水辺に棲むヌマガメ科の仲間はヌマガメ亜科とアミメガメ亜科に分かれています。
ここではヌマガメ科のカメを13種類厳選してご紹介します。
ここに載っていない種類は以下の記事でご紹介しているので、是非見てね♪
ヌマガメ科ヌマガメ亜科の亀
ヌマガメ科ヌマガメ亜科の亀はさらに、6つの属に分かれています。
ここではそのうちの2つ、ブランディングガメ属とヨーロッパヌマガメ属の亀ちゃんをご紹介します。
カメちゃんのプロフィール欄の情報は、ばらつきがあります~(;’∀’)
ご了承くださいm(__)m
ヌマガメの種類1,ブランディングガメ(ブランディングガメ属)
- 生息地:カナダ、アメリカ合衆国北東部
- 最大甲長:28.4㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:12万円前後~
- 飼育難易度:普通
- 適温:18~27℃
- 水槽の大きさ:90㎝以上
ブランディングガメは本種のみでブランディングガメ属を構成しています。
ヌマガメの仲間のなかでも大きくなる種類のカメちゃんです。身体的特徴は背甲(背中の甲羅)のには黄色の放射状、またはスポット状の模様が入る個体がいます。
ハコガメの仲間同様、腹甲(お腹側の甲羅)には蝶番が付いているので、首を曲げて甲羅の中にしまうことが出来ます。
湿地や池沼、小型河川などに水の綺麗な浅い場所に好んで生息しています。野生下では魚類、貝類、甲殻類、昆虫、両生類も好んで食べて生活しています。
飼育下ではカメ専用の人工フードにも餌付きます。
ヌマガメの種類2、ヨーロッパヌマガメ(ヨーロッパヌマガメ属)
- 生息地:アフリカ北西部、ヨーロッパ(ポルトガル~リトアニア、ギリシャ)、イラン、ロシア
- 最大甲長:23㎝
- 寿命:約30年
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:1~2万円ほど
- 飼育難易度:普通
- 適温:18~27℃
- 水槽の大きさ:60㎝以上
ヨーロッパに幅広く分布しているヌマガメの仲間で、10種類の亜種に分かれています。ですが、特に区別されることなくヨーロッパヌマガメとして流通しています。
ヌマガメ科アミメガメ亜科の亀
こちらは11種類をご紹介します!
ヌマガメの種類3,テキサスクーター(クーターガメ属)
- 生息地:アメリカ合衆国テキサス州
- 最大甲長:33㎝
- 食性:植物食傾向が強い雑食性
- 値段:ペアで3万円ほど
テキサスクーターは、メスの方がオスよりも大きくなり、オスで最大甲長25.3㎝になります。
背甲(背中の甲羅)の色は褐色、緑褐色で各甲板には黄色、淡黄色の網目、または渦巻きの模様がはいります。画像の子は背甲に地味ですがうっすらと渦巻き状の模様が入っていますね♪
腹甲(お腹側の甲羅)の色は黄色一色ですが、シーム(甲板のつなぎ目)に沿うような形で暗色のスジ模様がぼんやりと入りますが、これが消えてしまう個体もいます。
頭や手足、尾などの色は暗褐色、黒の地色に白や淡い黄色のスジ模様が入ります。
目と鼓膜の間には左右に2本ずつ縦じまが入ります。人間で言うと眉間のあたりですかね~。
これらの色彩は、成長するに従い全身にわたり暗い色になる傾向があります。まあ、地味になっちゃうってことですね(笑)
河川やその周辺の水場で生活し、昼行性で倒木や岩などの上で日光浴するのが好きな亀ちゃんです。
ヌマガメの種類4,アミメガメ(アミメガメ属)
- 別名:亜種として(ヒガシアミメガメ、フロリダアミメガメ、ニシアミメガメ)
- 生息地:アメリカ合衆国
- 最大甲長:25㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:約2万円~4万円ほど
- 適温:20~30℃
- 水槽の大きさ:60㎝~120㎝
アミメガメは3亜種に分かれています。それぞれ特徴がありますが、主に背甲の色が淡黄褐色や暗黄色でそこに網目状の模様が入ります。
背甲の綺麗ですが、体の模様やそのコントラストも相まって、とても印象的なカメちゃんです。
生活環境は主に湖や池沼、湿地、水たまりなどの止水域のみに生息しており、水生植物が茂った環境を好みます。
日光浴が好きで野生下では昆虫やクモ、甲殻類、貝類、両生類、その幼生、動物の死骸、植物質などを食べています。幼体時は動物食性ですが、成長するに従い雑食傾向が強くなります。
なかなか機敏で、水中で近づいてきた獲物を首を素早く伸ばして捕食し、水面に落下した獲物も食べるハングリー精神ある亀ちゃんです♬
ヌマガメの種類5,フロリダアカハラガメ(クーターガメ属)
- 別名:フロリダレッドベリー
- 生息地:アメリカ合衆国(ジョージア州南部~フロリダ州)
- 最大甲長:34㎝
- 寿命:15~20年ほど
- 食性:植物食傾向が強い雑食
- 値段:4,000~1万円ほど
フロリダアカハラガメの幼体時はお祭りなどの縁日で見かけるような「ミドリガメ」に似ていますが、緑色っぽい地色に複雑な模様が入っています。
背甲がドーム状になっており、その背甲の形が、アメリカアリゲーターに捕食されにくくする効果があると考えられています。
フロリダアカハラガメの詳細はこちら(後日追加します)
ヌマガメの種類6,キタアカハラガメ(クーターガメ属)
- 別名:ノーザンレッドベリー
- 生息地:アメリカ合衆国北東沿岸部(ニュージャージー州~ノースカロライナ州北部、ウエストバージニア州東部)
- 最大甲長:40㎝
- 食性:雑食性
- 値段:8,000円ほど~
- その他:飼育方法はフロリダアカハラガメを参照
画像がとにかく可愛すぎますよね~♬
キタアカハラガメはフロリダアカハラガメ同様、お腹の甲羅の色がオレンジ色~赤をしており、アカハラガメの仲間の中では最も濃くて鮮やかになると言われています。
面白いのが、この腹甲の色は成長するとともに薄くなるのですが、成体になるとまた色の濃さが復活すると言われています~。
実に興味深いです!
キタアカハラガメは水棲傾向が強くて産卵する時を除いて水場から離れることは珍しいのですが、日光浴が好きな昼行性のカメちゃんです。
野生下では植物や藻類、魚類、両生類の幼生、昆虫、甲殻類、貝類、動物の死骸などを食べ、幼体時は動物食傾向が強い雑食ですが、成長するに従い植物食傾向が強くなります。
ヌマガメの種類7,リバークーター(クーターガメ属)
- 別名:カロライナクーター
- 生息地:アメリカ合衆国南部、メキシコ
- 最大甲長:43.7㎝
- 寿命:約30年
- 食性:植物食傾向が強い雑食
- 値段:1,000~8,000円ほど
- 飼育難易度:初心者向き
- 適温:23~30℃
- 水槽の大きさ:最終的に120㎝以上
リバークーターは「コンキンナリバークーター」「フロリダクーター」「スワニクーター」と3亜種に分かれています。
体の色彩は地味目ですが、模様が美しいカメちゃんです。
リバークーターの詳細はこちら(後日追加します)
ヌマガメの種類8,リオグランデクーター(クーターガメ属)
- 生息地:アメリカ合衆国北西部、メキシコ
- 最大甲長:23.5㎝
- 食性:植物食傾向が強い雑食
- 値段:13,000円前後~
- 飼育難易度:普通
- 適温:22~27℃
- 水槽の大きさ:60㎝以上
画像を見てお分かりの通り、と~っても模様が芸術的で美しいです!私好み(笑)背甲のみだけじゃなく、体の模様もこれまた色味のコントラストと共に模様がいいですね~♬
リオグランデクーターはクーターガメ属のなかでも最小種で、甲長が25㎝を超えることがないと思われるので、最終的な水槽の大きさもそこまで大きくなくて済みますし、とにかく美しい!
ちなみに体の色は成長と共に赤みを帯びてくる個体が多いようで、美しい模様は成体になってもハッキリとした斑紋が残るので、ず~っと模様を楽しめます。
う~ん。やっぱり模様、凄いな(笑)
ヌマガメの種類9,アラバマアカハラガメ(クーターガメ属)
- 生息地:アメリカ合衆国アラバマ州南部の固有種
- 最大甲長:33㎝
- 食性:植物食性
- 値段:1,500~3万円
アラバマアカハラガメはメスの方がオスよりも大きくなり、オスの最大甲長は約30㎝になります。背甲の色は暗黄色~黒になり、黄色やオレンジ色の横縞が入るのが特徴的です。
上の画像の個体もオレンジ色の模様が入っていますね♪
腹甲の色は「アカハラ」という名の通り、赤橙色不明瞭ですが暗色の模様が入る個体もいます。
主に水生植物が茂っている河川や沼、湿地などの水場に生息し、日光浴が好きな昼行性のカメです。野生下では主に「コカナダモ」という植物を食べ、その他に水生植物や藻類なども食べます。
アラバマアカハラガメはアラバマ州とアメリカ合衆国にて法的に保護の対象とされており、学術を目的とした飼育を除いて流通が規制されていますが、残念なことに密猟されることもあります。
保護される前に日本に流通した可能性はありますが、近年は確実な輸入例はないそうです。
ヌマガメの種類10、ペニンシュラクーター(クーターガメ属)
画像がちっさ!!!って思ったよね~(;^_^A
模様が綺麗だから見て欲しくて………….。
- 別名:ペニンスラクーター
- 生息地:アメリカ合衆国のフロリダ半島固有種
- 最大甲長:40.3㎝
- 食性:植物食傾向が強い雑食
- 値段:2,000~7,000円ほど
- 飼育難易度:普通
- 適温:22~27℃
- 水槽の大きさ:120㎝以上
ペニンシュラクーターは、頭部の後方上部にヘアピン状の模様が入るのが特徴的で、クーターガメ属の中でお腹に模様が入らないカメちゃんです。
生息地である現地では、河川や池沼などで生活しており、植物食傾向が強いので水草や苔、藻類、魚類、両生類の幼生、昆虫、甲殻類などを食べています。
飼育下ではカメ専用の人工フードや野菜を中心に与えると良いです。
ヌマガメの種類11、ニシキガメ(ニシキガメ属)
- 生息地:アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ
- 最大甲長:25㎝
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:2,000円前後~
- 飼育難易度:普通
- 適温:22~27℃
- 水槽の大きさ:60㎝以上
ニシキガメは「セイブニシキガメ」「セスジニシキガメ」「フチドリニシキガメ」「トウブニシキガメ」と4亜種に分かれています。
ちなみに画像の個体はセスジニシキガメです。ちろっと背甲の真ん中あたりに線が入っているのが見えるかと思います~。THE名前の通りです(笑)
ニシキガメの詳細はこちら(後日追加します)
ヌマガメの種類12、キスイガメ(キスイガメ属)
- 生息地:アメリカ合衆国、イギリス(バミューダ島)
- 最大甲長:23.8㎝
- 寿命:25~30年ほど
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:ベビーで5~10万、アダルトで10~20万円ほど
- 飼育難易度:やや難しい
- 適温:24~27℃
- 水槽の大きさ:60㎝以上
キスイガメはなんと7亜種に分かれています。
画像を見ると背甲の色は地味目ですが、模様が美しく、さらに体の色というか模様?がすごく特徴がある亀ちゃんですが、飼育難易度がやや難しいので初心者には無理そうです(;^_^A
キスイガメの詳細はこちら(後日追加します)
ヌマガメの種類まとめ
いや~、ヌマガメって名前だけだと地味~なカメちゃんかと思いませんか?私だけ?
でも色は地味目でも模様が美しかったり、体の模様もハッキリしている種類が多いので意外かもしれませんwww
比較的初心者でも飼育しやすい種類も多く、あまり大きいくならない種類もいますので、とても魅力的ではあります。
でもね、寿命がね。記載してある種類のほとんどがかなり長生きしますから、30年は生きてくれると思って、最後まで面倒見れるかじっくり考えてから飼育してください。
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