ミシシッピニオイガメは「ニオイ」と名がついているので、一体どんな臭いなのか気になるところですが、そんな臭いについて、そしてミシシッピニオイガメの寿命や特徴、飼育法などをご紹介していきます!
その他のニオイガメの種類はこちら
ミシシッピニオイガメは臭い?特徴や生態
- 生息地:アメリカ中央部~東部、カナダ(オンタリオ州、ケベック州南部)
最大甲長:13,6cm
寿命:平均15年ほど
食性:肉食傾向の強い雑食性
値段:子供で3,000~5,000円
ミシシッピニオイガメの臭いについてですが、ニオイガメは危険を感じると、後ろ足の付け根あたりにある臭腺から臭いのある分泌液を出すんです~。
どんな臭いか知らべましたが出てきません(;’∀’)
飼育下ではよっぽど危険を感じるようなことをしない限りは匂いは出さないのでご安心を~♬
ミシシッピニオイガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
ミシシッピニオイガメの最大甲長は13.6㎝で、背中にある甲羅(背甲)の形はややドーム状に盛り上がっており、上から見たシルエットは細長い楕円形をしています。
背甲の後部縁甲板は鋸状に尖らず、背甲の色は灰褐色や暗褐色、黒一色などやや地味です(;^_^A
下顎と喉には複数のヒゲ状の突起があり、吻端から側頭部にかけて左右2本ずつ黄色や黄褐色のスジ模様が入ります。
幼体の背甲にある、人間で言うと背骨あたりにある椎甲板とその両脇にある肋甲板には筋状の盛り上がり(キール)があり、背甲の色は灰色や灰褐色で、暗色の斑紋が入りますが、成長するに従い、キールは消失し、背甲の色は暗色になり斑紋は消えていきます。
ミシシッピニオイガメの生態
ミシシッピニオイガメは主に底質が泥や砂の流れが穏やかな河川や湖、池沼、湿地などに生息しています。
夜行性で、主に明け方と夕暮れ時に活動し、昼間は水中にある堆積物などに潜って休んでいます。
水温が低い日は主に昼に活動するという観察例もあり、半水棲のカメと言われていますが、水棲傾向が強くて浅瀬や水面で日光浴を行います。
自然下では上陸して日光浴することは少ないんだとか。
北部の個体群は冬季に冬眠しますが、南部個体群は年中活動します。
食性は雑食性で、魚類、昆虫類、甲殻類、貝類、動物の死骸、果実、水草、藻類などを食べます。
主に水中で餌を食べ、水の底を徘徊しながら吻端を底質に挿しいれて獲物を捕食します。
繁殖形態は卵生で、繁殖期になるとオスは総排泄孔の周囲の臭いをかいで、メスとオスを確認し、メスに対しては体の側面に吻端を擦り付けて求愛します。
なんか可愛らしいですね♬
ですが、もしくはメスに噛みついて動きを止めようとしたり、周囲を徘徊するそうです(;’∀’)
人間ならアウトです(笑)
メスがオスを受け入れると、メスの上に乗り交尾を開始します。
北部個体群は5~8月に、水辺の草原や土が露出した部分に、主に浅い穴を掘ってから産卵し、その上に腐植質などで覆うことが多いですが、倒木の下などにも卵を産みます。
1回に1~9個の卵を最大4回に分けて産み、卵は68~98日で孵化します。
オスが甲長5~7㎝(生後2~7年)、メスは5.7~6.5㎝(生後2~11年)で性成熟します。
ミシシッピニオイガメの流通について
ペットとして日本にも輸入されており、野性個体、繁殖個体ともに流通し、主に繁殖個体の幼体が流通しています。
ミシシッピニオイガメの飼育方法や餌
とにかく小型で可愛らしいですね♬
水槽での飼育になりますので、水質管理はしっかりと行いましょう!
必要なアイテムと共に飼育についてご紹介していきます!
ミシシッピニオイガメの飼育ポイント
主に水槽で飼育となりますが、幼体の頃は簡易なプラケースなどで飼育を始めると良いでしょう。
家に連れ帰ったばかりなので、水深を浅めにして様子を見ながら徐々に水深を深くしていくのがポイントです。
水棲傾向が強いので陸場は必要ない個体もいますし、そのように発言している方もいらっしゃいますが、体調の悪い個体や水深が浅い環境で長く飼育されていた個体、複数飼育する場合などは避難場所として陸場を設けましょう。
初心者の方は、まずは単独飼育がオススメです。
野生下では夜行性で陸場で日光浴を行うことは少ないですが、飼育下では昼間も活動し、個体によっては陸場で日光浴も行います。
幼体は特に水質の悪化に弱いので、綺麗な水質を維持するように注意しましょう。
飼育初めの頃は、簡易なプラケースで水深を浅めに、なるべく毎日水を交換しますが、働いていたりして、時間が取れない場合もあるかもしれません。
その場合は水深が浅い用のフィルターを使用すると便利です。
ですが、フィルターを使用しているし、水が綺麗に見えるからと言って、水の交換を怠ることはしないように!
水深が浅いと特に水質悪化するのが早いです。
1日置きに交換が理想です。
必ずカルキ抜きの水を使用しましょう!
人工フードにも餌付いてくれますので、そこは助かりますね♬
ミシシッピニオイガメに適した水温は、23~30℃。
水温管理には火傷防止カバーのついた水中に入れるヒーターを使用してください。
水槽の底には砂を入れても良いですが、なるべく水槽内をシンプルにすると掃除や水質管理しやすいです。
初心者の方は特にそうかな~。
砂にも種類があり、もし水槽内のレイアウトもこだわりたい方は、誤飲しない大きさの粒のタイプを選ぶと良いですよ。
さらに水質に良いタイプの砂もあったりします~。
カメの基本的な飼育についての記事も読んでおくと良いですよ~。
カルキ抜きもご紹介していますし。
水槽の選び方
水槽はガラスの水槽がオススメです。
結構動き回るので、なるべく広めの水槽がベストですが、最低でも体長の3倍以上の幅の水槽を選びましょう。
そして、脱走予防にしっかりと蓋をします。
なかなか力が強いので、隙間なくしっかりと固定することを忘れずに!
水深は最終的に首をのばして呼吸できるくらいにします。
バスキングライトと紫外線ライト
陸場を必ず設けるようにし、そこにバスキングライトを当てます。
日光浴する場所ですね。
紫外線ライトも必要です。
骨や甲羅を健康に保つには必須です。
ろ過フィルター
水質管理には最終的にフィルターを使用しましょう。
ミシシッピニオイガメは肺呼吸を行いますので、酸素供給の意味でエアレーションは必要がありませんが、ウンチの量が多いので水質悪化を遅らせるためにろ過フィルターが必要です。
フィルターにも種類があり、投げ込み式やコーナーフィルターなど色々。
上部フィルターの場合は、ミシシッピニオイガメは強い水流が苦手なので、ろ過した水がガラス面に当たるようにするなど工夫しましょう。
水質管理
ミシシッピニオイガメは、小さな体でなのにウンチの量が多いので、水質管理にはこまめな水替えが必要です。
臭い対策にもなりますし、カメの体調管理にはかなり重要!
必ずカルキ抜きの水を使用します。
カルキ抜きには、水道水を1日天日干しするなどして使用するか、カルキ抜きを使うなどします。
お掃除頻度ですが、水槽の大きさや水深、色々な要素で変わってきます。
週に1回は全て取り換えて欲しいところです。
それか、週に1回は三分の一ほど水を交換し、砂を入れている場合はお掃除用のホースなどを使用し、底に溜まった糞や苔などを吸い出します。
全ての水を交換するときは、水槽内も綺麗にお掃除しましょう。
そしてカメちゃんの甲羅に苔が付着している場合は、指の腹などで優しくこすり落としてあげましょう!
放置するとなかなか取れなかったりするんですよ~。
ミシシッピニオイガメの餌
ミシシッピニオイガメは肉食傾向が強い雑食性なので、餌の管理など大変そうですが、カメ専用の人工フードに餌付いてくれますので、人工フードメインでOKです。
種類がありますが、水棲の亀用の、沈下性のフードを、食いつきの良いものを最低2つ準備しておくといですよ♪
乾燥エビなどはおやつ程度に与えましょう。
栄養に偏りがあるので。
もし、なかなか人工フードを食べてくれない時は、餌用のメダカ、スジエビ、コオロギなどを用意しましょう。
メダカやスジエビは熱帯魚専門店などで購入出来ます。
幼体の場合は冷凍の赤虫がオススメです。
与えるときは、常温に解凍してから与えましょう!
初めはメダカなどの肉食性の餌を与えますが、少しづつ人工フードも与えます。
食べてくれるまで粘り強く与え、少しでも食べてくれれば様子を見ながら徐々に人工フードの量を増やしていき、人工フードに馴れさせましょう!
餌の与える頻度は、幼体時は毎日食べるだけ与え、7㎝を超えてきた辺りで3日に1度食べるだけ与えます。
肥満にならないように、腹八分に調整するなど時には必要です。
そして、成体は1週間程度であれば、餌がなくても大丈夫ですよ~♬
カメの餌についてはこちらも参考にしてください。
カメが餌を食べないのは、偏食以外の理由もある場合があります。
こちらも参考にしてくださいね♪
ミシシッピニオイガメのまとめ
半水棲、水棲のカメはとにかく水温と水質管理が重要になります。
初めは馴れないので大変かもしれませんので、カメちゃんを飼う前に、自分でしっかりと飼育できるかどうか、飼育法など良~く調べて判断してくださいね♬
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