ヨーロッパヌマガメはその名の通りって感じですが、ヨーロッパに幅広く分布しているヌマガメの仲間です。
ヨーロッパヌマガメはなんと、10種類の亜種に分かれています!
それぞれの生息地なども含め、特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
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ヨーロッパヌマガメの特徴や生態
- 生息地:アフリカ北西部、ヨーロッパ(ポルトガル~リトアニア、ギリシャ)、イラン、ロシア
- 最大甲長:23㎝
- 寿命:約30年
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:1~2万円ほど
- 飼育難易度:普通
- 適温:18~27℃
- 水槽の大きさ:60㎝以上
ヨーロッパヌマガメの特徴
ヨーロッパヌマガメは10種類の亜種があります。それぞれの生息地や特徴を簡単にご紹介しますね♬
その前にヨーロッパヌマガメ全体の特徴もご紹介しておきます!
ヨーロッパヌマガメの身体的な特徴です。
メスの方がオスよりも大きくなり、ちなみにオスの最大甲長は20㎝になります。
画像を見るとわかると思いますが、背甲の形はドーム状のまるっこい可愛いフォルムをしています。
オスの腹甲の真ん中より後ろ側が浅めにへこみが入っていて、尾はオスらしく太くて長いです。
さらにオスは嘴の色が黄褐色で暗色の筋状の模様が入ります。
逆にメスは腹甲の中央より後方あたりは凹みがないか盛り上がっていて、尾も細くて短くなります。
これから亜種をご紹介しますが、特徴に記載がないものは、ヨーロッパヌマガメの特徴を参考にしてください~。
ヨーロッパヌマガメの亜種1,キボシヌマガメ
キボシヌマガメの生息地:アゼルバイジャン北西部、アルメニア北部、ウクライナ、ウズベキスタン西部、オーストラリア、グルジア、クロアチア東部、カザフスタン西部、スロベニア東部、ドイツ、セルビア、ハンガリー、トルコ北部と西部、ブルガリア、フランス、ベルギー、ベラルーシ、ボスニアヘルツェゴビナ北部、ポーランド、モルドバ、モンテネグロ北部、マケドニア北部、ラトビア、ルーマニア、リトアニア、ロシア南東部
なんとも広範囲に生息していますよね~。
そして身体的特徴が、ヨーロッパヌマガメの亜種の中でも最大種で、背甲(背中の甲羅)や腹甲(お腹の甲羅)のほとんどの部分が暗色と地味な色合いですが、オスの成体は虹彩が赤いと言う特徴があります。
ヨーロッパヌマガメの亜種2,ペルシャヌマガメ
ペルシャヌマガメの生息地:アルメニア南部、イラン北部、アゼルバイジャン、カザフスタン南西部、トルクメニスタン西部、トルコ南部、グルジア東部
になり、さらにイラク北部、シリア北部、キプロスなどに分布している可能性もあるそうです。
ペルシャヌマガメの最大甲長が20.6㎝で、キボシヌマガメと同じくオスの成体の虹彩が赤いのが特徴で、その他に喉や前足は黄色をしています。
ヨーロッパヌマガメの亜種3,キタアフリカヌマガメ
キタアフリカヌマガメの生息地はチュニジア北部、モロッコ北東部、アルジェリア北部になります。
ヨーロッパヌマガメの亜種4,アドリアヌマガメ
アドリアヌマガメの生息地は、アルバニア、イタリア東部、クロアチア西部、ボスニアヘルツェゴビナ南部、スロベニア西部、モンテネグロ北部になります。
ヨーロッパヌマガメの亜種5,サボナヌマガメ
サボナヌマガメの生息地はイタリアの北西部です。
ヨーロッパヌマガメの亜種6,コルシカヌマガメ
コルシカヌマガメの生息地は、イタリアのコルシカ島になります。
うん。そのまんまですね(笑)
ヨーロッパヌマガメの亜種7,サルディーニャヌマガメ
サルディーニャヌマガメの生息地はイタリアのサルディーニャ島です。
うん。こちらもそのまんまですね(笑)
ヨーロッパヌマガメの亜種8,イタリアヌマガメ
イタリアヌマガメの生息地はイタリア西部、フランス南部、スペイン北東部です。
なんか上からの流れだとイタリアのみかと思いませんでした?私だけ?
ヨーロッパヌマガメの亜種9,オプストヌマガメ
オプストヌマガメの生息地は、スペイン西部とポルトガルになります。
ヨーロッパヌマガメの亜種10、エイゼルトヌマガメ
エイゼルトヌマガメの生息地はトルコ南東部です。
名前がなんかおフランスなイメージがしましたが、以外にもトルコでした~。
ヨーロッパヌマガメの生態
ヨーロッパヌマガメは砂や泥などがある流れのゆるやかな川や湖、池、湿原、水路、沼などで生活しています。
昼行性のカメちゃんですが、夏になると夜行性の傾向が強くなるちょっと変わった亀です。
日光浴が好きですが、危険を感じるとすぐに水の中へ逃げ、水の底の泥や水辺にある植物の茂みに潜り隠れます。
食性は動物食傾向が強い雑食で、主に昆虫やミミズ、魚類、両生類やその幼生、甲殻類、動物の死骸、植物の果実や花、藻類などを食べます。
爬虫類に多いんですが、幼体時は動物食傾向が強く、大人になるにつれて植物食傾向が強くなります。
ヨーロッパヌマガメの飼育と餌
ヨーロッパヌマガメは比較的飼育が容易と言われています。
ですが、しっかりと基本を抑えて自分の住環境やカメちゃんに合わせて工夫していきましょう!
ヨーロッパヌマガメの飼育環境
カメちゃんの大きさに合わせて水槽の大きさが変わります。
ヨーロッパヌマガメは最大でも23㎝なので、60~90㎝あれば十分でしょう。
ベビー時にはもっと小さい水槽で必要なものが揃っているセットタイプもあります。
大きくなったら60~90㎝の水槽に変えます。
その時は↑で紹介したようなセットについているフィルターは使えない場合があります。
フィルターは水槽の大きさに合わせたものを選ぶようにしないと、水の汚れを綺麗にする効果が薄れてしまいますので注意しましょう。
陸地は水槽内の3分の1程度の広さに設置し、そこにバスキングライトを当てます。
陸地はレンガや流木などで作ってあげてもいいですし、カメ専用の陸地も販売されていますのでお好みで選んでください。
バスキングライトはヨーロッパヌマガメが陸地で日光浴をするために必要です。
カメちゃんの甲羅の高さも考慮した場所の温度が28~30℃になるようにライトの位置やワット数を調整します。バスキングライトは防滴タイプがオススメです。
紫外線ライトも水槽内に照らします。
紫外線ライトには防滴タイプがないので、水滴が付かないよう設置場所には気を付けてください。
バスキングライトも紫外線ライトも太陽光の代わりなので夜間は消灯します。
こちらもバスキングライト同様にクリップスタンドが必要ですよ~。
水槽内の温度や水温は室温に任せて大丈夫ですが、寒い地域の方など冬はヒーター類も必要になるかもしれません。
亜種によっても低温に弱い場合もあります。生息地が暑いところだとヒーターも必要になりますので、亀の様子を見ながら調整しましょう。
カメの飼育の基本も参照してくださいね♪
水槽内のほとんどは亀が泳ぐ場所になります。
水深は背甲の高さ位でOK。
幼体時にはもう少し浅めにしてあげてください。
半水棲や水棲の亀は飼育水の水質悪化に弱いので、こまめな交換かフィルターを使用します。
フィラルターは上部式が外部式フィルターがおすすめ。
水槽の大きさに合わせた商品を選んで!
フィルターの種類によって飼育水やフィルターの掃除頻度が違いますので注意してください。
飼育水交換時には水槽内や陸地などのアイテムも綺麗に清掃しましょうね♪
ヨーロッパヌマガメの餌
ヨーロッパヌマガメは動物食傾向が強い雑食です。
カメ専用のフードに乾燥エビや生きた金魚やメダカ、茹でた鶏肉なども副菜として与えます。
人工フードはベビー用など大きさもあります。
餌は飽きの来ないように、自分の亀ちゃんの好む人工フードを2,3種類を用意しておくと良いですよ~。
生餌は与えるまで死なせてはいけないので、生餌も一時は飼育するような形になるので、乾燥エビや茹でた鶏肉に餌付いてくれると楽です。
食べ残した餌は取り除いておくと飼育水を綺麗に保ちやすいので食べた後の処理も習慣化しましょう!
こちらも参照して欲しいです。
ヨーロッパヌマガメのまとめ
比較的小ぶりなヨーロッパヌマガメなので、初心者でも水槽の掃除などはしやすいと思います。
あくまでこちらでご紹介した飼育については参考程度にして、自分の大事なカメちゃんの様子を見ながら色々工夫して調整していきましょう!
人間でも北海道の寒い地域で生まれ育ったのに寒がりだったりしますよね?
亀も同じだと思います。
よく愛カメちゃんを観察することも大事です。
もし飼育されたいと思ったら、最後まで面倒見てあげられるかしっかりと判断してくださいませ!
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