グリーンイグアナは学名が「イグアナ・イグアナ」。
その名の通りイグアナを代表する存在です。
グリーンイグアナは頭が良くて、トイレや飼い主の顔を覚えたり、名前を読んだら寄って来たり、餌は草食なので虫が苦手な方も安心という面で、飼育しやすいと言われますがところがどっこい。
グリーンイグアナは180㎝くらいまで成長するかなり大型なトカゲ。
そうなると力は強いし飼育ケージもそんな大きいものがないし、そうすると放し飼いしかないし、
小さなお子さんのいるご家庭や、爬虫類飼育初心者にはまず向いていないんです(;^_^A
でも名前を呼んだら来てくれるなんて、想像するだけで愛おしくて可愛くて仕方ないですよね!
爬虫類飼育初心者だけど、どうしてもグリーンイグアナが飼いたい!!!
そんな方はまずこの記事を最後まで読んでから判断して欲しいと思います!
本音を言うとこの記事だけでなく爬虫類の基本やトカゲの基本、イグアナの基本も学んで欲しいと思っています( ̄ー ̄)
グリーンイグアナの飼育環境やケア方法とは?
中南米の熱帯地域に広く分布しており、水辺の樹上で暮らしています。
幼体は鮮やかな緑色をしており成長するにしたがって褐色をおびた体色に。
尾には黒い縞模様が入ります♪
アルビノ(全身が白または黄色)のモルフは高値で取引され、レッドイグアナやブルーイグアナも存在します。
特徴としては、頭頂部から一列に並ぶトゲ状のウロコ(クレスト)が目を惹きます。
昔は「タテガミイグアナ」と呼ばれていたそうです♪
オスはこのタテガミのような部分が発達します。
そしてもうひとつ目を惹くのが顎の下のタルタルのヒダ!!!
そして耳の下の部分の大きなウロコですね~。
もう小さな恐竜のようでカッコいい!!!
そんなビジュアルに反し、植物を主に食べるので一見飼育しやすいように思えますが、
180㎝ほどまでに成長するので、お部屋に放し飼いしないといけなくなります(;’∀’)
さらには発情期のオスは攻撃的になりますので、小さなお子さんのいる方にはオススメしません。
鋭い爪や強靭な顎や尾を持ち、ひとたび攻撃されたら流血することもあります( ゚Д゚)
寿命は10~20年なのでその間もしっかりと面倒見れるかどうか、しっかりと判断して欲しと思います。
頭が良いので上手に飼育することが出来れば、これほど可愛いペットはいない!!!と思えるほどの存在になるでしょう♪
一時期はグリーンイグアナをペットにするブームが日本でもありました。
ベビーのグリーンイグアナがたくさん市販されましたが、覚悟がなく飼ってしまった無責任な人たちが続出し、現在は販売側も慎重になっていて、爬虫類専門店でも取り扱っていない場合もあります。
比較的入手は簡単で、値段も安いのですが、設備や世話や餌などにかなりお金がかかることも覚えておいてください。
それでは詳しく飼育環境や日常ケアなどの飼育方法をご紹介いたします!
グリーンイグアナの飼育環境とは?!
熱帯に生息する爬虫類を日本で飼育するのは、かなり設備が必要になります(;’∀’)
しかもグリーンイグアナは180㎝ほどまでに大きくなるので、ず~っと飼育ケージで飼育することは難しい………….。
成長に合わせて飼育ケージを買い替えるよりも、幼体の頃は飼育ケージで飼育して、ある程度の大きさになったら部屋に放し飼いにする方が効率的。
その際はイグアナ専用の部屋を確保し、その部屋には必ずエアコンも必要になります。
そう考えると、エアコン代だけでもかなりお金がかかりますよね(-_-;)
幼体時は飼育ケージで育てますが、樹上棲のなで高さのある飼育ケージが必要になります。
幼体とは言え成長しますから、高さが120㎝ほど必要かと(;’∀’)
ガラス製だと大きくなるにつれ力が強くなるので、ガラスを割ってしまう可能性もあるのでアクリル製か、すべて金網状のタイプがおすすめです。
飼育ケージ内には流木や木の枝、観葉植物などを組んで、しっかりと固定し立体的に動けるようにします。
バスキングスポットや涼しい木陰など飼育ケージ内で温度の高低を作るのも大切で、その間を自由に行き来できるように流木などで道を作りましょう!
幼体のイグアナが浸かれるような大きさの水入れも設置します。
飼育ケージ内の温度や湿度ですが、日中は28~35℃、夜間は25~28℃くらいに設定。
1年中この温度を保ちますので、冬場は特に電気代がかかります。
飼育ケージ内には先ほどお伝えしたバスキングスポットを作りますが、その為にはバスキングライトを設置し、日向ぼっこ出来る場所(バスキングスポット)の温度を、あくまでその部分だけ部分的に40℃くらいになるようにバスキングライトを設置します。
それだけではありません!!!
紫外線も必要になります!
紫外線ライトで飼育ケージ内を照らす必要があります!
グリーンイグアナは紫外線要求量が多いので、不足しそうなら蛍光管を増やす、ワット数の高いものに替えるなどしましょう。
全長が1mほどになったら飼育ケージでは狭いので、放し飼いに切り替えます。
加湿器などで部屋の湿度を50%ほどを維持するようにします。
さらには水飲み場も設けるようにしてください。
グリーンイグアナの日常ケアとは?!
飼育環境が整ったらあとは何をすればよいのか?
餌やりはもちろんですが、その他にやらなければならないこと、気を付けないといけないことをご紹介します。
日常的なケアとしては、餌やりと水の交換、フンの掃除、温度・湿度の確認が必須となります。
というか基本的なことですがかなり重要!!!
グリーンイグアナは人間が食べる植物なら何でも食べてくれます。(個体差による)
もちろん新鮮じゃないとダメですよ!!!
そうなると野菜も高いですからエサ代もかなりかかるってことですね(;’∀’)
大事なイグアナちゃんに新鮮なものを食べさせたい、餌代を抑えたい方の中には、野菜を自分で育てる方もいらっしゃいます。
それも一つの手ですね!!!
全ての野菜ではなく、自分が育てやすい種類の野菜を選ぶことも大切。
イグアナ専用の人工フードもあります。
個体にもよりますが、人工フードのみで飼育可能な子もいます。
基本的に葉生野菜をメインとして、おやつ程度に果物を与えたまに人工フードやサプリメントを取り入れたり、バリエーションを作っておくのもおすすめ。
餌を与えるときは、人間の手から与えましょう!
なるべく人間に馴れさせるためです。
その際の動作はゆっくりと、優しく声をかけながら与えてください♪
頭がいいのでこの人は信頼できると感じてれますよ~。
幼体の時から人間の存在に馴らしておくと放し飼いしやすくなります!
注意して欲しのが、トカゲは上から鷲掴みにされたり行動されるのを嫌がります。
本能的に鳥などの捕食者から襲われたと感じ恐怖におびえます。
イグアナから見えない背後や上から体を鷲掴みにすることは絶対にしないでください!
どうしてもイグアナちゃんを移動させたいときは、動作はゆっくりと優しく声をかけながら、下からすくうように体を持ち上げて抱っこしてあげてください♪
グリーンイグアナは乾燥と低温に弱いので、病院などに連れていくなど外に連れ出す場合は季節が限定されます!
夏場なら日光浴を兼ねて短時間のお散歩も可能です♬
人に馴れたグリーンイグアナはスキンシップを嫌いません。
可愛いですよね♡
成体なら抱っこされても大人しくしていますが、発情期のオスには要注意!!!
噛まれたり鋭い爪でひっかかれたり、太い尾でぶたれたりすると傷になったりします(;’∀’)
そうでなくても生傷は絶えないかもしれませんね(笑)
覚悟しておいてください( ̄ー ̄)
グリーンイグアナの餌の種類や与え方
グリーンイグアナは完全な草食性です。
ですが、幼体時には時々昆虫など動物性のたんぱく質も摂取すると言われていましたが、最近では全く与えなくても大丈夫、与えたほうが便秘や腸閉塞のリスクがある、などといった声も聞かれます。
そう言ったことなどから、幼体時でも飼育下では昆虫などは与える必要はないと思います。
そして豆類も食べますので、タンパク質は十分に摂取出来ますし、肉食性のトカゲと違いあまり動かないのでそこまで多くのたんぱく質は必要ないでしょう。
それではどんなエサを与えればよいのか?
毎日野菜だけ与えればいい、人間用に余った野菜を使えばよい、などど考えないでください!!!
新鮮な野菜、小松菜、チンゲン菜、大根の葉、根菜類、豆類など、カルシウム、リンを効率よく摂取するメニューでなければいけません。
ちゃんと考えないと栄養バランスが偏ってしまったりします(;’∀’)
イグアナ用のフードもあります。
イグアナちゃんによっては食べてくれない子もいますが、とりあえず試してみるのもいいですよ~♬
もし食べてくれるのなら、野菜に少量混ぜて与えるようにして栄養価を高めてください!
リンゴなどの果物もおやつ程度に与えてましょう。
果物は糖分が高いので与え過ぎには注意!!!
そしてイグアナは色を見分けることが出来ますので、色鮮やかな野菜や果物など与えてみて!
その子の好みがわかるかも!!!
グリーンイグアナ放し飼いのコツとは?
グリーンイグアナは成長するとかなり大型になりますので、いずれは飼育ケージから部屋に放し飼いしたほうが楽だったりします(笑)
部屋に放し飼いするとなると、注意したいのが犬や猫と同じようになんでも口に入れちゃったりすること、
誤飲誤食が怖いです。
更に大人になるにつれて地上棲が強まりますが、やはり登りたいと思った場所に登ろうとするので、危ない場所や登ってほしくない場所があれば、登れないように工夫しなければなりません。
登っても良い場所には登りやすいように工夫しましょう。
無理して登って落ちてしまってケガでもしたら大変ですから!
それではどうやって放し飼いまで持ち込むのか、順を追って説明していきます!
あくまで一例ですよ~!!!
放し飼いの前にすること
まずは完全に放し飼いする前に、たまに飼育ケージから出してみましょう。
ちゃんと目を離さないようにストーカーばりに見張って、その子の動きや好きな場所、よく行く場所など把握しましょう!
犬や猫と同じく、何か部屋にあるものを口にしようとするかもしれませんので、自分の子が何を口にしようとしているのかチェックしましょう!
自分に時間のある時でいいので、お部屋の中を散歩させてみましょう!
これを繰り返し、その子が好きな場所、よく行く場所に誤飲誤食しそうなものは置かないようにし、登りたそうにする場所に登ってほしくなければ、登りやすい台になるようなものはそばに置かないように工夫しましょう!
まだ大人になっていない子は、樹上棲が強いので、小さな隙間などのせま~いところが好きだったりします。
家具などの下、コンセントの近くや配線がある場所など、入ってほしくない場所は全て塞ぐこと!!!
そのうち慣れてくると、自分から飼育ケージから出てくるでしょう!
おおよそ1mくらいであれば放し飼いのタイミングと思って!
放し飼いをしたら
まずは飼育ケージはそのままに、扉はあけたままにしておきましょう。
夜間は飼育ケージ内で寝れそうなら寝てもらうのが一番良いかも。
温度管理がしやすいので。
もし飼育ケージが小さすぎるようなら、飼育ケージのような寝床を作ってあげないといけません。
さらにはバスキングスポットを作ってあげましょう♪
お部屋散歩の時にお気に入りの場所があればその場所に作ってあげたりするのもGOOD!
放し飼いをするときには、その子が口に入れそうな大きさのものや、ケガしそうなものは撤去して!
誤飲誤食しやすいものはどんなものなのか調べると、亜科やオレンジ、黄色、紫などフルーツに似た色のものや、観葉植物(食べちゃダメな葉っぱ)、鉢植えの土や肥料、ひも状のもの、ビニール袋、ティッシュなんかを誤食しているようです(;’∀’)
フルーツ系の芳香剤なども注意したほうが良いかもしれませんね(笑)
イグアナの舌というかだ液というかは粘着質で、口に入ったものはベルトコンベアのようにどんどん口の奥に入ってしまいます。
ちょっと舐めてみたものが舌にくっついてそのまま食べてしまうなどもあります。
グリーンイグアナの飼育と放し飼いのコツ まとめ
いかがでしたか?
グリーンイグアナは最終的に放し飼いしたほうが効率的!
でも人間との共同生活を快適にするにはしつけも必要!
その他にも飼育に必要な道具だったり、放し飼いやしつけについてここでは紹介していない情報が、イグアナの基本を紹介している記事にありますので、そちらをベースにしてください♪
その記事はこちら
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