前回は日本の固有種と在来種の亀をご紹介しました。
亀の種類日本固有種3種|意外と知らない外来種だったカメもご紹介!
今回は世界に生息するカメの種類を厳選してご紹介していと思います。
世界に生息するカメ7種類
これから世界に生息するカメの種類を厳選してご紹介します。
誰もが知っているであろうカメを厳選してみました~♬
世界に生息するカメ1、ウミガメ
ウミガメとは、海に生息する数少ない爬虫類で、7種のうち5種が世界中の海、主に熱帯・亜熱帯水域に生息し、残りの2種は比較的限られた海域に分布しています。
残念なことに、現在ウミガメは全てIUCNのレッドリストに掲載されています。
ウミガメと言っても種類があります。
7種類のウミガメを簡単に説明します。
アカウミガメ
アカウミガメはウミガメの中でも大型の種です。
甲羅の大きさは最大で1m以上にもなり、重さはなんと180Kg!!!
大きな頭と強い顎が特徴なウミガメです。
アオウミガメ
アオウミガメは、軟骨と内臓の周囲の脂肪分が緑色であることから名づけられましたが、本種の見た目の色は濃い暗褐色と緑がかった黄色をしています。
最大1,5mほどにまで成長し、ウミガメ科では最大種となります。
一部の学者は、ハワイと東太平洋のアオウミガメの個体は特に色が濃いことから、これらを「クロウミガメ」と呼んでいるそうです。
タイマイ
タイのお米の事じゃないですよ~。(⇐これ言ってみたかったw)
タイマイの体長はおよそ90㎝で体重は平均60㎏ある中型のウミガメで、「ホークスビル」という、英名でその名の由来が、肉食の鳥のくちばしに似た細長くとがった口から来ています。
甲羅は色とりどりで複雑な模様で、重ね合わさった背甲は琥珀色、黄色、茶色のスジや大理石のような模様が見られます。
タイマイは、工芸品などとして取引される亀の甲羅(べっ甲)の唯一の供給源となっている種です。
ケンプヒメウミガメ
ヒメウミガメ属の2種類のカメは、ウミガメの中でも一番小さく体長は70㎝ほどになります。
ケンプヒメウミガメの甲羅はほぼ円形をしており、腹甲の両側の下部には4つずつ小孔が存在します。
この小孔は大量に産卵する時期に必要となり、フェロモン腺を放出する穴です。
ケンプヒメウミガメはメキシコ湾とアメリカ合衆国の西大西洋海岸のみの生息しています。
ヒメウミガメ
別名:タイヘイヨウヒメウミガメ、オリーブヒメウミガメ
ヒメウミガメの外見はケンプヒメウミガメと非常によく似ていて、背甲の縁がわずかに反り返った分厚い体型をしています。
本種の体長は約72㎝、体重35~50㎏まで成長します。
外見は似ていますが、この2種のヒメウミガメの生息域は全く異なっておあり、ヒメウミガメはメキシコ湾やフロリダには生息せず、アンティル列島、南アメリカ北部沿岸、西アフリカ、インド洋、オーストラリア、東南アジアを生息域としています。
ヒラタウミガメ
ヒラタウミガメは、縁が上向いた滑らかな背甲を持つ、平たい体型をした区別のしやすい種類のウミガメです。
生息域はオーストラリア大陸の北半分の沿岸部からインドネシアとパプアニューギニアの南に広がる海域でしか見られず、他の種類のウミガメと比べ、狭い範囲に生息しているウミガメです。
オサガメ
オサガメはウミガメの中では最大種。
そして現代に生きている爬虫類の中でも最大の種の1つでもあります。
その体長は180㎝、体重500㎏!!! ( ゚Д゚)
過去に記録された最大のオサガメは、1988年にウェールズの砂浜をさまよっていた巨大なオサガメで、体長は256㎝、体重はなんと916㎏もあったそうです!!!
世界の生息するカメ2、リクガメ
とにかく大きい!!!
という印象のリクガメです♬
現生の最大種はアルダブラゾウガメで最大甲長が138㎝になります。
化石種も含めた最大種は甲長約200㎝で最小種はシモフリヒラセリクガメで最大甲長9,6cmとカメ目全種でも最小種となっています。
背甲はドーム状やアーチ状に盛り上げる傾向があります。
凄く種類が豊富なので、ここでは簡単に人気の種類のみご紹介します♬
その他のリクガメの種類はこちら
ヘルマンリクガメ
ヘルマンリクガメの甲羅の色はオレンジ色と黒色のコントラストが美しい種類です。
ペットとして飼育されるリクガメの中では最も人気があり、見た目の美しさとリクガメの中では小型なので飼育しやすいところがポイントです。
大きさは生息地によって異なり、西ヨーロッパの個体は最大20㎝、東ヨーロッパでは35㎝と差があります。
ヘルマンリクガメの詳細はこちら
ギリシャリクガメ
ギリシャリクガメは甲羅の模様がギリシャ模様になっているリクガメの仲間です。
甲褐色をベースに黒色の模様が入っていますが、分布域がひろいので地域による模様の差が激しく、同じ種類のリクガメとは思えないほどです。
人気の理由はそのさバリエーションが豊富な模様だと言えますね♪
ギリシャリクガメの詳細はこちら
ロシアリクガメ
その名の通り、ロシアに生息しているリクガメです。
ホルスフィールドリクガメとも呼ばれています。
正式名称はヨツユビリクガメと言い、指が4本しかありません。
この指はショベルのような形状になっていて、砂地を掘るのに適しています。
甲羅には目立った模様はなく、黒色の斑紋が不規則に入っています。
ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)の詳細はこちら
インドホシガメ
ホシガメにはビルマホシガメとインドホシガメの2種類が存在しますが、ビルマホシガメは生息数が少なく高価で市場に出回ることはほとんどないので、ホシガメというとインドホシガメを指すことが多いそうです。
名前の由来ですが、インドに生息しているのはもちろん、甲羅の模様が星に見えることから名づけられました。
爬虫類の名前は結構わかりやすいですね♪
ベビー時には黄色と黒色の体色がくっきりと出ていますが、成長と共に薄くなり甲羅の1つ1つが盛り上がってくる特徴があります。
インドホシガメの詳細はこちら
パンケーキリクガメ
なんともおいしそうな名前です( *´艸`)
パンケーキリクガメは柔らかく平らな甲羅を持っており、天敵に襲われると石の隙間に逃げて甲羅を膨らませることによって引っ張り出されないようにするか目としては珍しい特徴を持っています。
トカゲではトゲトゲのウロコを楔のようにして同じように天敵に引っ張り出されないように身を守る種類も存在しますが、カメは硬い甲羅があるので、非常に珍しいと言えます。
さらにパンケーキリクガメは驚くべきことに、上下の立体行動が得意で、石の上にも上手に登ることが出来ます。
体長は最大で18㎝ほどなので、ペットとして流通しているリクガメの中では最小種になります。
パンケーキリクガメの詳細はこちら
世界に生息するカメ3、ゾウガメ
ゾウガメとは、大型の甲長1mを超すリクガメで、大航海時代には食料として捕獲され多くの種類が絶滅してしまいました。
現在は「アルダブラゾウガメ」「ガラパゴスゾウガメ」を見ることが出来ます。
現在見られるゾウガメは、100年以上生きるリクガメで、生きた化石と呼ぶ人もいるほど。
実際にご長寿のカメはこの種が多いです。
カメの寿命についてはこちらをご覧ください。
アルダブラゾウガメ
アルダブラゾウガメは最大甲長1,2mでオスのほうが大きくなります。
野生下ではあまり日光浴を行わず日陰の周辺で活動し、採食時も尾を太陽のほうへ向けて頭部が甲羅の日陰になるようにしています。
なんか、徹底してますね(笑)
ガラパゴスゾウガメ
最大甲長は135㎝。
ガラパゴスゾウガメの名前の由来は生息地ではなく、甲羅が馬の鞍に似ていたことからスペイン語で馬の鞍を指す「galápago」から名づけられたそうです。
生息地ではないんか~い( ゚Д゚)
と思わず心の中で突っ込み入れちゃいましたが(笑)
生息地の名前も関係はしているでしょうね。きっと。
ゾウガメって2種類?って思うかもしれませんが、ガラパゴスゾウガメにはさらに16種類いて、そのうちの4種は絶滅したんだとか(-_-;)
世界に生息するカメ4、ナガクビガメ
ナガクビガメとはその名の通り長~い首が特徴のカメです。
ナガクビガメには10種類ほどに分類され、最大種では30㎝ほど。
ペットとしt人気が高いので、乱獲による生息地の個体数が激減………….。
一部に地域では輸出が禁止され現在は繁殖個体が流通しています。
ナガクビガメは10種類ほどいますが、主な種類を簡単にご紹介します。
オーストラリアナガクビガメ
名前そのまんまですが、オーストラリアに生息するナガクビガメです。
体長は23㎝ほどと小柄で自己防衛機能として臭腺から臭いニオイを発生させることが出来ます。
国内では繁殖個体が流通しています。
コウホソナガクビガメ
ナガクビガメの中で最も大きく40㎝ほどにまで成長する種類です。
原産国であるオーストラリアでは乱獲などにより生息数が減少したため輸出が禁止されています。
小さな川のほとりや沼などに生息し、アクアリウムで飼育されます。
マコードナガクビガメ
マコードナガクビガメは、体長が約20㎝ほどの小型なナガクビガメです。
ナガクビガメの中では比較的首が短い種類でもあります。
動物食性で人工飼料にも餌付くので飼育しやすいのですが、食用のために大量輸出されたため個体数が激減し流通量は少なくなっています(;’∀’)
カンナガクビガメ
カンナガクビガメは、日本でほとんど流通していない珍しい種類で、オーストラリアに生息しているので輸出は禁止されています。
以前はニューギニアナガクビガメのオーストラリア個体群と考えられていましたが、独立種として分割されました。
オーストラリアナガクビガメとの分布域の境界線では主幹雑種も発見されているのだとか。
ニューギニアナガクビガメ
マコードナガクビガメとよく間違われますが、ニューギニアナガクビガメはニューギニア島の固有種です。
体長は22㎝と小柄で、魚や甲殻類などを食べて生活しています。
現在はインドネシアの保護動物に指定されているので、国内流通している個体は飼育下で繁殖したものになるそうです。
シーベンロックナガクビガメ
シーベンロックナガクビガメは、ナガクビガメの中で流通量が多く安価で入手しやすい種類です。
オーストラリアやパプアニューギニアに生息し、野性下では湿原や沼地、河川に生息しています。
飼育下では甲長が30㎝ほどになり、ナガクビガメの中でも大型になります。
最大甲長は40㎝なんだとか。
頭は大きく首が長く、頭には斑紋などはなく、グレーの体色をしています。
ちょっと地味目ですね(笑)
世界に生息するカメ5、マタマタ
マタマタは、エクアドルやコロンビア、ブラジルなどの南米に生息するカメです。
自然下では流れの緩やかな河川などに生息しています。
このマタマタ。
かなり独特な風貌をしております(笑)
まるで枯れ葉のような見た目をしている、面白いカメですが、川の中に沈んでいる落ち葉やごみなど逃げたいするためと考えられています。
マタマタは見た目だけでなく、名前も面白いですが、名前の由来は生息地の言葉で「皮膚と皮膚」という意味があるそうです。
「???」って感じですが、特徴的な皮膚の形状をこのように表現したと思われます。
マタマタは頭部から甲羅部分にかけて平らな形をしており、石や流木の隙間に上手に隠れることが出来ます。
さらに、全体的に茶褐色で頭部の横に伸びた複数のヒダヒダで枯れ葉のように擬態しています。
体長は平均で30㎝ほどになり、最大になると50㎝まで成長します。
成長速度は意外にもとても遅く、生後1年で約15㎝になり、2年で20㎝ほどなんだとか。
成長が遅いマタマタは大きくなるのに時間がとてもかかるため、大型のマタマタは高値で取引されます。
世界に生息するカメ6、ワニガメ
ワニガメは怪獣のようですよね~♬
ワニガメは爬虫網カメ目カミツキガメ科ワニガメ属のカメの事です。
うん。こういう分類って複雑ですよね(;^ω^)
ワニガメは名前の通りワニのように大きな口を持った亀で、映画「ガメラ」に似ていますよね?
実はワニガメがモデルなんだとか!
そんなワニガメですが、日本国内の自然下でも目撃されています。
元々に日本に生息していなかった種類の亀だということは、何となくお分かりいただけるかと思いますが、原産国は北アメリカで、ペットとして輸入されて日本国内に持ち込まれました。
ですが、大きくなると1mほどにまでなりますし、顎が強靭なので人間の指など簡単に咬みちぎられるほど危険でもあるので、飼育を放棄した悪質な飼育者によって野性化した個体が定着し、現在は大きな問題となっています(;’∀’)
世界に生息するカメ7、カミツキガメ
カミツキガメは、ワニガメと混同されがちですが、同じカミツキガメ科の仲間です。
こちらもワニガメ同様、元々日本に生息していないカメです。
理由もワニガメと一緒です(-_-;)
カミツキガメは、好調が最大で50㎝ほどになり、甲長が80㎝ほどにまでなるワニガメと比較するとやや小さめですが、カミツキガメは尾が大きく首もかなり長く伸ばすことが出来るので、鼻先から尾の先までの最大全長は100㎝近くまでなる場合もあるんだとか。
世界に生息するカメのまとめ
カメも種類がたくさんいるので、どの種類をご紹介しようかかなり迷いました(笑)
結果、代表的なカメを選んだのですが、ウミガメでも種類があり、それぞれに特徴もありますのでこれから色々な種類の特徴などご紹介したいな~と思っております。
日本の亀でも述べましたが、飼育放棄で本来は日本に生息しない種類が野生化してしまってますよね(-_-;)
飼育放棄ってあり得ません(# ゚Д゚)
カメはかなり長生きしますので、(種類による)その辺も考慮してペットとしてお迎えするかどうか判断して欲しいな~と思います♪
コメント