ヘビクビガメはその名の通り首がヘビのように細くて長く、この長~い首を折り曲げて背甲(背中の甲羅)と腹甲(お腹側の甲羅)の間に隠すという特徴がある亀ちゃんです。
水棲傾向がとても強い亀で、水中では長い首を急に伸ばして獲物をつかまえます。
ヘビクビガメはヘビクビガメ科のヘビです。
ここではヘビクビガメの仲間を14種類をご紹介いたします!
ヘビクビガメの飼育に関しては、マタマタやニシキマゲクビガメの記事を参考にしてください(^^♪
ここでご紹介している以外のヘビクビガメの仲間はこちらを参考にしてください。
ヘビクビガメ科にはどんな種類がいるのか?!
これからヘビクビガメ科の仲間を「属」ごとに分けてご紹介していきます!
「科」だの「属」だのややこしいかもですが、そこは気にしなくていいですよ~♬
ヘビクビガメ科カクレガメ属
カクレガメは1種類の亀のみで形成されています。
ヘビクビガメの種類1,カクレガメ
- 生息地:オーストラリアのMary River(マレー?メアリー?)
- 最大甲長:40.3㎝
- 寿命:10~30年
- 食性:雑食性
- 値段:40万円くらい~
カクレガメはその名の通り?なのか、幼体が発見されてから20年間は生息地が不明で成体も発見されなかったミステリアスな亀です。
成体が発見されたのは1994年だそうです。
カクレガメの詳細はこちら。
ヘビクビガメ科ヒラタヘビクビガメ属
こちらも1種類のみで形成されている属になります。
ヘビクビガメの種類2,ヒラタヘビクビガメ
- 別名:プラテミスヘビクビガメ、プラテミス
- 生息地:ベネズエラ、コロンビア、エクアドル東部、ペルー、ボリビア北部、フランス領ギニアおよびブラジルのオリノコ川からアマゾン川流域
- 最大甲長:18㎝
- 食性:動物食性が強い雑食性
- 値段:1万円前後~
ヘビクビガメ科の亀ちゃん達はみな泳ぎが上手なのですが、ヒラタヘビクビガメはあまり上手ではなく水面に浮かんでいることが多いカメです。そんなところも可愛いですね♬
ヒラタヘビクビガメは、頭部が明色で褐色の地に黒い横のラインの斑紋が背甲に入る「ズアカヒラタヘビクビガメ」と、全身の色が暗色な「セグロヒラタヘビクビガメ」の2種類が存在します。
ズアカヒラタヘビクビガメはガイアナ、コロンビア南部、スリナム、ブラジル北部、フランス領ギアナ、ベネズエラ東部、ボリビア北部のアマゾン川、オリノコ川に生息し、セグロヒラタヘビクビガメはエクアドル、ペルーのアマゾン川水系上流域に生息しています。
魚類、両生類、昆虫類、甲殻類、貝類、水草などを食べる動物食性の強い雑食性です。
ヘビクビガメ科クビカシゲガメ属
こちらも1種類のみで形成されている属になります。
ヘビクビガメの種類3,クビカシゲガメ
- 別名:オーストラリアヌマガメモドキ
- 生息地:オーストラリア西部固有種(パース市郊外んも限られた沼地)
- 最大甲長:14㎝
- 寿命:約50年
- 食性:動物食性(カエルの幼生、昆虫、甲殻類、ミミズなど)
- その他:サイテスⅠ類記載種
クビカシゲガメはサイテスⅠ類に記載されているの亀なので飼育はできません。
生息数が激減しているクビカシゲガメですが、原因は開発や野焼きによる生息地の破壊、水質や水位低下や人為的に移入されたノイヌやアカギツネなどの生き物による捕食。
1893年に発見記載されてから1953年まで発見されなかったため絶滅したと考えられ、1980年代までに2か所の沼地を除いて絶滅しました。
なにやら有名?な話らしいのですが、パースにある保護区は電流が流れている柵で厳重に囲われているのですが、そこから日本人がクビカシゲガメを3頭盗んだという噂があるとのことです。
これ、本当だったら地獄へ落ちろ!!!って感じです。同じ日本人として恥ずかしいです(# ゚Д゚)
ヘビクビガメ科マタマタ属
マタマタって聞いたことあると思います~。こちらも1種類のみで形成されている属になります。
ヘビクビガメの種類4,マタマタ
- 生息地:エクアドル、ガイアナ、コロンビア東部、スリナム、。ブラジル北部、仏領ギアナ、ペルー東部、ボリビア北部
- 最大甲長:44.9㎝
- 寿命:平均10年
- 食性:動物食性
- 値段:3万前後くらい
見た目が怪獣のようで面白いカメです。川の中に沈んでいる落ち葉などに擬態していると思われる形や模様です。
面白いけど、ほとんど動かないんですよね(;’∀’)
水底でジッと動かずに、近くを通る魚などを水丸ごと飲み込んで食べてしまうほど横着?な亀ちゃんなんです(笑)
マタマタの詳細はこちら
ヘビクビガメ科マゲクビガメ属
マゲクビガメ属からは3種類ご紹介します!
ヘビクビガメの種類5,ニシキマゲクビガメ
- 別名:アルバーティスマゲクビガメ
- 生息地:ニューギニア島南部、オーストラリア
- 最大甲長:25.5㎝
- 寿命:約30年
- 食性:動物食性傾向の強い雑食性
- 値段:8万前後~
マゲクビガメ属のなかで唯一オーストラリア以外の地域にも分布するカメです。
和名に「ニシキ」とつく通り模様が美しいカメで、特に幼体時は美しいコントラストが目立ちます。
ニシキマゲクビガメの詳細はこちら。
ヘビクビガメの種類6,マクウォーリーマゲクビガメ
画像が用意できませんでした。すいません(;’∀’)
- 生息地:オーストラリア南東部
- 最大甲長:31㎝
- 食性:雑食性
- 値段:8千円前後~
- その他:気性が荒い個体が多い(でも飼育はしやすい)
マクウォーリーマゲクビガメはなかなかに地味~なビジュアルの亀ちゃんです(;’∀’)
幼体時は上から見ると背甲(背中の甲羅)がほぼ円形をしていますが、成長するとやや横長になります。横長って珍しいですよね~。画像用意できなくてすいません。大人の事情。(お金ないから買えないだけw)
話はそれましたが(笑)
頭の側面はクリーム色~黄色のラインと黄色の斑紋が若干入る程度の亀です。
気性が荒い個体が多いので複数飼育は向いていませんが、基本的に飼育はしやすいそうで、餌も人工フードでもOKです♬
ヘビクビガメの種類7,ヒメマゲクビガメ
こちらも画像が用意できませんでした(;’∀’)
すいません!!!
- 生息地:オーストラリア東部(ニューサウスウェールズ州北部マクレー川とヘイスティング川)
- 甲長:16~20㎝
- 食性:動物食性が強い雑食性
- その他:丈夫で人馴れしやすく飼いやすい、流通はあまりない
とにかく分類や身体的特徴があまりハッキリとしていない種類のようです(;’∀’)
一般的に言われるのが、虹彩はオレンジ色をしていることが特徴らしいです。
情報が少ないのですが、マックォーリーマゲクビガメの亜種ともされるヒメマゲクビガメですが、マックォーリーマゲクビガメとしての生態では、河川の本流や池沼などの色々な水場に生息し、動物食性が強い雑食性であるということ。
丈夫ですし、比較的小さいし、流通はあまりないものの価格は高くない、初心者にも手が出しやすいカメちゃんです♬
ヘビクビガメ科トゲヘビクビガメ属
こちらは4種類ご紹介します!
ヘビクビガメの種類8、トゲモモヘビクビガメ
こちらも画像が用意できませんでした(;’∀’)
すいません!!!
- 生息地:アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア
- 最大甲長:17.5㎝
- 食性:動物食性(魚類、昆虫類、カエルなど)
- 値段:8万円前後~
後ろ足と尾の間にトゲ状のウロコが並ぶのがトゲヘビクビガメ属の共通する特徴ですが、そのなかでも左右1つずトゲ状のウロコが発達するのが特徴のトゲモモヘビクビガメ。
1日の大半の時間を水中で過ごすことが多い水棲傾向が強い亀で、夜間には陸に上がることもあります。
動物食性で生息地では魚や甲殻類、オタマジャクシ、カエルなどを食べますが、人工フードにも餌付いてくれますのでそこは飼育初心者にも楽かなと(笑)
ヘビクビガメの種類9,クロハラヘビクビガメ
- 生息地:ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ
- 最大甲長:17㎝
- 食性:動物食性(魚類、甲殻類、貝類、両生類など)
- 値段:6万前後~
- その他:比較的飼育しやすい
トゲ状の突起が首を覆っているのが特徴のクロハラヘビクビガメは、ヘビクビガメの中で最も小さいカメです。
水草が茂っている流れの緩やかな河川や池沼で私生活しています。
小さめだし、比較的飼育しやすいので初心者でも挑戦しやすいカメですが、見た目の色がちょっと地味かもしれません(;’∀’)
背甲(背中の甲羅)は黒や灰色で腹甲(お腹側の甲羅)の色は黒一色です。
幼体時は腹甲や頭部、四肢の腹面に赤い斑紋が入りますが、成長するに従い消えていきます。
ヘビクビガメの種類10、ブチハラヘビクビガメ
- 生息地:ブラジル中部
- 最大甲長:20㎝
- 食性:動物食性と思われる
- 値段:30万円前後くらい~
- その他:比較的丈夫で飼育しやすいらしい
かなり高価な南米のヘビクビガメちゃんで、あまり流通しません(;’∀’)
背甲(背中の甲羅)に形は扁平気味で暗色の地に各甲板ごとに放射状の模様が入っており、腹甲(お腹側の甲羅)の色は黄色味を帯びてこちらも甲板ごとに斑紋や放射状の模様が入ります。
オオアタマヘビクビガメのように頭部の下側が黄色になるところなどが似ていますが、頭の幅が大きいのか狭いのかで見分けることが出来るそうです。
首には小さいですが突起があるのでオオアタマヘビクビガメよりかは少しゴツイ印象を受けるかもしれません。
流れの緩やかな河川で底床が軟らかくて水性植物が茂っているような場所を好み生活しています。
ヘビクビガメの種類11、オオアタマヘビクビガメ
- 別名:マクロケファーラ
- 生息地:パラグアイ、ボリビア、ブラジル、アルゼンチン
- 最大甲長:23.5㎝
- 食性:動物食性
- 値段:30万前後~
和名に「オオアタマ」とついている通り頭の幅が広くて、メスが特に頭部が大きくなる個体が多いようです。頭の色は背面部分が暗めで下部分の顎は黄色~オレンジ色に黒い斑紋が入ります。
背甲(背中の甲羅)の色は暗褐色~黒褐色ですが、ごく稀に明るめな褐色の個体も存在し、斑紋などはありません。腹甲(お腹側の甲羅)は幅が広くて黄色をしており、各甲板のつなぎ目に沿って黒い斑紋が入ります。
池沼、湿地などの緩やかな流れの水路などで生活し、食性は動物食性で貝類を特に多く食べていると考えられています。
ヘビクビガメ科カブトガメ属
こちらからは2種類ご紹介します!
ヘビクビガメの種類12、ノコヘリカブトガメ
- 生息地:オーストラリアのクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ノーザンテリトリー北部および東部
- 最大甲長:28㎝
- 食性:動物食性が強い雑食性
- 値段:60万円前後
- その他:日本での流通は少ない
ノコヘリカブトガメはオーストラリア北部に生息する、カブトガメ属の仲間です。このカブトガメ属はオーストラリアを中心に生息しており、「カブト」と名がつくとおり、頭部を覆っている1枚の大きなウロコが、まるで兜をかぶっているかのように見えるため付けられたそうです。
画像にもよりますが、この頭部の大きなウロコですがズラっぽかったり、小さな帽子かぶってるようでもあり、とにかく可愛いです(笑)
池沼や河川などに生息していますが、大きな河川などの生息数は少ないようです。
動物食性ですが、特に建立類を好むようで貝類などの軟体動物はほぼ食べていないそうです。
ヘビクビガメの種類13、ニューギニアカブトガメ
- 生息地:ニューギニア
- 甲長:約20㎝
- 寿命:10年以上
- 食性:動物食傾向が強い雑食性
- 値段:1万円前後~
ニューギニアカブトガメは上から見ると甲羅が円形で黒褐色、灰褐色、明褐色それぞれ一色といった感じで斑紋などは特にありません。
顎から首にかけて白くて腹甲も白~クリームの一色です。外見はやや地味ですし特に人気のある種類ではありませんが、人に馴れやすく飼育しやすいので初心者におススメではあります。
つぶらな瞳と頭部の兜のような大きなウロコがたまらなく可愛い種類でもありますよ~♬
ヘビクビガメ科ナンベイヘビクビガメ属
こちらからは1種類ご紹介します!
ヘビクビガメの種類14、ギザミネヘビクビガメ
- 別名:アルゼンチンヘビクビガメ、南米ヘビクビガメ
- 生息地:南米(ブラジル南東部、パラグアイ東部、アルゼンチン北東部、ウルグアイ)
- 最大甲長:30㎝
- 食性:動物食性(昆虫類、甲殻類、魚類、貝類など)
- 値段:3万円前後~
名前の由来に関係しますが、背甲(背中の甲羅)には筋状の盛り上がりがあってギザギザした山のようになります。ですが、野性の個体はこの盛り上がりが摩耗することもあります。
首はもちろん長くて、首の後ろ側(背面)にはトゲ状の突起があり、下あごから首の側面にかけては黄色のスジ模様が入ります。
ヘビクビガメのまとめ
いかがでしたか?あれもこれもと、ご紹介したくて仕方なかったのですが、飼育に関してはマタマタやニシキマゲクビガメの記事で詳しくご紹介することにしました~。
ヘビクビガメというからにはヘビのように細く長い首を持つ亀ではありますが、それぞれ色んな特徴があって、それがまた魅力ですよね~♬
比較的小型の種類もいますので、飼育する時は水槽の大きさがまだ選べる程度の大きさなので助かりますが、水棲、半水棲なので水量が多いですから、水の交換、水槽の清掃、などなど手間もかなりかかりますのでそこらへんも考慮して飼育するか判断して欲しいです!
長生きしますしね~。
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