カメの甲羅にはそれぞれ名称があります。
カメの特徴を説明されても意味が分からないな~と思い、甲羅の名称や説明がわかるように図で説明。
その他にカメの甲羅の健康についてもご紹介いたします!
カメの甲羅の名称と説明
カメの背中側の甲羅を背甲と言い、お腹側の甲羅を腹甲と言います。
そしてプチ情報。
カメの甲羅は皮膚ではなくて、肋骨が変化してできたんだって~♬
背甲部
手書きでしかもちょっと汚い(;’∀’)
我慢してください(笑)
背甲(はいこう)
亀の甲羅の背中側にある部分を背甲と言います。
背甲は図のように細分化されています。
項甲板(こうこうばん)
背甲の頭部側の先端にある甲板の事を指します。
左右の縁甲板をつなぐ場所にあり、カメの種類によってはある場合とない場合があります。
カメの種類を見分ける際の大事なポイントになる部分です。
椎甲板(ついこうばん)
図にある①~⑤は椎甲板を指しており、脊椎の上部にある甲板の事を言います。
椎甲板は5枚のカメが多いのですが、ムツイタガメのように6枚あるカメの種類もいます。
肋甲板(ろっこうばん)
図の(1)~(4)は肋骨の上にある肋甲板です。
椎甲板の左右に4個ずつある甲板になります。
縁甲板(えんこうばん)
図の1~11は、背甲の外側にある縁甲板のことを指します。
縁甲板の尾側の先端にある臀甲板は、第12縁甲板と呼び縁甲板として扱うこともあります。
臀甲板(でんこうばん)
臀甲板は縁甲板の尾側の先端にあります。
カメの種類によっては左右の臀甲板が1枚に合体していることもあり、カメの種類の判別ポイントとなります。
上縁甲板(じょうえんこうばん)
図にはありませんが、ワニガメには肋甲板と縁甲板の間に「上縁甲板」と言う甲板があります。
カメの仲間の原始的な特徴を残しているためと考えられている。
角質甲板(かくしつこうばん)
図にはありませんが、角質甲板とはカメの甲羅の一番外側にある鱗のような部分の事を指します。
角質甲板は皮膚が変化したもので、脱皮によって周期的に新しい甲板と入れ替わります。
脱皮の方法は亀の種類で異なり、少しずつ剥がれていく種類と、甲板1枚丸ごと取れる種類がいます。
ちなみにアカミミガメは1枚ごと取れるので脱皮がわかりやすいです♬
骨甲板(こつこうばん)
図にはありませんが、骨甲板とは角質甲板の下にある甲羅の中でも骨が変化してできた部分です。
角質甲板にも骨甲板にもつなぎ目がありますが、そのつなぎ目の場所は角質甲板と骨甲板でズレています。
なぜこのような構造なのかと言いますと、強度を上げるために有効と考えられています。
橋(きょう)
これも図にはありませんが、知っておくと良いです~。
背甲と腹甲は甲羅の側面部で連結しており、その部分を橋と言います。
腹甲部
ここからは腹甲部の名称をご紹介していきます。
ちなみに、腹甲は背甲より先に進化したそうですよ~♬
腹甲(ふっこう)
カメの甲羅のお腹側にある甲羅を腹甲と言います。
こちらも背甲と同じく図のように細分化します。
喉甲板(こうこうばん)
喉甲板とは、腹甲の頭部側の先端にある左右対称の甲板の事を言います。
この左右の喉甲板が1枚に合体している種類もいます。
肩甲板(けんこうばん)
喉甲板の下の前足の付け根に近い場所にある甲板の事を言います。
胸甲板(きょうこうばん)
胸甲板とは肩甲板の下の、前足のやや後ろ側にある甲板の事を言います。
腋下甲板(えきかこうばん)
腋下甲板とは、前足の付け根の脇に近い部分にある甲板の事を言います。
腹甲板(ふっこうばん)
腹甲板とは、胸甲板の下の後ろ足のやや上部にある甲板の事を言います。
股甲板(ここうばん)
股甲板とは、腹甲板の下の後ろ足の付け根に近い部分にある甲板の事を言います。
鼠蹊甲板(そけいこうばん)
鼠蹊甲板とは、縁甲板と腹甲板の間の後ろ足の付け根の鼠蹊部にある甲板の事を言います。
肛甲板
股甲板とは、腹甲の尾側の先端にある左右一対になった甲板の事を言います。
間喉甲板
図にはありませんが、喉甲板の上部か間に間喉甲板がある種類がいます。
ちなみに、ヨコクビガメやヘビクビガメのような曲頸類で見られます。
甲長(こうちょう)
このブログでもよく出てくる「最大甲長」ですが、甲長って???
なんて思われるかもしれませんので、一応画像で説明しておきますね~。
亀の甲羅の健康について
カメの甲羅の名称や説明の次いでといっては何ですが、カメの甲羅と健康についてもご紹介していきます。
飼育する時の注意すべき点なので、是非参考にしてください。
甲羅の脱皮
甲羅が剥がれたりしたらビックリするかと思いますが、実は甲羅も脱皮するんです。
亀の甲羅は皮膚が変化してできた角質甲板と、肋骨が変化して骨甲板から形成されています。
角質甲板は皮膚のようなものなので、甲羅は角質甲板が剥がれることで脱皮します。
アカミミガメは角質甲板が丸ごと1枚綺麗に剥がれますが、ニホンイシガメなどは少しずつ捲れるようにして剥がれます。
甲羅のケガ
甲羅のケガですが、ケガをしたら基本的に元通りには治りません(;’∀’)
外から力が加わって甲羅が変形してしまった場合も同じです。
時間をかけて少しずつですが元の状態に近くなりますが、完全に元に戻るのは軽い傷程度です。
甲羅はザックリ言うと皮膚と骨の両方を兼ねているので、甲羅が割れたりするとカメの内臓がむき出しになり、とても危険な状態になります。
カメが高いところから落ちたりしないように、しっかりと管理しましょう!
甲羅の病気
甲羅の病気ですが、水カビ病のような感染症、カルシウム不足によるクル病などがあります。
もし甲羅に何らかの異常が見られた場合、あくまで甲羅の部分だけ見えているだけなので、もしかしたら甲羅の下の体にはもっと深刻な症状が出ている場合もありますので、独自に治療したりせずに爬虫類の治療ができる病院で見てもらいましょう。
その他の病気についてはこちら
甲ずれ
ごく稀に、甲羅の位置関係がずれている個体がいます。
これはザックリ言うと先天的異常です。
原因はハッキリとはしていませんが、孵化前の卵の温度環境によるものだとも言われています。
甲ズレはカメの健康に影響を与える可能性は少なく、甲板の並びが左右対称ではない程度のズレなら大丈夫でしょう。
多甲板(たこうばん)
多甲板とは甲板の枚数が多い事を言います。
甲ズレと同様に先天的な奇形。
原因も甲ズレと同じだと言われています。
甲板が多い個体は甲板の並びが崩れますので、甲ズレの症状も出ます。
甲ズレと同じく、大事なカメちゃんの健康には影響を与えるほどではありません。
もし影響があるとしても、程度は小さいのでご安心を。
カメの甲羅のまとめ
簡単に説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?
図が手書きで汚くてすいません(;’∀’)
これでも頑張って見やすいように書いたんです~(´;ω;`)ウッ…
読み仮名をふっていないところがありますが、調べてもわかりませんでしたのでご了承ください( ̄ー ̄)ニヤリ
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