ニオイガメは比較的小型の種類が多く、丈夫で飼いやすいといわれています。
ニオイガメは危険を感じると、その名の通り臭腺から臭いを出します。
そんなニオイガメですが、ここではドロガメ亜科ニオイガメ属と、オオニオイガメ亜科オオニオイガメ属のニオイガメ7種類と、寿命や価格などの基本情報と、基本的な飼育方法や餌についてもご紹介いたします!
※寿命や値段が不明な種類もいます。探しても見つけられませんでした。そして値段は調べた時の値段なので、かなり値段に差が出る場合もありますので、あくまで参考まで。
ドロガメ亜科のニオイガメ5種類
これからドロガメ亜科のニオイガメをご紹介します。
比較的小型で、可愛いですよ~♬
ニオイガメの種類1、ミシシッピニオイガメ
- 生息地:アメリカ中央部~東部、カナダ(オンタリオ州、ケベック州南部)
最大甲長:13,6cm
寿命:平均15年ほど
食性:雑食性
値段:子供で3,000~5,000円
アメリカで最も認知度の高いドロガメです。
基本的に水棲傾向が強く、あまり陸には上がりません。
夜行性のカメと言われ、一部夜行性が強いカメとの説もありますが、主に暗くなってから活動を始めます。
比較的、飼いやすくて人気があるカメです~♬
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ニオイガメの種類2、カブトニオイガメ
- 生息地:アメリカ合衆国(アーカンソー州南部、オクラホマ州南東部、テキサス州東部、ミシシッピ州、ルイジアナ州)
最大甲長:16㎝
寿命:約20年
食性:動物食性の強い雑食性
値段:5,000~8,000円ほど
カブトニオイガメは、ドロガメの仲間のなかで最もポピュラーと言えるカメちゃんです。
大きめな頭が可愛らしく、餌を与え続けると人馴れしやすく、餌くれくれダンスを見せてくれます♪
比較的ペットとして飼いやすい種類といえます。
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その他のペットにしやすいカメはこちらも参考にしてください。
ニオイガメの種類3、オオアタマヒメニオイガメ
- 生息地:アメリカのジョージア州、フロリダ州
- 最大甲長:13.5㎝
- 寿命:30年前後
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 価格:24.000円前後~
オオアタマヒメニオイガメはヒメニオイガメの亜種で、その他に次にご紹介するスジクビヒメニオイガメもヒメニオイガメの亜種です。
「ヒメ」と名がつく種類は大抵小型なのですが、オオアタマヒメニオイガメはニオイガメの仲間の中で特別小さいというわけではありません(;’∀’)
名前の通り、頭が大きく巨大化する個体もいます。
なにやら協調性が悪い個体が多いようなので、単独で飼育することをおすすめ!
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ニオイガメの種類4、スジクビヒメニオイガメ
- 生息地:アメリカのアラバマ州、ジョージア州北西部、テネシー州東部、ミシシッピ州
- 最大甲長:12㎝
- 寿命:30年前後
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 価格:25.000円前後~
先ほどご紹介したオオアタマヒメニオイガメと同様、ヒメニオイガメの亜種の1つです。
オオアタマヒメニオイガメより小型になり、頭も小さくて巨大化することもオオアタマヒメニオイガメに比べると少ないです。
そしてこちらも協調性にかける個体が多いので、単独飼育がオススメ!
スジクビヒメニオイガメの詳細はこちら
ニオイガメの種類5、ヒラタニオイガメ
- 生息地:アメリカのアラバマ州北部のブラックウォーリアー川水系上流域
- 最大甲長:12.5㎝
- 寿命:30年前後
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 価格:40万円前後~
以前はスジクビヒメニオイガメと間違われたりしていたそうですが、ヒラタニオイガメは甲羅が扁平なので区別を付けることが出来ます。
オスとメスともにかなりの確率で頭が巨大化することで知られており、甲羅の厚みよりも頭の厚みのほうが出ることがあるらしい………..。
価格が高くてビックリしますが、主にヨーロッパでの繁殖飼育下個体が流通するためなのだとか。
オオニオイガメ亜科のニオイガメ2種
こちらは名前に「オオ」が付く通り、先ほどご紹介したニオイガメよりも大きくなります!
ニオイガメの種類6、スジオオニオイガメ
- 別名:ミツウネオオニオイガメ
- 生息地:グアテマラ北東部、ベリーズ、ホンジュラス北西部、メキシコ(オアハカ州東部、カンペチェ州、キンタナ・ロー州、タバスコ州、チアパス州北部、ベラクルス州南部、ユカタン州南部
- 最大甲長:37.9㎝
- 寿命:最大で30年ほど
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 価格:15.000円前後~
スジオオニオイガメは、背中の甲羅(背甲)に3本の盛り上がり(キール)が入り、分布域や個体差などで模様や色のバリエーションが異なります。
特に白色が多い個体は「ホワイトマーブル」と呼ばれます♪
ニオイガメの種類7、サルヴィンオオニオイガメ
- 生息地:エルサルバドル南部、グアテマラ南部、メキシコ南東部(オアハカ州東部、チアパス州南部)
- 最大甲長:25㎝
- 寿命:約20年
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 価格:3万円前後~
スジオオニオイガメよりも小型になります。
こちらも背中の甲羅(背甲)に3本の盛り上がり(キール)が入ります。
ニオイガメの基本的な飼育方法と餌
ここから基本的飼育方法や餌をご紹介します。
若干、ニオイガメ属とオオニオイガメ属とでは違いがあります。
飼育ケージ
まず、べビーや家に連れ帰ったばかりの個体は、甲羅の厚みと同じくらいの浅めの水深で様子を見ながら飼育を始めます。
ベビーではない場合は、ショップにどれくらいの水深で飼育していたか聞いておくとベスト。
体力がない個体や浅めの水深で飼育されていた場合、急に深い水深だと溺れてしまう可能性もありますので注意しましょう!
少しづつ水深を深くして、ニオイガメ属なら最終的に45㎝ほどの幅の水槽、サルヴィンオオニオイガメは最終的に60㎝幅、スジオオニオイガメは90㎝幅の水槽にしましょう。
初めから大き目ではなく、体の大きさの3倍を目安に(最低でも)します。
まだおチビちゃんなら、簡易なタイプから始めると良いですよ♪
オオニオイガメは爪が鋭くて強いので、ガラス製の水槽で飼育しましょう!
保温器具
ニオイガメ属の場合のベストな水温は26~27℃になります。
オオニオイガメ属は28℃。
水深が浅い場合は、水槽の外側から温めるパネルヒータなどでOKです。
プラケースでも安心だとのことです。(使い方によっては注意も必要かと。温度とか)
水深がある場合は水中に入れて使う保温器具がオススメです。
そして、日光浴する場所(バスキングスポット)に与えるバスキングライトも一応用意します。
種類や個体差でバスキングしない子もいますので、様子を見ながら使いましょう。
その他に、紫外線ライトも用意しましょう。
水質管理
水槽の底には砂などを敷いてもOKですが、誤飲の可能性もあるので、お好みで。
なにも敷かない「ベアタンク」という方法で飼育すると手間がかからずオススメではあります。
水質管理には、フィルターを設置したり、水質を綺麗に保つ床材のあります。
フィルターは種類も豊富。
水深が浅い場合(上でご紹介したプラケースなど)はこちら。
水は必ずカルキ抜きし、浮島などを設置します。
陸地は必要ないとの意見もありますが、念のため設置するといいでしょう。
もしかしたら、よく陸地に上がる子かもしれませんし、ほとんど陸地に上がらないけど、体調が悪くて陸地に上がりたいとかあるかもしれません。
自然下では、必ず陸場はありますからね~♬
水深は深い場合でも立ち上がって呼吸できるくらいにしましょう!
陸場まで流木などでスロープを作ってあげるとなお良し!(笑)
ニオイガメの餌
ニオイガメはドロガメの仲間なので、カメ専用の人工飼料でOKですが、浮上性の餌は食べにくいので沈下性の水棲ガメの餌を与えましょう。
ワイルド(野生下での個体)個体なら人工飼料を食べてくれない場合もありますので、その際はショップに事前に聞いておきましょう!
沈下性の人工フードも種類がありますので、何種類か食いつきの良いものを、飽きがこないようにローテーションを組んで与えると良いですよ~♬
与える頻度は、ベビーの頃は毎日食べるだけ与え、ある程度の大きさになったら、肥満予防に1日置きに腹八分くらいで与えましょう。
これは、あくまで目安なので、カメちゃんの様子などみて調整してください。
カメの基本的な飼育については、こちらも参考にしてくださいませ。
半水棲で見てね!
ニオイガメの種類 まとめ
いかがでしたか?
ニオイガメは半水棲のカメなので、基本的な飼育方法の記事を見るときは半水棲を参考にしてくださいね!
水の管理や汚れなど大変かもしれませんが、コツさえつかめば大丈夫です!
水温と水質には十分に注意を払うことも重要です( ̄ー ̄)
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