ビルマムツアシガメは「アジアのゾウガメ」「アジアの巨人」などと言われるほど大きくなる、アジア最大のリクガメです♬
そんなビルマムツアシガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
その他のリクガメの種類はこちらをご覧ください♪
ビルマムツアシガメの特徴や生態
- 生息地:ミャンマー、インド、バングラデシュ、タイ中南部
- 最大甲長:60㎝
- 寿命:約20年
- 食性:植物食傾向の強い雑食性
- 値段:13万円ほど
ビルマムツアシガメはエミスムツアシガメの亜種になります。エミスムツアシガメの亜種は他にスマトラムツアシガメがいます♪
それではアジア最大のリクガメであるビルマムツアシガメの特徴と生態をこれからご紹介していきます!
ビルマムツアシガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
最大甲長が60㎝と大きくなるビルマムツアシガメ。
背中の甲羅(背甲)の形はややドーム状に盛り上がっていますが、第2、第3椎甲板(背甲の真ん中にある縦に1列にある甲板のこと)はやや平らです。
背甲の色は黒や暗褐色と地味(;’∀’)
頭部の大きさはやや大型で、鼻先(吻端)は出っ張っておらず、上顎の先端がやや鉤状に尖っています。
手足の前部は先端がトゲ状になっている大型のウロコが並んでいます。
後ろ足と尾の間にもトゲ状の大型のウロコが複数存在します。
幼体時は背甲の縁部分(縁甲板)が鋸のように反り返っていますが、成長するとともに突起や反り返りが亡くなっていきます。
ビルマムツアシガメの生態
ビルマムツアシガメは標高が1,000m以下にある落葉しない熱帯雨林や熱帯モンスーンの林などに生息し、雨季にはこのような森林に接する落葉樹林や竹林で姿を見られることもあります。
樹木が生い茂り昼間でも薄暗い環境や森林の中に小川や沼の周りなどを好んで生活しています。
四肢を使い泥中や落ち葉などの堆積物に潜ったり、倒木や植物の根元などに穴を掘ってそこを隠れ家とすることもあります。
高温の時や餌を食べるために、リクガメですが浅い水の中に入ることもあります。
食性は植物食傾向の強い雑食性で、水棲の植物の塊茎や果実、タケノコ、キノコ、昆虫類、陸棲の巻貝、カタツムリやナメクジ、ミミズ、カエルなどを捕食します。
繁殖形態は卵生で、メスは産卵後に卵の上に使を作る習性があります。
野生下ですが、ボルネオの個体群は3~4月に交尾を行った例があり、3月に前足で木の根元の地面に穴を掘って産卵し、その上に植物質や腐植土などを積み上げて塚のようにしています。
ちょっと面白いのが、飼育下での例なのですが、1回に23~51個の卵を2回に分けて産卵し、塚を作った後にその中央部に穴を掘って産卵し、さらにその上に塚を作って、最終的に塚の高さが30㎝ほどになったんだとか( ゚Д゚)
塚を2個作るんじゃないんですね~。
さらにはワッセナー動物園での飼育下繁殖例では、産卵後も3~4日は塚を作り続け、最終的に直系250㎝×高さ約20㎝に達する塚を作成し、産卵後2~3週間は塚の周りにとどまり、たま~に塚の材料を運んだり、塚に近づいたものに対して四肢を踏ん張って威嚇したり体当たりしたり攻撃したりした報告があります。
勇敢ですね♬
ビルマムツアシガメの現状
ビルマムツアシガメの生息地や中国では食用にされたり、薬になりと信じらていることもあるそうです(;’∀’)
そして悲しいことですが、森林伐採や農地開発、森林火災などによる生息地の破壊や、食用、ペット用としての乱獲などにより生息数が激減しているのだとか(-_-;)
1975年のワシントン条約(サイテス)Ⅱ類に掲載されています。
1977年からはリクガメ科単位でワシントン条約(サイテス)Ⅱ類に掲載されています。
ペット用には日本にも輸入されており、1970年代以前~1990年代にかけて大量に輸入されていたようですが、近年は流通量が激減しています。
ビルマムツアシガメの飼育
ビルマムツアシガメは多湿を好むカメということもあり、あまり人気ではないそうですが、比較的日本での飼育に向いているカメでもあります。
それではビルマムツアシガメに適した飼育環境についてご紹介していきます!
ビルマムツアシガメに適した飼育環境
ビルマムツアシガメはアジア最大のリクガメと言われるだけあり、かなり大きく成長します。
そうなると最終的には飼育ケージや水槽での飼育が困難になりますので、室内での放し飼い、庭などでの放し飼いになります。
カメ飼育初心者の方はまずは屋内飼育から始めるのがいいでしょう。
まだ体が小さいうちは飼育ケージでの飼育をオススメしますが、水槽や衣装ケースなどでも代用できます。
市販の飼育ケージでは120㎝幅が最大になります。
初心者の方は爬虫類専用の飼育ケージでの飼育がおすすめ。
理由は、前扉のものが多く、メンテナンスがしやすいのと、水槽だとカメの真上から手を入れることになり、真上から何かが迫ってくるのを好まない爬虫類がほとんどだったりします(;’∀’)
多分捕食者から狙われる!!!
って刷り込まれているのかもしれませんね。
個体差にもよりますが、かなりストレスのようなので、前扉のタイプがオススメなんです~。
飼育ケージ内の温度管理も重要で、基本的な温度を25℃に、そして日光浴する場所(バスキングスポット)直下の温度を30℃ほどに保つようにします。
夜間は23℃前後くらいになるように。
18℃以下にならないようにしてください!!!
ということは、飼育ケージ内の左右どちらかにバスキングスポットを作ってあげ、その反対側の温度が基本温度ということになります。
こういった飼育ケージ内で違う温度を作ることなどを温度勾配を作るなどど表現します。
バスキングスポットにはバスキングライトを使って温度を高くしますが、それ以外に紫外線ライトも必要になります。
あまり強い紫外線は必要ではありません。
バスキングライトと紫外線ライトの2つが必要になりますが、これらが1つになったタイプもあります。
どちらを使用するかはお好みですが、ちゃんと基本温度やバスキングスポットの温度を先ほどの温度に保てるかをチェックし、数を増やすかワット数を高くするか、調整しましょう。
冬場になると、これだけでは温度が保てない場合もありますので、その際はパネルヒーターなどを併用しましょう。
バスキングライトも紫外線ライトも日中のみ点灯しますよ~。
夜間の温度が保てない時はパネルヒーターなどその他の保温器具があると便利です!
というか、用意しておきましょう!!!
さらには、隠れる場所、日陰を作ってあげてくださいね♬
爬虫類専用のシェルターも市販されていますし、植木鉢などを横に倒して利用したり、フェイクグリーンを使って茂みを作ったり、お好みで!
そして、ビルマムツアシガメは多湿を好みますが、高温と蒸れには弱いので、通気性の良いケージを選ぶ(爬虫類専用は通気性も良いです)とか、ケージの設置場所を風通しの良い場所にするなど考えましょう。
水槽用のファンを利用するのも一つの手ですよ~♬
床材は保湿性のあるタイプを。
ヤシガラが扱いやすいかと思います。
飼育ケージ内には水入れも設置します。
大きさは体が全て浸かることのできる大きさのものを常設します。
飲み水と水浴び用兼用ですよ~♬
ですから、汚れたらすぐに取り換えてあげて!!!
そして、湿度ですが1日に1回は飼育ケージ内の壁面や床材に霧吹きします。
乾燥する時期は霧吹きの回数を増やすなどしてください。
その他の基本的なリクガメの飼育についてこちらを参考にしてくださいませ。
リクガメに限らず、カメの基本的な飼育についても知っておいた方が良いです。
それはこちらを参考にしてください♬
ビルマムツアシガメの餌
植物食性は植物食傾向の強い雑食性なので、野菜や果物、昆虫類を与えるときは動物食性のものは少なめに与えましょう。
さらにこれらだけだとカルシウム不足になるので、カルシウム剤もまぶして与えます。
それ以外には人工フードをメインに与えると、カルシウムなど栄養価も高いので、カルシウム剤は不要になりますよ~。
人工フードだと飼育する側にとっても楽ちん♪
色んな種類がありますよ~。
何種類か飼育しているカメちゃんが好むフードを確保しておき、ローテーション組んで与えましょう。
人工フードだけでなく、野菜や果物もおかず的に与えている方も多いですよ♪
果物の与え過ぎは肥満の原因になりますので注意!
忙しい方はこのような人工フードを使うと便利です。
その他の餌についてはこちらも参考にしてください♬
ビルマムツアシガメのまとめ
かなり大きくなるので、いずれは放し飼いになりますが(-_-;)
カメ飼育初心者の方は室内での放し飼いをオススメしていますが、湿度を好むので、そこらへんの調整が難しいかもしれません(;’∀’)
その場合は、犬用ケージにビニールなどで覆いをして、部分的に湿度が高めの場所を作って様子を見たり工夫が必要になりますよ~。
もし飼育する機会がありましたら、終生可愛がってあげてください♡
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