コバルトツリーモニターは2001年に新種として発見されたツリーモニターです。
幻のモニターとも呼ばれていたそうです♬
今回はそんなコバルトツリーモニターの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
コバルトツリーモニターの特徴や生態
- 【昼行性】【樹上棲】
- 生息地:ニューギニア島西部のバタンタ島
- 大きさ:90~120㎝
- 寿命:不明だがツリーモニターの平均寿命は10年以上なのでそれくらいかと…。
- 性格:活発で神経質
- 餌:昆虫類、小型の哺乳類、小型の爬虫類など
- 値段:14~17万円ほど
これからコバルトツリーモニターの特徴や生態をご紹介していきます!
こんなに綺麗なのに何故2001年まで発見されなかったのか謎~(笑)
コバルトツリーモニターの特徴
和名はアオホソオオトカゲといい、ブルーツリーモニターとも呼ばれています。
通称【ブルーマジック】!!!
名前の通りと~っても鮮やかな青い体色をしているモニターです。
他の樹上棲のトカゲと同じく尾が非常に長く、体長の半分以上を占めるほど( ゚Д゚)
大きさは90~120㎝ほどで最大でも150㎝ほどと、他のツリーモニターよりも大型化します。
ですが、スリムな体型と体長のほとんどが尻尾なので、意外と小さく感じると思います♪
人間とのかかわり
コバルトツリーモニターは2001年に新種記載され、その目を見張るほどの美しさから爬虫類マニアのビックリ仰天させた奇跡のオオトカゲです!
実は青い爬虫類はそんなに存在せず、体の一部が青い、光の加減で青に見える?だとか発情期だけ青くなるとか、そういった種は存在しますが、全身青というのは非常に珍しいんです!!!
しかも、100㎝を超える大型で全身青の種はコバルトツリーモニターだけと言えます。
でも、私は思った。
自然界でこのように鮮やかな青色は目立つのではないか???
よく2001年まで発見されなかったなって。
どうやら、自然界で青はれっきとした保護色みたいです。
だから発見も遅かったのかもしれませんね(;’∀’)
目立つイメージの黄色と黒の縞模様のトラだって、茂みの中では迷彩色のように、照葉樹の多い熱帯雨林の樹上で青は見えにくくなる効果があるみたいです。
30㎝以上の真っ青な種はとにかく珍しいということです!
だからこそ、全身真っ青な大型の爬虫類が2001年に発見された時はかなりの衝撃だったと思います。
当初はまだ目玉が飛び出るほど高価だったみたいですが、現在の値段は落ち着いています。
ですが、ヨーロッパではWC個体(野性個体)は入荷せず、高価なCB個体(繁殖された個体)のみみたいです。
日本はどうなのか?
どうやらWC個体(野性個体)の入荷は多数あるみたいですが、今後はどうなることやら(;’∀’)
コバルトツリーモニターの生態
コバルトツリーモニターはインドネシアのバタンタ島という島でのみ生息し、発見当時は生息地も隠されていたほど、ほとんど情報が出回らず詳しい生態はまだまだ不明な点が多いんです(;^_^A
性格は活発で他のツリーモニターのような神経質さは弱いように思われます。
何故なら、図太い個体が多いという意見が多いからです(笑)
飼育者としてはありがたいですね♪
ですが、ハンドリングは苦手みたい(;’∀’)
そして、乾燥に対する耐性や高温耐性が低いという報告があり、他のツリーモニターが脱皮不全しない湿度でも全身脱皮不全となるようで、夏場の夜間温度を低温にしないと夏バテして食欲が低下する傾向があるそうです。
コバルトツリーモニターの飼育
ここからはコバルトツリーモニターに適した飼育環境や飼育法などをご紹介していきます!
飼育環境
まずは飼育ケージから。
コバルトツリーモニターは樹上棲のトカゲなので、幅より高さのある飼育ケージが必要になります。
幼体の頃は小さめでも大丈夫なので、市販の爬虫類専用飼育ケージがオススメです。
大きくなったら高さが150㎝は欲しいので、市販の爬虫類専用飼育ケージがないため温室を改造して使用します。
コバルトツリーモニターはその美しい青い色が最大の魅力ですが、その鮮やかなブルーを維持するには、しっかりとした温度や湿度管理が必要になります。
コバルトツリーモニターの生息地であるインドネシアのバタンタ島は赤道直下の熱帯地方です。
インドネシアの気候は雨季と乾季に分けられ、雨季は降水量が多くジメジメした気候で、乾季はオーストラリアや砂漠地帯とは違い、そこまで最低気温が下がることはありませんので、それを考慮すると夜間の最低温度は23℃を下回らないように気を付けましょう!
日中は1年を通して暑い日が続きますので、飼育下ではバスキングスポット(ホットスポット)の温度を35℃に保てるようにします。
そして日本の冬は湿度が下がり乾燥しますが、インドネシアは乾季でも60%程度湿度があります。
乾燥した空気はネシアンモニターにとって脱皮不全や呼吸器疾患になる可能性がありますので、湿度管理はしっかりと行ってください!
湿度を上げるには、部屋全体を加湿器で高湿度にしても良いですよ~♬
あとは床材をヤシガラやハスクチップなど湿度を保てる素材にし、少し湿る程度に床材に霧吹きするのも効果的です。
飼育ケージ内には最低1日1回は霧吹きしましょう!(湿度をチェックしてね!)
お次は紫外線などですが、コバルトツリーモニターやその他のツリーモニターも同様に紫外線を照射することはと~っても大事です。
ツリーモニター系は乾燥とUVB(紫外線の1つ)の不足により驚くほどに鮮やかなブルーが白っぽく色あせていきます(;’∀’)
それは湿度が低いときにも起こります。
ですが、砂漠系のモニターほど強い紫外線を必要ないとの意見も多くありますので、高湿度を保ちながらバスキングスポット(ホットスポット)ではしっかりと紫外線を照射するようにしましょう!
バスキングスポット(ホットスポット)に当てるバスキングライトには、紫外線を照射するタイプとしないタイプがあります。
紫外線をちゃんと照射するタイプを選びましょう!
そうすることで飼育ケージに設置するライトの数を減らせます!
(紫外線ライトとバスキングライト別々に使用する方法もあります)
もし脱皮不全が起きたら、湿度不足か紫外線不足と思って間違いありません。
脱皮不全についてはこちらを参考にしてください♪
餌
コバルトツリーモニターは基本的には肉食で、生息地である現地では無脊椎動物を中心に鳥の雛や小さな哺乳類を捕食します。
幼体時
無脊椎動物を中心として与え、コオロギやデュビアなどを毎日与えます。
基本的には生餌なのですが、餌付けば冷凍や乾燥コオロギなども食べてくれ、ストックしやすくと~っても便利です♬
個体差もあるので、試してみる価値はありますね!
幼体時は基礎代謝量が多く、そこまで多くの脂肪を蓄積することはないと言われており、マウスなどのげっ歯類を毎日与えることは控えたほうが良いでしょう。
何故なら熱帯雨林でげっ歯類を捕食する機会はないと思われるからです。
現地では無脊椎動物のほかに鳥類や雛、卵を食べることが分かっていますが、あくまで成体で幼体時は昆虫食をメインに与えてください♪
幼体時の与える餌の量は、毎日食べるだけ与えても大丈夫!
亜成体時は2~3日に1度、食べなくなるまで与えてOK!
成体時
成体時は主に昆虫食がメインとなりますが、成体は鳥類の巣を襲ってその卵やヒナを捕食しているので、冷凍ヒナ鶉なども時々与えるようにしてください♪
げっ歯類は月に1回程度与えるくらいがベストです♬
昆虫をメインとしているので、毎日か1日置きに食べるだけ与えるようにしましょう。
コバルトツリーモニターは大型化するので、コオロギだけだと大変なので大型のデュビアなど一緒に与えるのもいいですよ~♬
餌は就寝より3時間以上前に与えてくださいね♬
餌を食べた後に、バスキングスポット(ホットスポット)でお腹や体を温める時間を作ってあげると消化にも良いんです!
その他の細かい飼育方法はツリーモニターの基本的な飼育方法を参考にしてください♪
コバルトツリーモニター まとめ
いかがでしたか~???
世にも美しい大型のブルーマジックことコバルトツリーモニター☆
まさか鮮やかな青色が熱帯雨林では保護色になるとは思いもしませんでしたね(;’∀’)
美しい体色や可愛いコバルトツリーモニターちゃんの健康のためにも、しっかりとした温度や湿度管理、紫外線照射などしていきましょう!
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