タイトルをみて、一体なんのこっちゃ?!と思うかもしれませんが(笑)
エミスムツアシガメのメスは他のカメと違い、産卵後は卵を放置せず、巣にとどまって卵を守る習性があるんです。
そんなリクガメであるエミスムツアシガメの特徴や生態、飼育についてご紹介していきます!
その他のリクガメの種類はこちら
エミスムツアシガメの特徴や生態
- 別名:セマルムツアシガメ
- 生息地:インド北東部、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、タイ南部および西部、バングラデシュ東部、マレーシア、ミャンマー、シンガポール(絶滅)
- 最大甲長:60㎝
- 寿命:約20年
- 食性:植物傾向の強い雑食性
- 値段:5~10万円
野生下では100~150年程の寿命があるといわれているエミスムツアシガメの特徴や生態をご紹介していきます!
エミスムツアシガメの特徴
※特徴に関して専門用語みたいなのがありますが、青文字をクリックすると、図が見れます~。これを見るとより分かりやすいです♬
エミスムツアシガメは最大甲長が60㎝、最大体重がなんと37㎏!!!
背中の甲羅(背甲)の形はややドーム状に盛り上がっており、人間で言うと背骨あたりにある椎甲板の第2、第3の椎甲板は平坦になっています。
頭の大きさはやや大型で、吻端は出っ張っておらず、上顎の先端はわずかに鉤状に尖ります。
四肢の前部には、先端がトゲ状になった大型のウロコが並んでおり、これが名前の由来となっています。(ムツ=トゲ???w)
後ろ足と尾の間にはトゲ状の大きなウロコが複数存在します。
体長は、野性下のほうが大型化する傾向があるそうです~。
幼体は、背甲の周りを囲む縁甲板がノコギリ状に反り返っていて、成長するに従い突起や反り返りが消失していきます。
エミスムツアシガメはさらに2亜種存在します。
※ザックリですが、エミスムツアシガメを基本としてさらに2つの種類があると思ってください。
この亜種の分布域に境目である、タイ南部やマレーシア半島では、中間型も見られますが、インドでもお腹側の甲羅(腹甲)にある胸甲板の変異が大きくて、中型の個体も見られたり、バングラデシュの個体は亜種のビルマムツアシガメとされるが色は基亜種に近いという報告例もあり、亜種の有効性を疑問視する声もあるのだとか。
もう、これはごちゃごちゃになってるのか、もともとなのか、わかりません(;’∀’)
一応、2種類もそれぞれ生息地や特徴が違う部分があるので、ご紹介しますね!
スマトラムツアシガメ
生息地はインドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、タイ南西部、マレーシアで、最大甲長は48㎝、体重は約20㎏になります。
背甲の色は暗褐色でやや地味で、孵化直後からある甲板(初生甲板)の周辺は淡い色合いになっています。
ビルマムツアシガメ
生息地はインド北東部、タイ中部以北、バングラデシュ東部、ミャンマーで、最大亜種となっています。
アジア最大のリクガメですよ~!!!
背甲の色は黒や暗褐色をしており、初生甲板はスマトラムツアシガメと違い、淡い色合いになることは稀です。
ビルマムツアシガメの詳細はこちらをご覧ください♪
エミスムツアシガメの生態
エミスムツアシガメは、標高1.000m以下の低地から山地にかけての熱帯雨林に生息していますが、他のカメに比べ、樹木が生い茂って昼間でも林床が薄暗い、涼しくて湿度の高い場所を好む傾向があり、森林内でも小川や沼の周辺を好んでいます。
小川や池、沼などの水源から遠く離れた場所ではエミスムツアシガメは見られないそうです。
手足を使って泥や落ち葉、腐植質などの堆積物に潜ったり、倒木や植物の根元に穴を掘って隠れ家とすることもあります。
高温時や採食の為に、浅い水中に入ることもあります。
上の画像がまさにそうですよね♪
夕暮れ時に活発に行動し、気温が高すぎない時には日中も活動します。
食性は植物食性の強い雑食性で、水生植物の塊根、草や木の葉、果実、種子、タケノコ、キノコ、昆虫類、有肺類などの陸棲の巻貝やミミズ、カエルなどの両生類などを食べます。
野生下での繁殖の様子などは分かっておらず、メスオス共に複数のものと交尾をすると考えられています。
繁殖形態は卵生で、メスは産卵後に、卵の上に塚を作る習性が知られています。
前足と後ろ足を使って、木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣を作り、産卵後に植物などで卵を覆うように隠します。
飼育下では、メスは21~53個の卵を2回に分けて産んだ例があり、63~84日で孵化します。
他のカメたちと違うのは、メスは産卵後2~3週間は塚の周辺にとどまって卵を守る習性があります。
母性愛があふれていますね♪
たまに塚の材料を運んだり、塚に近づいたものに対して四肢を突っ張って威嚇したり、体当たりして攻撃することが報告されています。
時には塚に覆いかぶさるようにして卵を守るんだとか。
なんか感動しちゃいますね♪
エミスムツアシガメの現状
エミスムツアシガメの外敵は、トラやクマなどの大型の動物、卵や幼体はキツネやミズオオトカゲなどですが、エミスムツアシガメにとっては人間が一番の外敵かもしれません(;’∀’)
生息地や中国では食用とされたり、薬用になると信じられていることもあり、残念なことに森林伐採や農地開発、森林火災などによる生息地の破壊や食用、ペット用の乱獲などにより、生息数が激減しています(-_-;)
1975年のワシントン条約発効時かあワシントン条約(サイテス)Ⅱ類に掲載されています。
ペット用としても日本に輸入されていて、1970年代以前から1990年代にかけて大量に輸入されていましたが、近年は流通量は激減しています。
サイテスとはこちらを参考にしてください。
エミスムツアシガメの飼育環境と餌
エミスムツアシガメは最小亜種でも40㎝ほどにまで大きくなります(;’∀’)
幼体時や、まだ体が30㎝弱くらいまでは、市販の飼育ケージや水槽でも飼育できますが、かなり大きなものになるので、設置場所が確保できないといけません。
体がもっと大きくなると、屋内に放し飼いすることになります。
犬や猫ちゃんのように、トイレを覚えるわけでもありませんので、それも考慮に入れて飼育するか判断してください。
市販の飼育ケージや水槽の最大の大きさは120㎝幅になります。
それ以上だと、特注をするしかありません(;’∀’)
特注は水槽になります。
それまでは体の大きさに合わせた大きさのケージや水槽を選びます。
かなり高額になります(;’∀’)
そして台に載せますが、あまりに大きいので、ピッタリくる台があまりないかと思います。
こんな台を使うと重さにも耐えられそうですし、武骨な感じがオシャレでもあるので、普通に家具として使いたいくらいです(笑)
幅と奥行きが選べるのが嬉しいです。
長さが足りなくても、他の幅のタイプと組み合わせたりも出来ますね。
暑い日などは、水に浸かったりするので、全身が浸かれるくらいの大きさの水容器が必要になります。
小さいうちはまだいいのですが、大きくなると容器が大変そうですが、トロ舟などにスロープを付けてあげると良いですよ♪
その他にも餌など色々ありますが、ビルマムツアシガメの記事に書いてありますので、内容が被るためそちらを参考にしてください。
エミスムツアシガメのまとめ
いかがでしたか?
かなり大きくなるので、広い家じゃないと無理ですよね(;’∀’)
でもその存在感を存分に味わえるのも魅力的だったりします(´艸`*)
もし飼う機会がありましたら、終生可愛がってあげてくださいませ♪
コメント