【ミミズトカゲ】目や耳が退化した不思議な生き物の特徴や生態

ミミズトカゲという名前でもわかる通り、見た目がミミズのように見える不思議な生き物です。

実は「トカゲ」と名前についていますが、トカゲの仲間ではなかったりします(;^ω^)

簡単に言うと、トカゲ、ヘビ、カメと並んでミミズトカゲっていう種類になるんです。

トカゲとヘビの違いと同じく、トカゲとミミズトカゲは違うんです(;^_^A

でもトカゲって名前についてるから、このサイトではトカゲのカテゴリーに入れてます(笑)

今回そんな不思議なミミズトカゲの特徴や生態、種類をご紹介していきます!

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ミミズトカゲの特徴や生態について

ミミズトカゲ

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ミミズトカゲの存在を知らないと、この画像を見たら巨大なミミズかと思っちゃいますよね~(笑)

これからトカゲじゃないのにトカゲと名前につくミミズトカゲの特徴や生態をご紹介していきます!

ミミズトカゲの特徴

とにかく不思議な生き物。

全長などの大きさは種類によって様々なので、後でご紹介する種類を参考にしてください。

ミミズトカゲは自分で穴を掘って地中生活をしています。

四肢が退化し、掘削するために頭部が特殊化、体表環節の発達、視覚、外耳、鼓膜の退化。体表色素の欠如傾向など様々な地中生活に対して適応しています。

地中を掘削するために使う頭部は、他のトカゲやヘビを含むグループに比べて非常に頑健になっています。

トカゲ類で発達させた前頭骨と頭頂骨間に関節などは可動性を失って結合しています。

頚部の筋肉も穴を掘るために発達しており、掘削方法に併せて竜骨状構造が発達していたり鋤状になっていたりします。

※竜骨とは船舶の構造材の1つで、船底中央を盾に船首から船尾にかけて通すように配置される強度部材の事を言います。

吻端部分を掘削に使用するので、口唇部先端は吻端より少し後方に位置しています。

四肢は基本的には消失しており、肩帯、腰帯も退化しわずかに痕跡が伺える程度です。

フタアシミミズトカゲ科は小さいですが5本の指が揃った前足を持っており、後ろ足は退化していますが腰帯は残っています。

ミミズトカゲの体表は皮膚が折りたたまれて環節状の体節を形成しており、胴部はヘビ亜目と同じく伸長しますがヘビとは逆に右肺が退化しています。

尾はフトミミズトカゲ科を除き自切しますが、トカゲとは異なり尾は再生しません。

ですが、もともと尾部は胴部に比べ非常に短いのであまり問題はないそうです。

ミミズトカゲの多くは目蓋は消失し目は退化しており、皮膚に覆われています。

通常は頭頂孔(頭頂眼)を持っていません。

外耳孔と鼓膜が消失しているため、音は地中を伝わってきた振動で感知しています。

ミミズトカゲの歴史としては、最古の記録が暁新世までさかのぼりますが、化石の記録が乏しくトカゲ亜目のどのような先祖からいつ進化し今に至るのかなどはほとんどわかっていません(;’∀’)

※暁新世とは、地質時代の時代区分のひとつで、約6,600万年前から約5,600万年前までの期間を指します。

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ミミズトカゲの生態

ミミズトカゲは地中を掘りすすみ生活しています。

この地中を掘り進む動物は、トンネル部分にある土の処理にぶち当たります。

ホリホリして除いた土はどうする?!ってな話ですが、カニやモグラはトンネル入り口まで土を運んで地表に出して解決し、スナトカゲは経路としてのトンネルを残すことには無頓着で、ただ土を後方に押しやってトンネルを埋めながら進みますが、ミミズトカゲはこれらとは違う方法をとっています。

どういう方法かというと、トンネルの外壁に土を押し固めて進むんです。

ようは土を圧縮しているんですね~。

この方法はトンネルを経路として残しながらも土を外に排出しなくてもいいのですが、相対的に細いトンネルを掘る際にしか通用しないそうです(;^_^A

このトンネルを掘る方法がミミズトカゲ類の頭(前方部分)が小さくて、細長い体型に進化した一因だと考えられています。

生物の進化には意味があって興味深いですね♪
実はミミズトカゲの掘削方法は頭部の形状によっていくつかに分かれるそうです。
 
 
銃弾型の頭部を持つ種は、その頭を土中に押し込むことによりトンネル外壁に土を押し付け、シャベル型の頭部を持つ種は、頭を土中に差し込んで頭部を上に押し上げることで外壁に土を押し固めます。
 
さらに縦に竜骨状の構造を発達させている種では、頭を土中に押し込んだ後左右に頭を振りながら土を押し固めます。
 
 
この場合は頸部を支点にし、吻端を作用点とする方法と、吻端を支点にし、頚部を作用点とする2つの方法があります。
 
 

ミミズトカゲの移動は、ヘビのようにクネクネ蛇行するのではなくて、体表の皮膚が折りたたまれて形成された環節状の体節を使って行います。

何て言われても意味不明ですが(笑)

ミミズのように体を伸び縮みさせて進むとイメージしてください♪

そしてミミズトカゲは見た目がミミズのようですが、餌を食べるときは???

なのですが、これはミミズとは全く違い、口には鋭く大きい歯が並んでおり、この鋭い歯で地中の節足動物うあミミズ類、たまに脊椎動物まで捕食します。

あのビジュアルに鋭い歯があるんですよ?

ミミズトカゲを巨大化させたらホラー映画に出てくるモンスターみたいですね( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

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ミミズトカゲの種類

ミミズトカゲ

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お次はミミズトカゲの種類をご紹介します!

主に4種類ご紹介します( ̄ー ̄)ニヤリ

ミミズトカゲの種類1、アホロテトカゲ

アホロテトカゲ

アホロテトカゲはメキシコの一部の砂漠に生息しています。

ミミズトカゲの中では珍しく前足が残っています。

画像を見ると、とても可愛らしい前足が見て取れますよね~♬

どうやらこの可愛らしい前足がまた人気だったりするみたいで、ミミズトカゲの中では人気の種類なのにもかかわらず、流通量が少なく価格も高くなっています。

指の本数によって、ヨツユビアホロテトカゲやミツユビアホロテトカゲなどの種類がいます♪

体長は小さめで15~25㎝ほどにしか大きくなりません。

アホロテトカゲの詳細についてはこちらをご覧ください。

【アホロテトカゲ】まるでミミズのようなトカゲの特徴や飼育
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ミミズトカゲの種類2、ダンダラミミズトカゲ

ダンダラミミズトカゲ

何やら面白い名前ですが、ミミズトカゲの中でも有名で昔から知られているそうです。

単色をしている種類が多いミミズトカゲですが、不規則にマダラ模様が入っていて人気だそうです♬

中南米に広く分布し、アフリカと虫年米に多く、一部が西アジアと北米のフロリダ半島に分布しています。

全長は30~45㎝ほどになります。

ミミズトカゲの種類3、コモチミミズトカゲ

コモチミミズトカゲ

コモチミミズトカゲはアフリカの北西部の地中海沿岸部に生息する小型のミミズトカゲです♬

画像を見てもわかる通り、淡色の地色に黒いチェックのような模様が特徴的です。

しかもこのマダラ、四角く見えますよね?

凄いです( ゚Д゚)

ミミズトカゲは砂漠に生息している種もいますが、このコモチミミズトカゲは比較的降水量のある地域に生息しています。

ミミズトカゲの繁殖形態は卵を産む卵生ですが、本種は胎生で1回の出産で2~5匹ほどのベイビーを産みます。

ベイビーを想像すると、まさに何かの幼虫(芋虫)ですよね(;^_^A

そんなミミズトカゲの多くは現地で採取するのがとても難しいようでして、日本にもなかなか流通することがありません。

ですが、本種であるコモチミミズトカゲはミミズトカゲの中でも流通量が多いようで、値段もお手頃な1万円程度で購入することもできます。

しかもコモチミミズトカゲは20㎝ほどまでしか成長しませんので、飼育ケージ選びがしやすいです。

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ミミズトカゲの種類4、シロハラミミズトカゲ

シロハラミミズトカゲ

ミミズトカゲの中でも最大種のシロハラミミズトカゲ。

70~80㎝ほどにまで成長します。

この和名から想像すると、お腹の部分が白いのかな?って思いましたが、英名が「Red Worm Lizard」というところを見ると、もしかしたら赤みがかっている個体が多いのかな~って感じました(笑)

国内で流通するシロハラミミズトカゲはほとんどが全身が黄白色で斑紋が見られないタイプが多いようです。

なにやらシロハラミミズトカゲの詳しい生態はあまりわかっていないようで、繁殖形態は卵生で8~16個の卵を産むそうです。

シロハラミミズトカゲは中南米に広く分布しており、単色で綺麗なミミズトカゲなので大人しそうに見えますが、歯もあり噛みつくこともあるみたいで、しかもミミズトカゲの中では大型なので、飼育する際は注意が必要だったりもします。

詳しい生態があまり判明していないという部分でもわかるのですが、シロハラミミズトカゲの流通量は非常に少なく、値段も高額です(;^_^A

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ミミズトカゲのまとめ

 

トカゲ

 

見た目が特徴的なミミズトカゲ、ミステリアスですよね~( *´艸`)

 

飼育しても、ほとんど地中にいるので鑑賞する機会が少ないですが、時折見せる姿にはその都度感動しそうな存在感のあるミミズトカゲなので、ぜひ飼育する機会があったら、大事に育ててあげてくださいね♬

トカゲ
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SPIN☆

皆さまはじめまして♪
SPIN☆と申します。

爬虫類に興味を持ち始め、現在に至ります。
爬虫類の奥深さに日々勉強です♬
初心者でもわかりやすいようにご紹介できればと思います!

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