アブロニアは別名アオキノボリアリゲータートカゲといい、メキシコの限られた地域に生息している美しいアンギストカゲ科のトカゲです。
まだまだ未知で情報が少ない種ですが、色々調べて特徴や生態、値段や飼育についてまとめてみました~♬
アブロニアの特徴や生態
- 【昼行性】【樹上棲】
- 別名:アオキノボリアリゲータートカゲ
- 生息地:メキシコのベラクルス州
- 大きさ:25㎝前後
- 性格:神経質
- 餌:動物食性(野性下ではカタツムリ)
- 値段:30万円ほど
これからアブロニアの特徴や生態、人間との関係についてご紹介いたします!
アブロニアの特徴
アブロニアは全身が明るい黄緑色をしており、ウロコの周辺には暗褐色の斑紋が入る場合が多くいのですが、体色については個体差が大きいようで濃い緑や鮮やかなブルーな場合もあります。
他にも白っぽい個体やオレンジがかった個体もいるようですが、これらに関しては別種であると考えられています。
目の虹彩はブルーグレーで腹部は白く細かい暗色の斑紋が入っています。
四肢の爪は樹上棲の他のトカゲ同様発達し、尾も長く木の枝などに摑まりやすくなっています。
アブロニアの生態
アブロニアは高地の森林地帯で樹上生活をしており、日中よりも薄明薄暮の時間帯に活動をしているように感じます。
樹上棲で昆虫などの小動物を食し、飼育下では昆虫類をよく食べます。
特に野性下ではマイマイ(カタツムリ)などの樹上棲巻貝を好むと言われており、顎の力は相当強いようで噛まれたら滅茶苦茶痛いそうです(;’∀’)
性格は温和と言わていますが、大きな口をあけて威嚇したりごくまれに咬まれることもあるようです。
繁殖形態は胎生で、飼育下での記録は交尾後約150日の妊娠期間を経て4匹の幼体を出産したとなっています。
幼体の体色は薄い緑色で、灰褐色地である以外はほとんど成体と同じだそうです。
アブロニアと人間との関係
アブロニアと人間との関係ですが、1998年のビバリウムガイドNo,4で真っ青な個体が表紙を飾り一般の爬虫類ファンの間で知ることとなったようです。
当時はその青い美しいトカゲに度肝を抜かれたようです。
ですが、飼育方法がとても難しいと考えられたことと、その後にコンスタントに流通がなかったこと、何より高価だったことから、トカゲファンの憧れとなり今に至るとのこと。
そして2008年の2月にまとまった数の個体が流通しましたが、皆の憧れの真っ青で美しい個体は見られず多くのファンは非常に戸惑ったようです(;^_^A
理由については、緑色の個体が光量不足の環境で飼育されたことによって黄色色素が消失して青色になり、たまたまその個体が表紙を飾ったのだろうという意見もありますが、ハッキリとした原因はいまだ不明。
アブロニアの飼育
ここからアブロニアに適した飼育環境や飼育ポイントについてご紹介していきます!
飼育ケージ
まずは飼育ケージの大きさなのですが、樹上棲のトカゲなので高さのある飼育ケージが必須。
基準としては樹上棲のトカゲは全長の約2倍以上の高さの飼育ケージなので、最低高さが50㎝あれば大丈夫です。
立体行動を好みますのし、飼育ケージ内での温度差や湿度差もつけやすいので高さが60㎝くらいあっても使いやすいと思います。
そして通気性の良いタイプを選ぶとこも重要です。
飼育ケージ内には床材や登り木も必要ですよ~。
後でご紹介します!
温度管理
アブロニアは野性下では短時間の食事のとき以外は温度の低い林床やブロメニアの隙間などに挟まって休んでいます。
結果から言うと1日の大半を温度の低い場所で過ごすということになります。
飼育ケージ内の温度は20~23℃くらいに設定し、絶対に飼育ケージ内全体の温度が30℃を超えないように注意しましょう!
夏場などは平気で30℃を越してしまう可能性もありますので、エアコンなどでしっかりと管理し、通気性の確保は水槽用のファンを使うと良いですよ~。
アブロニアはバスキング(日光浴)を頻繁に行うタイプではありませんが、嫌いではないようなのでバスキングライトも設置。
バスキングをしているのかどうかで体調の良しあしの目安にもなります。
ということで、温度管理に必要なアイテムは、紫外線ライト、バスキングライトになります。
あまり強い紫外線を必要とはしないので、それに合わせてチョイスしてみました!
バスキングライトはこちらがオススメ。
バスキングスポット(ホットスポット)の温度は30℃に設定しますが、こちらのランプだとランプから約30㎝の場所で29℃くらいになりますので、実際にアブロニアちゃんを受け入れる前に調整しておきましょう!
湿度管理
湿度管理も重要。
ドリップは水分補給の為に使用するのですが、湿度管理にも役立ってくれます。
飼育ケージ内を50~70%くらいに設定しますが、基本的にドリップで水滴を垂らし、ドリップを受け取る水皿に水苔を盛るとその周辺の湿度が高めになります。
飼育ケージ内でも全体的に50~60%くらい少し低めにし、ミズゴケなどの周辺を60~70%くらいになるようにするとベスト。
あまりに湿度過多になるとダニが発生したりします((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
レイアウトなどは掃除がしやすいようにしておくことも大事ですね(笑)
水苔は1週間に1回交換しましょう!
そして蒸れの原因となるので水苔とその周辺にはバスキングライトは当てないように。
ドリップは水分補給がメインではありますが、普通の水入れに水を入れて設置しただけででは水だと認識しない個体が多いのでドリップを使用します。
その他に湿度管理で重要なのが床材。
ヤシガラは少し乾燥気味に抑えるのがコツ。
気温がそれほど上がらない季節などは朝晩に軽く霧吹きしましょう。
ヤシガラ以外にはペットシーツなども良いですよ~。
その他
飼育ケージ、温度管理、湿度管理をご紹介しましたが、これかご紹介するアイテムも用意すると便利ですし、アブロニアちゃんの為にもオススメです♬
まずはシェルター。
ココナッツマットは床材にも使えますが、これをアブロニアちゃんの大きさに合わせて筒状に固定してシェルター代わりに出来ます。
そしてウェットシェルターもおすすめ。
シェルターの上部の窪みに水を入れで湿度管理にもなります。
そしてその他にアブロニアちゃんの生息地の再現をしたい方はフェイクグリーンを入れてもいいかもしれません!
そして流木などを設置して登り木を作ってあげましょう!
登り木にはフェイクグリーンなど使ってシェルター以外に樹上で隠れることのできる場所を作ってあげましょう!
そして温・湿度計も必要です!
さらには爬虫類専用のサーモスタットという便利なアイテムもあります!
それらの詳しい内容についてはトカゲの基本的な飼育方法を参考にしてください。
というか、必ず目を通してほしかったりします( *´艸`)
餌
与える餌の種類は多い方がベスト!
個体によって好みもありますし、人間と同じく飽きてしまい餌を食べなくなったりします(;’∀’)
主にコオロギをメインとして与えますが、イエコオロギ、フタホシコオロギ、などカルシウム剤をまぶして与えましょう!
それぞれサイズがありますが、個体の大きさに合わせたサイズにしてください。
ミールワームもいいのですが、栄養価が低いのでカルシウム剤をまぶして与えます。
メインではなく補助的に。
ハニーワームやシルクワームなどもありますが、どちらも補助的に使うことをおすすめ。
現地ではよく食べているカタツムリですが、やはり日本のカタツムリとは種類が違うのであまり食してくれないようですし、汚染されていないものを探すのも難しいのでやめておいた方が無難でしょう。
レッドローチは食いつきは良いのですが、総合的に見て栄養価はコオロギに劣り、レイアウトの細部に隠れたりするのでピンセットで与えたほうが良く、カルシウム剤をまぶして与えるのが必須。
デュビアなどもいいのですが、個体によって好みが分かれるので、色々与えてみて食いつきの良いものをローテーションを組んで与えるようにしましょう。
アブロニアちゃんは餌への食いつきが良いほうなので、肥満に注意が必要になります。
人間で言うと太りやすい体質なので、週に1度食べるだけ与え、翌週は様子を見ながら量や与える頻度を調整していくのがいいでしょう。
トカゲの餌に関してはこちらの記事に目を通してほしいです!
アブロニア まとめ
いかがでしたか~???
ほぼほぼ要点をまとめたので基本はトカゲの飼育方法や餌についてを参考にしてください。
ここでは語り切れなかった情報もあります。
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