レオパの単一モルフで模様の変異に入るエニグマ。
そのエニグマはコンボ品種でもよく使われます。
ここではエニグマとエニグマに関係するコンボ品種をご紹介していきます!
レオパのモルフ エニグマ
ここでは単一モルフの模様の変異の種類の1つである、エニグマと、エニグマに似ているモルフについて説明していきますよ!
エニグマ
エニグマとは「謎」「不可解」を意味します。
その特徴は一言では表現しにくいのですが、一種のキャリコ(模様がどこに表れるかわからない)のような作用をします。
全身に薄紫や白、あるいはオレンジなどの固まった色素がランダムに散らばり、その量や斑紋の大きさ、形などは個体ごとに異なります。
黒いスポットは一部が塊のようになって全身に散る傾向にありますが、これも固まり方やその量などはまちまち。
尾の部分は細かなコショウ状のスポットが散り、バンド模様は消失します。
また、虹彩の色が濃く、うるんだような暗い色合いをしているため、愛くるしい顔つきに見えることが多いようです。
個体ごとに異なる模様は同じものを遺伝させることが非常に難しく、1匹1匹の個性に溢れた品種です。
ファンシーな色合いに加え、優性遺伝(ノーマルとの交配でも次世代からエニグマが表れる)ため、一躍人気品種となり、様々な品種と組み合わされました。
エニグマの誕生によって、コンボ品種のバリエーションは大きく増え、特にベルアルビノとの組み合わせでは非常に濃いオレンジを出したり、虹彩や目じりに赤みが強く出たりと不思議な作用を表します。
エニグマにはこの品種特有の首を傾げるような動きを取る傾向があります。
発現には個体差があるのですが(出ない場合もあり)、強烈なものになると頭を斜めにしてクルクルと同じ場所を回るような動作を繰り返す場合があります。
これはエニグマの遺伝子と連動しているらしく、エニグマを使ったコンボ品種にも見られることがあります。
神経症状(精神疾患)などと呼ばれることもありますが、これは用語の誤りです。別に精神に異常をきたしているわけではありません)の1種で、身体の健康に異常があるわけではありませんが、発現の仕方によっては餌を捕りにくかったり、見ていて痛々しいなどの理由から敬遠されることもあります。
個体によってはほとんど症状を出さないものもいます。
ノーマルについてはこちら
ヒョウモントカゲモドキのモルフ(種類)|レオパ本来の色彩【野性色】
ホワイトアンドイエロー
別名:W&Y
こちらはレオパことヒョウモントカゲモドキのメッカであるアメリカ合衆国ではなく、東ヨーロッパのベラルーシで生み出されてた数少ない品種です。
ホワイトアンドイエローの表現はエニグマとよく似ており、ハイポタンジェリンにエニグマの不規則なスポットや斑紋を足したような外観です。
幼体時は黄色が強い個体と白が強い個体があり、成長と共にスポットが多く出てくるようになります。
虹彩の色味はエニグマとは異なり通常の薄いグレーであることが多く、スポットがやや大きく固まる傾向にあります。
エニグマ同様優性遺伝で、他の品種との組み合わせでそのコンボに変わった模様の乱れを引き起こすため、最近人気が高まっています。
また、エニグマ特有の神経症状もホワイトアンドイエローにはなく、この点でも注目を浴びています。
ハイポタンジェリンはこちらをご覧ください♪
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レイパのモルフ エニグマコンボ品種
ここではエニグマと使ったコンボ品種の代表的な種類をご紹介していきます♪
エニグマコンボ品種1、ビー
コンボ内容:エニグマ+エクリプス
ビーはエニグマとエクリプスのコンボ品種です。
表記は「BEE」で、これは「 Black Eye Enigma 」の頭文字を略したもの。
元々エニグマは虹彩の色味が濃い(特に幼体時)のですが、ビーではエクリプスが加わることによって完全に真っ黒なフルアイか目の前半分が黒いスネークアイのどちらかを持ちます。
体色は通常のエニグマと同じく細かな黒いスポットが不規則に体のあちこちに固まっていたり、ラベンダー色のぼんやりとした斑、オレンジ色のウォッシュなどが見られますが、全体的にやや色合いが薄い個体が多いです。
エクリプスとは単一モルフの目の変異です。
エクリプスに関してはこちらをご覧ください♪
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エニグマコンボ品種2、ブラックホール
コンボ内容:エニグマ+エクリプス+マックスノー
エニグマとエクリプスのコンボ品種であるビーに、さらにマックスノーが加わったのがブラックホールです。
目はビーと同じく完全に真っ黒なフルアイか、目の前半分が黒いスネークアイのどちらかを持ちます。
体色はエニグマと同じく個体ごとに個性がことなる不規則な斑紋で、マックスノーが加わることによって地色の白が強くなっています。
マックスノーの詳細はこちらをご覧ください♪
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エニグマコンボ品種3、ノヴァ
コンボ内容:エニグマ+ラプター
ノヴァはラプターとエニグマのコンボ品種で、ラプターによりアルビノ化しているため体色の黒いスポット部分は明褐色からラベンダー色に変化し、全体的に明るい色合いになっています。
ラプター特有のレッドアイで、完全に真っ赤なフルアイか目の前半分が赤いスネークアイのどちらかを持っています。
英語表記は「NOVA」で「新星」の意味を持ちます。
新星は文字通り「新しい星」のほか、天体用語では爆発が起きて急激に強い光を発する星の事を指します。
品種としてのノヴァは体に散るスポットを星の爆発にに例えたものでしょう。
なんともロマンティックですね(笑)
また、エクリプスを用いた品種には天体に関する単語が良く使われるという慣例も踏襲したものです。
ラプターについてはこちら
レオパードゲッコーの種類複合モルフ【タンジェリンアルビノ】などご紹介♪
エニグマコンボ品種4、ドリームシクル
コンボ内容:エニグマ+ラプター+マックスノー
ドリームシクルはラプターとエニグマのコンボ品種であるノヴァにマックスノーが加わったコンボ品種です。
基本的な色合いはノヴァに似ていますが、マックスノーが加わったことによってい地色が白みを帯びており、全体的に柔らかな色合いです。
スポットはやや規則的に並ぶ傾向にあり、円形でやや大き目なものが多いです。
目は完全に真っ赤なフルアイか、前半分が赤いスネークアイのどちらかを持ちます。
ドリームシクルは語感がクリームシクルと似ているので、その発展形と思われがちですが、書き文字にすると「Dreamsickle」と「Cremesicle」ではスペルが異なるのがわかります。
クリームシクルのほうはオレンジのアイスキャンディーでコーティングしたアイスクリームの事でお菓子の名前ですが、ドリームシクルは「Dream=夢」と「Sickle=鎌」の合わさった言葉で、ちょっと意味が解りません( ゚Д゚)
ただし、dreamsicleというクリーム菓子あるいはカクテルもあるので、こちらを意図して名付けられた可能性は高そうです(;’∀’)
品種としてはクリームシクルとドリームシクルにはあまり強い関連性はありません。
エニグマコンボ品種5、スーパーノヴァ
コンボ内容:エニグマ+ラプター+スーパーマックスノー
ドリームシクル同士の交配で25%の確率で生まれる、スーパー体を含むコンボ品種です。
つまりスーパーマックスノーラプターエニグマです。
長いっ!!!
マックスノーを含むドリームシクルのスーパー体なのに、マックスノーを含まないノヴァののような名前ですが、なぜこのような名前が付いたかというと、ビー、ブラックホール、ノヴァ、ドリームシクル、スーパーノヴァはほぼ同時期にA&M Geckos 社が開発、リリースし、スーパーノヴァは「スーパーマックスノー+ノヴァ」の略のような意味合いでスーパーノヴァと名付けられたそうです。
ドリームシクルより後の時期に発表されていれば、ストレートに「スーパードリームシクル」と名付けられたかもしれません。
スーパーマックスノーが加わったことにより、体の地色は桃色を帯びた白になり、黄色味はほぼ消失します。
体には薄いココアブラウンの大柄なスポットが並ぶ感じになりますが、エニグマも加わっているため所々に不規則にもう少し濃い黒のスポットがかぶさります。
これらはラプターの影響でかなり薄れ、地色に溶け込むような場合もあります。
両目とも必ずワインレッド一色となります。
エニグマコンボ品種6、ブラッドサッカー
コンボ内容:エニグマ+ベルアルビノ+マックスノー
エニグマとベルアルビノはコンボ化することによって斑紋が非常に乱れたり、虹彩や目の周りが赤く染まったりする(エクリプスアルビノのそれとは違い、瞳と虹彩はハッキリと分かれていながら共に赤くなります)ことで注目を浴びていますが、それにマックスノーを加えたのがブラッドサッカーです。
体色は白みが強く、ベルアルビノとエニグマの影響で褐色の斑紋が細かく乱れ、コショウを散らしたようになっている部分が多いです。
目は名前に通り血走ったような色合いで、ブラッドサッカー、つまり吸血鬼を連想させる怪しげな風貌から名づけられています。でも可愛いですけどね(笑)
ベルアルビノに関してはこちらをご覧ください♪
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レオパモルフ エニグマのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した品種以外にもたくさんあるんですよね(;’∀’)
多すぎてしまったので、代表的なものをご紹介してみました♪
エニグマ関連以外にもコンボ品種は多数ありますので、いずれご紹介したいと思います!
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