まるで甲冑のようなトゲトゲが魅力のヨロイトカゲの中でも、ポピュラーで安価で手に入れやすいヒナタヨロイトカゲ。
今回は、小さいのにカッコいいヒナタヨロイトカゲの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
ヒナタヨロイトカゲの特徴や生態
- 別名:ネッタイヨロイトカゲ、トロピクスヨロイトカゲ、トロピカルヨロイトカゲ
- 【昼行性】【地上棲】
- 生息地:ケニア、マラウイ、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ
- 大きさ:6~7,5cm(最大9㎝ほど)
- 寿命:15年ほど
- 値段:5,000~10,000円ほど
これからヒナタヨロイトカゲの特徴や生態についてご紹介していきます!
ヒナタヨロイトカゲの特徴
ヒナタヨロイトカゲは全長が最大でも9㎝ほどにしかならない小型のトカゲです。
小型のヨロイトカゲは分類がいまいちハッキリしておらず、国内で流通しているときの名称も確かとは言えず、ヒナタヨロイトカゲ、ジョーンズヨロイトカゲなどがごっちゃに使われています(;^_^A
体色は基本的に背面が黄褐色から灰褐色をしており、不規則な暗色の横帯が数本入ることもあります。
腹部には白色~黄褐色をしています。
日本国内で流通しているヒナタヨロイトカゲの個体を見ると赤色が強い個体などもおり、個体差なのかそれとも別種だったり別亜種なのかははっきりしていません(;’∀’)
その他のヨロイトカゲについてはこちらを参考にしてください。
ヒナタヨロイトカゲの生態
ヒナタヨロイトカゲはサバンナの中の乾燥した低木林に生息し、倒木の下や空洞になった倒木の中、木の切り株の根本の下などに潜んでいます。
ヒナタヨロイトカゲは同じ場所に1~複数頭のグループで生活をするトカゲなので、多頭飼いもしやすいと言えます。
繁殖形態は胎生で、夏に全長6~7㎝ほどの赤ちゃんを2~4頭産みます。
食性は動物食性で主に昆虫類や節足動物を食します。
日本国内で最も多く流通するヨロイトカゲで、季節により大量に輸入されるので比較的安価で手に入れることが出来ます。
安価な面は嬉しいのですが、オスとメスの判別がハッキリしないところがあるようで、あまり繁殖例などの情報がありません(;’∀’)
飼育は比較的容易と言われており、飼育環境をしっかりと整えることが出来れば初心者にも飼育できるとも言われています。
日本に生息するトカゲにはいないタイプなので、存分にその魅力を楽しむことが出来ます♪
ヒナタヨロイトカゲの飼育
ここからはヒナタヨロイトカゲに適した環境と飼育ポイントをご紹介していきます!
ヒナタヨロイトカゲに適した飼育環境
まずは飼育ケージ選びから。
飼育ケージの大きさですが、最低でも横幅が60㎝のケージを選びましょう。
初心者の方は特にですが、爬虫類専用の飼育ケージがおすすめです。
多頭飼いをしたい場合は横幅が90㎝あれば十分です。
ただし、オス同士を一つの飼育ケージで飼育するとケンカする可能性もありますので、オスは1匹でメスが複数と言ったハーレムにしましょう♪
トカゲの飼育ケージの大きさの目安は本来ならば、全長の約2倍の横幅なのですが、ヒナタヨロイトカゲはバスキングスポット(ホットスポット)の温度を40~50℃くらいにするので、クールスポット(基本の温度にする場所)の温度を26℃にするには、ある程度広い飼育ケージじゃないと再現できません。
飼育ケージの大きさを広くすることで、同じ飼育ケージ内に40~50℃と26℃と2つの温度を作り出すことになります。
飼育ケージにはバスキングスポット(ホットスポット)と呼ばれる日光浴する場所をケージ内の左右どちらかに作り、そこにバスキングライトを照射して40~50℃という温度を作り上げます。
バスキングライトは日中のみ点灯します。
夜間は18~20℃くらいに設定します。
基本温度(クールスポット)はその反対側になるのですが、基本温度を作るには保温器具を使用します。
さらに昼行性のトカゲなので紫外線の照射も必須になり、紫外線ライトも必要になります。
夏場は保温器具が必要ないかもしれませんので、飼育ケージ内の温度をチェックする習慣をつけましょう。
バスキングスポットには岩やレンガなどを置いてあげると、効率よく体を温めることが出来ますのでオススメです♬
これらの保温器具やライトを便利に管理してくれる、爬虫類用のサーモスタットも一緒に購入することをオススメします。
床材は必ず使用しましょう。
ペットシーツやキッチンペーパーでもOKです。
見栄えを良くしたい、なるべく生息地の環境に似せたい場合は砂系の床材を選び、排泄物を見つけたらすぐにその周りの砂も一緒に除去して下さい。
床材が減ってきたらその分追加し、2~3か月に1度は全ての床材を交換し、ついでに飼育ケージ内の清掃もするとBEST!
飼育ケージ内には水入れも設置します。
飲み水なので毎日取り換えて!
湿度を調整するために、飼育ケージ内に1日1回は軽く霧吹きしましょう。
もし壁面についた水滴を盛んに舐めるようであれば、普段あまり水を飲んでいないことになるので注意しましょう。
シェルターも用意してください。
ドライシェルターとウェットシェルターの2つがあるとGOOD!
サイズは個体のサイズにあったものを使用してください。
もし多頭飼いするのであれば個体数以上のシェルターを設置してください。
飼育についてはこちらも参考にしてください。
ヒナタヨロイトカゲの餌
主に昆虫類などを食しますので、飼育下でも昆虫類をメインに与えます。
生餌のコオロギやデュビアを与えましょう。
餌にはカルシウム剤をまぶしてから与えてください。
カルシウムが不足するとクル病になる恐れがあるので必ず与えて!
カルシウム剤には2種類あり、カルシウムのみのタイプとビタミン入りのタイプがあります。
両方用意しましょう。
いつもはカルシウムのみのタイプをまぶしてから与え、たまにビタミン入りのタイプを添加して与えます。
ビタミンの過剰摂取は、クル病とよく似た症状を引き起こす可能性がありますので注意です!
クル病についてはこちらを参考にしてください。
ヒナタヨロイトカゲのまとめ
いかがでしたか?
ヒナタヨロイトカゲは比較的安価で手に入りますが、飼育に必要な道具はしっかりと準備して、ヒナタヨロイトカゲに適した環境を作って、大事に育ててあげてくださいね~♬
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