レオパのモルフにはたくさんの種類があり、単一モルフと呼ばれるグループの中には色彩が変異したものや大きさ、目、模様が変異したものがあります。
今回は単一モルフの大きさの変異であるジャイアントと、色彩変異であるエメリン/エメラルド、ブラック、チャコールのモルフをご紹介いたします♪
レオパのモルフ 大きさの変異 ジャイアント
ここでは単一モルフのなかで大きさの変異であるジャイアントをご紹介いたします♪
大きさの変異は現状1種類しかありません!
別名:トレンパージャイアント/トレンパースーパージャイアント
レオパードゲッコーの品種のうち、唯一と言ってよい大きさに関わる品種です。
Ron Tremper 氏によって生み出された品種のため「トレンパージャイアント」の名で親しまれています。
特徴はその大きさにありますが、幼体時は他の品種よりも大柄なもののそれだけでは判別できないので、主に生後1年ほどたった時の体重を基準として判別されます。
具体的には、生後1年でオス80~100g、メス60~90gにまで成長していれば「ジャイアント」と呼ばれるようです。
主要作出者のトレンパー氏はこの基準に達してから販売を行っているようですが、他のブリーダーでは幼体時から販売している場合もあります。
子の品種は共優性遺伝で、ノーマルと掛け合わせても次世代から一定確率でジャイアントが生まれる他、ジャイアント同士での組み合わせではスーパー体と呼ばれるものが25%の確率で表れます。
ジャイアントの場合はスーパージャイアントと呼ばれています。
スーパージャイアントは色や模様にこそジャイアント同様ノーマルと違いありませんが、やはり大きさに違いが表れます。
スーパージャイアントはジャイアントよりさらに大型化し、生後1年でオスは110g以上、メスは90g以上に達します。
体重で言われてもいまいちピンときませんね(;’∀’)
ジャイアント、スーパージャイアントともに体格はノーマルよりもがっしりとしており、頭部のエラが張っていて比較的ゴツイ顔をしているのも特徴です。
ゴツイと言いましたが、と~っても可愛いお顔してますよ~♬
ジャイアントの生みの親であるトレンパー氏は、Mose(ムース)と名付けた特別に大きなオスを過去に所有していて、その直系の子孫をジャイアントの中でも特別に「ムースジャイアント」と名付けています。
これは品種ではなく、ブランド名であると覚えておきましょう!
ジャイアントのブランド品種では、Gecko.etc 社の Steve Sykes 氏が作出している「ゴジラジャイアント」の血統も知られています。
ジャイアントやスーパージャイアントは、それ単体よりも他の品種とのコンボで流通する場合が多く、トレンパーアルビノとの組み合わせである「ジャイアントトレンパーアルビノ」などが有名です。
ちなみに画像はゴジラジャイアントです♬
アルビノについてはこちら
レオパのモルフ 色彩変異 エメリンなど
ここでは単一モルフの色彩変異の種類のいくつかご紹介します!
その他にも種類はありますが、それらはこちらをご覧ください。
エメリン/エメラルド
エメラルドは背にうっすらと黄緑色を帯びた色彩が広がる品種です。
欧米人の目に映るグリーンと私たち日本人の目に映るグリーンとは見え方が異なるという説もあり、確かにアメリカのブリーダーが自信をもって出している個体でも、どう見ても「エメラルド」というほど緑色ではないように思えるものもあります。
一方、最近では選別交配の結果なのか、一見して黄緑が発色しているのがわかる個体も多く見られるようになりました。
エメラルドに加えて強いタンジェリンオレンジも発色しているものをエメリンと呼びます。
エメリンとは「エメラルド+タンジェリン」の略で、有名ブリーダー Ron Tremper 氏の造語です。
あまり知られていませんが、エメラルドの中で地色の黄色味が強く背中全体に黄緑が広がるものを「ライムエメラルド」と呼びます。
また、エメリンに加え、イエローとラベンダー、ブラックなどの色彩も同時に発色している場合は「レインボー」と呼ばれます。
これらは複合モルフというよりは、エメラルドあるいはエメリンの発色表現による呼び名の違いと言えます。
遺伝については同血統交配で生じるともランダムだとも言われますが、エメリン同士の交配では次世代は100%エメリンになるという報告もあります。
また、黄緑の発色とは別にエメラルド系(特にエメリン)の血筋が入ると次世代にオレンジや赤を強める作用があり、ハイポタンジェリンの血筋に導入するブリーダーもいます。
ブラック
別名:メラニスティック/ブラックベルベット/ブラックパール
長らく黄色やオレンジなどの明るい色を出す品種が開発され続け、黒い色素を減らす方向でブリードされていたレオパですが、逆転の発想で全身黒い品種を目指しているブリーダーも出始めました。
これらの黒い品種はまだ開発段階で、「メラニスティック」や「ハイパーメラニスティック」の名でかなり黒が強く出た個体が複数ブリーダーからリリースされていますが、現在もさらに強い黒を求めてブリードが続けられています。
メラニスティックとは黒化という意味で、全身黒くなった状態、完全黒化を指します。
そうなると、現状リリースされているものは厳密に言うとメラニスティックではなく、黒い色素が増加した状態と言えます。
なので、この呼び名を避けて単に「ブラック」と呼ぶブリーダーもいます。
ブラックパールとブラックベルベットはそうした黒いタイプの品種群の中でも特に黒みが強く、現状では最も「黒化」に近い状態の品種と言えるでしょう。
どちらも黒色素が全身に広がり、地色も黒褐色となります。
それぞれ別な血統の品種ですが、ここではまとめて紹介しちゃいました( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
なお、ブラックベルベットはポリジェネティックによる遺伝で、同血統での交配でより純度が高まり、ブラックパールは劣性遺伝とされています。
これらについては検証中との説もあります。
チャコール
チャコールは一連のブラック系品種と同じく、黒いヒョウモントカゲモドキを目指して作られている品種ですが、その方法が他の黒いタイプの品種と一線を画しています。
元となっているのはハイポタンジェリンの中で地色が黒ずんでいるものを用い、黒いスポットを増やして全身を覆わせるのではなく、地色の黒を強めてハイポタンジェリンの作用でそれを全身に均一に出すことで黒を表現するものです。
JMG Reptile 社の代表的なプロジェクトの1つで、近年では選別交配によって黒味の強い個体がリリースされています。
「チャコール」とは木炭のことで、その体色から名づけられました。
現状ではまだ「木炭で黒くした」ような色合いですが、最終的には木炭そのものの色を目指しています。
レオパのモルフジャイアント他 まとめ
いかがでしたか~?
レオパのモルフは本当に種類が多すぎて(;’∀’)
単一モルフでも色彩の変異、大きさ、目、模様などの変異のグループがあり、それらを組みあわて作られたモルフもあって、さらに増えていくので私はついていくのが大変です( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
今回は大きさの変異をメインとして、まだご紹介しきれていない色彩の変異のモルフも一緒にご紹介させていただきました~。
その他にも野性色というのもありまして、それはレオパの基本タイプと思っていただければという感じです(笑)
そちらの記事はこちら
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