皆さんは目から血を飛ばすトカゲはご存知ですか?
それがサバクツノトカゲなんです。
本当にそんなトカゲいるの?な~んて思っちゃいますが、本当なんです( ゚Д゚)
今回はそんなサバクツノトカゲの特徴や生態、飼育についてご紹介いたします♪
サバクツノトカゲの特徴や生態
- 【昼行性】【地上棲】
- 生息地:アメリカ合衆国西部(アイダホ州とオレゴン州の南部~カリフォルニア州とアリゾナ州)、メキシコ北西部(バハカリフォルニア州とソノラ州)
- 大きさ:7~13㎝
- 寿命:5~10年
- 値段:1万円前後ほど
画像を見ると、ちょっとぽってりとした体が可愛らしいですね♬
これからサバクツノトカゲの特徴や生態についてご紹介していきます!
サバクツノトカゲの特徴
サバクツノトカゲは、やや平たい体にポテッとした胴体で鼻ぺちゃなお顔なので、角のあるカエル「Horned toad」とも呼ばれるそうです。
サバクツノトカゲは額あたりに大きな角が2本あり、この角は根元で接していないのが特徴です。
頭部や体にトゲ状の突起があり、なにやらこの角で種類を区別できるとか。
ですが、同様の角の生え方をしている種類もいるので、サバクツノトカゲと判断するポイントにするには弱いです。
角以外で判断するには、体側の背部と腹部の境にあるフリル上の鱗列が1列であること。
他種にはこれがないか2~3列です。
体色は灰褐色に黒色の斑紋が不規則に入り、黄褐色や赤褐色の小さな斑が入り混じります。
体色は個体差が大きく様々です。
この体色や模様が周囲の地形に擬態する効果があります。
これは見た目が似ているモロクトカゲと同じですね♪
モロクトカゲについてはこちらを参考にしてください。
そしてサバクツノトカゲはぽってりとした体に似合わず、尾が細くて幅広になっています。
吻端は丸くて、鼻ぺちゃなところが可愛らしいです♬
サバクツノトカゲの生態
サバクツノトカゲは乾燥した環境に生息し、比較的標高の低い場所に分布しています。
ほとんど砂漠のような乾燥地帯に適応した草本類が生えているような場所で姿が見られます。
昼行性で岩場などで日光浴をする姿が見られますが、基本的には朝~午前中、夕方に活発に活動しています。
暑すぎる時間帯は日陰になるような場所で休んでいます。
ですが、夜間も行動するんだとか( ゚Д゚)
意外とアグレッシブ~!
食性は昆虫食性で、モロクトカゲ同様に特にアリを多く食べるそうです。
何やら200個体以上のサバクツノトカゲの胃内容物を調査したら、m食べている餌の重さの約50%がありだとわかったそうです。
ですが、モロクトカゲと比べると、アリ以外にも小さな甲虫類も食べていて、さらに少量ですが水分の多い果実も食べることが分かっています。
昆虫食性のすごく強い雑食性と言ってもいいのかな?
繁殖形態は卵生で、自然下では4~5月に1回に2~16個の卵を1年で2回産みます。
卵は50~60日ほどで孵化。
サバクツノトカゲは目から血を飛ばす?!
冒頭でもお伝えしましたが、サバクツノトカゲは自分の身を守るための最終手段として、敵に襲われると体を膨らませて威嚇し、目から悪臭のする血を1m以上噴射させます。
この「血」は、血液のような液体ではなく、サバクツノトカゲの本当の血液なんです!
しかもですよ!!!
1度に噴射する血液の量はなんと、体内の血液の三分の一にもなるんです( ゚Д゚)
かなり命削ってます………。
かなり心配になりますが、そこはご安心を。
ちょっとぐったりとしてしまいますが。、数日休めば血液は回復するそうです。
この回復期間に敵に襲われなければ大丈夫だよね………………….。
そんな血ですが、どうやって噴射しているかと申しますと、首の筋肉で血の流れを止めて、目の周りに血液をため、目の端にある管から一気に噴射!!!
飛距離は最長で1,8mなんだとか!!!!!
実は、この血は普通の血とは違いまして、この血には外敵となる犬やコヨーテが嫌がる悪臭を放つ成分が含まれているんです。
ツノトカゲが食べているアリの体内にある「蟻酸(ギサン)」という成分から作られる物質で、刺激臭があるそうです。
この血を犬やコヨーテが嫌がる口や鼻、目などの粘膜を狙い噴射。
外しても何度か打つことが出来るそうです。
こうして相手が怯んだ隙に逃げるんですよ~。
凄い自己防衛の手段です( *´艸`)
この自己防衛手段はツノトカゲの仲間のみなんだとか!
そして余談ではありますが、これらの防衛手段を使い果たしてもダメな場合、死んだふりをするそうです。
お腹を見せてひっくり返った状態なんだとか。(;^_^A
かなり無防備で大きな賭けですが、意外と成功率が高いんだって~( *´艸`)
良かった~(笑)
そして可愛い♡
サバクツノトカゲの飼育
これからサバクツノトカゲの飼育についてご紹介しますが、サバクツノトカゲの飼育はと~っても難しく、長期間の飼育の成功例はないそうです(;^_^A
もししいくするなら努力と覚悟の上で!
サバクツノトカゲに適した飼育環境
まずは飼育ケージから。
サバクツノトカゲは小型ですが、60~90㎝幅の底面積が広い飼育ケージが必要です。
それはサバクツノトカゲにストレスを与えないため。
狭い環境はストレスなんだとか。
飼育ケージ内の温度ですが、これ重要。
日光浴する場所=バスキングスポット(ホットスポット)の温度は40℃、低温部のその他の場所の温度は28~30℃(基本温度とも言うかな~)、夜間は21~24℃にし、昼夜の温度差をつけ昼間はケージ内にも温度差を作ります。
この温度を保つために必要なのが、保温器具とバスキングライトです。
さらに昼行性のトカゲなので紫外線を浴びることが必須なので、紫外線を照射するライトも必要。
こちらはおすすめの保温器具。
飼育ケージの温度を見ながら、使ったり使わなかったり。
これらはバスキングスポット(ホットスポット)用ですが、紫外線も照射する一石二鳥なライトです。
飼育ケージが広い場合は、もう一つ紫外線ライトを取り付けましょう。
バスキングスポット(ホットスポット)は飼育ケージの左右どちらかに寄せて作ります。
その反対側が低温部の場所になります。
床材は必ず敷きましょう。
サバクツノトカゲには砂系の床材を出来るだけ厚めに敷きます。
こちらはクルミ殻を使用しているので、誤飲しても安心ですし、消臭効果もあります。
捨てるときは燃えるごみとして廃棄出来ます。
床材は、排泄物を見つけたらその周りの砂と一緒にすぐに取り除き、床材が減ってきたらその分足します。
ですが、必ず1~2か月に1回は全ての床材を交換してください。
その時は次いでと言っては何ですが、飼育ケージも綺麗に清掃しましょう。
床材を定期的に交換しないと、虫が湧いてきたり(ダニ~!)しますよ~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そしてバスキングスポット(ホットスポット)にはレンガや岩、流木などを設置し、低温部にはシェルターを設置します。
バスキングスポット(ホットスポット)にそれらを置くのは、そこに登って日光浴できるようにするためで、それらが熱を吸収してお腹からも体を温めてくれる効果もあります。
低温部のシェルターは日陰を作って、安心して身を隠せる場所を作るためです♬
さらにケージ内には水入れも設置。
水は毎日取り換えましょう。
飼育ケージ内の温度をチェックするには温度計も必要。
これを、バスキングスポット(ホットスポット)と低温部にそれぞれ取り付けます。
なので2つ必要!
さらにさらに、温度管理を便利にしてくれる、爬虫類専用のサーモスタットも必要。
こちらより簡易でお値段も安めなのもありますが、こちらはタイマー機能あるのでかなり便利。
トカゲの基本的な飼育についても参考にすることをオススメします。
サバクツノトカゲの餌
生態のところで、主にアリを食べると言いましたが、飼育下でアリを与えるのは難しい(;^_^A
ですが、サバクツノトカゲはコオロギでお代用できるそうです。
コオロギの大きさはもちろん小さいタイプにしましょ~。
ピンセットでつまんで顔の前で揺らしたりすると、反応して食いついてくれます。
ピンセットで食べてくれれば、生餌じゃなくても食べてくれる可能性があります。
生餌じゃなくても食べてくれたら、餌の管理が楽です!
給餌頻度はあくまで目安ですが、幼体なら毎日食べるだけ与え、アダルトになったら2日1回、腹八分くらい与えます。
腹八分は自分で観察して決めましょう。
自然下では果実も食べるので、試しに与えてみるのもいいです。
食べるようなら、たまに、少量をおやつ程度に与えましょう。
そして餌昆虫には爬虫類専用のカルシウム剤をまぶして与えてください♪
餌やカルシウム剤についてはこちらを参考にしてください。
サバクツノトカゲのまとめ
いかがでしたか~???
サバクツノトカゲはモロクトカゲと似ていると言われますが、飼育環境も同じで大丈夫なようですし、餌も似てますが、見た目は頭部分だけだったりします(笑)
とにかく生きることに一生懸命さが伝わる健気なツノトカゲですね♪
もし飼育する機会があれば、難しいですが一生懸命お世話してあげて欲しいです!
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