熱帯雨林の樹上で生活しているインドシナウォータードラゴン。
ウォーターと名前についている通り、泳ぐのも潜水するのも得意です。
チャイニーズウォータードラゴンとも呼ばれます。
今回はそんなインドシナウォータードラゴンの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
インドシナウォータードラゴンの特徴や生態
- 【昼行性】【半樹上棲】
- 生息地:タイ、中国南部、ベトナム
- 大きさ:60~90㎝
- 寿命:最大15年ほど
- 値段:ベビーで1~2万円
これからインドシナウォータードラゴンの特徴や生態、人間との関係についてご紹介していきます♪
インドシナウォータードラゴンの特徴
ウォータードラゴンの中では比較的小型。
インドシナウォータードラゴンの成体は体色が青みがかった緑色をしており、体色をある程度変化させることが出来ます。
尾は非常に長く、全長の半分以上を占めます。
下顎のウロコは大型で、下唇のウロ路との間には細かいウロコが並んでいます。
全長60-90cm。成体は体色が青味がかった緑色になる。体色をある程度変化させることができる。尾は長く全長の半分以上を占める。
成体のオスは頭頂部から背面~尾にかけて長いクレスト(ウロコ)が目立ちます。
メスや幼体はクレストが発達しません。
インドシナウォータードラゴンの生態
インドシナウォータードラゴンは平地の水辺に生息し、半樹上棲で樹上にいることが多く、驚いたりすると水中に飛び込んだり、地上を後ろ足だけで立ち上がって走って逃げます。
地上を二足歩行で逃げるのは意外でした(笑)
エリマキトカゲやバシリスクと同じなんですね~。
食性は動物食性が強い雑食性で、昆虫類、小型の爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類、果実などを食します。
繁殖形態は卵生で一度に4~16個の卵を産み、卵は約3か月で孵化します。
インドシナウォータードラゴンと人間との関係
日本にも輸入されているインドシナウォータードラゴンですが、主に野性個体(卵を収集して人工的に孵化させた個体のこと)の幼体が流通しています。
見た目がグリーンイグアナと似ているので間違われやすいですが、本種のほうが小型で成体になっても動物質の餌が必要になります。
※イグアナは大人になるにつれ植物食性が強くなる傾向があります。
グリーンイグアナについてはこちらを参考にしてください。
飼育された個体はあまりクレストが発達しないと言われています(;’∀’)
驚いたりすると、飼育ケージ内を走りまわり鼻先を壁面にぶつけてつぶしてしまうので、飼育するには広いケージと落ち着いた環境が必要になります。
幼体の頃から飼育していれば、人や環境に馴れることもあり、個体によっては手から餌を食べてくれますが、場合によってはケージを暗幕で覆ったりするなどの対処をして外部からの刺激を受けないようにすることも重要です。
インドシナウォータードラゴンの飼育
ここからはインドシナウォータードラゴンに適した環境や飼育ポイント、餌などについて簡単にご紹介いたします。
インドシナウォータードラゴンに適した環境
まずは飼育ケージ選びから。
インドシナウォータードラゴンは半樹上棲なので、高さがあって横幅も広い飼育ケージが必要です。
こちらは高さが60㎝あるので、レイアウトをしっかりと作り上げることが出来れば終生飼育が可能です。
本当はもっと広い飼育ケージだといいのですが、市販されていないので特注するか自作するがになります。
飼育ケージ内には流木などで登り木を設置してあげましょう。
インドシナウォータードラゴンは平行な止まり木が好きな傾向にあるので、平行の止まり木と斜めの登り木と角度の違う登り木を設置してあげましょう。
最低でも平行の登り木は設置してあげましょう♪
登り木は、インドシナウォータードラゴンが登っても動かないようにしっかりと固定してください。
床材は必ず敷いてください。
インドシナウォータードラゴンには保湿力の高いヤシガラなどがおすすめです。
インドシナウォータードラゴンは舌で舐めて環境を確認する行動がたまに見られるそうで、万が一床材を舐めて誤飲しても安心あ目の細かいタイプが良いかと思います。
そして飼育ケージ内の温度ですが、基本温度(クールスポットとも言う)は28~33℃に保ち、バスキングスポット(ホットスポット)は40℃を下回らないように設定。
夜間は25~28℃をキープ。
昼行性のトカゲなので、紫外線を照射するライトとバスキングスポット(ホットスポット)に照らすバスキングライトの2つが必要です。
これらだけでは飼育ケージ内の温度を保てない場合もありますので、保温器具も必要になります。
飼育ケージ内の湿度は70~80%を保つようにしてください。
飼育ケージ内の湿度や温度の管理はとても重要なので、温・湿度計を2つ用意して、飼育ケージ内に設置して確認する習慣をつけましょう!
湿度管理と水分補給には水入れが必須ですが、全身が浸かることのできる大きさのタッパーなど使用し、インドシナウォータードラゴンは動いていない水には気が付かないことがあるため、エアレーションなどで水を動かしてあげるのもオススメです。
生き物を飼育していると必ず匂い問題が出てきます。
爬虫類も例外ではありません。
気になる方はこちらもご覧ください。
インドシナウォータードラゴンの餌
インドシナウォータードラゴンは非常に肉食傾向が強い雑食性なので、グリーンイグアナ以上に野菜は食べないです。
人工飼料を食べてくれる個体もいますが、基本的にコオロギやデュビアなどの無脊椎動物を中心に与えましょう。
給餌頻度ですが、幼体時は毎日食べるだけ与え、亜成体以降は2~3日に一度に減らします。
あくまで目安なので、その子に合わせた給餌頻度をよく観察して決めていきましょう!
餌の与える時間は終身よりも3時間以上前に与えてください。
与える餌昆虫には必ずカルシウム剤をまぶしてから与えて!
以上がインドシナウォータードラゴンの飼育のポイントになります。
より詳しい基本的な飼育や餌についてはこちらを参考にしてください。
インドシナウォータードラゴンのまとめ
ウォータードラゴンにはインドシナウォータードラゴン他にヒガシウォータードラゴンがいます。
生息地が違ったりするので、そちらも是非チェックしてみて!
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