ヨコクビガメは、タイトルのとおり首を横に曲げて甲羅の間にピタッと収納するカメの仲間です。
ヨコクビガメ以外にはヘビクビガメの仲間も同様に首を横に曲げて甲羅に収納する亀です。
ここではヨコクビガメの仲間23種類をご紹介していきます!
ヨコクビガメの仲間の飼育に関しては、モンキヨコクビガメを参考にしてください♪
ヘビクビガメの仲間はこちら
ヘビクビガメってどんな亀?14種類のヘビクビガメ科の亀をご紹介!
- ヨコクビガメの仲間23種類
- ヨコクビガメの種類1,セウネハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類2,トゥルカナハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類3,ノコヘリハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類4,キバラハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類5,オカバンゴハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類6,ヒメハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類7,モリハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類8,クロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類、アンダソンハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類10、クリイロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメ11、オオハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類12、ヘンゲハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類13、セーシェルハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類14、ウスグロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類15、ウィリアムズハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類16、モンキヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類17、サバンナヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類18、マグダレナヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類19、ズアカヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類20、ムツコブヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類21、マダガスカルヨコクビガメ(マダガスカルヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類22、オオアタマヨコクビガメ(オオアタマヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメの種類23、ヌマヨコクビガメ(ヌマヨコクビガメ属)
- ヨコクビガメのまとめ
ヨコクビガメの仲間23種類
ここでいうヨコクビガメはヨコクビガメ科のカメです。寿命は調べてもわからない種類が多かったのですが、20年ほどの種類もいますので寿命の記載がない場合は10~20年と長生きすると思ってください。
値段も調べた時に出てきた価格になりますのでご了承くださいm(__)m
そして、画像をご用意できなかったカメが結構います(-_-;)
ごめんなさい!!!
ヨコクビガメの種類1,セウネハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像なくてすいません(;’∀’)
- 生息地:アフリカ西部(コンゴ、ガボン、コンゴ民主共和国)
- 最大甲長:26.3㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:3万円くらい
名前をかんじにすると「背」「畝」「横」「頚」「亀」だそうです。
横頚亀は冒頭で説明した通りですが、背畝とは背甲(背中の甲羅)の頭から尾にかけての縦中心部にキール(盛り上がり)が目立つので「畝」に例えたんだと思います~。
盛り上がっている分、他のハコヨコクビガメに比べて甲高が高くなっています。
ハコヨコクビガメ属の仲間は、腹甲(お腹側の甲羅)の一部に蝶番があるのでそこが動くことによって甲羅を箱のようにピタッと蓋をすることが出来るヨコクビガメです。
セウネハコヨコクビガメは熱帯雨林にある河やその近くにある池や沼、湖、水たまりなどの水場に生息していますがサバンナの水場にも生息しています。
食性は動物食傾向の強い雑食性で、甲殻類、昆虫類、貝類、魚類、両生類、植物の葉や花、果実、種などを食べています。
セウネハコヨコクビガメはハコヨコクビガメ属の中でも流通量が少ない亀でもあります。
ヨコクビガメの種類2,トゥルカナハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:ケニアのトゥルカナ湖固有種
- 最大甲長:15.5㎝
- 食性:動物食性
- 値段:4~16万円ほど
トゥルカナハコヨコクビガメの背甲(背中の甲羅)の色は灰褐色と地味ですが、黒、暗褐色などの細かな放射状、またはゴマ斑紋様が入ります。
ケニアでは野生の動物の保護に力を入れており、輸出に関しては厳しい規制が敷かれているのもあり、世界的にみても流通量は少ないそうです。
日本では2006年に初めて輸入され話題になったようです。それもあって幻の亀とも言われています。
分布がとても狭い範囲に限定されるので、生息数が少ないと考えられており生態があまり知られていません。
ヨコクビガメの種類3,ノコヘリハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:エスワティニ、エチオピア南部、コンゴ民主共和国東部、ケニア、ジンバブエ、ソマリア南部、タンザニア、ボツワナ東部、南アフリカ共和国北東部、モザンビーク、ルワンダ
- 最大甲長:46.5㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:3万円くらい~
ハコヨコクビガメの中で最大種となります。
ノコヘリハコヨコクビガメの「ノコヘリ」とは、背甲(背中の甲羅)の後ろ側のヘリが鋸歯のようにギザギザになっているところから付けられたようで、特にこの特徴は幼体に見られます。
頭は大きく明るい褐色~黄褐色の地に黒の細かゴマのような細かい斑紋が入ります。
様々な気候の地域に生息していますが、おもにサバナ気候の河川や湖、大きな池沼で生活しており、昆虫や巻貝、ミミズ、魚類、両生類、動物の死骸、落果、水生植物などを食べています。
ちょっと私的に鳥肌もんだったのが、水場を訪れた哺乳類の動物に群がって、その動物の体にいるダニを食べることもあるのだとか(;’∀’)
ヨコクビガメの種類4,キバラハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 別名:【亜種として】アフリカキバラハコヨコクビガメ、ズール―キバラハコヨコクビガメ、セーシェルキバラハコヨコクビガメ
- 生息地:ケニヤ南部~南アフリカ北部のアフリカ大陸東部、マダガスカル、セーシェル諸島
- 最大甲長:23㎝
- 食性:雑食性
- 値段:7,000円くらい~
名前の通り、腹甲の色が黄色~黄褐色をしています。背甲の色は黄色~暗褐色~黒と個体差が激しくその地色も濃淡がある個体もいます。
流れが穏やかな小さな池や沼、水路、湿地などに生息し、雨が少ない乾季には干上がってしまうような水場では夏眠をしていると思われます。
陸棲、水棲両方の巻貝の仲間、甲殻類、水草などを食べています。
そして夜行性の傾向が強い亀でもあります。
ヨコクビガメの種類5,オカバンゴハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像ないです(;^_^A
- 生息地:アフリカ南西部のアンゴラ南西部、ナミビア北西部、ボツワナ北部、ザンビア、ジンバブエ西部
- 最大甲長:33㎝
- 食性:動物食性
- 値段:3万くらい~
名前の「オカバンゴ」は生息地の1つである「オカバンゴ盆地」に由来。
頭が体のわりに大きく幅が広く、特徴的なのが黒の地色に色鮮やかな黄色の斑紋が入ります。
水深が深い川や湖沼に生息し、水が干上がる乾季には水が残っている水深の浅い水場や湿原などで生活しており、魚類や昆虫類、甲殻類、貝類などを食べています。
生息地ではオカバンゴハコヨコクビガメの生息数が多いようで、カバなどの動物と一緒に日光浴をする姿が目撃されています。可愛いですね♪
それなのに、何故か野性での生態があまり知られていないそうです(;^_^A
性格は臆病で、危険を感じると水の中へとすぐに逃げるそうです。だから生態がよくわかっていないのかな???(笑)
飼育されているオカバンゴハコヨコクビガメは人工フードもよく食べてくれるそうです♬
ヨコクビガメの種類6,ヒメハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像ないです(;^_^A
- 生息地:アンゴラ、コンゴ民主共和国南部、ザンビア北部
- 最大甲長:12㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:7万くらい~
ヒメハコヨコクビガメは、その名の通りとても小さい亀です。
ハコヨコクビガメ属の中だけでなく、ヨコクビガメ科のカメの中でも最小種になります。
体が小さいと飼育する時水槽が大きくなくて楽ですね♪
褐色の背甲に暗色のはっきりしない筋状の斑紋が入る場合があり、黄色い腹甲をしています。
頭の地色は灰色に暗色のゴマのように細かい斑紋が入り、虫食い状になることもあります。
生息する環境は、湿度の高いサバンナにある池や沼そしてその周辺で、野性下での生態があまりわかっていませんが、他のヨコクビガメのカメと同じく気性が荒い個体が多いと言われています。
小さいのに気が強いんですね~♬
ヨコクビガメの種類7,モリハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像ないです(;^_^A
- 生息地:アンゴラ北部、ウガンダ西部、ガボン、カメルーン南部、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、赤道ギニア、中央アフリカ共和国南部
- 最大甲長:32㎝(メスよりオスの方が大きくなる可能性があります。メスの最大甲長は27.2㎝)
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
名前に「モリ」とありますが、熱帯雨林の川や池沼に生息することから「森」が由来となっているようです。
黄褐色~褐色の背甲に、人間で言うと背骨のあたりに黒い縦縞が入り、腹甲は黒や黒褐色の地色のみ。
頭は小さめですが分厚く、色は明褐色~黄褐色をしており、特徴的なのが頭の上部から後頭部、首にかけて「V」「Y」字状の斑紋が入ります。
下顎や首の下あたりは淡黄色と柔らかい色をしており、首の上や手足、尾の色は暗い灰色~褐色をしています。
ヨコクビガメの種類8,クロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:アフリカ中西部のギニア湾岸のコートジボワール東部~アンゴラ北部
- 最大甲長:34.7㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性(動物食性と思われていましたが、野性下でホテイアオイを食べたという例があり、フンから甲殻類や魚類、貝類、種などは見つかっています)
背甲が黒~黒褐色をしていることから名前に「クロ」と付けられたと思われますが、背中の甲羅の中心線にハッキリとした黒の線が入る個体もいます。
クロハコヨコクビガメは、何やら他種と混同されていたようですが、最近ではちゃんと区別されて流通しています。流通するのは稀だそうです(;^_^A
野生下での生息地の環境は、乾季でも水が干上がることのない水場で生活しています。
ヨコクビガメの種類、アンダソンハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:カメルーン北部、ガンビア、ギニアビサウ、スーダン南部、セネガル、チャド南部、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、ニジェール南部、マリ共和国南部
- 最大甲長:18.5㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:2万くらい~10万
アンダソンハコヨコクビガメの身体的特徴は、頭が大きく幅広で頭部の背面と下顎などの首の腹面とで色が違います。背面は灰褐色~黄褐色で黒っぽい細かな放射状の模様やゴマのような斑紋が入る個体もいます。
背甲や腹甲は濃淡の違いはあれど、どちらも黄色味を帯びた色になります。
ハコヨコクビガメは腹甲にある蝶番を折り曲げることで隙間を閉じることが出来ますが、本種は蝶番がしっかり発達しているにもかかわらず、腹甲をお有り曲げても背甲との隙間を完全に閉じることはできません(;’∀’)
生息地の河川やその周辺の水場で生活し、昆虫類や甲殻類、貝類、魚類などを食べています。
ペットとして日本でも流通していますが、流通量が少ないので比較的高価なカメちゃんです。
ヨコクビガメの種類10、クリイロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像に写っている子は女の子ちゃんです♬
- 生息地:アンゴラ、ガーナ、カーボベルデ、ガボン、カメルーン、ギニア、ギニアビサウ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、サントメ・プリンシぺ、ザンビア、シエラレオネ、赤道ギニア、セネガル、中央アフリカ共和国西部、トーゴ、ナイジェリア、ブルキナファソ、ベナン、リベリア
- 最大甲長:28.5㎝
- 寿命:飼育下で20年ほど(野生下では41年生きたという報告があります)
- 食性:雑食性
- 値段:6,000円くらい~
「クリイロ」と名前についているので、体や甲羅の色が栗色なのかと思いきや、色の個体差がかなり幅広く栗色っぽい子から黒っぽい子まで存在します。ちなみに名前の「クリイロ」は「栗色」です(笑)
河川や湖、湿原などの水がある環境で生活し、乾季に水が干上がる場所に生息する個体は水辺や水底の砂や泥の中に潜り休眠します。
ヨコクビガメやヘビクビガメの仲間は気性が荒い個体が多いのですが、クリイロハコヨコクビガメは荒くはなく、とにかく元気に活発に動きます。
あっ、ちなみに半水棲の亀ちゃんです!
食性は雑食性で、飼育下では市販の人工フード、魚、エビ、ハツ、レバー、鶏肉、時々イチゴなどの果物を与える方もいらっしゃるそうです。
屋外で飼育している場合はミミズや昆虫類、カエル、オタマジャクシなど自分で捕食しますし、時には野鳥も餌食になることもあるのだとか(;’∀’)
相当アグレッシブなカメちゃんですね!
ヨコクビガメ11、オオハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像ないです(;’∀’)
- 生息地:ウガンダ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国北部、中央アフリカ共和国
- 最大甲長:38㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性(小魚などの魚類、甲殻類、無脊椎動物など)
ハコヨコクビガメの中でも大型になる種類です。
全体的に濃淡はあれど、黒っぽくやや地味な印象ですが、なかなか人気が高い亀ちゃんです。
下顎にはまるで髭のような突起が2本あり、とても可愛らしいです。
河川や湖などの水場の周辺で生活しており、寒さに弱い傾向がありますので日本での飼育下では屋外飼育には向いていません。
しかも大型になりますので、飼育する水槽の大きさは最終的にも120㎝以上は必要となります(;’∀’)
ヨコクビガメの種類12、ヘンゲハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
画像ないです(;’∀’)
- 生息地:アンゴラ、ウガンダ、コンゴ民主共和国南部。ザンビア、ジンバブエ、タンザニア西部、ブルンジ、ボツワナ北部、マラウイ、南アフリカ共和国東部、モザンビーク中部、ルワンダ
- 最大甲長:25㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性~昆虫類、甲殻類、魚類、貝類、植物の茎、葉、花など(飼育下では個体によって野菜や果物を好んで食べる子もいます)
全体的に濃淡はありますが黒っぽく地味な印象で、下顎のにヒゲのような突起が2本あります。
東部の色は褐色ですが、生息地の北部にいる個体群は黄色い虫食い状の斑紋が入ります。
ヘンゲハコヨコクビガメの「ヘンゲ」とは「変化」らしい。体の色の変異が大きいことから和名や英名の由来となったそうです。
ヨコクビガメの種類13、セーシェルハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:セーシェル固有種
- 最大甲長:16.5㎝
- 食性:雑食性だと考えられている
- その他:絶滅したと思われる(存在しなかった説あり)
セーシェルハコヨコクビガメは背甲が黒っぽく体は褐色と地味な印象です(;’∀’)
下顎にはヒゲのような2本の突起があり、可愛らしいです。
そもそもなんですが、セーシェルハコヨコクビガメって存在しなかったという説があるようで、数十年にわたってセーシェルにて調査が行われた結果、絶滅種に認定された本種が実は元から存在していなかった種だったことが明らかになったそうです。(2013年の記事に書いてありました)
一体どういうことなの?って思いますが、セーシェルハコヨコクビガメのDNAを調べた結果、西アフリカに生息するクリイロハコヨコクビガメと同種だったことが判明したんですって!
なので、セーシェルハコヨコクビガメは絶滅したのではなく、初めからいなかったと言われているんです~。
では何故西アフリカに生息しているクリイロハコヨコクビガメがセーシェルにいたのか???
お分かりの通り、人間の仕業です(;’∀’)
クリイロハコヨコクビガメが人間の手でセーシェルに持ち込まれて、そこで生き延びていたクリイロハコヨコクビガメがセーシェルの固有種だと誤認された可能性があるそうです。こんなことってあるんですね(笑)
でも、1つの種が絶滅したのではなかったので、これはこれで良かったと思います!
ヨコクビガメの種類14、ウスグロハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:アフリカ南部、マダガスカル
- 最大甲長:20㎝(他の書籍では約25㎝とありました)
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:2万円くらい~
ウスグロハコヨコクビガメは、ヌマヨコクビガメに似ていますがハコガメのように、そしてハコヨコクビガメ属の亀なので、腹甲にある蝶番を折り曲げることでピッタリと箱のように蓋をすることが出来るので区別できます。
そして頭部には虫食い状の模様が入っています。
流通量は多く手に入りやすい亀で、丈夫で飼育もしやすいので初心者にも飼いやすいカメです。
ですが、ウスグロハコヨコクビガメはワシントン条約の附属書Ⅲで保護されているカメなんです~。
きっと流通量が多いということは人気もあって、飼育下繁殖個体が出回っているんでしょうね♪
ヨコクビガメの種類15、ウィリアムズハコヨコクビガメ(ハコヨコクビガメ属)
- 生息地:タンザニア、ウガンダ西部と南東部、コンゴ民主共和国東部、ケニア西部、
- 最大甲長:25㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性と考えられる
ウィリアムズハコヨコクビガメの背甲は黒っぽい色をしており、下顎にヒゲのような突起が2本あります。一見地味に感じますが、頭部の色は緑がかった褐色や暗褐色で、淡い褐色、黄色味を帯びた褐色、灰色の虫食い状の模様が入ります。
手足や尾は褐色や暗めな灰色ですが、成長するに従い基部や腹面が淡い黄色になります。
色味の組み合わせによっては黒っぽい甲羅の色とのコントラストが美しいカメでもありますね♪
ウィリアムズハコヨコクビガメは水深の深い河川、湖や沼などに生息しています。
ヨコクビガメの種類16、モンキヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- 別名:テレケイヨコクビガメ
- 生息地:ブラジル北部、コロンビア、ペルー、ギアナ、ベネズエラ、ガイアナ、ボリビアのアマゾン川、オリノコ川水系
- 最大甲長:46.5㎝(68㎝とされていることもある)
- 食性:植物食傾向が強い雑食性
- 値段:1万円くらい~
南米に生息するヨコクビガメの仲間の中では昔から知名度があったカメちゃんです。
比較的地味目なヨコクビガメの仲間ですが、モンキヨコクビガメは一味違います(笑)
頭部には色鮮やかな黄色い斑紋がハッキリと入っており、とても印象的です。
この斑紋は成体になるにつれて消えてしまうので、また地味~になりますが(;’∀’)
モンキヨコクビガメの詳細や飼育はこちら(後日追加します)
ヨコクビガメの種類17、サバンナヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- 生息地:エクアドル、コロンビア(オリノコ川水系上流~中流)
- 最大甲長:36㎝(オスよりメスの方が大きくなる)
- 食性:雑食性~魚類、両生類、昆虫類、甲殻類、水草、果実など(特にメスは成長するに従い植物食傾向が強くなる)
- 値段:4万円くらい~
サバンナヨコクビガメは背甲の色が褐色や暗めな緑色で、腹甲は淡い黄色に個体によって不明瞭な暗色の模様が入ります。
頭は大きく、下顎にはヒゲのような突起が2本あり、頭部背面の目の間に細い溝が入るのが特徴的です。人間で言うと眉間って感じでしょうか(笑)
食性は雑食で、水面のプランクトンを漉しとって食べることもあり、さらには幼体が水中でカピバラのウンチを食べたという報告もあります(;’∀’)
乾季には少ない水場に集団で集まって、そこにある有機物を食べて乾季を乗り越えるそうです。
何て健気な!!!!
ヨコクビガメの種類18、マグダレナヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
画像ないです(;’∀’)
- 生息地:コロンビア北部のカウカ川、マグダレナ川水系
- 最大甲長:近年だと46㎝(オスよりもメスの方が大きくなり、オスの最大甲長は35㎝)
- 食性:植物食傾向とみられる(繁殖期のメスの胃の内容物の99%が植物質で動物質は昆虫や巻貝の一部のみという例がある)
マグダレナヨコクビガメは背甲の色が暗めな灰色、濃いオリーブ色、ピンクがかった褐色で、腹甲は灰色や淡い黄色、薄黄緑色、淡いオリーブ色で背甲腹甲ともに暗色~暗褐色の模様が入る個体もいます。
身体的特徴として私が面白いと感じたのは、オスの頭部が灰褐色でメスの頭部は赤褐色と色が雌雄で違うところです。興味深いですね~♬
マグダレナヨコクビガメは生息地の大型の川やその支流などで生活をし、季節問わず単独または集団で日光浴を行うほど日向ぼっこが好きなカメちゃんです。
集団での日光浴は見てみたいですね♪
ヨコクビガメの種類19、ズアカヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
画像ありません(;’∀’)
- 生息地:コロンビア東部、ブラジル北西部、ベネズエラ南部のアマゾン川水系、オリノコ川水系
- 最大甲長:32㎝
- 食性:植物食傾向の強い雑食性
- 値段:15,000年くらい~
ズアカヨコクビガメはナンベイヨコクビガメ属の中でも小型の種類になります。
上から見たシルエットは楕円形をしており、背甲の色は暗褐色~赤褐色で背甲の縁は明褐色になります。腹甲は灰褐色で甲板のつなぎ目であるシーム周辺の色は黄褐色やピンク色をしてます。
下顎にはヒゲのような2本の突起があり、人間で言うと眉間?なのかな~、目の間に細い溝が入っています。
オスの成体や幼体には頭頂部や吻端、鼓膜あたりに赤い模様が入ります。
川、そこに繋がる湖沼などに生息していて、産卵以外に陸に上がるのは稀な水棲傾向が強い亀です。
主に水草や果実などを食べ、水面のプランクトンを漉しとって食べることもあります。
ヨコクビガメの種類20、ムツコブヨコクビガメ(ナンベイヨコクビガメ属)
- 生息地:コロンビア南東部、ブラジル北部、ペルー北東部のアマゾン川水系
- 最大甲長:31.7㎝
- 食性:雑食性(飼育下での幼体は比較的動物食傾向が強い)
ムツコブヨコクビガメはナンベイヨコクビガメ属の中で最小種になり、オスよりもメスの方が大きくなります。
画像でもわかると思いますが、吻端や側頭部に淡い黄色の斑紋が入ります。頭部は大き目ですね♪
河川などの水場に生息し、主に水草や魚類、貝類などを食べ、成長するに従って植物食傾向が強くなります。
貝類を食べるカメちゃんは比較的頭が大きいような気がします~。
河川などに生息する。
ヨコクビガメの種類21、マダガスカルヨコクビガメ(マダガスカルヨコクビガメ属)
- 生息地:マダガスカル(西岸のモザンビーク海峡側に繋がる川や周辺)
- 最大甲長:46.3㎝
- 食性:雑食性(オスは年間を通してほぼ動物食性)
- 値段:5~7万円ほど
本種のみでマダガスカルヨコクビガメ属を構成しているカメです。
マダガスカルヨコクビガメは流れの緩やかな大きな川やその支流、湖沼、湿地などの水場に生息し、産卵以外は上陸しない水棲傾向が強い亀です。
食性は他のカメと違い少々変わっていて、オスメスの食性が違うんですね~。
主に魚類や水棲の巻貝、ヨシ類の茎や根茎などを食べますが、昆虫や甲殻類、陸生植物の果実なども食べます。
オスは1年を通してほぼ動物食ではありますが、雨季には雑食傾向が強くなり、幼体とメスは乾季に動物食傾向が強くなります。
ヨコクビガメの種類22、オオアタマヨコクビガメ(オオアタマヨコクビガメ属)
画像ないです(;^_^A
- 別名:デュメリリアーナとも呼ばれる
- 生息地:コロンビア北東部と南部、ブラジル北部、フランス領ギアナ、ベネズエラ南西部のアマゾン川、オリノコ川水系、エクアドル東部、ペルー
- 最大甲長:44㎝
- 食性:雑食性
- 値段:もし流通すれば200万円( ゚Д゚)
オオアタマヨコクビガメは本種のみでオオアタマヨコクビガメ属を構成しています。
オスよりもメスの方が大きくなります。背甲はややドーム状に盛り上がっており、色は灰色、褐色、暗褐色、暗黄色、黒といささか地味です(;^_^A
腹甲の色は褐色、黄褐色で、名前の通り頭はとても大きくて分厚くさらには幅広です。頭の大きさは名前の由来にもなっています。
オスはメスよりも背甲が高くて幅が狭く、尾が太くて長いです。メスは尾が細く短めです。
川やその周辺の湖や湿原などの水場に生息し、主に魚類、昆虫、甲殻類、貝類、動物の死骸、果実、種、水生植物、藻類などを食べます。
オス成体や幼体は動物食傾向が強く、逆にメスの成体は植物食傾向が強いのが面白いです♬
ヨコクビガメの種類23、ヌマヨコクビガメ(ヌマヨコクビガメ属)
- 別名:亜種として、エリトリアヌマヨコクビガメ、アフリカヌマヨコクビガメ、クロヌマヨコクビガメ
- 生息地:アフリカ大陸、イエメン、サウジアラビア、マダガスカル、ユーラシア大陸
- 最大甲長:32.5㎝
- 寿命:30年くらい
- 食性:ほぼ動物食性
- 値段:3,500円くらい~
ヌマヨコクビガメは本種のみでヌマヨコクビガメ属を構成しています。
さらにヌマヨコクビガメは3つの種類(亜種)がいます。別名に記載しています。
ヌマヨコクビガメの詳細はこちら(後日追加します)
ヨコクビガメのまとめ
ヨコクビガメ科のカメをご紹介しましたが、ここで紹介した以外にも種類はいます~。
ヘビクビガメ科のカメちゃんもそうですが、ヨコクビガメ科のカメちゃんも比較的地味(笑)
地味だけど、なんか味があって可愛らしいカメちゃん達でもあるので、飼育したい方はなるべくしっかりと終生飼育できるか考えてから判断してくださいね♪
コメント
ヨコクビガメの赤ちゃんを飼い始めたのですが人工飼料に餌付きにくいと聞き、少し心配になりました。上手く食べてくれる方法とかありますか?あと乾燥カワエビなども食べてくれるでしょうか…?
にしやん様
乾燥カワエビをを乾燥ワカメと勘違いして返信してしまいすいません(;’∀’)
乾燥カワエビは与えても大丈夫なので、与えてみて下さい。
個体差もあるので必ず食べてくれるとは断言できませんが(-_-;)