カナヘビと言ったらニホンカナヘビのイメージが強いですが、こちらのカナヘビは存在感があり、和名の通りとても美しい体表と模様が人気のカナヘビです♬
今回はそんなホウセキカナヘビについて特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
ホウセキカナヘビの特徴や生態
- 【昼行性】【地上棲】
- 生息地:イタリア北西部、スペイン、フランス南部、ポルトガル
- 大きさ:50~70㎝(最大90㎝)
- 寿命:約15~20年
- 値段:9,000円~
ニホンカナヘビとは違った存在感抜群なホウセキカナヘビの特徴や生態についてご紹介していきますよ~!!!
ホウセキカナヘビの特徴
全長が約50~70㎝にもなるカナヘビ科最大種の1つであるホウセキカナヘビ。
体型はがっしりとしていて尾は長いです。
幼体や亜成体とメスはくすんだ体色をしていますが、オスの成体はグレーや緑色の体に黄色や黒、青、白色、水色などの斑紋が点在します。
ホウセキカナヘビは南西ヨーロッパに広く分布しており、現在は4つの亜種に分けられ、それぞれ体色や斑紋の特徴に差異があり、見わけも難しいようで、どの亜種もホウセキカナヘビの名で販売されることが多かったりします。
ちなみに北アフリカに分布する亜種は独立種「バーバーカナヘビ」として記載されています。
幼体時は他のホウセキカナヘビと似ていますが、バーバーカナヘビはせい成長すると胴体が緑色で尾が赤銅色になります。
ニホンカナヘビについてはこちらをご覧ください。
ホウセキカナヘビの生態
ホウセキカナヘビは森林や草原、岩場などに生息し、主に地上棲ですが気に登ることもあります。
昼行性で夜間は岩の隙間などに隠れて休んでいます。
性格は荒く、特にオス同士は縄張り争いやメスの争奪で相手の頭部に噛みついたりして争います。
美しい見た目と違い、結構男らしい?性格してますね♬
食性は雑食性で、昆虫類、節足動物、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類、動物の死骸、花、果実などを食します。
産卵形態は卵生で、1回の産卵で4~10個ほどの卵を年に1~2回産みます。
ホウセキカナヘビの飼育
この画像、体色が美しいのがよくわかりますね♪
しかもお口あけて可愛い♡
これからホウセキカナヘビに適した環境と飼育ポイントをご紹介いたします!
ホウセキカナヘビの飼育環境
まずは飼育ケージ選びからなのですが、大きくなって70㎝ほどなので、最終的には横幅120㎝の飼育ケージが必要となります。
成長に合わせて飼育ケージを大きくしていくといいでしょう。
ホウセキカナヘビは通気性が高く乾燥した環境を好みます。
飼育ケージには爬虫類専用の飼育ケージを選ぶようにしてください。
爬虫類専用の飼育ケージの上部はメッシュになっており、通気性が確保でき、さらに前扉なので給餌や掃除などのメンテもしやすいです。
さらにはほとんどの爬虫類上から見下ろされたり、手を上から入れられたりするのを嫌います。
外敵に襲われると思ってしまうんです。
なので前扉は爬虫類たちにとってもストレスにならない構造なんです♬
35~40℃
そして飼育ケージ内の基本温度は25~28℃に、夜間は20℃~22℃、バスキングスポット(ホットスポット)の温度は35~40℃に設定します。
飼育ケージの温度管理には保温器具が必要になります。
こちらの暖突はケージのメッシュ部分の上部に取り付けるので邪魔にならずオススメです。
そしてホウセキカナヘビは昼行性のトカゲなので、日光浴をします。
日光浴の事をバスキングと言い、日光浴をする場所をバスキングスポット(ホットスポット)と言います。
バスキングスポット(ホットスポット)の温度は先ほど述べましたが、バスキングスポット(ホットスポット)に当てるライトをバスキングライトと言います。
さらに昼行性のトカゲは紫外線を浴びますので、紫外線を照射するライトも必要になり、結果2つのライトが必須です。
こちらのライトはバスキングライトと紫外線ライトの両方の機能を兼ね備えています。
一石二鳥です。
ホウセキカナヘビは日光浴が大好きで、強めの紫外線を照射するライトを選ぶか、紫外線ライトの数を増やすか様子をみて臨機応変に対応しましょう。
そして紫外線を浴びることは、トカゲの体調を整える意味もあり、クル病などの病気の予防にもなり、美しい体色を保つためにも必要です。
このバスキングスポットは飼育ケージの左右どちらかに寄せて、流木やレンガ、岩などを設置し、そこにバスキングライトが当たるようにします。
その場所の温度が前述した温度35~40℃になるように調整します。
バスキングスポット(ホットスポット)の反対側の温度は基本温度になるようにします。
夜間はバスキングライトを消灯するので、温度が下がります。
保温器具は季節やその日の気温や室温によって、使ったり使わなかったり調整します。
その為には、飼育ケージ内の温度がわからないといけませんので、温度計が必要になります。
こちらは湿度計も付いてます。
温度計はバスキングスポット(ホットスポット)に1つ。
反対側の基本温度を測るために1つ。
計2つ必要です!
これらのライトや保温器具を管理してくれる便利なアイテム、爬虫類専用のサーモスタットがおすすめです。
ベテランの飼育者でも使用してますから、初心者の方は絶対に必要かと思います♪
詳細は省きますが、ライトのON/OFFや温度などを設定できます。
飼育ケージ内には必ず床材を敷いてください。
何もしかないとツルツル滑ってケガの元になります。
床材選びですが、ホウセキカナヘビは比較的乾燥した環境を好みますので、湿度調節しやすいヤシガラ、ハスクチップなどがおすすめ。
床材は、排泄物を見つけたらすぐにその周りの床材と共に除去します。
ケージ内の床材が減ってきたらその分足しますが、2~3か月に1回は全ての床材を交換するようにしてください!!!
飼育ケージ内を清潔に保つためですが、虫とかダニとか湧いてくるので、それが嫌な方は1~2か月に1回などこまめにすると良いですよ~♬
ヒノキチップを混ぜると防虫効果があるそうですよ♪
飼育ケージ内の湿度ですが、温度管理と同様にかなり重要ですが、ホウセキカナヘビは丈夫なので、神経質になるほどではありません。
飼育ケージ内の湿度は40~60%を保つようにします。
飼育ケージ内に取り付けた湿度計を確認しながら、霧吹きしてください。
飼育ケージ内には水入れも必要です。
毎日水入れの水は交換し、水入れも清潔に保ちましょう。
そして隠れ家も用意してあげましょう♪
シェルターと言います。
個体の大きさに合わせたシェルターを用意しましょう。
素焼きの鉢植えでもOK!
ホウセキカナヘビの餌
ホウセキカナヘビは雑食性なので、コオロギやデュビア、ミールワームなどの昆虫類のほかに、バナナやミカン、イチゴ、ニンジンなどなど果実や野菜など与えます。
個体差もあるので、色んなものを試して食いつきが良いものを把握しましょう。
幼体時には昆虫の割合を多めにし、果実や野菜は少し加える程度に毎日食べるだけ与えます。
大きくなったら昆虫の割合を減らし、半々くらいになるように与えます。
個体によっては人工フードも食べてくれますので、幼体時にはレオパフードを与え、成体時にはフトアゴフードを与えてみましょう。
もし人工フードを食べてくれるようなら、餌に準備や保存が楽になります♪
人工フードも同じフトアゴフードでもメーカーなどで違いがあります。
色々試して、食いつきの良い物の種類を増やし、飽きがこないようにローテーションを組んで与えましょう。
人工フード中心に与えるなら必要ありませんが、そうでないなら餌昆虫や果実、野菜には爬虫類専用のカルシウム剤をまぶしてから与えましょう♪
餌についてはこちらも合わせて参考にしてください。
ホウセキカナヘビのまとめ
ホウセキカナヘビ、存在感もあり美しい模様が魅力なトカゲですが、飼育も比較的難しくはないようですね~。
しかも幼体時から飼育していれば、比較的人に馴れやすくなるそうなので、手で餌を与える訓練すれば、スキンシップも出来て楽しいかもしれませんね~( *´艸`)
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