラルで2003~2005年には146匹の目撃例や罠による捕獲例が報告されたそうです。
アナホリフクロウ、カッショクペリカン、アナホリゴファーガメ、キスイガメ、ウミガメ類、アメリカワニなどの卵や幼体も含めた在来種への影響もあり、さらには家禽や猫、小型犬に対する脅威も懸念されています。
そんなナイルオオトカゲですがペットとしても飼育され、日本にも輸入されています。
幼体から飼育できれば人に馴れてくれる個体もいると言われますが、気性は平均的に荒い性格をしています。
ナイルオオトカゲの飼育
ここからは簡単にナイルオオトカゲに適した飼育環境をご紹介していきます!初心者には難しいので今後の参考にしてください♪
ナイルオオトカゲに適した飼育環境
ナイルオオトカゲは200㎝ほどまで成長するので、市販の飼育ケージでは終生飼育をするのは非常に困難かと思われます(;’∀’)
なので、途中までは市販の爬虫類専用飼育ケージを使い飼育しましょう。
そして、ナイルオオトカゲは意外と立体活動も行いますので、ある程度の高さのあるケージが理想となります。
幼体時から飼育するのであれば、あまり広すぎる飼育ケージで飼育すると、人間に馴れてくれなくなるとよく言われます。
ナイルオオトカゲは気性が荒い個体が多いので、飼育開始後は新しい環境に馴れるまでは落ち着いた環境を作るように努力が必要になりますし、無理やり触れ合おうとして触ったり、持ち上げたり、追いかけまわしたりなどストレスを与える行為は絶対にやめましょう!
成長し、市販の飼育ケージが小さくなったら、自作するか特注して飼育ケージを作るかしないといけませんのでその辺も覚悟しないといけません( ̄ー ̄)
飼育ケージが容易で来たら、その中には水容器を入れましょう。
ナイルオオトカゲは水棲が強いので、全身が浸かれるくらいの大きさの容器が必須です。
水に入るのが好きな種類の多くは、基本的に水中で排泄することが多いのですが、ナイルオオトカゲも同じなのでこまめに水入れの水を取り換え清掃してください。
こう聞くと一見大変そうに思いますが、水容器の水は排泄関係なく毎日取り換えるので、一石二鳥となり、管理がと~っても楽ちんなのですよ~♬
ナイルオオトカゲは日光浴をよくするので、日光浴用の照明と紫外線を照射する紫外線(UV)ライトが必要になります。
日光浴する場所をバスキングスポット(ホットスポット)といい、そこに当てる照明をバスキングライトと言います。
バスキングスポット(ホットスポット)とは体温を上げるために飼育ケージ内の一部に40度近い高温の場所の事を言います。
照明やライトは飼育ケージ内に設置すると、しがみついたりして火傷の原因になりますので飼育ケージの外側に設置するようにしましょう!
照明以外には飼育ケージ内の温度管理に保温器具も必要です。
その他にも飼育ケージ内の床に敷く床材も必ず敷いてあげましょう。
床材を敷かないと、ツルツル滑ってケガの元になります!
そして、ケージ内には流木なども設置しましょう!
ナイルオオトカゲは意外と立体行動を良くします。
特に幼体時はよく気に登りますので、必ず設置ししっかりと固定しましょう。
成体になると登り木よりかは岩などに登るほうが多いようです。
成長に合わせたレイアウトを心掛けましょう♪
ナイルオオトカゲに適した飼育ケージ内の温度は25~30℃。
バスキングスポット(ホットスポット)は40℃前後で25℃を下回らないようにしましょう。
爬虫類飼育において飼育ケージ内の温度管理だけではなく、湿度管理も重要です。
ナイルオオトカゲには60~70%の湿度を保つように気を付けてください。
幼体時は乾燥に弱いので、床材の湿り具合や湿度計を見てその都度霧吹きしてください。
ですが、水容器を入れておくとある程度自分で調整してくれるそうですよ~(笑)
生き物を飼育していると必ず匂い問題が出てきます。
爬虫類も例外ではありません。
気になる方はこちらもご覧ください。
ナイルオオトカゲの餌
ナイルオオトカゲの幼体時はコオロギやデュビアなどの昆虫類を与えましょう。
成長すると食性が変わってきますので、ヒナウズラやマウス、鶏肉、ささみ、ハツなどの肉類が中心となります。
成体の時に昆虫類をメインにすると栄養不足で突然死することがあるそうなので、成体なのかわからない過渡期はその両方をバランスよく与えるようにしましょう。
食性が変わると肉類に非常に興味を示すようになりますので、目安にすると良いですよ~♬
給餌頻度ですが、幼体時は毎日食べるだけ与え、成体時には週に3回ほど与えるようにします。
モニターって結構肥満になりやすいんですよ(;^_^A
ごく稀ではありますが、飼育ケージ内の温度が低かったり、餌に飽き足りして拒食を起こす場合もありますので、飼育ケージ内の温度には十分に気を付け、餌はなるべくバリエーションを増やしローテーションを組んで与えましょう。
食事を与えるタイミングは、就寝の3時間以上前に与えてください。
なるべく朝や昼頃などバスキングライトが点灯している時間帯がいいでしょう。
ご飯を食べてバスキングスポット(ホットスポット)で体を温め、消化を促すとこが出来ますよ~。
その他にも色々ありますが、細かい飼育環境や餌(栄養剤など)についてはこちらを参考にしてください。
ナイルオオトカゲのまとめ
いかがでしたか?
初心者にはハードルがとても高いトカゲですが、迫力のある大きさと小さな頭にスリムなBODY,美しい模様などはと~っても魅力的★
気性が荒い、体が大きいので市販のケージがないなど色々なハードルがあります(;’∀’)
まずは勉強し、飼育ケージを特注できるようにお金を貯めないとですね♪
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