ピンタゾウガメは残念ながら絶滅してしまいました( ;∀;)
ピンタゾウガメの最期の生き残りであるロンサム・ジョージが有名ですが、知らない方もいると思うので、ピンタゾウガメの特徴や生態、ロンサム・ジョージについてご紹介したいと思います♪
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ピンタゾウガメの特徴や生態
- 生息地:ガラパゴス諸島のピンタ島に分布していた
- 最大甲長:98㎝
- 寿命:約200年
- 食性:植物食性
- 値段:あるわけないですね(;’∀’)
ピンタゾウガメは、リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類されるリクガメです。
同じく絶滅したガラパゴスゾウガメの亜種とされていました~。
ピンタゾウガメの特徴や生態
ゾウガメらしく、最大甲長が98㎝とかなり大きなカメで、背中の甲羅(背甲)の形は細長く扁平で、鞍のような形をしており、背甲の前縁部はハッキリとめくれています。
この鞍型の背甲は、高い位置にある植物や特にサボテンの果実を食べるのにとても適していて、主にオプンティア属のサボテンを食料としていました。
ピンタゾウガメは、ガラパゴス諸島のピンタ島に分布していました。
生息地のほとんどは標高の低い乾燥した草原や低木地帯でした。
ピンタゾウガメの歴史
ピンタゾウガメは、1975年にワシントン条約(サイテス)Ⅰ類に掲載されました。
ピンタ島に生息していた本種の生息数は、成体でおよそ約2500頭だと推測されています。
ですが、19世紀半ばから食用の乱獲により生息数が激減し、1959年には人為的に移入されたヤギによって植生を破壊されたことで絶滅したと考えられていましたが、1971年にオスの1個体が再発見され、「ロンサム・ジョージ」と名付けられ、チャールズ・ダーウィン研究所で飼育されることになりました。
1998年~2003年にピンタ島で最終的なヤギの撲滅計画が実施されたとき、島全島でガラパゴス国立公園のレンジャーが活動していたが、カメが生息していることを示すような痕跡は確認できなかったそうです。
公演は2008年に最後となる大規模な調査を行いましたが、この時も甲羅のみがいくつか発見されただけでした。
ピンタゾウガメのロンサム・ジョージとは?
画像はロンサム・ジョージです。
残念なことにピンタゾウガメは絶滅してしまいました(´;ω;`)ウッ…
ロンサム・ジョージの発見
ピンタゾウガメの歴史で既に登場しましたが(笑)
若干内容が被りますが、ロンサム・ジョージは1971年に(1972年?!)にピンタ島で発見されましたが、ピンタゾウガメはジョージが発見されるかなり前の1906年以降には存在が確認されず、すでに絶滅したと考えられていました。
ところがです!
1972年に推定60歳と考えられていたジョージがピンタ島で発見され、ピンタゾウガメは絶滅していなかったとわかったのです。
ですが、とても寂しいことに、それ以降は他のピンタゾウガメは1頭も発見されず、ロンサム・ジョージの死でピンタゾウガメは絶滅するとされていました。
※他亜種のゾウガメもいません
ロンサム・ジョージの繁殖計画
サンタ・クルス島にあるダーウィン研究所で飼育されることになったロンサム・ジョージ(一人ぼっちのジョージ)の遺伝子を残そうと、研究者たちは飼育中に10数回も、他亜種との繁殖を試みましたが、ことごとく失敗に終わりました。
ガラパゴス諸島には、島ごとに食性が異なるゾウガメが住んでいるので、そのため他亜種との繁殖が失敗したのは、隔離された期間が長く、亜種レベルより種に近いレベルにまでロンサム・ジョージの特殊化が進んでいたのか、はたまた個体数の著しい減少による近親交配の結果、ロンサム・ジョージの遺伝的多様性が失われ、繁殖能力が衰退していたと考えられています。
ロンサム・ジョージは2012年に天国へと旅立ちました。
推定年齢は100歳とみられます。
ロンサム・ジョージの仲間がいた?!
ロンサム・ジョージがなくなる前の2008年から、アメリカのイェール大学の研究チームが同諸島のイサベラ島最北端にあるウォルフ火山周辺に生息する、1667個体のゾウガメからDNAサンプルを集めていました。
採集したDNAをジョージのものと比較したところ、ピンタゾウガメ亜種の遺伝子を持つメス9頭、オス3頭、若い個体が5頭が確認されました。
これらの個体は、ピンタゾウガメの遺伝子が50%を占める、1代目の種間雑種と思われ、2016年の時点で純粋なピンタゾウガメは再発見されていません。
ピンタゾウガメが生息していたピンタ島では、生態系を再生させるプロジェクトが実行されており、その一環として、発見されたピンタゾウガメの雑種を繁殖させ、ピンタ島で野生復帰させる計画が進められています。
凄く前向きな試みですが、純粋なピンタゾウガメが絶滅した事実は変えられず(-_-;)
ピンタゾウガメのまとめ
何だか、書いていてとても切なくなりました(笑)
残念ながらピンタゾウガメは絶滅しましたが、DNAはどうにか残せたようですね。
ピンタゾウガメに限らず、今後絶滅の危機に瀕した動植物が一つでも多く救われることを願ってやみません。
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