アンナンガメは見た目は地味でクサガメのようなイメージのカメです。
飼育が比較的しやすいとも言われるアンナンガメの特徴や生態、飼育方法をご紹介いたします!
アンナンガメの特徴や生態
- 生息地:ベトナム中部
- 最大甲長:28,5cm
- 食性:雑食性
- 寿命:20~30年
- 値段:4万円前後くらい~
アンナンガメの特徴
アンナンガメの最大甲長は28,5cmで背甲はややドーム状に盛り上がっているかやや扁平。
上から見ると幅広い楕円形をしています。
背甲には目立つ3本の筋状のキール(盛り上がり)がありますが、老齢になるとこれが不明瞭になることもあります。
背甲の色は暗灰色や暗灰色で地味な感じですが、腹甲は黄色から橙色に甲板ごとに黒色の斑紋が入り帯状に繋がります。
頭部の大きさはやや小型から中型くらいで、上顎の先端はやや凹んでいます。
頭部の色は暗褐色で細くて黄色い筋模様が左右に4本ずつ入ります。
四肢は頑丈で、四肢前面には瓦状に大型のウロコが並びます。
オスはメスに比べると背甲が細長く甲高が低いです。
アンナンガメの生態
アンナンガメはベトナムのごく一部のみ生息しています。
それもあって野生下での生態はほとんどわかっていません(;’∀’)
最低限わかるのは、低地にある河川や池沼などに生息するということ。
ですが、飼育下ではミナミイシガメとほとんど同じような生態を示します。
餌付きも良くて、雑食性で何でも食べてくれ丈夫で飼いやすいカメです♬
アンナンガメと人間との関係
中国やベトナムでは食用や薬用とされることもあります。
残念なことに、開発による生息地の破壊や水質汚染、食用や薬用、ペット用の乱獲などにより生息数が激減しています(-_-;)
2003年にサイテスⅡ類に掲載されました。
ペットとしても飼育され、日本にも輸入されています。
1990年代後半に流通量が増加しましたが、現在は少なくなっているみたいです。
以前は野性個体が流通しており、近年では飼育下での繁殖個体の幼体がごく稀にではありますが流通します。
アンナンガメの飼育
ここらかはアンナンガメの飼育方法をご紹介していきます!
アンナンガメの飼育環境
アンナンガメは半水棲の飼育環境で大丈夫かと思います。
まずは水槽選びです。
水槽の大きさは90㎝幅以上のガラス水槽がベストですが衣装ケースなどでも飼育は可能です。
カメの成長に合わせて水槽の大きさも変えるのも一つの手です。
ベビーの頃は簡単な飼育セットなどで飼育し、少しそれが手狭になったら最終的に大きくなるであろう甲長を予測して水槽の大きさを選びます。
水槽の大きさの目安は甲長の約3倍の幅があるものです。
水槽は横幅だけではなく、奥行きや高さもチェックするように。
薄型タイプの水槽が結構多いです。
上で紹介した水槽は奥行が45㎝と高さも45㎝のタイプです。
この水槽に水を入れますが、陸場も設けましょう。
水深の目安は甲長の約2倍の深さです。
陸場は水面より少しだけ飛び出ている程度に調整してください。
カメが陸に上がりやすいようにするためです。
陸の面積ですが広めにとります。
半々か2/3くらいでよいかと。
飼育している子が水に入っている時間が長いとか、陸場であまり動かないなどであれば半々でも良さそうです。
陸場はレンガや市販の浮島などで作りましょう。
レンガはお手頃なのですが、使用するときは角を研磨して大事なカメが傷付かないようにすることが大切です。
雰囲気などインテリアにも凝りたい方は、市販の浮島など活用したりするとオシャレにもなりますが、カメが大きくなると重さに耐えられなくなったりしますので、水場が広くなくてもいい本種ではレンガを積み重ねて陸場を作ったほうが良さそうです。
そして陸場の一部にはカメが日向ぼっこ出来るようにバスキングライトを当てます。
その場所をバスキングスポットといい、その場所の温度を28~32℃くらいになるように調整します。
そしてもしスペースがあるなら、シェルターもあると眩しかったりちょっと隠れたいときに便利です。
一応シェルターを設置してみて、使わないようなら撤去すればいいでしょう。
なるべくカメにストレスを与えないよう、色々試してみることも大事です。
シェルターの大きさの目安は亀の大きさの約2倍です。
バスキングライト以外には紫外線のライト(UVライト)も必要です。
ということは、バスキングライトと紫外線ライトの2つが必要になります。
この2つのライトは夜間は消灯します。
ご紹介したバスキングライトは紫外線も照射してくれる一石二鳥なタイプです。
お好みで一緒のタイプか別々にするかですね~。
水中にはフィルターを使うと水質管理や水の交換頻度などもしやすくなります。
カメは水質が汚いと病気になったりしますので注意が必要です。
病気についてはこちら
水の底には何もなくても大丈夫です。
雰囲気を重視したい方は砂底を利用してください。
その他にも水温かんりするヒーターや、外側から温めるヒーターなどがあります。
水温やその他の詳細はこちらを参考にしてください。
アンナンガメの餌
アンナンガメは雑食性なので、人工飼料をメインに与え、時々ミールワームやミミズ、魚の切り身やエビのむき身、乾燥エビ、果実や野菜、鶏肉などを与えます。
人工飼料にも種類がありますのでこちらを参考に選んでみて下さい。
アンナンガメのまとめ
アンナンガメの飼育についての情報が本当に少なくて苦労しました。
あくまで参考程度にと言うか、ベースにして飼育している子に合わせてカスタマイズしていきましょう!
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