生き物を飼育するうえで大切な餌。
フトアゴヒゲトカゲの食性や野菜や昆虫の与え方、そして餌やりはハンドリングの成功へのステップとしても重要なので詳しくご紹介いたします♪
フトアゴの飼育についてはこちら
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フトアゴヒゲトカゲの餌や水の与え方について
ここではフトアゴにどんなエサを与えるのか?成長過程による餌の変化や餌やりのポイントなどをご紹介します♪
どんなエサを与えるのか?ベビーとアダルトでは違う?
フトアゴヒゲトカゲは、植物食性が強い雑食性のトカゲです。
野性下でのフトアゴは、若い時期は積極的に昆虫などの動物性たんぱく質を摂取し、都市を取るに従い植物質が多くなると言われています。
飼育時にも成長に従って餌を変化させていくのが理想的。
健康に育てるにはバランスの良い食事が必要。
人間と同じでフトアゴも個体によっては、餌の好みが分かれる傾向にあります。
特定の餌ばかりだと栄養バランスが崩れがちになり、様々な健康トラブルの原因になることもあります。
これも人間と同じですね♬
出来るだけ選り好みせずに餌を食べさせるには、ベビーの頃からの餌やりが重要!
フトアゴのメインの餌となるのが、「昆虫」「野菜」「人工フード」の3種類。
どの成長過程にあるかでこの3種類の餌の割合を変えましょう。
人工フードは、フトアゴの栄養を考えて作られているので、是非与えたいです。
また、各種栄養素が含まれた爬虫類専用のサプリメントもありますので、それらを昆虫と一緒に与えるのも一般的です。
- ベビー:昆虫をメインい与えますが、野菜や人工フードにも馴れさせておく。毎日食べるだけ与える。
- ヤングアダルト:徐々に人工フードと野菜の割合を増やしていく。毎日食べるだけ与える。
- アダルト:人工フードと野菜をメインにし、昆虫は副食として与えます。毎日~数日おきに腹八分目与える。
餌を与える時間帯は?
餌を与える時間は特に決まっていません。
フトアゴの活動が活発な時間に与えることが大切になります。
どういうことかと言うと、フトアゴの体温が十分に上がっていることが重要なので、朝の食事は体が暖まってから与え、食後2時間はバスキングランプを点灯させる状態にします。
バスキングランプが消灯してから餌を与えないように!!!
餌の基本メニューと与え方
フトアゴの基本的なメニューは、成長過程に合わせて細かくカットした葉野菜と人工フード、コオロギなどの昆虫になります。
葉野菜は水分補給のためにも毎日新鮮なものを与え、飼育ケージ内に常設しておいても良いでしょう。
人工フードと野菜、昆虫を与えるときは必ず野菜と人工フードから先に与えましょう。
先に昆虫を与えてしまうと、その後に人工フードや野菜に興味を示さなくなることもあります。
まずは先に野菜や人工フードを与え、その後に昆虫を与えるとどちらも食べさせることが出来ますよ♪
午前中は野菜と人工フード、午後は野菜と昆虫というように、午前と午後のメニューを分けてもOK!
ただし、ベビーやヤングアダルトには、気が付いたときに餌を与えて成長を促すようにしましょう!
餌を食べさせるコツ
個体のよっては、野菜や人工フードは昆虫に比べると食いつきが悪いことがあります。
その場合は、「餌を動かす」というのも一つの方法です。
フトアゴは動いている餌によく反応しますが、これは自然下で昆虫を捕食する習性から来ているのでしょう。
その習性を利用して、野菜や人工フードをピンセットでつまみ、フトアゴの顔の前で動かして!
動きに興味がそそられ、パクッと食いつくことがありますよ~。
この方法を続けていれば、野菜や人工フードを餌と認識して動かさなくても食べてくれるようになります。
旅行の時の餌やりは?
デリケートなベビー期間は1~1か月半ほど。
この期間は外泊を控えたほうが良いでしょう。
と言うか、外泊しないで欲しい……………….。
どうしても外泊する場合は、飼育ケージ内ごと知人に預けるなどしてください。
ベビーからヤングアダルトの期間は魔の3か月とも言われるくらいで、しっかりとしたケアが必要!!!
アダルトになれば、数日間の旅行なら水を常備し、バスキングライトを消しておけば大丈夫だと言われます。
その期間は餌を控えます。
でも、季節によります(;^ω^)
寒い冬だとね……………。
季節を選びましょう!!!
水の与え方
どんな爬虫類でも水分の補給は必要。
フトアゴの場合は、積極的に水を飲む個体は少ないようです。
多くの個体は、葉野菜や果物などの餌から水分を補給しています。
それだけで健康を維持することもできますが、できれば水を飲むことを習慣にしたいところです。
特にベビーの頃は、脱水に注意が必要。
水を飲ませるには、水を動かしてみるのがベスト。
フトアゴは動くものには敏感に反応しますので、水も動いていると反応が良い傾向があります。
これはヤモリと同じですね♪
上手に水を飲ませるには、飼育ケージ内のガラス面に霧吹きで水滴を付けてみて!
ガラス面を伝って滴り落ちる水滴に反応して水を舐めることがありますよ~。
ただし電球に水がかからないようにしましょう!
破裂することがありますから~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
これと同様に、スポイトなどから水滴をフトアゴの口元に垂らしてみても良いですよ♪
飼育者によってはフトアゴの顔に直接霧吹きする方もいらっしゃいますが、
やりすぎると体を冷やしてしまいます。
さらには、餌を食べたと後にそれを行うと消化不良になる可能性もありますから注意が必要。
初心者の方はマネしないように!!!
いつでも水が飲めるように、飼育ケージ内には水を入れた水入れを常設します。
フトアゴが歩き回ると床材が水入れに入ったりして、水が汚れてしまいがちなので毎日水を交換しましょう!
フトアゴヒゲトカゲの餌の種類と特徴
ここではフトアゴちゃんに与える餌の種類と特徴だけでなく与え方もをご紹介するよ~♬
餌の種類1、人工フード
各メーカーによって発売されているフトアゴ専用の人工フードはかなりおすすめ。
他の爬虫類用の人工フードもありますが、専用のものはフトアゴに必要な栄養素を含んでおり、総合栄養食として考えておけばいいでしょう♪
人工フードをメインの餌として、野菜や昆虫を副食的に与えるのが理想的です。
ベビーの頃は、より高タンパクな餌が必要になりますので、昆虫をメインとしますが、ベビーの時期に人工フードの味に馴らしておくことが大切です。
そうすることでヤングアダルトからアダルトになっても人工フードを食べてくれるようになります。
また、人工フードはコスト面でも優れています!
空腹のアダルトでは一度にコオロギを数十匹ペロリと食べることもあり、結構食費がかかるんです(;^_^A
栄養的にもコスト的にも人工フードをメインにすると良いですよ~♬
人工フードによっては、アダルト用とベビー用など、成長ステージに合わせて栄養価や粒の大きさを変えてあるものもあります。
上手にそれらを使い分けましょう!
人工フードの与え方
乾燥タイプの人工フードは、乾燥しているものをぬるま湯でふやかしてから与えるのが一般的。
ふやかすことで水分補給にもなります。
乾燥したままでもバリバリと食べますが、まれにフードの破片が口内の皮膚に突き刺さりケガをすることがあるため、ふやかしてから与えましょう。
食べ残した人工フードは捨てて、毎回新しいものをふやかして与えて!
乾燥した人工フードは、ふやかすと大きくなるので、量に注意しましょ!
餌の種類2、野菜とフルーツ
野菜は栄養面に加え、水分補給にもなるため必ず与えます。
野菜の種類はカルシウムを多く含むものがベストで、キャベツや小松菜、チンゲン菜、水菜などの葉野菜、またはニンジンなど与えるのが一般的です。
これらは1年中入手しやすいという利点もあります。
逆に与えてはいけない野菜もあります。
例えば、ホウレンソウやキュウリ、玉ねぎなど、アクが強いものや刺激のあるものは控えましょう。
タンポポやオオバコ、ヨモギなどを与えることは出来ますが、採取場所が問題になります。
農薬や殺虫剤が散布されている場所や、排ガスが多い場所、犬のトイレになっている場所など、このような場所に生えている野草は与えないように!!!
フルーツはおやつとして与えましょう!
フトアゴはフルーツも大好き♪
イチゴやリンゴ、バナナなど喜んで食べてくれますよ~。
でもこれらばかり与えると栄養バランスが崩れてしまうのでよくありません(;’∀’)
フルーツはおやつとしてたまに与えて!
喜ぶ姿が嬉しくて、与え過ぎないように(笑)
野菜やフルーツの与え方
野菜はフトアゴのサイズに合わせて、食べやすい大きさにカットしましょう。
ベビーの頃は口も小さいのでみじん切り、アダルトになったら大き目のざく切りにして!
もし野菜に興味を示さなかったら↑で紹介したやり方、顔の前で動かしてみると食べてくれることもあります。
人工フードと同様に、ベビーの頃から野菜を食べることを習慣づけておくことが重要!
餌の種類3、昆虫
昆虫は栄養価が高く、フトアゴにとっては良い餌となります。
特に成長期のベビーやヤングアダルトには欠かせない餌でもあります。
主な餌用の昆虫は、コオロギ、ミールワーム、シルクワーム、ハニーワーム、デュビア(餌用ゴキブリ)などです。
いずれの餌も栄養価に差があり、継続的に与えるものと時折与えるものを使い分けましょう!
これらはショップで販売されていますので、定期的に購入しましょう。
近くに売っているショップがない場合は通販を利用したり、中には自分で繁殖させている方もいらっしゃいます。
また、昆虫を加工した缶詰フードやフリーズドライと言ったものもありますので、生餌のストックが切れてしまった場合はこれらを上手に利用しましょう!
- 代表的な昆虫の含有栄養成分比較(各検体100g中の含有量)
- シルクワーム:水分79g、たんぱく質15g、脂質2g、カルシウム93㎎、炭水化物4g
- ミールワーム:水分59g、たんぱく質22g、脂質14g、カルシウム15㎎、炭水化物5g
- コオロギ:水分69g、たんぱく質22g、脂質6g、カルシウム23㎎、炭水化物3g
コオロギ
最も定番の餌昆虫。
栄養バランスが良く、多くのショップで取り扱っているため入手が簡単。
比較的安価なのも嬉しい♪
1㎝未満の幼虫から3㎝弱の成虫まで各サイズ揃っているのもポイントで、フトアゴの成長ステージに合わせてコオロギのサイズを選びましょう!
ベビーやセミアダルトの飼育時には、コオロギがメインとなることが多いので、良質なものを与えることが大切になります。
自宅でストックし、コオロギの餌を与えてから給餌するのもテクニックのひとつ。
コオロギに与える専用の餌をありますので安心♪
野菜なども与えましょうね。
ベビーにはSサイズ、べビー~ヤングアダルトにはMサイズ、アダルトにはLサイズの成虫コオロギが最適です。
コオロギの後ろ足は硬くて未消化になりやすいので取ってから与えるのがおすすめ。
虫が苦手な方はかなり大変かも(;’∀’)
コオロギのストックは衣装ケースなどを利用します。
狭いケースでは共食いすることが多く、出来るだけ大きなサイズを使用してくさい。
ケース内には、紙製の植木鉢やボール紙などでシェルターを作り、コオロギが立体的に動けるようにするのが長生きさせるコツ。
もちろん餌や水も与えます。
ミールワーム、ジャイアントワーム
コオロギ同様に安価で入手が安易な昆虫。
小さなものはミールワーム、大きなものはジャイアントワームと呼ばれ、実はこれらは別種。
売られているのは幼虫で、高タンパクで嗜好性が高くフトアゴは好んで食べますが、あまり消化が良くありません。
脂質も高く、メインとして与えると体調を崩すことがあるので、時々与えるようにしましょう!
ジャイアントワームはヤング~アダルト向きです。
シルクワーム
シルクワームとは、何となく想像つくと思います(笑)
シルクワームとは実は蚕の幼虫のこと。
本来は絹(シルク)を得るための養蚕に利用されていましたが、近年は爬虫類の餌としての利用価値が高まっています。
特徴は、低タンパクで高カルシウムと言う点で、フトアゴの餌としても注目されています。
コオロギよりも高価ですが、専用フードが発売されていてストックしやすく、死ににくいのもメリット。
シルクワームは動きが遅いので、ピンセットでつまんで動かすとフトアゴの食いつきが良くなります。
昆虫の加工品
昆虫を乾燥、煮沸、冷凍処理した餌も発売されています。
保存がきくので、計画的に給餌することが出来便利です。
生餌を使う場合でも、普段から時々与えて餌付かせておくと、生餌を切らした時につなぎになるので便利。
その他の餌
その他、フトアゴの餌として利用されるのは、昆虫ではハニーワームやデュビアなどがあります。
ハニーワームはワックスワームやぶどう虫とも呼ばれ高タンパクで、嗜好性が高いのが特徴。
ベビーの副食として拒食しがちな個体や産卵前後のメスに与えるのも良いでしょう。
デュビアは餌用のゴキブリのこと。
栄養価が高く爬虫類用の餌としてはよく知られており、時折アダルトに与えるのも良いでしょう。
また、昆虫ではありませんが、餌用の冷凍マウスを与える方もいらっしゃいます。
栄養価が高いので与えるなら繁殖時など、たま~にでよいでしょう!
サプリメント
通常の餌をバランスよく与えているつもりでも、栄養素が足りないこともあります。
サプリメントは足りない栄養素を補うための補助食品です。
人間と同じですね♪
粉末状のカルシウム剤とビタミン剤が一般的で、野菜や昆虫に粉末をまぶして与えます。
与え過ぎは良くないため、用量を守ることが大切になります。
フトアゴヒゲトカゲの餌 まとめ
いかがでしたか~???
大人になるにつれて植物食性が強くなるので、フトアゴちゃんをペットにしたいけど虫が苦手!!!
な~んていう方も少しの間我慢すれば大丈夫そうですね♬
ベビーの頃から人工フードと野菜に馴れさせて、さらには昆虫の加工品に馴れさせておけば、生きたコオロギをいつもストックしておく必要もなくなり便利ですね♬
是非可愛いフトアゴヒゲトカゲをペットにしてみてはいかがでしょうか?
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