エロンガータリクガメは見た目は地味かもしれませんが、カメ飼育初心者でも比較的飼いやすい種類といえます。
そんなエロンガータリクガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
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エロンガータリクガメの特徴や生態
- 生息地:インド北部、カンボジア、タイ、中国(広西チワン族自治区南部)、ネパール、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー、ラオス
- 最大甲長:36㎝
- 寿命:約25年
- 食性:植物食傾向の強い雑食性
- 値段:約3万円
ビジュアルは少し地味ですが、カメ初心者でも比較的飼いやすい種類といえます。
もし購入する場合は、野性個体(WC個体)の流通が多く、体内に寄生虫を持つ可能性が高いため、なるべく繁殖個体(CB個体)を選ぶようにしましょう。
野性個体の場合はすぐに病院で診てもらったほうがベスト。
そうでなくてもどのペットもそうですよね♪
エロンガータリクガメの特徴や生態
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
エロンガータリクガメは最大甲長が36㎝ですが、飼育下での平均は30㎝ほどになります。
背中の甲羅(背甲)の形はやや扁平で、上から見たシルエットは細長いです。
背甲の色は灰褐色、淡黄色、黄褐色、褐色など幅広く、黒や暗褐色の斑点や斑紋が入る個体もいます。
背甲とお腹側の甲羅(腹甲)のつなぎ目(橋)や腹甲の色は黄色や黄褐色で、左右対称に暗色の斑が入る個体が多いです。
頭の大きさはやや大型で、上顎は鉤状に尖り先端が三叉に分かれています。
額を覆うウロコ(額板)は1枚ですが、不完全ながらも2~3枚に分かれる個体も存在します。
頭部の色は黄白色や黄色、薄黄緑色で、四肢や尾の色は暗黄色や褐色をしています。
エロンガータリクガメの生態
エロンガータリクガメは、サバナ気候や熱帯モンスーン気候の丘陵や低山地にあるやや乾燥した落葉広葉樹林などに生息していますが、竹林や草原などにも生息しています。
雨季、特に雨季の始まりや雨の降った後は活発に行動し、乾季は明け方や夕暮れ後に活発に活動する薄明薄暮性が強くなります。
このため、視力が良くて目が大きい顔をしています。
食性は植物食傾向が強い雑食で、果実や花、茎、根、葉、タケノコ、キノコ類、陸棲の巻貝、動物の死骸などを食べます。
繁殖形態は卵生で、主に乾季から雨季に差し掛かる時期に、オスは鳴き声をあげながらメスに近づき、頚部を上下に振ります。
ヘッドバンキングですね(笑)ロックです(´艸`*)
その後メスに体当たりしたり、噛みついたりを繰り返し、メスが動きを止めると交尾を開始します。
雨季の最中か終わりごろに1回に1~7個、最大9個の卵を年に1~2回に分けて産みます。
年に2回産卵する場合は、産卵の間隔が6~8週間以上空きます。
卵は28~31.5℃の環境下で96~165日で孵化した例があります。
エロンガータリクガメの現状
エロンガータリクガメはサイテスⅡ類に指定されているリクガメです。
サイテスとはこちら
生息地では食用とされることもあります。
そして残念なことに、開発による生息地の破壊や食用、ペット用の乱獲などによって生息数は激減しています(-_-;)
エロンガータリクガメの飼育環境と餌
画像見ると、可愛いですね♪
手足のウロコがなんかかっこいいです。
それではエロンガータリクガメに適した飼育環境と餌についてご紹介していきます!
エロンガータリクガメに適した飼育環境
まずは飼育ケージや水槽選びです。
リクガメの飼育ケージの大きさの目安は体長の5倍以上の横幅と3倍の奥行と2倍以上の高さが理想的と言われていますが、エロンガータリクガメは飼育下で最大30㎝になるとしても、90~120㎝幅の飼育ケージで大丈夫だそうです。
他のリクガメよりも運動量が少ないのかもしれませんね(;’∀’)
極度の乾燥に弱く、乾燥させてしまうと床材に潜ったりシェルターにこもったりして不活発になるので、飼育ケージ内には全身が浸かれるくらいの大きさの水容器や、床材を湿度を保ちやすいものを選ぶなどしましょう。
水入れは、よじ登ったりしたときに容器がひっくり返らないように、スロープを付けるかある程度重さのあるものを選んでください。
水容器に入れる水深は、首を伸ばして呼吸ができる程度の高さか体の半分くらいにし、水は飲み水にもなりますし、水の中で排泄することもありますので、毎日取り換えるだけでなく、水が汚れていたらすぐに交換してください!
水はカルキ抜きした水を30℃くらいに温めてあげると良いですよ~。
カルキ抜きの水は必須!!!
カメ用のカルキ抜きを使用すると楽ですし、カメの健康にもなります♪
床材はヤシガラがオススメです。
ですが、極度の高湿度だと雑菌が繁殖しやすく、体調を崩しやすいので注意が必要です。
通常は排泄物を見つけたら排泄物とその周りの床材を取り除き、何回か繰り返して床材が減ってきたら減った分追加し、1か月に1回は全ての床材を交換し、ケージ内も綺麗に清掃します。
飼育ケージ内の湿度は70%を保つようにします。
その他にも
水容器を設置するだけでも違いますが、湿度が足りない場合は霧吹きなどで、ケージ内の壁面や床材に水分を吹きかけましょう。
1日に1~数回、湿度計で確認しながら回数を調整します。
エロンガータリクガメはあまり日光浴をしないといいましたが、飼育下では日光浴ができる場所=バスキングスポットを作り、そこに当てるバスキングライトを設置し、紫外線ライトも必要になります。
バスキングスポットの温度は、35℃を目安に、それ以外の場所の温度は26~28℃前後に温度を保つようにします。
夜間の温度は20℃を下回らないようにし、25℃前後をキープするようにします。
その他にも、餌入れ、温時計、湿度計または一緒になった温湿度計が必要で、温度計はバスキングスポットとその他の場所(クールスポット)の2か所に必要です。
その他にも飼育に必要なリクガメの基本的な飼育についても参考にしてください。
エロンガータリクガメの餌
エロンガータリクガメの餌は、葉野菜、果実、キノコ類などをメインとしますが、他のリクガメよりもリクガメフードを積極的に与えたほうが良いです。
肥満もNGですから、リクガメフードをメインとして、野菜を添えてあげると良いです。
たまに野菜のみにしたり、変化をつけると飽きがこなくてオススメです。
野菜のみ与える場合は、栄養素が不足しますので、必ずカルシム剤をまぶして与えてください!
果実は糖分が多いので、たま~におやつ程度にあたえ、当て過ぎには注意しましょう!
餌に頻度ですが、幼体時には毎日食べるだけ与え、成体は1日1回、腹八分目で与えます。
カメちゃんは甲羅がありますので、肥満には十分注意しましょう!
その他に餌についてこちらも参考にしてください♬
エロンガータリクガメのまとめ
いかがでしたか?
30㎝ほどには大きくなりますので、飼育ケージなかなり大きくなります。
これを考慮に入れて、飼育するかよく考えて判断してください。
たまに運動させてあげてもいいですね♪
室内散歩でもOK!
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