ここではレオパの主に頭や胴体、尾などの模様の単一モルフの品種をご紹介します♪
中にはラベンダーやブリザードなどの色彩の変異を伴うものも含まれますが、色彩・模様のどちらに分類するかは考え方によりますのでご了承くださいませm(__)m
レオパのモルフ ブリザードなどの色彩と模様の変異タイプ
ここでは色彩と模様の変異どちらにも当てはまるモルフの種類をご紹介していきます♪
ブリザード
ブリザードは次にご紹介するマーフィーパターンレスより数年後に Prehistoric Pets 社によって作られた品種で、外観はマーフィーパターンレスに似ているものの、その色味はずっと白っぽく、リューシスティック(白化)というならこちらのほうが近いと思えるほど。
ただし、純粋な意味では異なるのでリューシスティックとは呼ばれていませんのでご注意を。
ブリザードはマーフィーパターンレスとは異なり、幼体時から斑紋はなく完全に無斑です。
目の上の部分は眼球が透けて青っぽく見えます。
体色は、幼体時から亜成体にかけては白が強く、成体に近づくにつれてやや黄色味やピンク色を帯びたりします。
個体によってはベージュがかったものやグレーっぽいものもあります。
特に色味が暗く、グレーが強い個体を「ミッドナイトブリザード」と呼ぶこともあります。
これは固定された品種ではなく、色合いの程度を表すものです。
また、低温で孵化、飼育すると体色は黒ずみやすいので、意図的に作り出すことも可能です。
一方、体色の黄色味が強い個体は「バナナブリザード」と呼ばれますが、これも個体差あるいは血統差の1つです。
本来の「バナナブリザード」とはブリザードとマーフィーパターンレスの交配によって誕生するコンボ品種の事なのですが、現在この組み合わせでの繁殖はほとんどされておらず、真のバナナブリザードを見かけることは滅多にありません。
ブリザードには個体によって虹彩が真っ黒な「エクリプスアイ」が出ることがあります。
これは品種としてのエクリプスが組み合わさったものではなく、ブリザードの中にランダムに表れる特徴です。
よって遺伝はしません。
このエクリプス状態のブリザードと、スーパーマックスノーブリザード、エクリプスブリザードといったコンボ品種は特徴が同じで、外見だけではほぼ見分けがつきません(;’∀’)
エクリプスについてはこちら
レオパの目などヒョウモントカゲモドキの体について詳しくご紹介!
マーフィーパターンレス
マーフィーパターンレスは1991年ごろに初めて発表された品種で、 Pat Murpfy 氏によって生み出されたためそう呼ばれます。
ヒョウモントカゲモドキの品種の中では比較的古くから存在します。
初期の流通時には「リューシスティック」という名でリリースされ、現在でも日本ではいこの品種名のほうが通りが良いと思われます。
しかし、Leucistic とは「白化」のことで、全身が純白へと色変わりした状態をさします。
やや近い外観ではありますが、意味合いが異なるので近年ではこの呼び名を避け、「マーフィーパターンレス」の品種名を使うようになってきています。
品種としての特徴は、全身の斑紋が消失しており、色調は薄黄色からクリーム色、肌色、あるいは薄茶からグレーのような体色です。
黒いスポットは頭から尾の先まで一切入らず、完全に無地。
孵化直後の幼体時にのみ薄い不規則な模様のようなものがありますが、すぐに消失します。
マーフィーパターンレスは尾の先がよれたようにわずかに曲がっている個体が多いですが、個体の健康面などには一切影響がありません。
近年ではこの特徴を取り除いた個体も見かけるようになりました。
ラベンダー
ラベンダーは固定された品種ではなく、背の暗色部分がラベンダー色をしている個体を指します。
ハイイエローやタンジェリンなど黒い色素が退縮する品種では、幼体時の暗色バンドが消えてその部分がスポットの集まりになる時期に、バンド部分の跡がラベンダー色に染まることが多くあります。
通常この色味は、亜成体時期にだけ見られ、成体になると地の黄色に溶け込んでしまうことが多いのですが、時折成体でもバンド模様の痕跡がラベンダー色に残ったままの個体がいます。
そうしたものを「ラベンダー」と呼びます。
ストライプやリバーストライプでは暗色部がバンド模様ではなくストライプ状なので、ラベンダー色もストライプ柄に表れます。
こうした場合は「ラベンダーストライプ」と呼ばれます。
固定化された品種ではありませんが、成体でもラベンダーが残る、またはその色味がより強くなる個体を目指して血統交配させているブリーダーもいます。
そうした場合、幼体時から「ラベンダー」の名が付けられる事もあります。
ハイイエローやタンジェリンについてはこちら
レオパのモルフ 模様の変異タイプ
こちらは模様の変異のモルフの種類をご紹介していきますよ~♬
面白い模様もあって楽しいです!!!
ストライプ
画像が悪くてすいません(;’∀’)
通常は黒いスポットが横帯、つまりバンド状に固まるレオパードゲッコーですが、ストライプは背の両側に沿って黒いスポットが固まり、背の中央部に残った地色がタテに繋がるものを言います。
アベラントやジャングルの1種ですが、厳密に言う「ストライプ」とは胴体部分も尾の部分も模様がストライプ柄、または乱れた柄に変化したもののみを指します。
ただし、ブリーダーによってはここまで厳密に区別せず、胴のみにストライプ柄が出て、尾はバンド模様の個体でも「ストライプ」と呼ぶことも…………。
亜成体くらいまでは暗色部が目立つため非常にわかりやすいのですが、成体になると暗色部が地色に溶け込んでいくので、斑紋の縁取り部分に沿って黒いスポットが並ぶような感じになります。
ジャングル/アベラント
別名:デザイナーズ
通常では暗色の部分がバンド状に並ぶヒョウモントカゲモドキですが、柄が乱れていたり複雑な模様のようになっているのが「アベラント」または「ジャングル」と呼ばれます。
通常の模様と同じように、幼体時ではよりくっきりと目立ち、成体ではぼんやりとした感じになります。
ジャングルの意味は「密林」、アベラントの意味は「乱れた」になり、ほぼ同じ意味で使用されますが、厳密にはやや異なり、尾のバンドと胴のバンド部分の両方が乱れたものを「ジャングル」、どちらかのみが乱れているのを「アベラント」というようです。
ですが、ここまで厳密に区別しているブリーダーは稀で、通常はどちらか(主にジャングル)が使われます。
ちなみに、背の模様がストライプ状になっているものは、一見すると先述のストライプに見えますが、尾の部分もストライプ状になっているものが本来のストライプです。
尾の部分はバンドのままだと本当はジャングルに属し、そうしたものは「ジャングルストライプ」と呼ばれる場合もあります。
これまたブリーダーによってはそこまで細かく区別していないことも多々あります(-_-;)
このような柄の乱れ方は一定ではなく、同じ柄の固定化も難しいため、個体ごとに模様が異なるという意味を込めて「デザイナーズ」とも呼ばれます。
ちなみにですが、背の暗色部が一部繋がって、取り残された地色部分が円形に見えるものを「サークルバック(円形斑の背中)」と呼んだりします。
特に幼体時で顕著で、何故かマックスノーはこのサークルバック状態になりやすい傾向があります。
ボールドストライプ
ボールドストライプのボールドとは、「Bold 体」という欧文の活字の書体の事を指します。
この書体は太く、くっきりとした字体で、それと同じく黒いくっきりとしたストライプ状の模様が両脇に入るのがボールドストライプです。
非常にメリハリのあるのがこの品種の特徴で、地色の部分には黒いスポットがほとんど散らず、抜けるように明るい黄色と太く黒い模様のコントラストが売りの品種です。
頭部の模様も黒く太いものに変わっており、後頭部を取り巻く冠状の黒いラインと断続的な条線模様になっていることが多いです。
この品種は見た目は同じでも遺伝形態にいくつかタイプがあり、規則的に劣性遺伝する血統と、同血統交配によって形質が強まっていく血統があります。
ただし、どちらの血統にも互換性があり、異なる血統のボールドストライプ同士でもきちんと遺伝が伝わります。
ボールドストライプの中でも模様がストライプ状ではなく乱れた柄になるものは「ボールドジャングル」と呼ばれます。
また、背の中心部に黒い模様が出る「リバースボールドストライプ」も存在します。
バンディット
バンディットはボールドストライプによく似た外観をしている品種で、Ron Tremper 氏による選別交配によって誕生しました。
元となっているのはボールドストライプですが、バンディットの場合は鼻の上に黒いバーがくっきりと入っているのが特徴です。
この鼻の上の黒いバーがちょうどマンガに出てくる泥棒ヒゲのように見えるのが名前の由来です。
バンディット(Bandit)とは英語で「盗賊」や「山賊」を意味する単語。
よく間違えられますが、バンデッド(Banded)ではありませんよ~。
これだと「横縞模様」という意味になってしまいます(;’∀’)
幼体時の帯模様が成体でもくっきり出ている個体を「バンデッド」と表すこともあるので注意してくださいね♪
バンディットは通常のボールドストライプよりもさらにスッキリとした模様を持つ場合が多く、鮮やかなコントラストとキャラクター性のある顔つきが人気です。
バンディットは劣性遺伝や優性遺伝などとは異なり、同血統同士の交配によってより特徴の出た個体が誕生しやすくなります。
このような遺伝の仕方を Polygenetic = ポリジェネティック/多因子遺伝と言います。
親に似た子が生まれるのはこの仕組みによります。
バンディットの血統から生まれていても鼻の上のバーがないものは「バンディットボールド」あるいは単に、「ボールドストライプ」と呼ばれます。
リバーストライプ
リバーストライプはリバース(逆転)の名が示す通り、ストライプの模様がちょうど反転したような形になるモルフの事です。
背の中心部=背骨に沿って暗色の模様がストライプ状に伸び、その両脇は地の黄色になります。
尾の部分はストライプと同じく、中心部に沿って白い条線が走ります。
尾の部分の模様だけではストライプのネガポジ逆転にはならず、同じであるというのは不思議な感じです(;^_^A
リバーストライプはストライプと同様ジャングルやアベラントの一群であるとされますが、一説によると後でご紹介するパターンレスストライプから派生している変異ともされています。
見た目は同じリバーストライプでも、アベラントやジャングルの柄がリバーストライプ型になったものと、パターンレスストライプの柄が広く繋がってリバーストライプ型に見えるものが含まれている可能性があります。私には区別付きませんが( ゚Д゚)
パターンレスストライプ
パターンレスストライプは「パターンレス」とも呼ばれます。
マーフィーパターンレスと関連性があるように感じますが、全く関係のない別の品種です。
パターンレスストライプはそれ単体でほとんど見かけることのない品種です。
特徴は体の模様が退縮している点で、ハイポやスーパーハイポに似ていますが、ラベンダー色の固まったダッシュ模様やドット模様が中央部を中心にいくつか見られます。
由来は血統交配によるもので、ストライプとリバーストライプを交配させると誕生しやすいとされています。
逆に、リバーストライプはこのパターンストライプから派生した品種だという説があります。
いずれにせよ、その出自はあまり詳しく知られていません(;’∀’)
レッドストライプ/ドーサルストライプ
レッドストライプは「ストライプ」と名がついていても、ストライプとは全く起源を別にする品種で、色表現もだいぶ異なります。
レッドストライプはどちらかといえばハイポタンジェリンに近く、全身の黒斑が退縮しており模様を形成しません。
大きな特徴は背骨の上に沿って明るく色抜けした部分があり、その両脇を縁取るように濃い赤からオレンジのストライプが走ることです。
幼体時はこの赤からオレンジのストライプ部分は茶色っぽく、色味が強く出るのは亜成体以降です。
ドーサルストライプは一部のブリーダーが呼んでいる品種であり、あまり一般的ではありませんが、その特徴はほぼレッドストライプと同様で、やはり背の中心に沿って明るく色抜けした部分がストライプのように走ります。
通常のストライプのうち、胴体部分だけにストライプ模様が出るものを、同じく「ドーサルストライプ(ドーサルとは「背筋」の意味)」と呼びますが、それとは別物です。
レッドストライプに見られる明色部の脇を縁取る赤やオレンジが、ドーサルストライプでは見られません。
ただ、これはハイポとハイポタンジェリンの違い程度で、実際はオレンジや赤みの発色具合の差によるものである可能性があります。
ただし、両者が同じ品種であるという検証もされていません(;’∀’)
どちらの品種も同血統交配によって特徴が遺伝していきます。
レオパ「ブリザード」などのモルフまとめ
いかがでしたか?
モルフってやっぱり難しいですね(;’∀’)
私は苦手です(;^_^A
でも色んな模様や柄などがあり、楽しくもあります(∀`*ゞ)エヘヘ
今回は単一モルフのなかでも模様の変異の種類をご紹介しました。
単一モルフには色の変異タイプもありますので、そちらも是非参考にしてみて!
それはこちら
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コメント
ニシアフリカトカゲモドキの画像が紛れ込んでますね
nishiahu様
ご指摘ありがとうございます!
ストライプの画像ですよね?(間違えてたらすいません)
nishiahu様のようなベテランの方にブログを見て頂いたなんて恐縮でございます。
また何か間違いなどございましたら、ご指摘のほどよろしくお願いいたしますm(__)m
コメント、嬉しかったです♬