名前の通り、黄色味を帯びた甲羅が美しいドロガメの仲間のキイロドロガメ。
比較的ポピュラーな種なので、目にする機会も多いかと思います。
そんなキイロドロガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
その他のドロガメの種類はこちらをご覧ください。
キイロドロガメの特徴や生態
- 生息地:アメリカ(アイオワ州南東部、アリゾナ州南東部、イリノイ州北西部、オクラホマ州、カンザス州、コロラド州東部、テキサス州、ニューメキシコ州、ネブラスカ州西部、ミズーリ州北東部および西部)、メキシコ(コアウイラ州東部、タマウリパス州、チワワ州北部、ヌエボ・レオン州、ベラクルス州北部)
- 最大甲長:16.8㎝
- 寿命:40年ほど
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:25,000円前後くらい~
最大甲長が20㎝以下なので、比較的小型と言ってもいいカメちゃんです。
それではキイロドロガメの特徴や生態、流通などご紹介します!
キイロドロガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
キイロドロガメはさらに4亜種に分かれていますが、こちらは今回は割愛。
メスよりもオスの方が大きくなり、メスの最大甲長は12.8㎝になります。
背中の甲羅(背甲)の形は扁平で、上から見たシルエットは幅の広い卵型をしています。
色は黄色や黄褐色、褐色をしており、甲板のつなぎ目であるシームの周辺は暗色になります。
お腹側の甲羅(腹甲)は大きく、ハコガメ同様に蝶番があり、頭や手足を甲羅にひっこめて蓋をすることが出来ます。
そして、体には臭腺が存在し、外敵に襲われたりすると独特な匂いを発します(;^_^A
どんな臭いか気になりますが、調べてみると水が腐ったような臭いなんだそうです~。
キイロドロガメの頭の大きさはドロガメ属の中では中型で若干扁平で、吻端は突出し、上顎の先端は鉤状に尖っています。
頭部の色は黄褐色や暗黄色、褐色、灰褐色、暗褐色になり、頭部や首には暗色の斑が入る個体もいます。
指の間には水かきが発達し、四肢や尾の色は暗黄色や暗黄褐色をしています。
孵化直後の幼体は背甲に、人間で言うと背骨あたりにある椎甲板にわずかですが筋状に盛り上がり(キール)が存在する個体もいますが、成長するに従いキールは消失します。
幼体の背甲の色は淡黄色や淡黄褐色で、こちらは成長と共に色が暗くなっていきます。
キイロドロガメの生態
主に乾燥した草原や森林、砂漠などがある大きな川の近くの池や沼、湿地、流れの緩やかな小川などの泥底を好んで生活しています。
特に湿地などでは夏に水が枯れてしまう場合もあるので、その時に夏眠を行い、夏季や冬季になると陸地に穴を掘って休眠します。
属内でも陸棲傾向が強く、日光浴をとても好みます。
なんと、数週間にわたって理屈帯に水場を長距離移動することもあるのだとか。
なんともタフな亀ちゃんですね♪
食性は動物食傾向の強い雑食性で、魚類、昆虫類、甲殻類、貝類、両生類、動物の死骸、水生植物、藻類などを食べ、採食は主に水中で行いますが、陸でも行います。
繁殖形態は卵生で、甲羅が水に浸からない程度の浅瀬などで、主に春季に交尾を行いますが、陸上で交尾をした例もあります。
5~8月あたりに日当たりの良い砂地に穴を掘って、1回に1~10個の卵を年に1~2回に分けて産みます。
卵は22~33℃の環境下で94~125日で孵化したという例があります。
発生時の温度によって性別が決まり、24~28℃ではオス、29~31℃でメスになります。
性成熟はオスが甲長8~9㎝(生後5~6年)、メスは甲長8~12.5㎝(生後4~6年)になります。
キイロドロガメの流通
キイロドロガメの流通に関してですが、結論から言うとあまり飼育下繁殖が進んでいないようですが、主な産地であったテキサス州からの輸出が制限されたので、野性個体の流通量は以前より減少し、少しづつ飼育下繁殖個体の流通が増加傾向にあるようです。
残念なことですが、アイオワ州、イリノイ州、ミズーリ州の個体群は、開発による生息地の破壊、水質汚染などによって生息数が激減しています(-_-;)
キイロドロガメの飼育や餌
ほぼミスジドロガメと似た飼育環境になりますので、キイロドロガメに適したポイントをご紹介します。
その他はミスジドロガメを参考にしてください♪
キイロドロガメの飼育環境
飼育するのに必要なアイテムは以下になります。
- 水槽
- バスキングライト、紫外線(UV)ライト
- 保温器具
- フィルター
- 床材(底砂)
- 陸場
- 水温計
- サーモスタット
まずは水槽です。
まだ体が小さいベビー時などは簡易なプラケースなどでOK。
手狭になったら60㎝幅以上のできれば90㎝ほどの水槽で終生飼育が可能です。
飼い始めの頃は、ベビーでもある程度成長していても、水深は体の半分ほどの浅めに設定し、徐々に水深を深くしていきます。
飼育水は水道水を使用する場合はカルキ抜きしてください。
必要ないとの意見もありますが、私は念のためオススメします。
カメ専用のカルキ抜きを使用するとお手軽になりますし、フィルター内や砂底などにバクテリアが含まれているものを使用する時は、水道水は厳禁なので用意しておくといいでしょう。
キイロドロガメは日光浴が大好きなので、水槽内には陸場を設け、そこにバスキングライトを当てます。
日光浴をする場所をバスキングスポットやホットスポットなどと呼びます。
バスキングスポットの温度は35℃くらいまでに設定し、水温は24~28℃を保つようにします。
水温は季節によって保温器具が必要なので、必ず用意しましょう。
その他に紫外線ライトも必須。
床材(砂底)は特に必要はありませんが、口に入らない大きさの小石や底砂を敷いてあげると落ち着くようです。
でも、底砂に餌の食べ残しや排泄物などの汚れが堪りやすいので、水質が悪化しやすいというデメリットもあります。
これはお好みで!
陸場はバスキングスポットになります。
亀の浮島やレンガなどを使って、広くなくても良いので必ず作ってあげましょう。
流木などでスロープを作ってあげるとよりベスト。
流木の形によっては、流木のみでOKかもしれませんね♪
そして半水棲や水棲の亀ちゃんは、水質の悪化にとても敏感で弱いです。
野生個体などは飼育直後に皮膚病にかかりやすい場合があります(;^_^A
水質管理にはろ過フィルターが必須になります。
そして、意外にも攻撃的な面もあり、噛まれないように注意も必要ですよ~♬
フィルターや飼育水の交換などの情報はこちらを参考にしてくださいませ。
ミスジドロガメの記事は後日追加します。
キイロドロガメの餌
動物食傾向の強い雑食性ですが、メインで与える餌は人工フードでOKです。
その際は水棲ガメの沈下性タイプを選ぶようにしましょう!
スティックの大きさの種類がありますので、カメちゃんの大きさに合わせて選びましょう!
その他の餌についてはこちらも参考にしてみて下さい。
キイロドロガメのまとめ
まあ、ほぼほぼミスジドロガメと同じなんですが(;^_^A
似たようなカメちゃんや、カメの基本的な飼育方法など、様々な記事を読んで参考にすることをオススメします。
半水棲、水棲の亀は水温や水質管理をしっかり行うことが重要になりますので、底をちゃんと出来るかどうか、よ~く考えてから飼育するか決めてくださいね♬
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