ガルフコーストハコガメはアメリカハコガメ属のカロリナハコガメの亜種の1つです。
比較的飼育がしやすいと言われていますので、初心者の方にもおすすめです。
ここではガルフコーストハコガメの特徴や生態、飼育ポイントをご紹介していきます!
その他のハコガメについてはこちらをご覧ください。
ガルフコーストハコガメの特徴や生態
- 生息地:アメリカ合衆国(フロリダ州西部のパンハンドル~テキサス州までのメキシコ湾沿岸沿い)
最大甲長:25㎝
食性:雑食性
寿命:30~50年
値段:2万円前後~
カロリナハコガメには6つの亜種が存在します。
その中でもガルフコーストハコガメは地味~と言われていますが、意外とバリエーションが豊富で地味とはいいがたい魅力を持ったカメです♬
ガルフコーストハコガメの特徴
ガルフコーストハコガメはカロリナハコガメの亜種のなかでも最大種と言われ、背甲が細長く甲高は高めです。
後部の縁甲板は外側へ広がって反り返ります。
背甲の色は暗褐色か黒の地色に、部分的に黄色やオレンジ色の不規則な斑紋が入る個体も存在します。
腹甲の色は黄色や黄褐色をしており、外縁やシーム(甲板のつなぎ目)周辺の色は暗褐色をしています。
後ろ足の指は4本あり、頭部や四肢の色は灰色や暗褐色、吻端や下顎が淡い黄色になる個体もいます。
ガルフコーストハコガメの生態
ガルフコーストハコガメは他のカロリナハコガメの亜種と同様、主に開けた森林に生息し、湿性草原や牧草地などでも生活しています。
昼行性で、夏季になると薄明薄暮の時や雨が降った後に活動を開始します。
乾燥すると落ち葉や倒木の下、他の動物の巣穴、泥中などに潜って休んだり、ほぼほぼ陸棲ですが高温の時には水中に移動することもあります。
メキシコに分布する種は乾季になると休眠することもあります。
アメリカ北部に生息する個体群は10月から翌年の4月まで冬眠します。
食性は雑食性で、昆虫やクモ、。多足類、甲殻類、陸棲の貝類、魚類、両生類やその幼体、小型爬虫類とその卵、。小型哺乳類、動物の死骸、草の茎や葉、果実、種子、キノコなどを食します。
通常は地上で餌を食べますが、浅い水中で食べることもあります。
繁殖形態は卵生で、主に春頃に交尾を行います。
精子が春季から夏季にかけて作られで秋季に成熟するのですが、精巣に精子が貯蔵されるので冬季を除いて交尾をすることが可能です。
実はメスの体内にも精子が貯蔵されるので、交尾なしで産卵後の翌春に卵を産んだり、交尾した4年後に卵を産んだという驚きの例もあります。
産卵は主に5~7月の夜間に、地面が砂や粘土の小高くて開けた場所に、深さ7,5~10㎝の穴を掘り、1回に1~11個、平均で4~5個の卵を年に2~3回、多いときで5~6回産みます。
産卵の間隔は12~38日で、卵は70~80日で孵化します。
孵化した幼体は9~10月に地表に出てきますが、そのまま地中で越冬して翌年の春頃に地表に出てくる個体もいます。
地域さがありますが、生後5~10年ほどで性成熟すると考えられています。
ガルフコーストハコガメの飼育ポイント
ここからはガルフコーストハコガメに適した飼育環境や餌のポイントをご紹介いたします!
ガルフコーストハコガメの飼育環境
まずは飼育ケージ選びから。
ほぼ陸棲なので、爬虫類専用の飼育ケージや水槽、衣装ケースなど幅広く使えます。
初心者は爬虫類専用の飼育ケージがオススメです。
幼体の頃は簡易なものでもOKです。
飼育ケージを選ぶ際の大きさの目安ですが、甲長の約3倍の幅のケージを選びます。
カメの大きさに合わせケージの大きさを変えるのもいいです。
幼体時は簡易なもので、狭くなったら爬虫類専用の飼育ケージで90㎝くらいの大きさを選びましょう。
広ければ広いほど、カメちゃんが生き生きと動き回る姿が見られますよ~。(個体差によります)
飼育ケージは通気性の良いものを選びます。
爬虫類用のケージなら天井部分がメッシュになっているのでOK。
ケージの底には床材を敷きますが、保湿性のあるものを選びましょう。
おすすめはヤシガラです。
床材は5~10㎝ほどの厚さに敷いてください。
1日1回ケージ内の壁面や床材に霧吹きして湿度を保ちます。
床材の交換は排泄物を発見したらすぐにそのブツと周辺の床材を取りのぞいて、床材が減ったらその分補充。2~3か月に1回は全ての床材を交換し、ケージ内も綺麗に清掃しましょう!
あまり不潔にしていると、虫が湧きますよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ヒノキチップを混ぜて使用すると防虫効果になるようです。
ダニ予防にも。
気になる方はオススメです。
飼育ケージ内の温度ですが、飼育ケージ内には日光浴する場所=バスキングライト(ホットスポット)を作ります。
バスキングスポットにはバスキングライトを当てます。
バスキングスポットの適温は28℃くらいに保ち、それ以外の場所は22~24℃に、夜間はライトを消し、15℃くらいになるようにしっかりと温度管理をしてください、
その他に昼行性のカメなので紫外線ライトも必要です。
実は紫外線ライトとバスキングライトが一つになったライトもあります。
こちらはお好みで。
水入れも設置します。
水入れは亀ちゃんの体が全身浸かれるくらいの浅めの容器を。
水深は体の半分くらいでOK。
毎日取り換えて!
さらに隠れ住場所も作ってあげます。
市販のシェルターもありますし、植木鉢や流木やフェイクグリーンなどで自作するのもOK!
後は陸棲のカメの基本的な飼育を参考にします。
こちらをご覧ください。
ガルフコーストハコガメの餌
ガルフコーストハコガメは雑食性なので、カメ専用の人工フードをメインに、昆虫類やピンクマウス、野菜、果物などをバランスよく与えましょう!
人工フードはハコガメ専用フードか、リクガメ用の人工フードを与えます。
人工フードは何種類か与えて、好みのものを2~3種類確保し、ローテーションを組んで与えると良いですよ~。
ハコガメフードを食べない子もいますので、リクガメ用でも大丈夫です。
その他に、カルシウム剤なども必要です。
餌の種類や選び方の注意点、与え方などはこちらを参考にしてください。
ガルフコーストハコガメのまとめ
いかがでしたか?
ガルフコーストハコガメは同じ仲間のなかでも大きくなりますが、ほぼ陸棲なので半水棲や水棲種に比べると飼育がしやすいです♬
飼育する機会がありましたら、是非とも終生可愛がってあげてください!
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