ここではレオパードゲッコーの複合モルフの種類をご紹介いたします。
複合モルフとは複数の単一モルフ品種を持った品種で「コンボ品種」とも言われています。
代表的なタンジェリンアルビノなど多数ご紹介しますね!
- レオパードゲッコーの種類 複合モルフ
- レオパードゲッコーの種類1、タンジェリンアルビノ
- レオパードゲッコーの種類2、タンジェロ
- レオパードゲッコーの種類3、レイニングレッドストライプ
- レオパードゲッコーの種類4、ソーラーエクリプス
- レオパードゲッコーの種類 5、ハイビノ/サングロー/ハイグロー
- レオパードゲッコーの種類6、パターンレスアルビノ
- レオパードゲッコーの種類7、ゴースト
- レオパードゲッコーの種類8、ブレイジングブリザード
- レオパードゲッコーの種類9、ソーベ
- レオパードゲッコーの種類10、スノーハイポ
- レオパードゲッコーの種類11、クリームシクル
- レオパードゲッコーの種類12、スノーグロー
- レオパードゲッコーの種類13、ファントム
- レオパードゲッコーの種類14、アプター
- レオパードゲッコーの種類 15、ラプター
- レオパードゲッコーの種類16、レーダー
- レオパードゲッコーの種類17、タイフーン
- レオパードゲッコーの種類 まとめ
レオパードゲッコーの種類 複合モルフ
ここではタンジェリンからタイフーンなどといったレオパの複合モルフをご紹介します!
レオパードゲッコーの種類1、タンジェリンアルビノ
3血統あるアルビノそれぞれにタンジェリンアルビノがありますが、ベルアルビノとタンジェリンは特に相性が良く、濃いオレンジ色をしています。
トレンパーアルビノは個体によっては斑紋部が白に近い色合いになることもあり、「ハイホワイト」の名がつけられることもあります。
また、エメリンなどタンジェリンのバリエーションとの組み合わせや、キャロットテール/キャロットヘッドが加わった個体差なども含め、同名でも様々な表現が見られます。
タンジェリンやキャロットテールなどについてはこちら
レオパードゲッコーの種類2、タンジェロ
レオパードゲッコーの種類3、レイニングレッドストライプ
レイニングレッドストライプはレインウォーターアルビノとレッドストライプのコンボ品種です。
レインウォーターアルビノは赤やオレンジがあまり発色せず、明るい黄色や白っぽい黄色になる傾向があるため、背の中央部のストライプは明るいですが、脇を縁取る部分は淡いオレンジになります。
色味を強めるため、ブラッドなどタンジェリン系の品種をさらに組み合わせたコンボもあります。
レッドストライプについてはこちら
レオパ【ブリザード】など単一モルフの模様変異の種類をご紹介♪
レオパードゲッコーの種類4、ソーラーエクリプス
オレンジほぼ一色のスーパーハイポタンジェリンの体に、エクリプスの目を持ちます。
エクリプスじゃフルアイでもスネークアイでも同じ遺伝子ですが、ソーラーエクリプスの場合はフルアイの個体を示す場合が多いです。
エクリプスについてはこちら
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レオパードゲッコーの種類 5、ハイビノ/サングロー/ハイグロー
スーパーハイポまたはスーパーハイポタンジェリンと、3血統あるアルビノのいずれかを組み合わせたものがハイビノです。
明るい黄色からオレンジのBODYにはスポットはほとんどなく、瞳はアルビノ特有の赤い目をしています。
サングローは、ハイビノのうちでスーパーハイポタンジェリンとの組み合わせで作られたものに、キャロットテールが発現したものを指します。
ハイグローはスーパーハイポタンジェリンとトレンパーアルビノを使って出来たハイビノまたはサングローのうち、全身の90%以上にタンジェリンオレンジが出ているものを呼びます。
そして、用いるスーパーハイポタンジェリンのブランド名やアルビノの血統によって、別の名がつく場合もあります。
例えばスーパーハイポタンジェリンとレインウォーターアルビノの組み合わせでは「ファイアウォーター」と呼ばれ、エレクトリックというスーパーハイポタンジェリンのブランドとアルビノ(主にトレンパーアルビノ)の組み合わせでは「オレンジジュース」と呼ばれます。
オレンジジュースってなんか美味しそうですね♪
レオパードゲッコーの種類6、パターンレスアルビノ
リューシスティックとも呼ばれるマーフィーパターンレスといずれかのアルビノの組み合わせです。
アルビノにより黒ずみがなくなり、全体的にすっきりとした明るい色合いをしています。
特に黄色味が強くなる傾向が。
瞳の色はアルビノの色彩になっており、暗い場所では瞳が広がるとより分かりやすくなります。
レオパードゲッコーの種類7、ゴースト
「ゴースト」と呼ばれる品種には2つの別な表現があります。
1つは遺伝的要素などがまだ不確定ながら確立したミューテーション(突然変異。生物の遺伝子形質が親の形質と異なって表れること)であると思われているもの、もう1つがここで紹介するマックスノーとハイポメラニスティックまたはスーパーハイポメラニスティックのコンボ品種です。
こちらのコンボのほうのゴーストは、ハイポメラニスティックにより黒いスポットが減少し、さらにマックスノーの効果が加わって地色を含めた全体が薄くぼんやりとした色調に変化しています。
ブリーダーによっては「レモン」と呼んでいることもあります。レモンなんて爽やか~なイメージですね♬
レオパードゲッコーの種類8、ブレイジングブリザード
ブリザードといずれかのアルビノの組み合わせがブレイジングブリザードになります。
ブレイジングとは「吹き抜ける」といった意味で、ブレイジングブリザードは「吹きすさぶ吹雪」のような意味になります。
アルビノにより黒ずみが無くなるので、より白が強い色味になり、幼体時は皮膚が薄いため、全体的にピンク色に見えます。
瞳の色はベルアルビノ、トレンパーアルビノ、レインウォーターアルビノの順に明るいですが、昼間のうちは瞳が細いのでわかりにくい面もあります。
通常は単に「ブレイジングブリザード」というと、トレンパーアルビノを使ったものになり、他のアルビノを使うと「ベルブレイジングブリード」「レインウォーターブレイジングブリザード」といったようにアルビノの種類が名前につきます。
これは3種類のアルビノを使った度の品種にも共通して言えます。
レオパードゲッコーの種類9、ソーベ
ソーベはマックスノーゴーストの1種ですが、ハイポメラニスティックの代わりにスーパーハイポタンジェリンを用い、さらにエメリンをかけることによってより濃いオレンジと白の組み合わせを目指して作られているコンボ品種です。
現状はまだ選別交配を重ねている最中のようで、この先さらに鮮やかな色味を目指して開発が進められていく予定だそうです。
エメリンについてはこちら
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レオパードゲッコーの種類10、スノーハイポ
マックスノーゴーストと同じくハイポメラニスティックとスノーの組み合わせてすが、こちらはTUGスノーやGEMスノーなどマックスノーではないスノーを使って作られています。
その表現はマックスノーゴーストとよく似ています。
レオパードゲッコーの種類11、クリームシクル
クリームシクルは JMG Reptile 社によって開発されたコンボ品種で、スーパーハイポタンジェリンとマックスノーの組み合わせで作られます。
用いるスーパーハイポタンジェリンにはキャロットテールが強く出た個体を使い、次世代にもキャロットテールの影響が出やすいように計算されています。
マックスノーなどスノー系を使うとコンボ品種にはどうしてもオレンジ色が打ち消されてしまうのですが、このクリームシクルは白い地色にオレンジが乗り、白みとオレンジを同時に併せ持つ数少ないコンボ品種となっています。
レオパードゲッコーの種類12、スノーグロー
いずれかのアルビノとスーパーハイポタンジェリンの表現を併せ持つ個体のうち、キャロットテールも発現しているのがサングローですが、スノーグローはこれに加えてマックスノーも発現しているコンボ品種です。
その構成要素はファントムとよく似ていますが、ラベンダー色やピンク、白が強いファントムに比べ、スノーグローはオレンジが濃いのが特徴です。
そのオレンジはスーパーハイポタンジェリンのような原色のオレンジではなく、色が濃いながらもどこか薄膜がかったような柔らかい色味を持っています。
レオパードゲッコーの種類13、ファントム
ファントムは The Urben Gecko 社によって作り出されたコンボ品種で、トレンパーアルビノとスーパーハイポタンジェリンの組み合わせでできたサングローに、TUGスノーが加わることによって作出されました。
つまりは、TUGスノーサングローとも言える品種です。
TUGスノーやスーパーハイポタンジェリンの作用は同じ血統交配によってより顕著になる遺伝なので、ファントムにもそのいずれかの作用が強いかによって個体差があります。
近い組み合わせで作られるスノーグローよりも全体的にラベンダー色や白が強く、オレンジや黄色はあまり強く出ないほうが典型的とされます。
レオパードゲッコーの種類14、アプター
Ron Tremper 氏によって作出された品種です。
アプターは「APTOR」と表記され、その語源はA(アルビノ)、P(パターンレス)、T(トレンパー)、OR (オレンジ)の略です。
上記のコンボ内容のほかにも、いくつかの表に出ない要素(血統的なモノ)が含まれており、何と何を組み合わせればアプターが出来るかは正確には明らかにされていないく(というか、複数の血統交配がかなりの要素を占めているので、オリジナルで作出するとしても同じ過程を辿るのが至難の業だったりします)、現状はアプターそのものがラプターから作出するほかありません(;’∀’)
アプターはその発展形であるように見えるラプターから後発的に誕生した品種で、身体の模様は退縮していますが、ハイポタンジェリンのような減少の仕方ではなく、個体差があるものの概ね大柄なドット状の模様が散るか、薄い列のような模様が残ることが多いようです。
頭部には不規則な斑紋が残ります。
アルビノ化されているので、いずれの模様も薄いオレンジからラベンダー色です。また、尾にはキャロットテールが、頭にはキャロットヘッドが発現しています。
レオパードゲッコーの種類 15、ラプター
ラプターはアプターに加えてエクリプスが発現した品種で「RAPTOR」と表記されます。
その語源はR(レッドアイ)、A(アルビノ)、P(パターンレス)、T(トレンパー)、OR(オレンジ)の略です。
アルビノ化されたエクリプスが入っているので虹彩全体が真っ赤(フルアイの場合)か、前半分が真っ赤(スネークアイ)、あるいは片目ずつかになっています。
狭義ではフルアイのものを{ラプター」と呼んでいたらしいのですが、最近ではスネークアイが片方かあるいは両方の目に出ていてもそう呼ぶそうです。
遺伝的にはどの目でもエクリプスなので同じです。
体の模様は消失しているものが良しとされていますが、バンド柄が残ったものやリバーストライプ状の模様を持つものも多く存在します。
真っ赤な目を持つオレンジ色の体をしたヒョウモントカゲモドキ、という非常にインパクトのある姿で一躍有名になり、これを元にしてさらなるコンボ品種が作られています。
アプターの項でも説明したように、すでに出来上がったアプターにエクリプスをかけるか、ラプターそのもの、またはそのコンボ品種から遡って作出する以外なく、何かの品種を元にしてオリジナルのラプターを作ることはできません(血統交配をうまく組み合わせれば、近いものは出来るはず……….。
レオパードゲッコーの種類16、レーダー
レーダーはラプターに用いるアルビノを「トレンパーアルビノ」ではなく「ベルアルビノ」をを用いることによって作出された品種です。
JMG Reptile 社によって発表され、「RADAR」と表記されます。
書き文字にすると簡単ですが、ラプターの項でも述べたように、ラプターを作出するには法則性を伴う遺伝要素の他、血統による選別交配も重ねなければならないため、ベルアルビノを使ってラプターと近い表現を出すのは相当な根気がいる作業です(;^_^A
ベルアルビノ特有の瞳の赤さが、エクリプスによって虹彩全体に広がっているため、非常に透明感のある鮮やかな赤い目をしています。
斑紋部分はラプターより濃くスポット状に残る個体が多いようです。
レオパードゲッコーの種類17、タイフーン
タイフーンはラプターに用いるアルビノをレインウォーターアルビノで作出した品種です。
レーダー同様、相当な根気を要する過程を経て作出されています。
タイフーンは「Typhoon」、つまり台風の事で、レインウォーターアルビノを使ったコンボ品種には「rainwater」(雨水)を元にしているのか、天候にちなんだネーミングがよく使われています。
レインウォーターアルビノは体色が淡く明るく、瞳は暗いワインレッドになるため、タイフーンにもその特徴が良く受け継がれています。
斑紋は残りがちですが、模様そのものが薄く地色に溶け込んだような状態になるため、結果的に体全体が明るく見えます。
そして、エクリプスの影響で瞳の色が目全体(または前半分)に広がるため、濃いワインレッドの目になります。
レオパードゲッコーの種類 まとめ
いかがでしたか?
複合モルフは単一モルフに比べてさらにややこしいことになってますね(;’∀’)
この複合モルフは、まだまだ種類がありますので、いずれご紹介できればと思います!
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