オオヤマガメはイシガメ科オオヤマガメ属のカメで、その名の通りかなり大きくなりますので、正直一般家庭での飼育、さらには初心者には向いていないカメです。
ですが、貫禄があってよく食べてよく動いて、とても見ていて楽しい、可愛いカメです♬
そんなオオヤマガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
オオヤマガメの特徴や生態
- 生息地:カンボジア、タイ南部、ベトナム南部、マレーシア(マレー半島北部)、ミャンマー、ラオス南部
最大甲長:43,5cm
食性:植物食性(飼育下では動物質も食べたとの例もあり)
寿命:30年~
値段:6万円ほど
どこか仙人のような風格漂う、魅力的なオオヤマガメです(個体差あるけど)。
オオヤマガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
最大甲長は43,5cmとなっていますが、45㎝という意見もあります(;’∀’)
オオヤマガメの背甲は若干ですが扁平で、背甲の形は上から見ると細長く、椎甲板には筋状にキール(盛り上がり)が入っています。
背甲の色は黒や暗褐色の1色で、かなり地味ですが、背甲や腹甲のつなぎ目である橋や腹甲の色は淡い黄色で、放射状に黒や暗褐色の斑紋が入っています。
ですが、老齢になるとそれが不明瞭になることもあります。
頭部の大きさは中型で吻端がやや突出しています。
頭部の色は暗褐色や灰褐色をしており、虫食い状に淡い黄色から黄褐色、灰白色の斑紋が入る個体が多いです。指の間の水かきがあまり発達しません。
オスは腹甲の中央部が凹んに尾が太くて長く、メスは腹甲の中央部が凹まないかわずかに膨らみ、尾が細くて短いのが特徴です。
幼体は背甲が扁平で、形は上から見ると円形をしており、後部の縁甲板の外側は鋸状に尖り、背甲のキールや外側は淡い黄色をしています。
オオヤマガメの生態
オオヤマガメは低地から丘陵にかけて流れの穏やかな河川や湖沼、湿原、水田などの周辺に生息し、陸棲もしくは半水棲と言われ、水辺の陸場や浅瀬などで活動することが多いそうです。
飼育も陸棲か半水棲かは飼育者によって違いがあります。
食性は植物食性ですが、飼育下では動物質も食べます。
繁殖形態は卵生で、1回の産卵で1~8個の卵を産み、その卵は28℃の環境で99~113日で孵化した例があります。
オオヤマガメの現状
オオヤマガメは生息地や中国では食用や薬用にされることがあります。
そして、残念なことに開発による生息地の破壊や、水質汚染、食用の乱獲などによって生息数が減少しています(-_-;)
2003年にワシントン条約(サイテス)Ⅱ類に掲載。
タイやミャンマー、ラオスでは商業目的の輸出が厳しく制限されています。
ペット用として日本にも輸入されていますが、ワシントン条約(サイテス)Ⅱ類に掲載以降は流通量が減少しています。
オオヤマガメの飼育
オオヤマガメのこれといった飼育方法はないようで、陸棲種のような環境で飼育する方や、半水棲のような環境で飼育する方などいらっしゃいます。
オオヤマガメに適した飼育環境
これは難しいんですよね(;’∀’)
大型種ですし、しかも成長がとても早い!!!
ケージの大きさの目安が甲長の約3倍なので、小さく見積もっても最大で40㎝と過程しても最低でも120㎝幅のケージが必要になります。
120㎝幅の水槽もありますが、奥行きもなるべくあるタイプを選ぶようにします。
実際に飼育している方は、水槽に水を入れて、スロープなどで自由に出入りできるようにしているようです。
陸場は水槽やトロ舟の外で放し飼いという感じみたいです。
とにかく大きいので、工夫することが重要です。
餌は植物食性なので、小松菜などの葉野菜をメインに与えます。
その際はカルシウム剤をまぶして与えてください。
カルシウムが少ないと、成長が早いですが発育不全や突然死を引き起こす可能性があります。
そして、飼育スペースが狭いと肥満になりやすい傾向がありますので注意が必要です。
屋外で運動させる、餌を与え過ぎないようにするなどしっかりと管理してください。
リクガメフードなどの人工フードも食べてくれるみたいなので、人工フードをメインに与えるときはカルシウム剤は必要ありません。
ですが、人工フードだけでなく、野菜なども与えるようにしてくださいね~。
基本的な飼育方法や餌についてはこちらを参考にしてください。
陸棲と半水棲の両方を参考にアレンジしてみてください!
餌に種類についてはこちらを参考にしてください。
オオヤマガメのまとめ
いかがでしたか?
あまり詳しい飼育方法がどこにもなかったのですが、実際に飼育している方は一軒家のようです~。
やはり広いスペースがないと無理ってことですね(;’∀’)
もしオオヤマガメを飼育する機会がありましたら、終生可愛がってあげてください!
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