目の部分を通る黒いラインが特徴的なヒラリーカエルガメ。
「ヒラリー」と聞くと、アメリカのあの女性が浮かぶのは私だけだろうか(笑)
そんなヒラリーカエルガメは流通量が多く、初心者でも飼育しやすいので人気がある亀です。
ここではヒラリーカエルガメの特徴や生態、飼育をご紹介いたします。
ヒラリーカエルガメはカエルガメ属の仲間です。
その他のカエルガメ属はこちらをご覧ください。
ヒラリーカエルガメの特徴や生態
- 生息地:アルゼンチン北部、ウルグアイ、ブラジル南部
- 最大甲長:40㎝
- 寿命:最長40年ほど
- 食性:動物食性~魚類、両生類、昆虫類、甲殻類、軟体動物、ミミズなど
- 値段:1万前後くらい~
- その他:飼育はどちらかというとしやすい方
ヒラリーカエルガメの特徴
ヒラリーカエルガメの最大甲長は40㎝の述べてますが、一部の著書では45㎝ほどとの記載もあります。可愛らしい名前ですが結構大きくなりますね(;’∀’)
冒頭でも簡単に述べましたが、鼻先から目をを通り頭の付け根にかけて黒いラインが入り、下あごが白っぽいのが特徴です。
背中の甲羅の色がオリーブ色~暗褐色をしており、目立つ模様などはありませんが、お腹の甲羅の色は明るめな色に小さな斑紋がまるで水玉模様のように入っています。
そして私が一番気に入っているのが、下あごに2本のヒゲ状の突起があるところ。これが可愛いんだな~♬
ヒラリーカエルガメはヘビクビガメ科カエルガメ属の仲間ですが、カエルガメ属の亀は顔つきがカエルに似ていることから和名が付けられたんだとか。
カエルに似てるか???って思うのは私だけだろうか(笑)
ヒラリーカエルガメの生態
ヒラリーカエルガメは底質がやわらかくて水性植物が茂っている湖や沼、湿原などに生息し、魚類や両生類、昆虫類、甲殻類、軟体動物、ミミズなどを食べます。
繁殖形態は卵生で、ちょっと変わっているのが、卵は発生初期で低温によって胚が一度休眠してある程度の低温状態で一定期間過ごした後に温度を元に戻さなければ休眠状態から目覚めないそうです。
凄いですね(;’∀’)
ちなみに産卵数は22~23個の例があるそうなので、とても子だくさんですね~。
日本国内での飼育下繁殖もあるそうですよ♪
流通量はばらつきがあるようで、その年によって大量に出回ったかと思えば全くない場合もあるのだとか。
ヒラリーカエルガメの飼育
ヒラリーカエルガメはとても丈夫で飼育しやすいのでこの種の入門種と言えます。
動きが活発で人に良く馴れ、初心者にも嬉しい亀ですが成長がとっても早く、さらには結構大型になるので飼育する水槽もかなり大きいものになります。
ではこれからヒラリーカエルガメの飼育について説明していきます。
その他のカエルガメ属の仲間も同じ方法で大丈夫ですよ~♬
飼育環境
カエルガメ属は半水棲なので、飼育するには水槽が必要です。水槽内には日光浴できる分の広さの陸場と、残りは水場を作ります。
水槽
水槽の大きさは最終的に120㎝は欲しいところです。あくまで最低でもです。120㎝以上だと特注しないとありません(;’∀’)
成長が早いですが、ちびっ子の時から120㎝の水槽だと大きすぎるので、ある程度体に合わせた水槽を選んで飼育しましょう。
ある程度まではこのような簡易なものでOK!こちらはサイズが選ばます。
こちらはガラス製の水槽で、奥行きが45㎝ほどしかないのでヒラリーカエルガメが40㎝ほどに成長することを考えると、もっと奥行きもあったほうが良いですが。
こちらは特注のアクリル水槽です。ガラスの方が傷がつきにくいので水槽内も清潔に保ちやすいのですが致し方ないですね(;’∀’)
大きさは種類が豊富にあります。
温度や水温管理
水槽内のレイアウトは陸場と水場の両方が必要で、陸場には時々体を休めるために上がってきます。体を乾燥させ、体温も調整できるようにすると病気を予防することが出来ます。
その際に陸場にはバスキングライトを照らしてあげます。
陸場の温度を28~32℃を保つようにします。甲羅の高さも考慮に入れてあげないと火傷の可能性もありますので注意!
バスキングライトはこちら
バスキングライト以外に紫外線ライトも必要になります。
先ほどご紹介したバスキングライトは防滴タイプですが、紫外線ライトには防滴タイプが見当たりません(;’∀’)
夜行性のカエルガメもいますのでその場合は紫外線ライトは特にいりません。
ヒラリーカエルガメは必要ですよ~♬
紫外線ライトはこちら(ビバリア太陽のようなクリップスタンド必要)
実は、バスキングライトと紫外線ライトが一緒になったものがあります。もちろんこちらもクリップスタンド必要です。
そして水温も管理しないといけませんので水中用のヒーターも必要です。
水温は23~28℃を保つようにします。
ちなみに水深は浅瀬を好むので深くなくても良いです。首を伸ばして楽に呼吸できるくらいが目安です。少し深くするなら水深に浅瀬を作りましょう!
ヒーターには種類があります。
水槽の底(外側ね)に敷くタイプと水中にじかに入れるタイプがあります。水槽の大きさや水深などを考慮して選びましょう!ダブル使いもあり。
こちらは水槽の底(外側)に敷くタイプ。大きさも選べます。
こちらは水中に入れるタイプ
水質管理など
その他にも水槽の底に砂を敷いたり(敷かなくても別に良い)、陸場にはレンガを積み上げたり、流木を組んだりお好みで。
そして半水棲や水棲のカメは水場が必須。水質管理もカメちゃんの体調管理にはとても重要になります。
その場合はフィルターも必要になります。
その他に陸場の温度を測る温度計、水温を測る水温計も必須です。
ライトやヒーターなどの温度を自動で調整してくれる便利なアイテムもあります。
詳細はこちらを参考にしてください。
餌
ヒラリーカエルガメは完全なる動物食性ですが、バナナなどの植物質も少量たべたり、人に良く馴れて手から餌をねだるようになるそうです。
餌ねだられたら、可愛すぎて悶絶もんです(笑)
餌は人工飼料や小魚、金魚、川エビなどの甲殻類、鶏肉などを食べます。人工フードは餌付きにくいと言われています。
慣れるまでは小魚や金魚、川エビなどの甲殻類、鶏肉なども与えながら人工フードに馴れさせます。
人工フードは水棲ガメ用のタイプ。フードの大きさも種類も豊富なので体の大きさに合わせて粒の大きさを選んだり、色んなフードを試して与えてその子の好みを探しましょ!
川エビのおやつ
カメの餌についてはこちらも参考にしてください。
ヒラリーカエルガメのまとめ
いかがでしたか?
水場が必要な半水棲と水棲ガメはとにかく水質管理が大事。水槽が大きくなればなるほど、水量が多いほど水の交換や水槽を洗うのが大変になります(;’∀’)
ヒラリーカエルガメは大きくなりますので、水槽にもお金がかかりますし置き場所も大事。
いくらヒラリーカエルガメが初心者にも飼育しやすいからと言って、気軽に考えてはいけません。
それらを踏まえて、ヒラリーカエルガメちゃんを家族としてお迎えするか決めてください。
しかも長生きですから~!!!
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