サバクトゲオアガマは名前の通り、尾がトゲ状の突起で覆われている中型の乾燥系トカゲの代表的ともいえるトゲオアガマの1種です♬
今回はそんなサバクトゲオアガマの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
サバクトゲオアガマの特徴や生態
- 【昼行性】【地上棲】
- 別名:アカンシニュルトゲオアガマ、モロッコトゲオアガマ
- 生息地:アルジェリア、チュニジア、リビア、モロッコ、西サハラなど
- 大きさ:~40㎝ほど
- 寿命:約20年
- 値段:2~4万円
これからサバクトゲオアガマの特徴や生態をご紹介いたします♪
サバクトゲオアガマの特徴
サバクトゲオアガマは他の種に比べて成体の体色が鮮やかで、赤やオレンジ、黄色、黄緑色など結構カラフル!
大腿部から総排泄孔前部にかけて孔の空いたウロコ(前肛大腿孔)があり、尾の背面には列になったトゲ状のウロコの間に小型のウロコが入ります。
最大全長は約41㎝ほどで、オスの体色は黒く、白や黄色、青緑の斑点が点在します。
メスの体色は褐色や灰色の地色に黒い斑点が点在します。
他のトゲオアガマ同様メスは比較的地味ですね(;’∀’)
亜種によっては体色に性差がなく全身が赤や黄、黄緑色になる個体や複数色が混じる個体、後頭部や四肢が黒い個体などがいたりします。
サバクトゲオアガマの生態
トゲオアガマの仲間は西南アジアからアフリカ中部の乾燥地帯の広く分布していますが、本種のサバクトゲオアガマは北アフリカの乾燥地帯に生息する種類です。
生息環境は砂漠気候に近い環境で平均湿度は1年中30%未満で、岩場や低木が混じる乾燥した草原で深い巣穴を掘って暮らしています。
食性は基本的に植物食性が強い雑食で、植物のほかに昆虫類も食べています。
飼育下での繁殖は冬季のクーリングが必須のようで、13~16℃の環境で約3か月という長い期間低温にしておく必要があるようです。
この後の温度上昇により、4月ころにペアリングを行い、6~7月ころに産卵、30℃の環境で2か月ほどで孵化するようです♪
幼体は褐色をしており約5㎝ほどのちびっ子で、早ければ3年目には繁殖が可能となるようですが、通常は4~5年目に性成熟するそうなので、なるべくなら性成熟した個体で繁殖しましょう!
そして、ペットとして流通するサバクトゲオアガマは本亜種であることがほとんどだそうで、基亜種は流通することはほとんどありませんでしたが、2006年に日本でもやっと基亜種と思われる個体が流通しだし、ペット市場でようやく亜種のレベルで分けることが可能になったそうですよ~♬
サバクトゲオアガマの飼育
ここからはサバクトゲオアガマに適した飼育環境についてご紹介していきます!
飼育ケージ
まずは飼育ケージ選びから始めます。
トカゲの飼育ケージの大きさの基準は全長の約2倍以上の幅があるケージですが、トゲオアガマは少し大き目な飼育ケージを用意しましょう!
砂漠系のトゲオアガマは局所的に高温が必要となりますので、狭い飼育ケージだとケージ内の全体の温度が高くなりすぎてしまうため、少し大き目を選びます。
飼育ケージ内にはシェルターや水入れ、餌入れ、岩やレンガなどのレイアウト品などなど設置します!
温度管理
爬虫類飼育において重要なのが温度管理と湿度管理です。
湿度はそんなに必要ないので多湿になりすぎないようにするだけでいいのですが、温度管理はしっかりと温度勾配をつけるなど、と~っても大事です!
飼育ケージ内での温度管理に使う道具は、バスキングライト、紫外線ライト、保温器具の3つになります。
バスキングライトはトゲオアガマちゃんが日光浴する場所であるバスキングスポット(ホットスポット)に当てるライトの事で、バスキングスポット(ホットスポット)直下が50℃くらいになるように設定します。
バスキングスポット(ホットスポット)以外の場所は日中は28℃くらいにし、夜間はバスキングライトは消灯し、20℃くらいに15℃を下回らないように設定します。
この50℃くらいと28℃くらいの温度を日中同時に飼育ケージ内に再現することがと~っても大事なんです!
日向ぼっこして体を温め、暑いな~となったら28℃の場所にトゲオアガマちゃんが移動出来るようにしてあげるんですよ~♬
そして紫外線ライトは、ザックリ言うと太陽光を再現するって感じです。
昼行性のトカゲなので紫外線に当たる必要があります。
そしてバスキングライトの中には紫外線を照射するタイプもあるので、そちらを使用すると温度管理に必要な道具は2つになります!
28℃の基本温度を保つには保温器具が必要ですが、散光型のライトか暖突というパネルヒーターを使用するといいですよ~。
季節によっては必要ないかもしれませんが、冬場は必須になりますのでちゃんと準備しましょう!
その他のポイント
その他に床材も必要です。
砂漠系のトカゲなのでサンド系の床材を使用するか、ペットシーツなどを敷くのもOK!
ペットシーツは排泄物を見つけたら簡単に交換出来たりしますので、結構便利♪
バスキングスポット(ホットスポット)には岩やレンガなどを設置してあげると、その上に乗っかって気持ちよさそうに日光浴してくれますよ~♬
でも重たい岩やレンガを設置する場合は、床材を敷く前に設置してください!
岩やレンガの近くに穴を掘ったりすると崩れてきて下敷きになってしまう危険性があるので注意しましょう!
水入れは不要との意見もあったりしますが、水入れから水を飲む個体もいるみたいなので、念のために水入れに水を入れて設置しましょう!
水は毎日取り換えて!
そしてシェルターも必要です!
野性下では巣穴を掘ってそこで休みます。
飼育下で巣穴を掘れるような環境を用意するのは大変なので、代わりに隠れることのできるシェルターが必要となります!
その他にも温度計や湿度計、温度管理を自動でしてくれる爬虫類専用のサーモスタットという便利な器具もありますので是非導入することをオススメいたします♪
餌
植物食性なので野菜を中心に与え、時々コオロギなどの昆虫類を与えましょう!
植物食性といっても色んな植物を食べますので、葉野菜、ニンジン、カボチャ、豆類、花、果実、植物の種など色んな種類をあげてください。
そしてカルシウム剤も添加してください!
カルシウム剤にはカルシウムのみとビタミンが含まれるタイプの2種類がありますが、両方用意し、通常はカルシウムのみのタイプを添加し、たまにビタミン入りのカルシウム剤を与えましょう!
ビタミンの与え過ぎはクル病に似た症状を引き起こすので注意しましょう!
トゲオアガマの基本的な飼育方法をベースにして実践してくださいね♬
トゲオアガマ10種類と特徴や飼育|爬虫類界のおっさんを知ろう!
サバクトゲオアガマ まとめ
いかがでしたか~???
基本はトゲオアガマの記事を参考にしてくださいね♬
ここでは詳しく語れない内容が含まれていますよ~。
そして生き物を飼育するうえで気になる匂い問題(-_-;)
こちらの記事も是非参考にしてみて!!!
コメント