フトアゴヒゲトカゲは爬虫類飼育初心者にもオススメなトカゲの仲間です。
と~っても可愛らしいので是非しっかりと飼育の仕方を覚えてフトアゴちゃんをお迎えしてください♪
ここではフトアゴちゃんを迎える準備から育てるコツ、購入時のチェックポイント、必要な飼育道具をご紹介していきます!
フトアゴヒゲトカゲの特徴や魅力についてはこちら
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フトアゴヒゲトカゲの飼育 準備編
ここではフトアゴちゃんを迎える準備と購入時の注意点などご紹介!
フトアゴを迎える準備
フトアゴちゃんを迎え入れるときはしっかりとした準備が必要です。
ショップにお気に入りの子がいたらスタッフさんにそのことを伝えれば取り置きしてくれる場合もあります。
そして大事なのが購入前に次の事をチェックしましょう!
- 飼育に必要な道具をそろえる
- 飼育ケージを置く場所を決め、昼と夜の室温を調べておく
必要な道具類はのちに紹介しますね♪
飼育ケージを置く場所ですが、直射日光の当たる場所は温度変化が激しいのでNG。
直射日光が当たらず温度変化が少なく、風通しのいい場所が必要です。
昼と夜の室温を事前に調べて、飼育時の温度管理に役立てましょう!
というか、フトアゴちゃんを迎える前から飼育ケージなどの生活スペースを整えておきましょう!
全ての道具をセットし、照明やバスキングライト、保温器具などチェックし点灯し、飼育ケージ内の温度を調節しておきましょう!
あっ、湿度もね!!!
飼育ケージは床に直接置くよりも台などの上に置くとフトアゴが落ち着きやすいです。
爬虫類は上から見下ろされることを嫌いますので注意しましょう。
購入時の注意点
購入時には、フトアゴをよく観察しましょう。
どうしてもこの子!!!という個体がいない場合は、スタッフに相談して健康な個体を選んでもらうのも一つの手です。
ベビーが複数いるようなら、その中で一番威張っている個体、例えばバスキングランプの下に陣取っているような個体がオススメなんだとか。
ベビーの頃は複数で飼育していると、けんかやケガなどで、尾や指を欠損しやすい傾向があります。
一度欠損した部位は再生しません。
でもそれもその子の個性です。
生活に支障がなく、あなたが気に入ったのなら是非家族としてお迎えしてあげて!
そして爬虫類を購入する際には、購入者が確認書に氏名や住所を記入することになっています。
- 購入時のチェックポイント
- グッタリしていないか?力なく床に伏せている個体は避ける
- くぼんでいる個体や目やにが付いている個体は避ける
- 皮膚に異常はないか?腫瘍がある個体は避ける
- 指や尾が欠損していないか?欠損した指や尾は再生しないので注意
- 痩せていないか?餌をしっかりと食べているかスタッフに確認し、餌の種類も聞いておきましょう!
購入時のチェックポイントですが、初めて爬虫類を飼育する方は指や尾の欠損以外は守ったほうが良いでしょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育環境と必要な道具
フトアゴちゃんに適した飼育環境と必要な道具を紹介していきます!
私がオススメするアイテムも参考にしてね♪
1、飼育ケージ
まずはフトアゴちゃんの家が必要になります。
魚を飼う水槽などでも良いのですが、やはり爬虫類専用のものがおすすめ。
温度管理がしやすい、専用器具がセットしやすい、ケージ全面が開閉できて掃除が楽などのメリットが多いのが特徴です。
フトアゴちゃんのアダルトになると全長50㎝ほどになりますので、飼育ケージ幅は90㎝以上のものにしましょう!
フトアゴちゃんを購入するときにショップのスタッフさんに飼育ケージの大きさを聞くと、「60㎝幅でも大丈夫ですよ!!!」と言うかもしれません。
ですが、実際に飼育している方たちは60㎝じゃ小さいと感じているようです。
お金に余裕があるなら個体の大きさに合わせ飼育ケージも大きいものに買い替えたりしても良いかもしれませんが、それだと勿体ないので最初から大き目のほうが経済的!
2、紫外線照明
フトアゴちゃんは昼に活動して夜は寝る昼行性のトカゲ。
昼行性の爬虫類は、日光からの紫外線(UV)を浴びて健康に役立てています。
紫外線は波長によって特徴が異なり、爬虫類ではUVAとUVBが健康維持の為にかなり重要視されています。
野性下では日光をあぶることが出来ますが、飼育下ではそれは難しい(;’∀’)
ということで、飼育ケージ内に紫外線照明を当てて日光を演出してあげるんです!
- UVA:脱皮を促したり、食欲の増加に役立ちます。新陳代謝を活発にします。
- UVB:骨の形成に役立ちます。体内でカルシウムの吸収を助けるビタミンD₃を作ります。
紫外線の照射がフトアゴちゃんにとって大事だということはご理解いただけたかと思います。
紫外線照明は太陽の代わりで、紫外線照射とともに飼育ケージ内を明るく照らす意味もあります。
点灯時間は日中だけにしましょう。
紫外線を照射する器具は、爬虫類専用のものが販売されています。
蛍光管タイプのものや電球ソケットタイプ、メタルハライドランプなど種類があります。
最も一般的なのが蛍光管タイプで、比較的安価で入手できますが寿命は短め(;^ω^)
半年に1度の交換が推奨されています。
電球ソケットタイプは、小型ケージに向いており、大型ケージには複数個は必要。
メタルハライドランプは高価ですが、バスキング効果のあるものもあり、飼育スタイルによっては利用効果があると思います。
3、保温器具
爬虫類は変温動物なので周囲の温度変化によって自らの体温も変化します。
フトアゴは日中活動する昼行性で、活発に活動するためには日光浴により、十分に体温を上げる必要があります。
上で解説した紫外線照明とは別に、飼育時には体温を上げるための保温器具が必要になります。
それをバスキングライトと言います。
それとは別に飼育ケージ内全体を暖めるために、全体用の保温器具も必要です。
現在は性能の良い保温器具や、温度管理ができるサーモスタットと言う器具がありますので、これらを上手に活用しましょう!
保温器具は2種類必要ですが、飼育ケージ内でどのように設置すればよいのか迷うかもしれません。
飼育ケージ内全体を暖める保温器具は電球ソケットタイプとパネルヒータータイプが代表的。
バスキングライトは飼育ケージ内の左右どちらかにセット。
反対側に全体用の保温器具をセットするか、天井が金網状になっている飼育ケージなら天井に取り付けるパネルヒーターを反対側の天井部分にセットします。
バスキングライトは左右どちらかに寄せて、日向ぼっこ用の場所も同じように端っこに作るとベスト!
パネルヒーターは飼育ケージの外側の下に置いたり側面に貼り付けたりするタイプもありますよ~。
バスキングライトの下にバスキングスポットを作りますが、ここにはフトアゴちゃんが休める岩などを置きます。
さらにこのスポットの下には先ほど説明した下に置くタイプのパネルヒーターを設置すると、背中側だけでなくお腹側からも暖められますので寒い時期にはピッタリ。
さらに爬虫類専用のサーモスタットを使用すれば、自動で昼夜の温度調整をしてくれるので便利!
温度管理は重要
フトアゴが生活するのに必要な温度の目安は、昼はべビーで28~30℃、ヤングとアダルトだと20~30℃、夜間はどちらも25~26℃、バスキングスポットも共通で35~40℃を目安にしてください!
飼育時には1年中この温度を維持しなければいけません。
ベビーの時期は低温に弱いので、特に注意が必要です。
昼と夜で温度設定が違うのは、自然下でも昼夜の温度差があり、気温が下がる夜間は活動を停止して体を休めます。
飼育時にも同じような温度変化をつけて、フトアゴの生活リズムを演出しましょう!
更に、昼間でも飼育ケージ全体の温度とバスキングスポットの温度は異なります。
バスキングスポット以外の場所は、やや低めに設定してフトアゴ自ら体温調節できるようにすることがポイントです。
飼育ケージ内全体の温度が30℃以上あるときは、保温球を消して温度調整しましょう!
温度管理はかなり重要なので、必要な道具をもう少し説明します!
全体保温球
飼育ケージ内全体を暖めるための保温球です。
基本的には1日中点灯してケージ内をフトアゴの好む温度に保ちます。
気温が高くなる時期はOFFにして30℃を大きく超えないように調整すます。
電球には様々なワット数がありますが、ケージのサイズにあったものを使用。
保温球は光の出ないタイプや生体が感知しない光を放つものもあります。
この光は夜間も点灯できるのでフトアゴちゃんの眠りを妨げることはありません。
このタイプの電球だと一石二鳥!!!
バスキングランプ(局所保温球)
フトアゴの体温を上げるための集光タイプの保温球です。
昼間に点灯し、ランプ直下につくるバスキングスポットが35~40℃くらいになるように、ランプの角度、下に置く岩やシェルターの位置、高さを調節します。
また、小さなケージに大きなワット数のランプを使用すると、高温になりすぎる場合がありますので注意しましょう。
ランプは非常に高温になり、触れると火傷をしますので、フトアゴが接触できないような下に置くシェルターや岩のサイズ(高さ)には十分に気を付けましょう!
パネルヒーター
パネル状の保温器具の事。
薄いタイプはバスキングスポットの下に敷き、その上に岩などを置いてあげると岩全体が暖まり、お腹側からも体を温めることができます。
これは好みです(笑)
飼育ケージ底面の3/1ほどの大きさが目安。
パネルヒーターは1日中付けておくのが基本ですが、気温が高い時期はOFFにしても問題あません。
サーモスタットには絶属せずに使います。(使ってもいいけどね~)
パネルヒーターには全体的に使うタイプ(天井に着けるタイプ)もあります!
サーモスタット
爬虫類専用の電子サーモを使用すると、自動で温度を調整してくれるのでとても便利です♬
全体保温球は1日中、バスキングライトは昼間だけ点灯させることが出来ます。
サーモスタットの温度センサーは全体保温球の下方に設置しましょう!
温度計・湿度計
温度計は必ず2つ用意します。
バスキングスポットの近くにひとつと、全体保温球の下方にひとつ、いずれもフトアゴが活動する床材付近に設置するのがポイント!
また湿度計も設置し、極端な乾燥や多湿にならないようにチェックする習慣をつけましょう!
4、床材
飼育ケージの底には床材を敷いてあげましょう!
床材を敷かないと移動の時に爪の引っ掛かりが少なくて、ツルツル滑っちゃいます(;^ω^)
そうなると爪を折ってしまったりします!
床材を敷くことでフトアゴちゃんが活動しやすくなり、落ち着くようですよ~♬
床材には爬虫類専用の砂や、ペットシーツなどが使われます。
それぞれに特徴があるので、フトアゴの成長や飼育スタイルに合わせて選びましょう!
それでは床材についてもう少し詳しく説明しますね♪
床材の選び方
フトアゴに適した床材は、乾燥しやすいものであることが大事。
湿度が高くジメジメした環境はフトアゴにはよくありません!!!
その為、ヤシガラや腐葉土などの保湿性の高いものは床材には向いていません。
水にぬれても乾きやすいものがオススメで、爬虫類専用の砂やクルミ殻を細かくしたもの、バークチップなどが良く使用されています。
床材はウンチなどで汚れることも多いので、こまめに掃除できない場合は、定期的に床材を交換する必要があります。
ちなみに猫用のトイレ砂は、糞尿で砂が固まった後に粉塵が舞いやすいため、フトアゴにはよくありません。
ベビーの床材はペットシーツ
フトアゴなどの乾燥地帯に生息する爬虫類の床材には、砂漠の砂を模した天然砂や、粒の細かいクルミ殻などが利用されることが多いです。
ですが、ベビーの飼育時には、この細かい床材がトラブルの原因になることもあります。
よく見られるのが、床材の誤飲で、床材が付着した餌を食べることで消化器官に床材が詰まり、体調を崩すだけでなく死亡してしまうこともあるそうです(;’∀’)
そこで誤飲のトラブルを避けるために、ベビー時にはペットシーツなどを利用することをオススメします。
見た目は人工的で自然の雰囲気ではありませんが、トラブル回避の為にかなり有効で、ウンチしたらすぐに簡単に取り換えることが出来るので、新しい環境や人間になれていないベビーちゃんの負担も軽減できます。
ウンチをしたらすぐにペットシーツは取り換えて!
セミアダルト以降では、誤飲した床材はウンチと一緒に排泄されますのでご安心を。
砂漠のように飼育ケージ内をレイアウトするのは大人になってからにしましょう♪
床材の掃除と交換について
よく餌を食べるフトアゴちゃんは、健康であれば頻繁にウンチをします(笑)
フンをそのままにしておくと、フンが体に付着して不衛生になり、病気につながることもあります。
ウンチを見つけたら出来るだけ早く取り除きましょう!
ウンチは床材と一緒に取り出します。
そうしていると徐々に床材は少なくなるため、時々床材を足してください。
そして、時間の経過とともに床材全体が汚れてくるので、定期的に全部の床材を新しいものに交換しましょう!放置しておくとダニなどの虫が湧いてきたりもしますよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
床材は3㎝ほどの厚さに敷いてあげるとフトアゴちゃんの股関節に良いですよ~♬
2~3か月に1度は全部の床材を交換し、その際い飼育ケージ内も全て綺麗にしましょう!
床材をごみとして廃棄する際は、地方自治体のごみ処理方法に従いましょう!
床材の種類と特徴
クルミ殻:セミアダルト以降の個体なら誤飲しても安全。糞の掃除がしやすく消臭効果があります。
バーク材:軽くて扱いが容易。糞は取りづらいが、消臭効果がありますしレイアウト効果も高いです。
天然砂:掃除がしやすく、レイアウト効果が高い。時間が経過すると粉っぽくなる。
ペットシーツ:レイアウト効果は低いが取り扱いしやすく衛生的。ベビーにおすすめ。
5、シェルターのなどのグッズ
飼育ケージ内にはフトアゴちゃんが隠れることのできる場所、隠れ家などを作りましょ!
フトアゴは本来半樹上棲のトカゲで、結構木登りが得意だったりします♪
飼育ケージ内に流木や岩など入れてあげると、登って休む光景が見られます。
また、シェルターなどを入れてあげると、その中で休むこともあります。
シェルターはフトアゴちゃんが体をのせることが出来るサイズを選びましょう♪
流木やシェルターは、フトアゴが乗った時に、保温球の熱で火傷しない高さを選ぶことが大切です。
6、おすすめアイテム
ここでは今まで説明した器具のおすすめ商品をご紹介いたします。
これを買っておけばバッチリ!!!
って感じにセレクトしてみましたので、是非フトアゴちゃん飼育の参考にしてみて!
こちらの飼育ケージは幅が90㎝ほどあり、高さも60㎝ほどありますので、バスキングスポットにシェルターや岩など置いても火傷しない程度の距離が出やすくなります。
幅が90㎝のものでも高さがもっと低いものもありますが、ある程度高さがある方が、バスキングライトや保温器具を取り付けやすいと思います!
こちらはオススメ飼育ケージ専用のもので、飼育ケージの上に取り付けます。電球は4個必要。
こちらは敷くケージ内上部の天井の部分に取り付けます。紫外線ライトと被らないように設置します。パネルタイプなので邪魔にならないのでおすすめ♪
バスキングライトと反対側よりに取り付けましょう。
バスキングスポット用の電球です。
季節によって、飼育ケージの大きさによってワット数を変えてみて!
電球用のクリップライト本体です。
こちらは飼育ケージの外側の底に置きます。バスキングスポット下あたりに設置。
こちらはサーモスタットです。
こちらでご紹介した商品より簡易なサーモスタットもあります。その分お値段もお手頃。
こちらは温度計と湿度計が一緒のタイプ。
バスキングスポット以外の場所に設置しましょう!
こちらはバスキングスポット近くに設置しましょう!
ベビー時にどうぞ。
セミアダルトから使用でき、フンの掃除もしやすく消臭効果があります。
2~3か月に1回は全部の床材を交換しましょう!
シェルターの大きさはフトアゴちゃんの成長に合わせて変えましょう♪
最初から大きすぎるとフトアゴちゃんが落ち着かないかもしれないので、
程よい大きさを選んであげましょうね~!
シェルター以外にこういった流木も置いてあげるとフトアゴちゃんが喜ぶでしょう!
バスキングスポット下でもいいですし、シェルターをバスキングスポット下に置くのならこちらは反対側に設置してあげましょう!
このような餌入れや水入れをそれぞれ用意しましょう!
飼育ケージ内のイメージ画像
画像:キョーリン
あくまで一例ですよ~。
フトアゴヒゲトカゲの飼育について まとめ
フトアゴちゃんの飼育について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか~???
結構飼育ケージ内のレイアウトはシンプルで済むので、楽ちんかも( *´艸`)
ベビー時は床材はペットシーツでいいし。
キッチンペーパーでもOKですよ♪
可愛い大事なフトアゴちゃんをしっかりとした環境でお迎えしたいですね♪
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