マッコードナガクビガメはヘビクビガメ科ナガクビガメ属のカメです。
ニューギニアナガクビガメと混同されていた過去があり、1990年代に比較的新しく新種登録された亀です。
今現在は現地での生息数が激減しており、保護の対象になっています。ナガクビガメ属の中で唯一サイテスに記載されています。
ここではマッコードナガクビガメの基本情報と飼育に関してご紹介していきます!
その他のナガクビガメはこちら。
マッコードナガクビガメの基本情報
- 別名:ニシマッコードナガクビガメ
- 生息地:インドネシアのロテ島固有種
- 最大甲長:21.5㎝
- 食性:動物食性
- 値段:10万円~
マッコードナガクビガメの別名にニシマッコードナガクビガメとあります。
ということは…..ヒガシマッコードナガクビガメもいますよ~♬
ヒガシマッコードナガクビガメはナガクビガメの種類の記事でご紹介してます!
マッコードナガクビガメの特徴
マッコードナガクビガメの最大甲長は21.5㎝とそんなに大きくなりません。
背甲(背中の甲羅)の形は上から見ると幅が広い卵型をしています。成体になると背甲にしわが入る個体が多いのも特徴的。
背甲は黒や濃赤褐色をしています。
腹甲(お腹側の甲羅)は大き目で、明るい色味をしており、ハッキリとした境目がないのでどこかぼんやりとしたイメージです。
ナガクビガメ属の仲間ですが、属内では首がやや短めとなっていて、頭や首、四肢背面などは黒~灰褐色でお腹側の色は灰色をしています。
孵化直後の幼体は腹甲と頭部、首の下側に黄色やオレンジ色の斑紋が入り、成体に比べると色鮮やかになっています。他のカメちゃん達も結構幼体時は色が鮮やかな子が多いような気がします~。
マッコードナガクビガメの生態
何やらマッコードナガクビガメは2007年頃はロテ島という狭い島で、基亜種をニシマッコードナガクビガメ、別亜種をヒガシマッコードナガクビガメと2亜種に分けられていたようです。
亜種やら分類やら、ややこしい話ではありますが(笑)
生息地であるロテ島に生息している水棲ガメはマッコードナガクビガメのみで、湖や湿地、水田、水路、河川などの色々な水場がある環境で生息していたそうですが、残念なことに現在は生息数が激減し、その姿を見ることが非常に困難なようです(-_-;)
マッコードナガクビガメは動物食性で、飼育下では魚類や甲殻類を食べると報告されていますので、生息地である水場では魚や川エビなどを食べていると考えられます。
繁殖形態は卵生で、野性下で年に3回くらい卵を産むようです。1回に産卵につき8~14個の卵を産み、その卵の大きさは30×20㎜、2~4か月で孵化します。
マッコードナガクビガメの流通
ちょっとしたプチ情報ではありますが、マッコードナガクビガメは食用やペット用の乱獲などによってその生息数は激減。
インドネシアでは1997年に輸出を規制したそうですが、腹正しいことにそれ以降も密輸されたと考えられています(# ゚Д゚)
ごく狭い範囲での分布ですから、生息数は激減するのも無理はないですし、サイテスⅡ類に記載されるのも必然でしょう。
サイテスとはこちら
そんなマッコードナガクビガメの流通ですが、昔はニューギニアナガクビガメとして野性個体がたくさん出回っていたようで、現在はヨーロッパや日本国内での飼育下繁殖個体が少量ですが流通しています。
サイテスⅡ類に記載されているので飼育できないかと思えば、カメ愛好家の皆様のおかげで飼育しようと思えば出来るんですね~。ありがたい話です。
マッコードナガクビガメの飼育
マッコードナガクビガメの飼育はジーベンロックナガクビガメと同じでOKです!
ここでは簡単にどのような飼育道具が必要なのか、どんなことに気を付ければ良いのかをざっと解説していきます。
この項目の最後にジーベンロックナガクビガメの記事を掲載しておくので、詳細はそちらを参考にしてください(^^♪
マッコードナガクビガメの飼育環境
まずは飼育するための水槽ですね。
体の大きさに合わせて水槽を最低1回は替えるようにしましょう。
最終的な水槽の大きさは最低でも90㎝。
水槽のレイアウトは、体を休めて乾燥させ暖めるための陸場を設けます。陸場は流木や浮島、レンガなどで体が載るくらいの面積でOK。それ以外は水になります。
水深は、幼体時は体の高さの半分くらいから始めて徐々に深くしていき、最低でも首を伸ばして楽に呼吸ができるくらいにします。
飼育水は汚いとカメの健康を害しますので、こまめな交換と水槽清掃がひつようになります。
ですが、結構大変なので水質を少しでも長く良い状態を保てるようにろ過フィルターを使用することをオススメします。
底砂は特に必要ありませんが、なるべく生息地の環境を再現したい方は使うのも良いかと思います。
でも交換大変だけど(;’∀’)
陸場にはバスキングライトを照射します。水温も20℃を下回らないように保つ必要がありますので、陸場にはバスキングライトを、水には水中ヒーターな度を使用します。
陸場や水の温度などはジーベンロックナガクビガメの記事をこの項目の最後に記載しておくのでそちらを参考にしてください(^^♪
その他にも紫外線ライトも弱いタイプで良いので設置してあげます。
週に1度は強制的に体を乾燥させます。
ジーベンロックナガクビガメの記事はこちら(後日追加します)
マッコードナガクビガメの餌
マッコードナガクビガメは動物食性ですが、餌付くようなら水棲ガメ用の人工フードがありますのでそちらをメインに与え、乾燥川エビや生餌ではメダカや金魚などを与えると良いでしょう。
幼体時にはこまめに給餌しないといけません。毎日食べるだけ与えます。
成体になると2日に1回に減らします。
餌についてもジーベンロックナガクビガメの記事を参考にしてみてください。
その他にも、カメの飼育や餌に関しての基本を学んでおくと良いでしょう!
マッコードナガクビガメのまとめ
マッコードナガクビガメは半水棲よりな水棲ガメです。陸場を設けることから半水棲と表現することもあるかもしれません。ほとんどは水棲カメと紹介されていると思いますが(;^_^A
とにかく水棲だろうが半水棲だろうが、水場を設けるのでその交換が大変です。
しかも体が大きくなる種類の場合は水槽も水の量も増えていきます。
マッコードナガクビガメはまだそんなに大きくなりませんが、90㎝幅の水槽なら結構大変ですから、ちゃんと最後までしっかりと面倒見ることが自分には出来るのかを考えてから飼育するか決めましょ♪
でもお値段お高いから気軽にとは言えませんが(;’∀’)
コメント