ガラパゴスリクイグアナはウミイグアナと切っても切れない関係で、それもそのはず、ガラパゴス諸島に生息するイグアナ同士。
生息地が陸のみのガラパゴスリクイグアナ、海に潜って採食するウミイグアナ。
今回はそんなガラパゴスリクイグアナにスポットを当ててみたいと思います。
タイトルにある【ハイブリッドイグアナ】との関係性も気になるところですが、爬虫類好きの方ならご存知かもしれませんね~。
サクッというと、ガラパゴスリクイグアナとウミイグアナの混血です( ̄ー ̄)
この【ハイブリッドイグアナ】についてもご紹介していきますので、最後までぜひご覧ください♪
ガラパゴスリクイグアナの特徴や生態
まずはガラパゴスリクイグアナの事をご紹介します!
ウミイグアナは黒に少し赤が混じっているように感じましたが、ガラパゴスリクイグアナは黒に黄色が入ってますね~。
鼻ぺちゃなところは似ています( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
そこが可愛いんですけど~♡
それではガラパゴスリクイグアナの特徴や生態をご紹介していきます!
ガラパゴスリクイグアナの特徴
セイモア・ノルテ島の個体は、バルトラ島で第二次世界大戦時に駐留したアメリカ軍により、絶滅に瀕した本種を1930年代に人為的に移入したもので、1950年代に絶滅したバルトラ島には、その後再び戻されています。
そんな数奇な運命をたどっているガラパゴスリクイグアナですが、エスパニョラ島にも生息が認められています。
その個体群が移入されたものかは不明だそうです(;’∀’)
サンチャゴ島に生息した本種は、人為的に移入された豚によって19世紀末に絶滅しましたが、2019年までにセイモア・ノルテ島から1,436頭を移植することによって回復が試みられています。
そんなガラパゴスリクイグアナは全長が100~110㎝ほど。
背面の体色は赤味や黄色味を帯びた暗褐色をしており、頸部から喉にかけて白い個体が多い。
オスのほうがメスより大きく、淡色でメスは小さくて体色は少し暗め。
- 【地上棲】【昼行性】
- 生息地:ガラパゴス諸島のサウス・プラザ島、サンタ・クルス島、セイモア・ノルテ島、フェルナンディナ島
- 大きさ:100~110㎝
- 寿命:約60年
- 性格:大人しい
- 餌:ウチワサボテン類の花や果実、昆虫類、カニなど
ガラパゴスリクイグアナの生態
ガラパゴスイグアナは何と、サボテンを棘のままむしゃむしゃと食べます( ゚Д゚)
主にウチワサボテン類の花や果実を食べますが、昆虫やカニ、鳥類の死骸などを食べた例もあるとか。
ウチワサボテンの茎をトゲごと食べ、消化できない棘はそのまま排出されます。
なんかお尻が痛くなってしまいそうですが(笑)
半所億形態は卵生で、生息する島により繁殖期は様々。
イサベラ島、サウス・プラザ島では1月より、フェルナンディナ島では6月より、サンタ・クルス島においては9月より繁殖します。
かなりばらつきがありますね(;’∀’)
オスはそれぞれ縄張りを持っており、繁殖期になるとオス同士で頭部を押し付け合い争います。
メスは縄張りに侵入してペアを形成し交尾します。
8~15年で性成熟し、寿命は60年以上とされます。
トカゲの中ではかなりご長寿ですね♪
ガラパゴスリクイグアナは他の爬虫類の例にもれず、人間による開発で生息地を破壊されたり、食用としての乱獲や第二次世界大戦中の兵士による狩猟、人為的に移入された犬や猫による捕食、ヤギによる生息地の破壊などによって生息数は激減しています。
以前はサンチャゴ島やバルトラ島にも分布していましたが、サンチャゴ島はヤギによる植生の破壊、バルトラ島は第二次世界大戦中の狩猟により絶滅(-_-;)
近年では地球温暖化による藻類の減少によってウミイグアナが生息地に進出してくる例が増え、それによる交雑も発生。
そこで生まれた個体を【ハイブリッドイグアナ】と呼びます。
では【ハイブリッドイグアナ】についてもご紹介!
その前にウミイグアナについてもご覧ください!
ガラパゴスリクイグアナにも関係してくる問題です。
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ハイブリッドイグアナとは?!
ガラパゴスリクイグアナとウミイグアナから生まれた【ハイブリッドイグアナ】。
画像はちょっとわかりにくいかな(;^_^A
ハイブリッドイグアナは一体どんな特徴があるのでしょうか?
生まれた経緯や特徴についてご紹介します!
何故ハイブリッドイグアナは生まれたのか?
太平洋の南米エクアドル領のガラパゴス諸島サウス・プラザ島に新たに派生した本種は、地球温暖化によって起こるとみられる気候変動により、海水の温度が大きく変化しウミイグアナの主な食料の海藻が減少。
生き残りをかけて新たな食料を求めてウミイグアナは島の陸に住みつき、その中のオスがメスのリクイグアナと交配して生まれたのがハイブリッドイグアナです。
リクイグアナは1匹のオスと複数のメスでコロニーを作り生活してますが、ウミイグアナのオスがリクイグアナのオスを闘争によって追い出し、その後メスのリクイグアナとの交配によって生まれました。
ウミイグアナのほうが強かったということなんですかね(;’∀’)
ですがこのハイブリッドイグアナ。
繁殖能力がないのでゆくゆくは絶滅するのではと言われています。
ウミイグアナは海岸の岩場に住み着き、その四肢は水かきと爪が発達しています。
主に海藻をだべていますが、潮の流れに流されないように鋭い爪で岩にしがみつき海藻を食べる能力があります。
その一方リクイグアナは海岸から離れた島の陸上に生息し、その場所のサボテンを主な食料としますが、ウミイグアナと違い鋭い爪を持たないため、サボテンに自ら登って食べることはできず、
鳥などが食べた時や自然に落ちてくるサボテンを食べています。
これがオスだと、やはり強そうなのはウミイグアナですね(;’∀’)
ハイブリッドイグアナの能力と今後
繁殖能力を持たないハイブリッドイグアナは、ウミイグアナの特徴である鋭い爪を持ち、
サボテンに登り食べることが出来るうえ、海に潜り海藻を食べることもできるかなり優秀な能力を備えています。
この優れた身体能力によって、今後も継続する地球温暖化が原因とされる気候変動で、
彼らの食料に不作や不足が起こったとしても、生き延びられると言われてもいます。
ですが繁殖能力がないため、リクイグアナとウミイグアナの両方が存在しない限りは生まれません。
一般的に動物は気候変動などによる生息地の環境の変化に対応して、生息地を住み替えるか移動したりして新たな生息地を探し求めますが、ガラパゴス諸島のような閉鎖的な環境では新な場所に移動と言われてもそんな生息地はなく、ウミイグアナが海岸から陸地に侵入して住み着くしかない状態(-_-;)
一般にハイブリッドイグアナは、チャールズ・ダーウィンの進化論の確立の元となったガラパゴス諸島で、
現代において起こった新たな進化として一部の人間にはセンセーショナルにとらえられているそうです。
ただの雑種を進化と呼べるのかについての疑問はあります。
交雑によってウマとロバの雑種のラバや、ライオンと虎の雑種のライガーが生まれてもこれを進化とは呼ばないですし(-_-;)
でも私は思う。
狭い世界の中で致し方なくウミイグアナは陸へと。
そしてリクイグアナと交雑。
今はまだハイブリッドイグアナに繁殖する能力はありませんが、もしかしたらいずれそのハイブリッドイグアナの中に繁殖能力のある個体が出てきそうな気もします。
というか、是非そうであって欲しいと願っております!
ガラパゴスリクイグアナ まとめ
いかがでしたか?
ガラパゴスリクイグアナとウミイグアナは切っても切れない関係で、さらにその2種間で【ハイブリッドイグアナ】が誕生。
地球温暖化の影響なのか、エルニーニョ現象なのかわかりませんが、そう言った苦境に立たされながらも精いっぱい生きようとしていると感じます。
そんなけなげな彼らの生息地を人間がこれ以上壊すことのないよう、
願ってやみません。
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