スッポンは噛みついたら離さないイメージと、料理に使われるというイメージが強いですが、スッポンには色んな種類が存在します。
他のカメとは違ったスッポンの魅力が満載ですが、今回はそんなスッポンの種類を8種ご紹介いたします!
スッポンの種類8選の特徴や生態
これから色んな種類のスッポンの特徴や生態をご紹介します!
絶滅寸前の希少なスッポンもいますよ~♬
すっぽんの種類1、ニホンスッポン
- 別名:キョクトウスッポン、アジアスッポン、ヒガシアジアスッポン、シナスッポン、チュウゴクスッポン
- 生息地:中国、日本、台湾、北朝鮮、ロシア南東部、東南アジア
最大甲長:38,5cm
寿命:30年ほど(最高寿命は100年以上だとか)
値段:調べてもほとんど食料としての値段です(-_-;)
ごく稀に60㎝くらいまで成長する個体もいます。
生息地の環境はクサガメやイシガメと似ていますが、水中生活はニホンスッポンのほうが適応しており、長時間水中で活動できます。
普段は水底で自分の体色に似た泥や砂に隠れたり、軟らかい甲羅を存分に生かして岩の隙間などに隠れています。
ニホンスッポンの詳細についてはこちらを参考にしてください♪
すっぽんの種類2、フロリダスッポン
- 生息地:アメリカ合衆国’サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州)
- 最大甲長:約60㎝(オスは最大で約33㎝ほど)
- 寿命:30年以上
- 値段:2.000円くらいから
最大甲長が約60㎝というアメリカスッポン属最大の種です!
オスよりもメスのほうが大型になります。
背甲前縁部にはイボ状の突起があり、色は灰色や褐色、暗緑色をしています。
幼体の背甲や皮膚は黒褐色をしており、背甲には赤やオレンジ色に縁取られた黒褐色の模様が入ります。
頭部には眼の後ろ側から下顎にかけて黄色い筋状の模様が入りますが、これらの模様は成長するに従い消えていきます。
生態は水中の底て(底質)が砂や泥の河川、湖、池沼、湿地などに生息し、底質に潜って頭だけ出していることが多いです。
食性は肉食性の強い雑食性で、魚類、両生類、昆虫類、甲殻類、貝類などを食べます。
主に無脊椎動物を捕食して食べています、
繁殖形態は卵生で、水辺の地面に穴を掘り、1回につき2~14個ほどの卵を産みます。
すっぽんの種類3、ハナガラマルスッポン
- 別名:ハナマルスッポン、ビブロンマルスッポン
- 生息地:インドネシア(ニューギニア島南部)、パプアニューギニア(ニューギニア島南部)
- 最大甲長:102㎝
- 寿命:?(スッポンの平均寿命は25年ほどと言われています)
- 値段:17万円前後くらいから
アジアの超大型のスッポン!
ハナガラマルスッポンはマルスッポン属で、以前は本種のみでしたが今ではインドから中国南部にかけて生息する「カントールマルスッポン」、ニューギニア北部に生息する「ゴマダラマルスッポン」と本種の3種いなります。
ハナガラマルスッポンは他のマルスッポンと比べると、背甲に複雑な模様が入り、背甲の表面には小さなトゲ状の突起としわ状のヒダが複数散在しています。
背甲の色は緑褐色や褐色をしており、黄緑色や黄褐色の複雑な模様が入ります。
生態は、大型の河川に生息し、汽水域で発見された例もあるそうです。
汽水域とは簡単に言うと、川や海に淡水が入る河口部をイメージするとわかりやすいかな~。
ハナガラマルスッポンの成体の天敵はイリエワニのみ!
なかなかに強いですね!
食性は肉食傾向の強い雑食性で、水底の砂の中程に潜って通りかかった獲物を首を大きく伸ばし噛みついて捕食します。
飼育下では貝類や甲殻類、魚類などを食べます。
すっぽんの種類4、インドシナオオスッポン
- 生息地:インドネシア(ジャワ島、スマトラ島、ボルネオ島)、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー南部、ラオスなど
- 最大甲長:83㎝
- 寿命:?(スッポンの平均寿命は25年ほどです)
- 値段:10万円くらいから
インドシナオオスッポンは全身の色が褐色や暗黄色をしており、幼体は背甲が灰色や緑褐色で暗褐色や黄褐色、橙色の斑紋が入ります。
成長するに従い斑紋は消えます。
生態は森林を流れる渓流や低地にある底質が泥の流れの緩やかな河川や湖沼、池などに生息しています。
夜行性なのですが、日光浴を行うこともあります。
食性は肉食性傾向の強い雑食性で、魚類や両生類、昆虫、甲殻類、貝類、果実などを食べます。
繁殖形態は卵生で、河川周辺の草原や土手などに1回につき10~30個の卵を年に2~4回ほどに分けて産みます。
生息地では食用にされることもあり、開発などによる生息地および産卵場所の破壊や水質汚染、食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少しています(-_-;)
日本にもペットとして輸入されています。
すっぽんの種類5、トゲスッポン
- 生息地:アメリカ合衆国
- 最大甲長:54㎝
- 寿命:30年以上
- 値段:アダルトで8,000円前後
オスよりもメスのほうが大きくなり、オスは甲長が13~24㎝。
背甲表面には円錐型の細かい突起があり、前縁部ではトゲ状になります。
鼻孔はソラマメのような形で前方に開口し、鼻の隔壁に突起があり四肢には斑紋が入ります。
トゲスッポンはアメリカスッポン属に分類される亀なのですが、種類がいます~。
ヒガシトゲスッポン
生息地はアメリカ北東部で、背甲全体に突起があり、四肢の斑点や筋模様が明瞭なのが特徴。
オスは成功の色が暗黄色や黄褐色をしており眼状の版画入ります。
メスは背甲の色が褐色で、不明瞭な円形の斑紋が入っています。
ガルフコーストトゲスッポン
アメリカのノースカロライナ州からミシシッピ州のかけて生息し、背甲の外縁に2本の黒い筋状の模様やは千が入るのが特徴。
クロトゲスッポン
メキシコのクワトロ・シェネガス渓谷の固有亜種。
最大甲長は25㎝で背甲前縁部分の突起が発達していません。
全身の色は暗灰色、暗褐色で四肢に斑紋が入らないのが特徴。
こちらは開発などいにょる生息地の破壊や排水路による水位の低下、人為的に移入された他の亜種との遺伝子汚染などによって生息数が激減しています。
テキサストゲスッポン
その名の通り、アメリカのテキサス州、ニューメキシコ州のリオグランデ河水系、メキシコのタマウリーパス州の生息します。
背甲の後方部には白い斑点が三分の一ほど入り、背甲外縁部の明色部は幅広くなっています。
グアダルーペトゲスッポン
アメリカのテキサス州中南部のグアダルーペ、サンアントニオ水系に生息し、背甲の後ろ側の半分に白い斑紋が入り、斑紋は黒く縁取られているのが特徴。
ニシトゲスッポン
アメリカのアーカンソー州、オクラホマ州、カンザス州、ミネソタ州、ネブラスカ州に生息します。
ウスイロトゲスッポン
アメリカのオクラホマ州、テキサス州北東部、ルイジアナ州に生息し、背甲の後ろ側約半分に白い斑紋が入りますが縁取りがないのが特徴。
これらのトゲスッポンは、主に河川などに生息しますが、湖沼に生息することもあります。
食性は肉食性で、魚類や両生類、昆虫類、甲殻類、貝類、動物の死骸などを食べます。
すっぽんの種類6、ヒラタスッポン
- 生息地:東南アジアを中心に生息
- 最大甲長:26㎝
- 寿命:30年以上
- 値段:2万円前後
世界最小種と言われるスッポンです♬
甲羅に比べると頭の比率が大きくて頸の根元はオレンジ色をしています。
全体的に長方形のような形のすっぽんです。
日本ではペットとして輸入された個体が逃げ出したのか捨てられたのかして、生息域を広げてきているのが問題です。
そしてサイテス附属書Ⅰ類に掲載されており、絶滅の恐れがあるとして取引が禁止されています。
サイテスとはこちらを参考にしてください。
すっぽんの種類7、タイコガシラスッポン
- 生息地:タイ西部、インドネシアのジャワ島
- 最大甲長:140㎝
- 寿命:?(スッポンの平均寿命は25年ほどと言われています)
- 値段:???
タイコガシラスッポンの背甲の色は明褐色や黄褐色を地色に、暗褐色の縁取りがある黄色い斑紋が入ります。
斑紋はインドコガシラスッポンと比べると太いのが特徴。
生態は底質が砂で流れがあって水が綺麗な河川に生息し、完全水棲なので産卵以外では陸に上がることはありません。
食性は肉食性で二枚貝や甲殻類m、魚類などを食べます。
繁殖形態は卵生で、川岸の砂地に孵化さが50~75㎝ほどの穴を掘り、1回につき60~117個の卵を産み落とします。
このタイコガシラスッポンは、ダムや堰の開発による生息地の破壊、生活排水による水質汚染、食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少していると考えられます。
タイでは飼育下での繁殖プログラムが行われています。
ペットとしても飼育されることがあり、日本にも輸入はされていましたが、主に飼育下での繁殖個体が流通していたと思われます。
すっぽんの種類8、シャンハイハナスッポン
このシャンハイハナスッポンは絶滅寸前のスッポンです(-_-;)
- 生息地:ベトナム(ホアン・キエム湖)
- 最大甲長:104㎝
- 寿命:100年以上は優に超えるそう( ゚Д゚)
- 値段:あるわけないのです………………….。
シャンハイハナスッポンは淡水に生息するカメの中では最大種と言われています。
2019年4月に飼育されていたメスが亡くなり、残されているシャンハイハナスッポンは飼育下の1匹と、野性の数匹のみとなっていて、種の絶滅のカウントダウンが始まっています( ;∀;)
分類学上、種や亜種の学名を命名する際にタイプと決められた標本での産地は名前の通り上海周辺で、中国雲南省南東部、上海市、江蘇省南部、浙江省北部の長江および太湖、ベトナム(紅河水系)では絶滅したと考えられています。
化石からの情報によると、中国からベトナム北部にかけて台湾に分布していた可能性があるそうです。
絶滅寸前のシャンハイハナスッポンなのですが、メスよりもオスのほうがやや大きくなり、メスの甲長は75~80㎝ほどになります。
背甲は扁平で、上から見るとやや細長いシルエットをしています。
背甲の色はオリーブ色や濃緑色の地色に黄色の斑とその周辺にもっと小型の黄色い斑点が入ります。
腹甲は背甲よりやや大きく色は灰白色をしており、頭部は中型で吻端は平坦。
頭部や頸部、四肢、尾の背面の色はオリーブ色や暗褐色で、淡黄色や灰白色の虫食いのような斑紋や斑点が入ります。
頚部や四肢、尾の腹面の色は灰白色。
ちょっとブタちゃんのようなお鼻と、頭部の上側によっている眼が特徴的。
オスはメスよりも尾がやや太くて長くなり、総排泄孔が尾の先端よりに位置しています。
生態ですが、調査が行われるより前にほぼ野性絶滅したために、生息環境や生態は不明とされています。
シャンハイハナスッポンは大河川に繋がっている淡水の湿地や沼地の泥の中に潜って暮らし、胃の内容物からは魚やカニ、カタツムリ、ホテイアオイ、カエル、緑色の稲の葉が確認されており、これらを食料としている可能性があるとされます。
地元の漁師からの聞き取り調査では、シャンハイハナスッポンは夜間から早朝にかけて巣を作り、約60こほどの卵を産むと言われています。
飼育下での例では5月に交尾を行うことが多かったそう。
6月に産卵し、約40~100個ほどの卵を産んだそうです。
スッポンの種類8選 まとめ
色んな種類のスッポンがいましたが、シャンハイハナスッポンがもう悲しくて仕方がありません( ;∀;)
まだ野性個体が数匹いるようですが、上手く繁殖して個体数を増やすことが出来ないと、絶滅しちゃいます!
私が生きているうちは絶滅しないで欲しいと願っております(笑)
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