ジーベンロックナガクビガメはヘビクビガメ科オオナガクビガメ属の仲間です。
なにやらジーベンロックナガクビガメはチリメンナガクビガメと区別されていましたが、この2種は同種であるという考え方が強くなっているそうです。
日本でもポピュラーなナガクビガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
その他のナガクビガメはこちら。
ジーベンロックナガクビガメの特徴や生態
※画像はチリメンナガクビガメです。ジーベンロックナガクビガメの画像がは用意できませんでした。
- 生息地:ニューギニア島南部、トレス海峡諸島
- 甲長:30㎝前後
- 寿命:20年ほど(最大寿命は40年)
- 食性:動物食性(魚類、両生類、昆虫、甲殻類、貝類など)
- 値段:1万ほど
ジーベンロックナガクビガメの特徴
ジーベンロックナガクビガメは頭部が大きく首も太い、そして手足の水かきも大きいので水中生活にとても適した体型をしています。
平均して斑紋はありませんが、まれに不規則な黒色のスジが入ることもあります。
がっしりとしているので、とにかくパワフルな亀ちゃんなので、他種との同居は相手のカメちゃんのストレスになることがありますのでやめたほうが無難化と思います。
って、どんだけヤンチャなの?って感じですね(笑)
ジーベンロックナガクビガメの生態
沼地、小川、小さな流れなどがある場所に生息し、小魚や甲殻類などを食べる完全なる動物食性です。
チリメンナガクビガメは魚類、両生類、昆虫、甲殻類、貝類などを食べますので、本種も同じと推測されます。
参考までにですが、同種として考えられているチリメンナガクビガメは繁殖形態は卵生で、3~9月に12個ほどの卵を年に平均2回に分けて産みます。
オーストラリアの個体群は浅い水中で産卵することもあります。
卵は30℃の環境下で180日で孵化した例が報告されており、オスは3~4年、メスは6~7年で性成熟します。
ちなみにチリメンナガクビガメはアボリジニの間で食用とされていて、休眠中の個体は泥中に埋められて保存食とされているそうです。
流通に関して
ペットとしてもジーベンロックナガクビガメは飼育され日本にも流通しています。
特にジーベンロックナガクビガメの卵を孵化させた個体や野性個体が流通しているそう。
同種と考えられているチリメンナガクビガメはオーストラリアなどにも生息していますが、オーストラリアやパプアニューギニアでは野生動物の輸出を禁止しているのでオーストラリア個体群に限っては過去に輸出された個体から繁殖された個体のみが稀に流通するそうです。
ジーベンロックナガクビガメの飼育
ここからはジーベンロックナガクビガメの飼育に関して説明して行きます!
その他のナガクビガメもこちらを参考にしてください(^^♪
ジーベンロックナガクビガメの飼育環境
ナガクビガメは泳ぎがとても上手な種類なので、活発に泳ぎまわります。
水槽の大きさの目安は、甲長30㎝前後のカメの場合、幅が90㎝以上、奥行きが40㎝以上を参考に飼育します。
たくさん泳いでいる姿を見たいならなるべく大き目の水槽がベストですが、なかなかそんなに大きな水槽は見つからないのが難点です(;^_^A
水槽
大きさは成長に合わせてあげると良いです。最終的にかなり大きな水槽が必要となります。
これくらいの大きさになると、水の重さも出てきますので床の耐荷重を事前に調べておくことをオススメします。床抜けたら大変だから(;’∀’)
ろ過フィルター
シーベンロックナガクビガメはウンチの量が多いので、飼育水が汚れやすいのが難点です(;^_^A
なのでろ過フィルターを設置することをオススメします。
ろ過フィルターにも色々種類がありますが、ジーベンロックナガクビガメの場合は上部式のフィルターが良いかと思います。
上部式フィルターは掃除が簡単で高いろ過力が期待でき、酸素量が多いのが特徴的ですが、音がうるさい水流が強いなどのデメリットもあります。
ジーベンロックナガクビガメは酸素量が多い環境を好みますし、活発なカメちゃんなので水量を強くしたりできるので上部式フィルターはうってつけです。
ろ過フィルターは水槽の大きさに合わせたものをチョイスしましょう!
スポンジ部分は週に1回は掃除してくださいね♪
バスキングライトと紫外線ライト
水槽のレイアウトですが、休憩する場所=陸場を流木やレンガ、浮島などで作ってあげます。陸場は体がのっかる大きさで大丈夫です。体の大きさに合わせてあげてください。
浮島はこちら
陸場は乾燥した場所になり、ジーベンロックナガクビガメが日光浴できる場所であり、体を温める場所でもあります。
陸場の温度は28~30℃になるよう設置します。甲羅の高さも考慮に入れてください。
ご紹介したほかに75Wタイプもありますが、明るさが違うだけで照射場所の温度に差があまりないのでお好みで選びます。水滴が付くと破裂する可能性があるので防滴タイプがオススメです。
紫外線ライトは成体になると必ず必要ではありませんが成長期には必須で、紫外線が足りないと甲羅がゆがんだり体に悪い影響を及ぼします。成体になるとそれほど必要ではないといいましたが、紫外線不足で体調が悪くなったりする可能性もあるので優しいタイプの紫外線ライトを照射してあげてください。
こちらは26Wタイプもありますので成体前にはワット数が高いものを使うなど調整しましょう。そしてこちらは電球だけになりますので、バスキングライトでご紹介したビバリア太陽のように本体のライトが必要になります。
ちなみに紫外線ライトは防滴タイプが見当たらないので、設置には水がかからないよう位置を工夫しましょう!
水温管理のためのヒーター
水温管理もかなり重要になります。ジーベンロックナガクビガメやその他のナガクビガメもそうですが、水温は25~28℃をキープしましょう。
水槽の大きさや飼育水の量に合わせたものを選びます。
その他のアイテムと注意点
脱走の可能性があるので水槽には蓋をしたほうが良いでしょう。結構力が強いのでしっかりと固定することが必要です。
そしてバスキングライトの温度を調整するサーモスタットや温度を測る温度計、水温を測る水温計も必要です。
底砂は必須ではありませんがない方がメンテナンスが楽です。水槽が大きくなると大変ですから(;’∀’)
水深は首を伸ばして呼吸ができるほどでもOKですが、泳ぎ回れるくらいの深さだと活発な姿を見ることが出来ます。幼体時には体の半分くらいの水深から徐々に首を伸ばして呼吸できるくらいまで深くしていきます。
そうしないと溺れてしまい、最悪は死んでしまう可能性もありますので注意!
この他にこちらも参考にしてください。
ジーベンロックナガクビガメの餌
水棲ガメ専用の人工フードをメインでOK。粒の大きさは体の大きさに合わせて選んでください。人工フードのみでは動物食性のジーベンロックナガクビガメには物足りないので乾燥エビや熱帯魚専門店などで売っているメダカや金魚、スジエビなどの生餌も与えると良いでしょう。
人工フードを食べてくれない場合は生餌や乾燥エビなどを与えながら徐々に人工フードに馴れさせていきます。人工フードに馴れてくれれば手間もかからないので楽です(笑)
別に人工フードを与えないといけないということではありませんよ~♬
幼体の頃は成長するために沢山の栄養が必要になりますので、動物食のものを毎日食べるだけ与えます。水棲ガメ専用のフードも少しづつ馴れさせるとよいです。栄養が不足すると甲羅がゆがんだりしてしまい、健康にも影響してしまうので注意が必要です。
水質が若干悪化しやすいですが、生きたメダカを常に入れておくと言う方法もあります。幼体期は金魚だと食べることが出来ないのでメダカを与えますが、上手に食べることが出来ないようであればメダカのヒレを切ったりして捕まえやすくしてあげましょう!
餌を食べなくても生餌を入れておくと安心です。とにかく成長期には空腹にさせないことが大切。
成体になったら給餌の回数を2日に1回に減らしましょう。
ジーベンロックナガクビガメのまとめ
元気に動きウンチもモリモリして、飼育の仕方によってとても楽しめるカメだと思います。
生餌は管理が大変だったりしますが、必ず生餌が必要というわけではありません。
でも生餌を追いかけている可愛い姿を見たいですよね~(笑)
最後までちゃんと飼育できるか、しっかりと考えてから家族としてお迎えしてくださいね♪
コメント