ニシキマゲクビガメはオーストラリアのマゲクビガメの仲間の中では比較的色彩が美しい亀です。
分類でいうと、ヘビクビガメ科マゲクビガメ属のカメです。
曲頸類のカメでもあり、首を甲羅の中に入れることが出来ず、首を曲げて背甲(背中の甲羅)と腹甲(お腹側の甲羅)の間に収める種類になります。
そんなニシキマゲクビガメの基本情報、特徴や生態、飼育についてご紹介します!
その他のヘビクビガメ科の仲間はこちらをご覧ください。
ヘビクビガメってどんな亀?14種類のヘビクビガメ科の亀をご紹介!
ニシキマゲクビガメの基本情報
- 別名:アルバーティスマゲクビガメ
- 生息地:ニューギニア島南部、オーストラリア北部
- 最大甲長:25.5㎝
- 寿命:約30年
- 食性:動物食傾向の強い雑食性
- 値段:5,000~8万円ほど
ニシキマゲクビガメは美しいと言いましたが、画像の子は地味目ですね(;’∀’)
色彩変異の個体もいたりしますので、美しくないやんけ!!!と思わないで~。
特に幼体が美しいんですよ~。
ニシキマゲクビガメの特徴
通常は背甲(背中の甲羅)の色が黒褐色をしており、目の後ろ側あたりの頭部側面には白~クリーム色の線状の模様が黒褐色の地色に映えて目を惹きます。
個体にもよりますが、背甲には綺麗な赤色の線が入る子もいます。
腹甲(お腹側の甲羅)は個体によってオレンジ色~ピンク色になります。
主に淡水の貝類を主食としているので、老齢の個体になるにつれて貝殻を砕きやすくするため顎を発達させるようで、それによって頭が巨大化する現象が見られます。特にこの現象はオスよりメスのほうが顕著に現れます。
ニシキマゲクビガメの生態
ニシキマゲクビガメはマゲクビガメの中でも唯一オーストラリア以外にも分布するカメで、流れの緩やかの河川や湖沼などで生活しています。
特に水生植物が茂った環境が好きで、主に水中で過ごしますが日光浴も好きな半水棲のカメ(水棲と表現することもある)です。
食性は動物食傾向の強い雑食性で、貝類、魚類やカエル、昆虫類、甲殻類、ミミズ、果実、水草などを食べています。
典型的な半水棲のカメと言えますね~。そういう意味で情報が少ない(;’∀’)
人気のあるカメなので流通も多いです。とにかく活発に泳ぎ回る亀ちゃんです。
ニシキマゲクビガメの飼育
この画像の子は背甲の縁が赤っぽい色をしていますね~♬
綺麗です!
ニシキマゲクビガメの飼育に必要な道具はこちら
- 水槽
- 陸場(レンガや流木など)
- バスキングライト
- 紫外線ライト
- ヒーター
- ろ過フィルター
- サーモスタット
- 温度計
- 水温計
水槽
飼育は比較的容易と言われ、最大でも25㎝ほどにしかならないので初心者にも飼いやすいかと。
まずは飼育する水槽から。
体の大きさに合わせて水槽の大きさを変えていきます。
べビ―の頃は簡易なものでOK!
こちらのようなものから始めて良いかと思います。小さいうちはろ過フィルターは特に使わずこまめに水交換して水槽も清掃すればよいです。
ヒーターは水中ヒーターと水槽の外側から温めるパネルヒーターなど種類がありますが、小さいうちは水深も浅めにしますのでパネルヒータータイプでOKです。(後で紹介します。)
そして最終的には60㎝~90㎝幅の水槽に。活発に泳ぎ回るのでノビノビとした姿を見たいなら大き目の90㎝幅の水槽がオススメです。
なるべくフチがあるガラス製を選ぶと良いです。
陸場
ニシキマゲクビガメは日光浴をします。普段は水中にいることが多いですが、日光浴をして体を乾かし温め紫外線を浴びる必要があります。
陸場にはレンガを積み上げたり流木など使用し、体が載るくらいの広さの陸場を作ってあげます。
バスキングライト・紫外線ライト
ニシキマゲクビガメは日光浴をします。自然下では太陽光で日光浴し体を温め紫外線を浴びます。それを再現してあげるのに必要になります。
爬虫類なので自分で体温調節できませんから温度は大切で、紫外線を浴びることは骨や甲羅を丈夫にするために必要です。これは人間でも同じですね♪
こちらは防滴タイプのバスキングライトです。
このバスキングライトを陸場に照射します。
この陸場(バスキングスポット)の温度は29~32℃になるようにします。甲羅の高さも考慮に入れてライトの設置位置を調整します。
こちらは紫外線ライトです。防滴タイプタイプがありませんので水滴がかからないような位置に設置してください。水滴が付いたらランプが破裂する可能性がありますので注意が必要です。
これらのライトは本体が必要ですので2つ用意してください。
ヒーター
ヒーターは種類があります。
水中に入れるヒーターと水槽の外側から暖めるパネルヒーターです。
ニシキマゲクビガメに必要な水温は20℃を下回らないよう注意して、25~28℃をキープします。
まだ体が小さいうちは水槽も小さく、水深も浅めにしますのでパネルヒーターを使います。
水深は体の半分くらいの高さから始めます。一気に深くすると溺れます!
季節によってはバスキングライトだけで水温が保てるかもしれませんが、念のため準備しておきます。
パネルヒーターは大きさの種類がありますので、水槽の大きさなど考慮して選んでください。
設置場所は水槽の外、底に敷くと良いです。水深が浅いので。
成長と共に徐々に水深を深くしていきます。最終的に水深は甲長くらいになります。首を伸ばして呼吸できる程度。水深が深くなるとパネルヒーターでは水温が保てなくなりますので水中ヒーターを使います。
水槽の大きさに合わせて選びます。90㎝だと220wでよいかと。60㎝だと160wタイプで。
ろ過フィルター
半水棲、水棲のカメは飼育水の水質に敏感です。水質が悪いと体調を崩したりしますのでこまめな水交換が必要になります。
ですが、水槽が大きくなり水量も増えると水交換が大変になります(;’∀’)
交換頻度を少なくするには、水質悪化をなるべく遅らせる必要があり、それにはろ過フィルターを使用します。
ろ過フィルターにも上部式、外部式だのと種類がありますがニシキマゲクビガメには外部式ろ過フィルターがオススメです。
フィルターも水槽の大きさに合わせたタイプを選びましょう。こちらはろ材の交換目安があるのでそれに従って交換します。
その他
その他にも必要な道具があります。
サーモスタットはバスキングライトや紫外線ライトを管理してくれる便利アイテム。
温度計は日光浴する陸場の温度を測るために必要で、水温計も水温を測るために必須。
水中ヒーターにもサーモスタットがありますが、ご紹介した水中ヒーターはサーモスタットが付いているタイプになります。
その他にも大事なことがあったりしますので、こちらも参考にしてください。
餌
ニシキマゲクビガメの餌ですが、人工フードでOK。人工フードを食べてくれない、食いつきが悪いときは人工フードの種類を変えてみたり、小魚や巻貝、エビ、レバー、鶏肉、バナナ、水草なども合わせて与えて徐々に人工フードに馴らしていきます。
餌を与える頻度は、ベビーの頃は毎日食べるだけ与えます。人工フードは亀の大きさに合わせて選んでください。
成体になったら肥満に注意して2日に1回ペースで腹八分目を目安に与えます。
肥満になると病気になるので与え過ぎには注意が必要です。
その他にカメの餌についてはこちらも参考にしてみてください。
亀が餌を食べない原因とは?!対処法をご紹介!【食欲がない亀専用】
ニシキマゲクビガメのまとめ
ニシキマゲクビガメはあまり大きくならないので、飼育しやすいと言われていますが、水槽が大きくなれば水量も増え、水の交換も大変になります。
そして長生きしますから、しっかりと終生飼育ができるのかどうかをしっかりと考えたうえで飼育するかしないかを判断してくださいね♪
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