オニプレートトカゲはニホントカゲをゴツクしたようなビジュアルをしており、意外と大きくなる、飼育しやすく安価なトカゲの仲間です。
シンプルな見た目ながらもがっしりとした風格漂う雰囲気と可愛いお顔が魅力のオニプレートトカゲの特徴や飼育についてご紹介していきます!
オニプレートトカゲの特徴や生態
- 【昼行性】【地上性】
- 別名:オオプレートトカゲ
- 生息地:エリトリア、エチオピア、カメルーン、ケニア東部、コンゴ、ザンビア、ジンバブエ、スーダン南部、スワジランド、タンザニア、中央アフリカ、トーゴ、ナイジェリア、ベナン、ボツワナ、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビークなど
- 大きさ:40~50㎝
- 寿命:約10年
- 値段:5,000~15,000 円ほど
これからオニプレートトカゲの特徴や生態についてご紹介していきます!
オニプレートトカゲの特徴
オニプレートトカゲ(学名:Broadleysaurus major)は最大全長が48㎝で、種小名のmajorは「大きな」という意なのでオオプレートトカゲの別名もありますが、本種はプレートトカゲ属の最大種ではありません。
脇腹ヒダ状に折りたたまれており、全身が平たい板状のウロコで覆われていることからプレート「plated」と付けられました。
幼体の体色は光沢のある黒をしています。
本種は初心者向けの爬虫類でも名前が挙がるほどで、人馴れしやすい個体が多い印象があります。
きっと環境適応能力が高いのかもしれませんね~♬
個体差はもちろんありますが、是非ともハンドリングに挑戦して欲しい。
オニプレートトカゲの生態
サバンナなどに生息し、暑さが厳しかったり外敵に襲われると岩の隙間やシロアリのアリ塚などに潜って逃げます。
食性は雑食性で、昆虫類、節足動物、小型爬虫類、小型哺乳類、花、果実などを食します。
繁殖形態は卵生で、1度に2~4個の卵を湿った地面に産み落とします。
人間との関係
オニプレートトカゲはアフリカ中部~南部にかけての広い範囲に分布しており、以前はタンザニアから非常に多く輸出されていたようですが、野生動物保護法による法律で輸出が禁止になったため現在は主にトーゴ産の個体が流通しています。
もちろん日本にもペットとして飼育されることがあり、輸入もされています。
ほぼ野性個体のみが安価で流通し流通量も多いです。
性格は大人しく大型化しないなどの理由からトカゲの飼育入門種として紹介されることも。
飼育下での繁殖例はありますが、繁殖方法はいまだ確立されていない模様です(;^_^A
オニプレートトカゲの飼育
ここからはオニプレートトカゲに適した環境や飼育ポイント、餌についてご紹介していきます!
オニプレートトカゲの飼育ケージ
まずは飼育ケージ選びから。
地上棲のトカゲなので、とにかく床面積重視となります。
全長が40~50㎝で、主に流通しているのがほぼ野性個体なので育ったサイズしか入荷しないので、初めから大き目の飼育ケージを選んでおくとベスト。
ジェックスの飼育ケージは観音開きなので、給餌や清掃の時などメンテしやすくおすすめです。
飼育ケージのほかには床材や照明器具や保温器具などを設置していきますよ~。
オニプレートトカゲの温度管理
オニプレートトカゲが生息する地域は高温で乾燥した気候で、昼夜の寒暖差が激しいので、本種を飼育するには高温のバスキングスポット(ホットスポット)と夜間温度の低温が重要となります。
こちらの照明はバスキングスポット(ホットスポット)に使用するバスキングライトになります。
オニプレートトカゲは昼行性のトカゲなので紫外線の照射も必須ですが、こちらの商品だと紫外線も照射しますので一石二鳥です。
バスキングスポット(ホットスポット)直下の温度は50℃にし、岩やレンガなどを置いてください。
暖められた岩などでお腹からも体を温めます。
バスキングスポット(ホットスポット)は飼育ケージの左右どちらかに寄せて作ります。
反対側の温度は28~30℃になるようにします。
夜間はバスキングライトを消灯し25℃前後になるようにします。
季節によってはこれだけだと飼育ケージ内の温度を管理するのが難しいので、その場合は保温器具を使用しましょう。
暖突は飼育ケージの天井部分に取り付けて使用するタイプなので邪魔になりません。
オニプレートトカゲの湿度管理
オニプレートトカゲは乾燥系のトカゲになりますので、湿度は低めに30~50%をキープしましょう。
飼育ケージには床材を必ず敷いてください。
床材がないとツルツルと滑ってケガの元になります。
床材にはペットシーツなども使用できますが、サンド系の床材がおすすめ。
排泄物は見つけたらすぐにその周りの床材と共に取り除き、2~3か月に1回は全ての床材を交換し、その際に飼育ケージ内も全て清掃するとケージ内を清潔に保つことが出来、ダニなどの発生を防ぐことが出来ます。
そして水容器もケージ内に設置して欲しいのですが、本種は乾燥した草原や岩山に生息しているので、餌から水分を補給するという話も聞きますが、調べてみると個体差はあるものの飼育下では割と水入れに入っている姿を見かけます。
さらに飼育環境では非常に暑いバスキングスポット(50℃前後)を作りますので、反対側に涼しい場所(28~30℃)の場所に体が浸かれるくらいのタッパーなどに水を入れて設置してあげると良いでしょう。
水は毎日取り換えてあげて!
1日1回はケージ内に少し湿るくらいに軽く霧吹きしましょう。
臭い対策はこちら。
その他
先ほどご紹介したアイテム以外にも必須なものがあります。
それは、保温器具や照明器具を管理する爬虫類専用のサーモスタット。
そして飼育ケージ内の温度と湿度を確認する温度計と湿度計。
こちらはバスキングスポット(ホットスポット)と反対側の部分にひとつずつ取り付けますので2つ必要!
オニプレートトカゲの餌
オニプレートトカゲは雑食性なので、野菜、人工飼料、コオロギなどの昆虫類、マウス、鳥のささ身などを与えます。
コオロギやデュビアなどの無脊椎動物を中心に、小松菜やチンゲン菜、食用に菊やタンポポなどを好んで食べます。
おやつ程度に果実を小さくカットして与え、比較的バナナが好評のようです( *´艸`)
そしてオニプレートトカゲが初心者向けなのは人工飼料に餌付きやすいところ。
雑食性のトカゲ用の人工飼料はよく食べてくれます。
クラブパイなどは結構よく食べてくれるそうです。
人工飼料を食べてくれると、餌の管理がしやすくなりますが、いつも同じ餌だと飽きてしまうので、たまには昆虫類などの生餌や果物(与え過ぎNG!)、野菜、人工飼料でも数種類用意してローテーションを組んで与えてあげると良いでしょう♪
そして、人工飼料の時は必要ありませんが、それ以外の餌を与えるときにはカルシウム剤をまぶして与えてください!
カルシウム剤は2種類あります。
詳しくはこちらを参考にしてください。
オニプレートトカゲのまとめ
いかがでしたか~?
初心者にはお手頃な価格と大人しく飼いやすいオニプレートトカゲ。
体つきはがっしりとしてカッコいいのですが、可愛いお顔をしていてトカゲの魅力満載といった感じです!
是非オニプレートトカゲに適した環境を整えてお迎えしてあげてくださいね~♬
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