フロリダドロガメは、アメリカの東南部に生息するトウブドロガメの亜種の1種です。
名前の通り、アメリカのフロリダ州(北部を除く)と狭い範囲に生息するドロガメで、フロリダ州では亀の保護がとても厳しく規制されており、野性個体の採集は禁じられています。
そんなフロリダドロガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます♪
その他のドロガメの種類はこちらを参考にしてください。
フロリダドロガメの特徴や生態
- 生息地:アメリカのフロリダ州(北部を除く)
- 最大甲長:12.5㎝
- 寿命:30年前後くらい
- 食性:雑食性
- 値段:35,000円くらい~
この画像、可愛いですね♪
トウブドロガメの亜種なので、ほとんど同じですが、フロリダドロガメの特徴や生態をご紹介します!
あっ、もちろん違う部分もありますよ~♬
フロリダドロガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
フロリダドロガメを含む、トウブドロガメと亜種は、背中の甲羅(背甲)の形がドーム状に盛り上がっていて、上から見たシルエットは卵型をしています。
背甲のフチの甲板である縁甲板は鋸状には尖っておらず、背甲の色は黄褐色や暗黄色、暗褐色や黒になります。
お腹側の甲羅(腹甲)はやや大き目で、腹甲の左右の肛甲板の間にはわずかに切れ込みがありますが、切れ込みがハッキリしない個体もいます。
ハコガメのように蝶番は発達していますが、腹甲を折り曲げても若干隙間が出ます。
腹甲の色は淡黄色や褐色で、各甲板のつなぎ目であるシームの周辺は暗色になります。
頭の大きさは中くらいで、吻端はやや突出して上顎の先端は鉤状に尖っています。
指の間には水かきが発達しており、首もとや手足、尾の色は灰色、暗黄色、暗褐色をしています。
オスの成体は腹甲がハッキリとへこみがあり、左右の肛甲板の間の切れ込みが深めで、大腿部や脛には大きなウロコが並び、尾の先端には鉤状の大きなウロコがあります。
脛に大型のウロコって、人間で言うとすね毛?( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
そんなイメージしちゃいました(笑)
話それましたが、オスはさらに前足の爪が伸長して湾曲しています。
メスはオスとは逆に腹甲が平坦で、左右の肛甲板の間の切れ込みが不明瞭かとても浅めに入っています。
フロリダドロガメ特有の特徴としては、背甲と腹甲の間の「橋」という部分が細く、頭部の色は黄色や黄褐色に、暗色の斑紋が虫食い状に入る個体もいます。
孵化直後のベビーちゃんは、甲長が2~2.7㎝くらいで、腹甲の色が赤みのある橙色をしており、背甲の中心部分、人間で言うと背骨あたりにある椎甲板とその両脇にある肋甲板に、やや筋状に盛り上がり(キール)がありますが、成長するに従い消えていきます。
フロリダドロガメの生態
フロリダドロガメは、流れが穏やかな比較的小規模な川や池、沼、湿原などの底質が泥や腐植質でやや水深が浅い場所を好んで生活しています。
水場の周りの陸場で活動したり陸伝いに水場を移動し、降雨時、降雨後には陸を長距離移動したり、意外とアグレッシブです。
基本的には昼行性ですが、夏季は降雨後のやや薄暗い状態や、明け方や夕暮れ時に活発に行動する傾向が強くなります。
ドロガメ属の仲間の中では、フロリダドロガメはあまり日光浴を行いません。
全ての地域ではありませんが、多くの生息地では夏季や冬季に陸の落ち葉や倒木の下、岩の下、他の動物の使わなくなった巣穴、浅い水中などに隠れて休眠します。
食性は雑食性で、昆虫類や甲殻類、貝類、ミミズ、両生類やその幼生、動物の死骸、植物の葉、果実、水生植物、藻類などを食べています。
採食は、陸でも水中でも行います。
幼体時は動物食傾向が強いですが、成長するに従い植物質が増えていきます。
繁殖形態は卵生で、水辺の砂地、赤土、落ち葉や木の枝などが積もった開けた場所に10㎝前後くらいの穴を掘って、2~9月に1回につき1~9個、平均で3~5個ほどの卵を3回以上に分けて産卵します。
卵は約100日ほどで孵化し、8,9月に孵化した個体はそのまま地表に現れますが、10月以降に孵化した幼体は地中で越冬してから翌年の春頃に地表に現れることもあります。
フロリダドロガメの流通
フロリダドロガメの生息地であるアメリカのフロリダ州では、カメの保護がとても厳しく、フロリダドロガメの野性の個体の採集は禁止されているので、流通量が他の亜種に比べてとても少なくなっています。
さらに、頭部の斑紋が美しいと認識されているので、他のトウブドロガメの亜種よりも比較的高価でした。
ですが、近年は国内繁殖個体(CB個体)も流通していますので、価格は落ち着いてきたかな~と感じます。
フロリダドロガメの飼育や餌
こちらの画像は多分、トウブドロガメの亜種の1つのミシシッピドロガメかと思います~(;’∀’)
フロリダドロガメの飼育環境
フロリダドロガメの飼育に必要な道具はこちら。
- 水槽
- 紫外線ライト
- 保温器具
- 底砂(床材)
- ろ過フィルター
- 水温計
- 陸場
- バスキングライト
ほぼほぼミスジドロガメと同じなので、詳しくはそちらを参考にしていただいて、ここではフロリダドロガメに適したポイントを説明していきます。
ます水槽は、最終的に60㎝幅の水槽でOK。
まだベビーのうちはもっと小さい水槽にしたほうが水温管理がしやすいし、水の交換も楽になります。
保温器具は水温を26℃くらいに保つためには必要になります。
紫外線ライトはそんなに強くないもので大丈夫です。
ろ過フィルターも水深を深くすると、水量が増えますので交換も大変ですし、水質の悪化はカメちゃんにはNGなので、こちらも必ず必要になります。
床材(底砂)ですが、敷かなくても大丈夫です。
口に入らないほどの大きさの小石などを入れてあげると、カメちゃんが落ち着くみたいです。
ですが、水質管理やお掃除などのメンテを考えると、ないほうが楽(笑)
水槽内のレイアウトは、水場を広く取り、必ず狭くてもいいので陸場を設けましょう!
水深は飼い始めの頃やベビー時は、水深を体の半分くらいにして、徐々に水深を深くして馴らしていきます。
水深は深いところと浅い場所を作ってあげるとよりGOOD!
そうなると床材必要~。
水温計は、水温をチェックするために必要。
そしてバスキングライトですが、フロリダドロガメはあまり日光浴を行わないので、必須ではありませんが、個体差もありますので気になる方は飼い始めの頃に使ってみて、バスキング(日光浴)しないようなら、取り外したりすることをオススメします。
その他の詳細はこちらを参考にしてみてください。
フロリダドロガメの餌
フロリダドロガメは雑食性。
ですが、水棲ガメ専用の人工フードをメインに与えてOK!
水中で与える場合は必ず沈下性のタイプを選びましょう。
フロリダドロガメは陸でも採食をしますので、たまに野菜や果実などを与えてもいいですね♪
あっ、果実は与え過ぎは肥満になりますので注意です。
その他には、副菜的に巻貝やザリガニ、小魚なども与えると喜ばれますよ♪
餌についてはこちらも是非参考にしてみてください。
そして、ここでは関係ないかもですが、爬虫類に興味ある方は読むべし!!!というマンガがありまして(笑)
爬虫類が好きな方は既にご存知かと思いますが、知らなかった方は是非読んで欲しい!!!
面白いので、まだ知らない方は是非読んでみて!!!
私はかさばるのでいつもkindleなどの電子書籍を購入してます~。
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フロリダドロガメのまとめ
いかがでしたか?
小型のカメちゃんなので、最終的にも60㎝ほどの水槽で飼育が出来ますので、初心者にも飼いやすいのかな~と思います。
もし飼育する機会がありましたら、終生可愛がってあげてください♬
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