黒目がちな目に太い特徴的な尾が印象的なレオパードゲッコー。
レオパを飼育してみたい方は、あらかじめヒョウモントカゲモドキの体についても知っておくとあとあと役に立つと思いますので、ここではレオパの体の名称や特徴、幼体と成体の模様の変化、目のモルフについてご紹介いたします!!!
レオパの体の名称と特徴
レオパの体の名称や役割など特徴を知ることで、より深くレオパの事を理解できますので、詳しく解説いたします!
体の名称と特徴1 体表
レオパードゲッコーをはじめ、トカゲモドキの仲間の体表は細かなウロコと粒状の大きなウロコに覆われています。
大きな粒状のウロコは細かなウロコの間に点在して並んでいます。
幼体時よりより粒状のウロコが目立つようになります。
また、レオパードゲッコは他の爬虫類と同じく成長に伴って脱皮を行います。
脱皮は体表が白く濁って浮き上がり、その下に新しい皮膚が形成されます。
古い皮膚は脱皮中に食べてしまうことがほとんど(;^_^A
生態と幼体の模様の違いとは?
レオパードゲッコーは幼体時と成体時の模様が違ってきます。
幼体時は黒と黄色のバンド状の模様を持っていますが、成体に近づくにつれて黒い部分がぼやけて霧散し、代わって小さな黒いスポットが散るようになっていきます。
これは品種によっても異なりますので必ずというわけではありませんが、幼体時と成体時では模様が変わるのが一般的です。
体の名称と特徴2 頭部
レオパは頭部が広く、比較的大き目の餌を食べることが出来ます。
頭部含まれる目などの特徴もご紹介しますね♪
目
近縁なヤモリ科の多種と同じく、縦に長い瞳を持っています。
夜行性なので昼間は針のように細くなっており、夜になると楕円形に広がります。
虹彩の部分は薄いグレーで細かな黒い網目模様が走っています。
瞳や虹彩については品種によって色や形が変化しているものもありますので、後でご紹介します。
まぶた
トカゲモドキの中もの大きな特徴が、このまぶた。
まぶたは目の上下にあって可動させることが出来ます。
休んでいるときは眼を閉じています。
耳孔
レオパに限らず、トカゲ亜科には耳の穴があります。
これが同じ夕鱗目のヘビ亜目との違いの1つでもあります。
奥には人間と同じく鼓膜があり、耳孔の外縁部には小さなトゲ状のウロコが並んでいます。
舌
他のトカゲモドキやヤモリ科の仲間と同じく、舌は太く先端は割れていません。
口の周りについた水滴などを舌で舐めとることが出来ます。
結構長いんですね(笑)
歯
大きな牙などは持っていませんが、細かく鋭い歯を多数持っています。
滅多に人に噛みついたりしませんが、顎の力はそこそこ強いので、いきなり強くつかんだりして身の危険を感じさせたりしないようにしましょう!
声
レオパは定期的に鳴き声を上げたりすることはありませんが、危険を感じた時など口を大きく開け、尾を持ち上げ、それでも相手があ怯まないと「ギャッ」というような音を発することがあります。
成体ではほとんど声を上げませんが、比較的臆病な幼体の時には、霧吹きなどに驚いて声を上げることがあります。
レオパの鳴き声やそのほかのトカゲの鳴き声はこちら
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体の名称と特徴3 わきの下
腋下(わきの下)には目立つ窪みがあります。
「腋下ポケット」と言われ、その存在目的は不明です(;^_^A
中にはこの腋下ポケットが非常に深く目立つ個体もいますが、特別なものではありません。
また、わきの下に脂肪の塊がコブのように出ている個体もいますが、これは尾に溜まりきらなかった脂肪がわきの下に蓄えられているもので、病気ではなくむしろ栄養状態が良い証拠なのでご安心を!
体の名称と特徴4 指
一般のヤモリ類と違い、トカゲモドキの仲間は指の裏に趾下薄板を持たず、細長い棒状の指をしています。
指先には爪が付いており、爪を引っ掛けて立体的に登ることは出来ますが、壁などの垂直な面やツルツルした素材のものに張り付くことはできません。
体の名称と特徴5 尾
レオパの尾は太く、脂肪を蓄えてさらに太くなります。
野性下では餌が捕れない時にこの尾の脂肪を使って耐えしのぎます。
尾は危険を感じた場合に自らの意思で切断し、切れた尾が相手の注意をひいている間に逃亡することが出来ます。
これを自切(じせつ)といい、トカゲ亜目で比較的よく見られる行動的特徴です。
自切は飼育下でも稀に行うので、尾だけを強く引っ張ったりしないように注意しましょう。
もちろんペットのレオパちゃんに危険!!!と感じさせないように!
切れた後はどうなるのか?
自然と尾は生えてくるのでご安心を。
切れた後に生えてくる尾を再生尾(さいせいお)といい、オリジナルの尾とは形状がやや異なります。
再生尾には粒状のウロコが見られず、表面はなめらかです。
また、長さもオリジナルの尾よりも短い場合が多く、先端は丸みを帯びています。
再生尾の表面にはオリジナルの模様が再現されず、少し違った色調や模様になります。
再生尾は特に健康上の問題があるわけではありませんので、外観上の好みを除けば気にする必要はありません。
体の名称と特徴6 総排泄孔
尾と胴体の付け根にある孔が総排泄孔といい、ここから尿や糞をだします。
生殖を行う時にも総排泄孔が用いられ、オスはヘミペニスをここからだし、メスはオスのヘミペニスをこの部分で受け入れます。
また、産卵の際にはメスの総排泄孔から卵が生み出されます。
画像の画質悪いですが(;^ω^)
①総排泄孔
②前肛孔~総排泄孔の前に小さなボタン状のウロコが字型に並びます。
これを前肛孔といい、オスに見られる特徴です。
個体によってハッキリしていたり、やや不明慮で、よく見ないと他のウロコとあまり見分けがつかない場合があります。
メスには前肛孔がなく、他の部分より目立った鱗の並びはありません。
③クロアカルサック~総排泄孔より尾側にあるふくらみで、2つに並んだようになっています。
これをクロアカルサックと言います。
この中にはヘミペニスがしまわれており、交尾の際に出します。
メスにはクロアカルサックがなく、オスに見られる顕著なふくらみは確認できません。
ただし、メスの中にも総排泄孔の尾側がややふくらみを帯びた個体もいます。
そうした場合でも、オスのように2つのふくらみがくっきりと突出することはなく、全体的に膨らんでいるというように見えます。
レオパはヤモリの仲間ですので、ヤモリの身体的特徴も知っておくといいでしょう。
ヤモリの身体的特徴はこちら
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レオパの目の変異(単一モルフ)
レオパの数ある品種の中には主に目の色合いに変化を示すものもあります。
ここではその目の変異の種類をご紹介いたします!
目の変異1、エクリプス(フルアイ/ハーフアイ)
エクリプスとは「日食あるいは月食」という意味です♬
レオパことヒョウモントカゲモドキの品種の中では珍しい、主に目に特徴が出た品種です。
通常のレオパは明るいグレーの虹彩と猫の目と同じ縦長の瞳を持っています。
ところがエクリプスでは虹彩の色に変化が生じています。
発現の仕方はエクリプスの中でも2種類あり、虹彩全体が瞳と同じ真っ黒に染まるものと、虹彩の前半分くらいだけが半月型に黒く染まるものとがいます。
前者を「フルアイ」または「ソリッドアイ」、後者を「ハーフアイ」または「スネークアイ」と呼びます。
両者は遺伝的には同じモノで、フルアイ同士の交配でもスネークアイは生まれますし、スネークアイ同士での交配でもフルアイは生まれます。
また、片方の目がスネークアイ、もう片方はフルアイという場合もあります。
この発現の仕方は完全にランダムのようです。
ブリーダーによってはフルアイのみを「エクリプス」と呼び、スネークアイの個体と呼び分けている場合もありますが、「エクリプス」の名でどちらも含めいるブリーダーもいて様々(;^_^A
繰り返しますが、遺伝的にはどちらも一緒!
エクリプスは目の変異の他にも、体色の模様を退縮させ、吻端部や手足を白っぽく色抜けさせるなどの表現が同時に出ることがあります。
必ずしもそれらが伴うわけではありませんよ~。
その他にも秘められた表現を持っている可能性はあります!
遺伝的に劣性遺伝することは分かっていますが、他品種との組み合わせなどでまだ研究の余地がある品種のようです。
ちなみにですが、スーパーマックスノーの黒目はエクリプス(フルアイ)の表現と全く同じですが、スーパーマックスノーの黒目はそれ単体で遺伝はせず、スネークアイも生まれないため、全く無関係な遺伝です。
目の変異2、マーブルアイ
マーブルアイはMatt Baronak 氏によって生み出された新しい品種です。
エクリプスとは別な目の変異で、目全体にインクを垂らしたような染みが広がります。
この広がり方は個体差が見られ、全体的に滲んだような色合いの場合もあれば、スプレーしたような細かな点が広がっている場合もあります。
その遺伝の仕方は劣性遺伝とされていますが、まだ未検証との説もあります。
まだまだ分からない部分も多く、これから注目を浴びる品種ともいえます。
レオパの目や体の名称のまとめ
いかがでしたか?
レオパードゲッコーの体の名称や特徴などをご紹介してまいりましたが、
ヤモリの身体的特徴も知ると良いですよ~。
同じ特徴や違う特徴などもあり、勉強になります(笑)
基本的なレオパの寿命などの特徴はこちらをご覧ください♪
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