モンキヨコクビガメは南米に生息する曲頸類の亀で、ヨコクビガメ科のナンベイヨコクビガメ属の亀です。
頭にある黄色い斑紋がとても印象的で可愛いカメちゃんです♬
そんなモンキヨコクビガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
その他のヨコクビガメ科の亀はこちら
モンキヨコクビガメの特徴や生態
- 別名:テレケイヨコクビガメ
- 生息地:ブラジル北部、コロンビア、ペルー、ギアナ、ベネズエラ、ガイアナ、ボリビアのアマゾン川、オリノコ川水系
- 最大甲長:46.5㎝(68㎝との情報もアリ)
- 食性:植物食傾向が強い雑食性
- 値段:1万円くらい~
モンキヨコクビガメの特徴
モンキヨコクビガメは最大甲長が68㎝の説もありますが、これはオオヨコクビガメを間違えてモンキヨコクビガメとした可能性もあります。
爬虫類は似ている種類が多いですし、分類に関してもあやふやなところもあったりしますので仕方ないですね(;’∀’)
背甲(背中の甲羅)の色は黒褐色、暗灰色で、頭には黄色い斑紋が入るのが特徴的なのですが、大人になるにつれて徐々に薄くなっていきます。成体のオスには不明瞭ながらも若干残るようですが、メスはほとんど消失してしまい、地味な印象になります。
幼体は頭に黄色い斑紋がハッキリとしているので、とても可愛らしい印象になります。
でも、その可愛い亀はかなり大きくなります(;^_^A
モンキヨコクビガメの生態
モンキヨコクビガメは湖沼や川などの近くにある水たまりや湿原などの水がある環境に生息し、水棲傾向が強くて日光浴以外に陸に上がることは珍しいです。
ほぼ完全な植物食性ではありますが、幼体時はやや動物食性が強い傾向があります。
植物の葉や果実、水生植物などを食べており、くじらやジンベイザメ、マンタと同じように口を大きく開けて水面に浮かんで水を飲みこんで植物プランクトンを食べるそうです。
かなり豪快な食べっぷりですね♬
現地では大規模に養殖されているようで、たまにある程度まとめて流通することがあります。
モンキヨコクビガメの繁殖形態は卵生で、乾季には川の土手や中洲などに4~52個の卵を2回3回と分けて産卵します。
生み落とされた卵は70日ほどで孵化し、メスは甲長が30㎝、オスは20㎝以上で性成熟し繁殖できる大人になります。
生息地では卵だけでなくモンキヨコクビガメ本体も食用にされたり油の原料にされることがあります。
残念なことに、食用、油用、ペット用の乱獲などによって生息数は激減しているようです。
養殖がおこなわれているからと言って、乱獲していいわけないですよね(# ゚Д゚)
モンキヨコクビガメの飼育
可愛いですよね~♬
前足がぷっくりしていてムニムニしたくなります(笑)ダメだけど。
ここからはモンキヨコクビガメの飼育に必要な主な道具はこちら。
モンキヨコクビガメだけでなく、ヨコクビガメ属の仲間の飼育にも参考に出来ますよ~。
ですが、種類によって適温や餌など違いがあります!
- 水槽
- バスキングライト
- 紫外線ライト
- ヒーター
- ろ過フィルター
- 陸場
- ブラックウォーター
- 温度計・水温計
- サーモスタット
- 餌
順を追って選び方やポイントを説明していきます!
1,モンキヨコクビガメのための水槽
幼体の頃はまだ体が小さいので、簡易なタイプで体に合わせた大きさのもので大丈夫ですが、最終的に120㎝以上の水槽が必要になります。
水槽のレイアウトは、水場メインで体がのるくらいの大きさの陸場を作ります。
底砂を敷いても良いのですが、特に必要がないのでここでは割愛しますm(__)m
あっ、サンゴ砂はアルカリ性に傾くのでNGです!
2,モンキヨコクビガメのためのバスキングライト
モンキヨコクビガメは低温に弱いです。そしてあまり陸に上がらないですが、たまに皮膚病の予防のためにもバスキングライトを当てます。
もしかしたら体を温めたいときや休みたい時など自分で陸に上がることもありますので、いつも陸場にバスキングライトを当てておきます。
バスキングライトを設置したら、陸場の温度をはかり30℃くらいになるようにライトの位置調整します。
甲羅の位置も考慮に入れて温度設定してください。
バスキングライトは種類がありますが、水滴がついても大丈夫なように防滴タイプをチョイス。
これらは電球だけなので、取り付ける本体も必要になります。次にご紹介する紫外線ライトにも必要になりますよ!計2個ですね!
強制的にバスキングライトを当てるときは、週に1度バケツなどに移して1~2時間ほど照射します。
この際も温度や甲羅の位置に気を付けて温度設定してから行ってください。
熱中症や火傷には要注意です!!!
3,モンキヨコクビガメのための紫外線ライト
紫外線ライトはバスキングライトと一緒に使うことがほとんどです。
この2つで自然の太陽光を実現します。
室内飼育下ではなかなか紫外線を十分に浴びることが出来ませんので、水中でも紫外線を浴びることが出来るように紫外線ライトも水槽内に照射します。
紫外線ライトの防滴タイプが見当たらないので、水滴が付かないように取り付ける位置を気を付けましょう!
水滴が付いたら電球が破裂して割れてしまう恐れがありますよ!
本体も必要ですよ~。そしてバスキングライトと紫外線ライトは太陽と同じ役割なので夜は消灯します。
4,モンキヨコクビガメのためのヒーター
陸棲のカメやトカゲなどはバスキングライトもこの項目に当てはまりますが、水棲傾向が強いのでヒーターも水中用のものを使います。
モンキヨコクビガメは低温に弱いので、飼育水の温度は25~28℃前後をキープすることが必要です。
さらに重要なのが水深です。
水深は幼体時は体の半分くらいの浅めにし、成長と共に徐々に水深を深くしていき最終的に体を盾にして首を伸ばして息が出来るくらい深くて大丈夫です。
いきなり深くするとまだ泳ぎ慣れていない子供は溺れてしまいます。
もし成体のモンキヨコクビガメの場合は新しい環境に馴れさせるため、こちらも子供同様に浅めな水深から始めましょう。
幼体の頃は水槽も小さく、水深も浅めになるので水中ヒーターよりは、水槽の外側に設置するパネルヒーターがオススメです。
水槽の底に敷くタイプが良いでしょう。
こちらはサイズが何種類かありますので、水槽の大きさに合わせて選びましょう。
水深が深くなったら水中ヒーターを使います。
こちらも水槽の大きさに合わせて選んでください。こちらは温度を調整してくれるサーモスタットが付いているタイプです。便利です。
季節によっては必要ない場合やこれだけじゃ足りない場合もあります。パネルヒーターと併用したり色々工夫してみてください。
5,モンキヨコクビガメのためのろ過フィルター
こちらは水質の悪化を防ぐために必要になります。
水質が悪いとカメちゃんが体調を崩し、病気の原因になりますので注意しましょう。
ろ過フィルターにも種類がありますが、上部式か外部式のろ過フィルターがおすすめです。
こちらは外部式ろ過フィルターです。
製品によってろ過フィルターの掃除の頻度が違いますので説明を守って使用してください。
6,モンキヨコクビガメのためのその他のアイテム
ちょっと省略してしまってますが(笑)
陸場も必要で、陸場はレンガや流木を使います。
流木なら斜めに立てかけ、水中にも流木を組んであげます。複雑にならないように。
レンガなら水中に埋もれた状態のものも設置するとなお良いでしょう。
レンガなどの陸地は水面すれすれになるようにします。
面積は体がのるくらいでOK!
ブラックウォーターは、なるべく自然に近い水質にしてあげるアイテムです。
飼育水の交換頻度は、週に1回、飼育水の三分の二程度交換し、2週間に1回は全ての水や水槽の清掃、レイアウト用品(陸場やアクセサリーなど)を綺麗にします。
全ての飼育水を交換するときにこのブラックウォーターを使用します。
その他に陸場に温度計、水温を測る水温計が必要です。
サーモスタットはバスキングライトや紫外線ライトを自動で調整してくれるための便利アイテムなので初心者は導入することをオススメします。
こちらより安いイージーグローサーモもありますが、照明のON/OFFの機能などかなりこちらのほうが便利になっています。
水中ヒーターはご紹介したものに関しては専用のサーモスタットが付属しているので、水中用のサーモスタットは不要になります。
その他の飼育情報はこちらを参考にしてください。
7,モンキヨコクビガメのための餌
ほぼ植物食性ではありますが、幼体の時は動物食傾向が強いのでメダカや金魚などの生餌や茹でた鶏肉、乾燥エビなどを中心に水棲カメ用のフードを毎日食べるだけ与えます。
カメ専用フードも大きさがあるので注意しましょう!
生後2~3年後には植物食性のためのリクガメフードやイグアナフードをメインに野菜や果物、水草をバランスよく与えます。
成体の場合は2日に1度、腹八分目ほど与えます。肥満は禁物です( ̄ー ̄)
亀専用の人工フードは種類が豊富にありますので、その子の好みのフードを何種類がキープして、ローテーションを組んで与えるとなお良いですよ~♬
人間と同じく飽きちゃう可能性ありますから~。
カメの餌についてはこちらを参考にしてください。
モンキヨコクビガメのまとめ
いかがでしたか?
モンキヨコクビガメの寿命はハッキリしていませんが、同じヨコクビガメ属の亀で30年ほどの寿命の種類がいますので、20~30年は長生きすると思ってください。
そして、かなり大きくなりますので、水槽のおおきくなり、飼育水の量も増え、重量がかなり重たくなりますので、水槽の設置場所にも気を付けてください!
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